桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「伏」のときもそうだったがなんでこんなに誰も手を出さないようなド高いハードルのモチーフを持ってくるかね桜庭一樹は、ホントいつもヒヤヒヤさせられっぱなしである。だがあの零戦本みたく丸写しにならずそれなりに仕上げてくるところは流石かな。
マイケル、パリス、孔雀はラトゥーヤ、そして少女を描く事については一流の桜庭マジックで女の子となった復讐と傷痕の心情のコントラストが絶妙で知っている者はもちろん知らない者も充分に楽しめる内容になっている。
緻密な計算によりあえて在り来たりに纏められたエピローグも良かった。
ときにその軽さ故手を出してなかった桜庭作品、また読んでみようかなぁ -
Posted by ブクログ
とあるバーのスタッフさんの紹介で読んでみた。
桜庭一樹というから、てっきり男性の作家さんだと思って買ったのだが、中身を読んでみるととても男性が書いたとは思えない。あとで、桜庭さんは女性と知った。
思っていたよりもダークではあったが、別にダーク過ぎることもない。前半は、必要なのかわからないような濃すぎるエピソードもあったような気もするが、そういうわけのわからなさも確かに必要だろう。
後半は前半と雰囲気が違い過ぎるのと、作家や表現者としての生き方や考え方がたくさん出てきていて、そこは前半とはあまり関係がないような気もして、そこを批判している人もいるけれど、自分としては、表現することがいかに身を切 -
Posted by ブクログ
【本の内容】
東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。
体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を―彷徨のはて、都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、そのサバイバルと成長と、恋を描いた、最も挑発的でロマンティックな青春小説。
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ミステリは殺人や謎解きばかりと思って敬遠していませんか?
でも、実際には起こり得ない状況を設定しつつも、読後、「どこかで本当にあるかも」と思わせてしまう話も立派にミステリだと私は思います。
直