【感想・ネタバレ】GOSICK VIII 下 ──ゴシック・神々の黄昏──のレビュー

あらすじ

監獄〈黒い太陽〉に幽閉されていたヴィクトリカは、母コルデリアの身代わり計画により脱出。ロスコーとともにソヴュールを離れて海の彼方へ。徴兵された一弥は、彼女を想いつつ戦場の日々をひたすらに生き延びてゆくが、ある日の敵襲で……。アブリルに、セシルに、グレヴィールに、古き世界に大いなる喪失と変化が訪れる。その先に待つものは? そしてヴィクトリカと一弥に再会の日は……!? 大人気ミステリ、感動の完結編!!

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ネタバレ

このシリーズ、好きすぎる。
終わって欲しくなかった。

ずっとずっとこの世界で生きる人々の生活を
垣間見ていきたかったなぁ、と寂しい気持ちです。

特にこのラスト上下巻は泣けました。

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2018年02月25日

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コルデリアの救出劇から物語ラストまで。

愛するものが、守ってくれた人々が、ヴィクトリカの側からどんどんいなくなってしまう。
1人でこの局面を乗り越えなければいけない。

その一方、一弥は戦地で身を削りながら生きていた。
安全な場所なんて真っ赤な嘘。
戦車やライフルが飛び交う中を、同じ年頃の少年たちと必死で駆け抜ける。
これが戦争だ。。。

旧大陸の神々が去り、新大陸の技術と考えが蹂躙して行く。
侵略とは、文化そのものを奪い取ることだ。
読んでいて切なく、悲しくなる。

数少ない生きる道の中で、2人が再会出来たのは、もはや奇跡というしかない。
戦争は人を変えたが、この2人の心の芯がいつまでも変わらなかったことがとても嬉しい。

素敵なお話でした。

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2015年10月17日

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長編版ゴシック大団円。
とても面白かったです。
桜庭一樹にこんなミステリーが書けるとは…。
これから短編の方にも手をつけてみたいですね。

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2015年08月13日

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結局このシリーズは、古今東西普遍的な、とある「世界最大の謎」を解かんとする「ミステリー」だったのですよね。
やっぱりわたし、こう若干気恥ずかしいくらいまっすぐでシンプルな結論に至る物語が本当に大好きだ…!

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2014年02月22日

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桜庭一樹の"GOSICK-ゴシック-"シリーズの最終巻。これがラストだと思うと寂しかったですが、ヴィクトリカと一弥が再会できるのかヤキモキしながら読みました。アニメとは異なるラストなので、アニメを観た人も絶対原作を読んだほうが良いと思います。また、今まで登場したキャラクターについても触れられており、とても読み応えのある内容でした。そんな中で印象に残ったのは、アブリルとフラニーのお話です。これは読んだ時、とても切なく悲しかった。出会いと別れを繰り返して、少年少女は成長していく、とても素晴らしい物語でした。

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2013年09月06日

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ネタバレ

お互い戦争に巻き込まれる久城とヴィクトリカ。
ヴィクトリカは実の父親でもあるブロワ侯爵の陰謀によって。久城は抗えない徴兵によって。
コルデリアとブライアンの悲しい運命。

でも無事にハッピーエンドで良かったなー。
アニメとはちょっと違う感じだった気がするけど。
ちょくちょくアヴリルとかアンブローズとか入るけど、再び会うことはあるのだろうか。短編のほうでなんかあったりすんのかな?
8巻はもはやミステリーでは全くないけど、完結編としては、まあまあ良かったと思う。

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2013年07月22日

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コルデリアと 二人のブライアンのそれぞれの最期は、ほんとに涙が止まりませんでした。何回読んでも、号泣( TДT)このシリーズ読んで本当に良かった!!!!

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2013年06月09日

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ネタバレ

ラストまで読んでほっとした。
同時に、もう読めないのかと思うと寂しい。

シリーズ途中までは、海を挟んで離れ離れになった二人が(さらに、戦争という生死も分からない状況で)どうやって再び会うことができるのだろうか、と思っていた。
あんなに小さなヴィクトリカが(1巻では切符の買い方さえ知らなかった少女が!)海を渡ってまで会いに行くことを想像できなかったので、きっと戦争が終わって一弥が探しに行くんだろうと予測していたのだけれど、全く違った展開。
二人が無事会えるのか、その先は?とドキドキしながら読み進めた。

アブリルやセシルやゾフィのその後が気になるけれど、とにかく主役二人が幸せになってくれて嬉しい。
「未来へ!」というメッセージがあふれた最終巻、堪能した。

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2013年05月16日

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ネタバレ

それぞれの主要人物が描かれていてよかった。

短期間にまとめてシリーズ全巻よんだから、スッキリ!

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2013年02月18日

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もはやミステリでもなんでもないのだけれど、シリーズの完結編としては完璧なのではないかと思う。
ド直球の戦争モノになっていたが結局どことどこが戦ったのかに関しては、巧みに?はぐらかされている感はあった。沈む旧大陸と勝利する新大陸・たぶん戦火を免れているパリ・でもドイツのポーランド侵攻が戦火のはじまり…
ただ、あくまで主題は戦争と少年少女なのだから、別にそこはどうでもいいのであると思う。

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2023年05月06日

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ネタバレ

再読。世界大戦という嵐をくぐり抜けて、ようやく再会したヴィクトリカと久城。その再会場面の描写が素敵。「……君、退屈してた?」というこれまでの二人の重ねた時間を凝縮した一言に涙する。未来へ踏み出すラストシーンは晴れ晴れとしていた。

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2019年11月26日

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 「勇気を、勇気を持とう。不屈の、勇気を……。最後の瞬間まで、生を、未来をあきらめない。我々は生きるのだッ──!」

上巻で別れ別れになってしまった二人。
ヴィクトリカは母、コルデリアの手引きで監獄を脱し、新大陸を目指す船に。
徴兵された一弥は前線でただひたすらに生き延びてゆく。
二人は再会できるのか…?


これで最後のゴシック、Ⅷの下、完結編。
ヨーロッパの小さな国に東洋からやってきた「春来たる死神」九城一弥と、いにしえの生き物たちの末裔、欧州最大の知性「灰色狼」ヴィクトリカ・ド・ブロワとの、謎と冒険と、愛の物語。


ああ、終わってしまったなあ。と感慨にふけってしまいます。
ずいぶん長いことかかって、一時は作者に忘れられたかとも思われたゴシック。終わるとなると寂しい。
でも、良い終わりだったと思います。
暗い時代を生きていく子供たちが、否応なしに大人へと変化していく様子を見ているのは辛いけれど、希望のある描き方が好きです。

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2021年04月06日

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徴兵された久城や看護婦に志願するアブリルと、ダークでキュートなミステリさは完全に鳴りを潜め長い戦時下が徹底した全体に苦しくも引き込まれる。ブロワ侯爵も敵方ながら迫真な魅力。ヴィクトリカが日本に辿り着く一方、明記がないから再びのコルデリアを期待してしまい寂しい。嵐の後の平時ぶりに人間の逞しさを感じた。

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2018年10月12日

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一弥と結婚したい。互いにボロボロだけど、再会できて良かった…。
その他の登場人物のその後が気になるところ。

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2017年02月05日

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ふわふわとした異世界から急に現実の世界となった一冊

ゴシックシリーズは一樹っぽくないなぁと思っていたけど、この最終巻はまさに一樹の作品だった
一樹の綺麗で幻想的な表現が泥臭い景色にマッチした一樹にしか表せない世界
一弥やヴィクトリカの苦難が近しいものとして感じられた

一弥格好良すぎだろう!
大人一弥のビジュアル希望!

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2016年03月28日

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シリーズ最終巻。

コルデリア・ギャロによって監獄「黒い太陽」から脱出し、未来への希望を託されたヴィクトリカは、ブライアン・ロスコーとともに新大陸へ向かいます。ブロワ警部も、ヴィクトリカを戦争の道具としか考えていない父・ブロワ侯爵に背いて、ヴィクトリカの脱出に手を貸し、父にも妹にも力を借りず、みずからの力で生きていく決意を固めます。

学園に残ったセシルとゾフィ、イギリスに帰ったアブリル、「名もなき村」を出て書店に務めているアンブローズたちも、それぞれの居場所で力強く生きていきます。

そして、ヴィクトリカと離れ離れになった一弥は戦場に借り出されることになりますが、2人の心はしっかりとつながれていました。やがて戦争が終わり、ヴィクトリカはみずからの身体に刻み付けた一弥のメッセージに導かれて、彼の母国である東洋の島国にたどり着きます。そこで彼女は瑠璃たちに温かく迎え入れられ、一弥の帰国を待ち続けます。

エピローグには、新大陸で「GLAY WOLF探偵社」を開いたヴィクトリカと一弥の、仲睦まじい様子が描かれています。

ついに完結です。運命に翻弄されながらそれぞれの場所で生きていくキャラクターたちの姿を点描していくという構成からは、映画を見ているような印象を受けました。

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2016年02月16日

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ネタバレ

想像できなかった何かが起こってコルデリアも一緒にいたほうのブライアンも救出、ハッピーエンド!
になるわけではもちろんなく。
娘の未来に自分の命の全てを懸けたコルデリアの想いが熱かった。
グレヴィールが最後の最後でいい兄貴になった。もう知恵の泉はいないけど、幸せになってほしい。
アヴリルちゃんは最後の最後で辛かったんだけど…。その後の描写がないのでどうなったか気になる。新章で冒険家として再登場したりするのかな?
それぞれ指輪とペンダントを持ちながらお互いを想う久城とヴィクトリカ。
指輪とペンダントは失ってしまうけれど、久城はそのおかげで命を落とさずに済んだし、ヴィクトリカも娼婦として働かされるのを回避出来た。
ラストの再会シーンは彼ららしくてとても良かった。
15個目の謎は無事解けました。

エピローグでは新大陸で探偵社を営んでいるヴィクトリカと久城。
まさかの「私の妻」発言。
新章も気になってきた。

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2015年09月07日

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世界大戦のさなか、ヴィクトリカも九城くんも自分の運命と戦い、ただお互いにまた会える事だけを願い、生き抜いた巻でした。コルデリアの愛と最後の言葉はヴィクトリカにも確実に届いた事でしょう。最後まで見送り死を選んだブライアンもまた愛の人。アルベールは出来ればもう少し悲惨な報いを受けて欲しかったかも・・・。グレヴィールの優しく、滑稽な妹愛に癒やされつつ、ラストでようやく再会が叶い愛を口にする2人に思わず目頭が熱くなりました。でもって・・・「僕の妻なんだけどね」ってそうですが、そうなりましたか。RED読まなきゃ!

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2015年02月23日

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シリーズ完結ですね。
あれほど妹を怖がっていたグレヴィールが妹のために行動を起こし、母は娘のために命を投げ出し、ヴィクトリカは久城と再会するために生き続ける。
失ったものや犠牲となったものはあまりに大きいけれど、ヴィクトリカが巻末で幸せになったことは読者としても大きな喜びです。
最後、二人はなぜあのような場所に住んでいるのか疑問ですが。
ともあれ、二人がハッピーエンドを迎えられたことに安心の最終巻でした。

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2015年01月18日

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ミステリー要素がほぼ皆無の最終巻でしたが、一弥はヴィクトリカにとって大変な謎を残していったんですよね。
この思いがいったいなにかって? それはーー

激動の展開の連続でまるでドラマや映画を観ているような上下巻。 このGOSICKもそんなこんなで完結です!
ヴィクトリカと一弥がどうなるか心配だっただけにハッピーエンドな結末にはひと安心。ページ数は少ないけど最後のエピローグも良かったです。 あ、短編集も読まねば。

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2014年08月16日

Posted by ブクログ

結局離ればなれになっちゃってどうなることやらと思っていたら、そうくるか。相変わらずツッコミどころが結構ありますが、2人が一緒にいられるエンドで良かったです。
続編は・・・どうかな。読むかな。。。

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2014年07月18日

Posted by ブクログ

読み終わったよーーーーー!!!!キャラクターがみんなだいすきになった…ブロワ侯爵でさえも。悲しいなって。シリーズの感想語り出すときりがないんですが、いろんな本をたくさん読んできたひとだからこそ書ける物語だなあと思った。とても深みがある。たとえるなら、おもちゃ箱…宝石箱…って考えてたんだけど、要素がこれでもかと並んでるわけじゃなくて、あちこちに散りばめられて、全体の要素を崩さずに魅力を増してるから、宝石があちこち散りばめられた、うつくしい、ビスクドールかな。

ヴィクトリカをまるで人形のように描くときの毎回の描写すきなんだけど、まさにそれ。見惚れるほどうつくしくて、可愛らしくて、こわくて、知性と歴史とかなしさとをたたえている、精巧で生きているような物語。
やっぱり世界一の作家さんだなあと、思い直しました。

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2019年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゴシックシリーズの完結編。
離れ離れになる久城とヴィクトリカ。
他の登場人物もそれぞれの道を進んで行きます。
毎回、謎解きが面白いのですが、今回は謎解きはなくドラマ的な展開です。
終わり方も素敵で大好き。

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2013年04月27日

Posted by ブクログ

2013-9
完結編。
それぞれの嵐を乗り越えて、再び巡りあった2人。
愛の意味を知ったヴィクトリカ。
幸せになって欲しいです。

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2013年01月17日

Posted by ブクログ

個人用読書メモ


・ヴィクトリカは突然幽閉、久城は日本へ強制帰還となり、ついに二人は離れ離れとなってしまう。久城はヴィクトリカへの置き手紙-自宅の住所-を書き、それを受け取ったヴィクトリカは自分の体に刻み込む。
・二人の別れと同時に、二度目の嵐がやってきた・・・第二次世界大戦の開戦である。どの国がどちらサイドなのかは明記されていないが、古き力-魔法- vs 新しい力-科学-の戦いである。
・アルベールは、ヴィクトリカの頭脳を現代で言うAIとして利用し、戦局の予想・国王への助言を行い、ソヴュールの政治的実権を掌握しつつあった。
・コルデリアと一人のブライアンが身代わりとなってヴィクトリカを助け出し、もう一人のブライアンがヴィクトリカを日本行きの船へと乗せる。
・ヴィクトリカは命からがら日本へとたどり着き、自身への刻印をたよりに久城家へと行く。
・一弥は東南アジアで出征。激戦に巻き込まれ負傷・・・生死は不明。
(空白の数か月)
・いよいよ終戦。一弥も生存しており、傷を負いながらも帰還。そして、いよいよヴィクトリカと一弥は再開するのであった・・・


長編シリーズもいよいよ終結。最終巻の二度目の嵐は今までと違って非常に作中の時間の流れが速く、少々物足りなかった。特に一弥が瀕死になってから終戦までは一分で片づけられてしまっていて、少々納得がいかなかった。

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2021年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

GOSICK8 下巻
ヴィクトリカを殺そうとするブロワ。その企みに気づいたコルデリアが身代わりとなる。ヴィクトリカは赤毛とともに船で日本へ。
牢獄の影響で、金髪は銀髪になってしまった。旧社会の生き物は海を渡る時に息絶えてしまうということだが、ヴィクトリカちゃんは生き延びる。
自分の体に彫った久城の住所。そこで瑠璃に会い、戦場へいった久城を待つことに。
ある日、帰国した久城。離れまいよ。
初恋が実る話は良い。

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2020年10月04日

Posted by ブクログ

グレヴィールが、最後にやってくれました!
とうとう妹を認め、助け、自らも自分で道を切り開こうとする。素敵な男性になりました。

そして、まさかの1番グッときたのは、アヴリルとフラニーのところ。悲しい別れ。ここに持ってくるか。

最後にヴィクトリカと一弥が再開するところはわかっていたけど、やっぱそしてそれでもすごく幸せな気分になりました。一弥がヴィクトリカを妻とか読んじゃうの、かわゆす。

ストーリー的には、オカルトチックな存在がなんけたくさんいるの?よくわかんない部分もでてきて????って感じだったけど、まぁ、そこらへんはどーでもいいっちゃいいので軽く飛ばしました。最後で求められた結末にたどり着いたので良しとしましょう。

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2015年07月24日

Posted by ブクログ

 これはさすがに……。
 物語としてはよく収まっていて、その意味でこの上下巻はあくまでエピローグなのだと見ることが出来る。ミステリーとしての要素は限りなく薄くなり、それぞれの行き道を描いた物語、なのである。
 彼らの結末にはひとまず安堵するところであるが、しかし、さすがに思ってしまう。すなわち「これはありなのか?」と。
 誰もが、二つ目の嵐がなんであるかわかっていたのだし、その終末というと二人の年齢は……と指折り数えたところだろうが、その予想を裏切る展開を組んでいる。が、それはあまり、フェアに感じられなかった。
 だから、物語としては楽しんだが、その点に疑問が残った結末だった。この二つ目の嵐の展開がこの(ミステリーの)シリーズに求められていたものだったのか、という点での疑問も含め、星三つ半相当と判断したい。

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2014年04月22日

Posted by ブクログ

ちゃんと再会できて、よかった。
指輪やペンダントを失うこともとてもリアリティがあったし、すべてをご都合主義みたいにしないところも誠実さを感じた。

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2014年02月06日

Posted by ブクログ

驚くほど本を読まなかった8月。
上巻をほぼ毎日持ち歩いていたのに。

1年半13冊のGOSICKもおしまい。
そういえばこういう時代だっただな。

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2013年03月17日

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