桜庭一樹のレビュー一覧

  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

    Posted by ブクログ

     シリーズ三作目である。
     今回は主役(の片割れ)不在による物語展開であり、互いに独立した描写をすることで、より深くそれぞれが描けている点に注目したい。シリーズを楽しむ上で、良い形で三作目を描けている印象である。
     謎の種そのものはシンプルなもので、さすがに中盤で読み解けたが、謎を解明していく展開は大変スムーズで読み応えのあるものだった。
     一冊としてのまとまりもよく、これまたほとんど手が止まらずに読み切った。星四つ半相当の判定である。

    0
    2014年04月22日
  • ばらばら死体の夜

    Posted by ブクログ

    お金の怖さを描いた作品だと思っていたら後半で印象ががらりと変わりました。過去に犯した罪の載った新聞を手元において消費しながら、善人であろうとする古書店店主と、自分が犯した罪の証をゴミ箱に捨てて忘れようとする人物。二人の「贖罪」の物語でもあります。たとえ法的な罪からは逃れられても、その罪と向き合わない限り、殺人者は永遠に孤独の中にあるのだと思います。

    0
    2014年04月19日
  • GOSICK VI ──ゴシック・仮面舞踏会の夜──

    Posted by ブクログ

    わたしはもう一つ、あの男のことで信じていることがある。それは、たとえ自分の命のためであっても、わたしを救うためであっても、罪のない人間を手にかけることはけしてないだろう。おそらく、わたしとともに死ぬことを選ぶ。
    それは戦場においては、大人の男たちから弱さと糾弾されるべきもの、後世の歴史家によって間違った選択として記録されてしまうものであろう。しかし、かれにはそういう正しい弱さとでもいったものがある。わたしはそれを、高潔と呼ぶのだ。

    0
    2014年04月19日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

    Posted by ブクログ

    涙が止まらなかった。悲劇で女の子が殺される話、と思っていたけれど、そんな単純なものじゃなかった。
    必死にいきる道を探す子供たち。砂糖菓子の弾丸を必死に固める子供たち。
    読んでいくにつれ、"砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない"というタイトルが切ない。結局どんなに必死に固めても撃ち続けても、撃ち抜くことができないなんて。
    藻屑がどうか、来世では幸せでありますように、と願ってしまう。
    この作品は、私の中に強烈なインパクトを与えた作品。

    再読。1日で読み切った。
    過去の生き残りゲームの兵士だった私を、思い出す。逃げられないものから、逃げようとするひたむきさと温かさ。そんなものでは撃ちぬ

    0
    2026年01月19日
  • 少女には向かない職業

    Posted by ブクログ

    冒頭からいきなり、好奇心を掻き立てられる物騒な文章で始まる。ぐいぐい惹きこまれていく文章技術は、桜庭一樹さんならでは。
    中学2年生のクラスの人気者の明るい女性徒・大西葵が、殺人者となる。
    荒涼たる主人公の心象風景をそのまま置き換えたような、四季折々の情景の描写、それがあまりにもリアルで切なくて孤独感をついつい共有してしまう。

    0
    2014年04月11日
  • ファミリーポートレイト

    Posted by ブクログ

    桜庭さんの作品が好きな人には、お勧めしたいです。読み始めると続きが気になってどんどんのみ込まれていきます、言葉づかいが堪らない。
    女性受けしやすい作風ですが、面白い小説です!

    0
    2014年03月19日
  • 伏 贋作・里見八犬伝

    Posted by ブクログ

    南総里見八犬伝(とそれが実際に執筆された当時)とファンタジーとを、とても巧く融合された作品。
    話の途中で、さらに作中の物語が始まった時は「物語にこんなにスペースとって話まとまるの?!」と驚きましたが、そこも巧くつながっていて…と言うかそこが大きな肝でした。反省。作品の構成が面白いです。

    各所の表現も豊かだし、本当に純粋に面白かった。

    0
    2014年03月14日
  • GOSICK VI ──ゴシック・仮面舞踏会の夜──

    Posted by ブクログ

    今までの中では結構好きな方かも。ヴィクトリカを無事に助けだし、学園に戻る列車の中でのお話。トリックは相変わらずシンプルだけど、ストーリー展開が良かった。

    0
    2014年03月13日
  • GOSICK VIII 上 ──ゴシック・神々の黄昏──

    Posted by ブクログ

    やや引き延ばし気味かとも思うけど、後半に期待を込めて。
    読みやすくて、雰囲気が暗くて、好きなシリーズ♪

    0
    2014年03月05日
  • 伏 贋作・里見八犬伝

    Posted by ブクログ

    1402 映像で見る様に想像し易く読み易かった。登場人物それぞれも個性派揃いで印象的でした。私の男と続きで読んだので作風のギャップを楽しめました。

    0
    2014年02月26日
  • GOSICK VIII 下 ──ゴシック・神々の黄昏──

    Posted by ブクログ

    読み終わったよーーーーー!!!!キャラクターがみんなだいすきになった…ブロワ侯爵でさえも。悲しいなって。シリーズの感想語り出すときりがないんですが、いろんな本をたくさん読んできたひとだからこそ書ける物語だなあと思った。とても深みがある。たとえるなら、おもちゃ箱…宝石箱…って考えてたんだけど、要素がこれでもかと並んでるわけじゃなくて、あちこちに散りばめられて、全体の要素を崩さずに魅力を増してるから、宝石があちこち散りばめられた、うつくしい、ビスクドールかな。

    ヴィクトリカをまるで人形のように描くときの毎回の描写すきなんだけど、まさにそれ。見惚れるほどうつくしくて、可愛らしくて、こわくて、知性と

    0
    2019年10月19日
  • GOSICK VIII 上 ──ゴシック・神々の黄昏──

    Posted by ブクログ

    精神的にも、身体的にも、痛い描写があって、改めてGOSICKだと余り目にしてなかった、桜庭さんのそういう面での上手さを思い出す……。制服のところが、ものすごく、ぐっときました。早く下巻よむ!!

    0
    2014年02月11日
  • GOSICK VII ──ゴシック・薔薇色の人生──

    Posted by ブクログ

    佳境というか、ラストにむけていろんな勢力が動き出しつつ、悲しいこととか切ないこととかぐっとくることとか、全部紡ぎあげてくるのがさすが桜庭さんだなと…。久城たのもしくて泣けてくる。ヴィクトリカかわいい。
    あとはわたしは王族エピソードによわいのでこの巻は尚更ずるい。『愚者を代弁せよ』もっかい読みたい。

    0
    2014年02月11日
  • 少女には向かない職業

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    出だしから、人を殺した。なんて興味をそそる書き出しで楽しく読めました。

    第二章の109ページの
    少女と少女の同級生颯太のやり取りがとても印象的でした。

    義父を亡くしたことに落ち込んでいるんじゃない
    殺したことを負い目に感じているから落ち込んでいる

    0
    2014年02月05日
  • GOSICKs III ──ゴシックエス・秋の花の思い出──

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    外伝らしい話の展開で、こういうのも面白いなあと思った!まさかのコルデリア登場にテンション上がりました。お話的には「幻惑」がすきだったなあ。

    0
    2014年02月01日
  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

    Posted by ブクログ

    珍しくベッドルーム探偵となったヴィクトリカと電話なら強くなれる一弥。熱があるからか、調子が狂ってるところ、カワイイ。

    0
    2014年01月27日
  • GOSICK ──ゴシック──

    Posted by 読むコレ

    本作については、直木賞も取った女性作家、という以外の知識を持たずに臨みました。桜庭さんの本自体、初めてになります。
    ですので、一人で勝手に驚いたり感心したりしながら読みました。
    期待値以上でした。面白かった!
    まず、本作がコテコテのラノベだったことに驚きました。そして、ラノベでありながら、案外ハードな設定のミステリだったことに感心しました。
    ただ、シチュエーションが良かっただけに、肝心な仕掛けの部分が簡単で残念でした。この展開なら、過去と現在の両方を濃くして、上下巻にしても良かったのでは、とも思ったり。
    とはいえ、次巻買います!

    1
    2014年01月19日
  • 傷痕

    Posted by ブクログ

    一人の世界的スターの死を巡るストーリー。
    この話はどこがって言われてもうまく言えないけど好きだな。…このスターのについてスター以外の視点から語られて好印象だったのだと思う。だからこの話が好きって言うよりスターが好きなんだと思う。

    0
    2014年01月15日
  • 傷痕

    Posted by ブクログ

    偉大なポップスターの死を残された人々の視点から描いた作品。
    様々な人物の物語や想いが、最後の、彼の死から2ヶ月後に催された特別なセレモニーのシーンに繋がっていく。
    彼を送るためのセレモニーはとても素敵だった。彼のことを知らない、一読者であるわたしも思わず彼の死を悼み、叫んでいる。そんな想像が頭の中で広がった。本の内容だけでなく、個人的な感情や思い出も押し寄せてきて、ゾクゾクっと背筋に何か走った気がした。GLAYの20万人ライブの熱狂や、小さな劇場で、卒業公演の後の挨拶を行い涙を流す演者を包み込む熱気。ZARDの坂井泉さんの突然の訃報やミスターこと長嶋茂雄が病で倒れたニュースを聞いた時。頑張っ

    0
    2014年01月13日
  • 少女には向かない職業

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」とテーマは通じていて、あちらをちょっとマイルドにして、大人の筆で描きなおしたような感じなのですが、やっぱり面白くて、一気に読めます。
    冒頭からいきなり「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した」と来る。
    桜庭さんて、ほかの作品もそうなんだけど、最初の一行がすごいうまい。
    もうのっけから引っ張り込まれる。
    (で、中二、というだけでなくこの十三歳という年齢が後からまたすごく意味を持ってきたりして、感服)。

    主人公の女子中学生、義理の父は飲んだくれで暴力的、母はいつも疲れていて不幸をアピールし続けている、かなりつらい家庭環境。
    なの

    0
    2013年12月03日