あらすじ
闇の修道院を脱出し、暴走する殺人列車から逃れ、懐かしい学園に戻ったヴィクトリカと一弥に、つかの間の安らかな日々が訪れた。季節は、秋。2人がひもとくのは、あざやかな花々と、歴史のうねりに負けず懸命に生きた人々の物語。次なる嵐の予感をはらみつつも、今、このとき、世界は確かに美しい──静かに、ひそかに深まってゆく名探偵コンビの絆──直木賞作家がおくる大人気ミステリシリーズ、珠玉の外伝連作集。
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Posted by ブクログ
今回の短編集は、花にまつわるいくつかの歴史的な物語を取り扱ったミステリーである。
もっとこの路線で短編集を読みたかった。どれも良く出来た物語で(もしかすると史実かも知れない)、個人的には中国のお話なんて本当にありそうなものだと感じた。おそらく、自分には(不見識により)判断できないだけで、それぞれの国に伝わる物語に即した形式が採られているのだろう。
花言葉を主題に、物語の真相が整えられているのも非常に好ましい。もしかすると、Gosickのシリーズの中でもっとも楽しめたかもしれない、そんな一冊だった。文句なしの星五つである。
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Sのなかでいちばんすきかも
いやむしろ本編よりも
ゆったりとした中で一弥から語られる、色んな時代の、花にまつわる、色んな国のお話
どの時代も、人間ってのは汚くて、優しくて、情熱的で
なんつーかもう
いい話たちだった
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花ことばにちなんだ話が全部で五つ
昔話なので考察という形になっているが、話の中に隠された謎を解明していくのはさすが。
短めだがオススメの一冊です。
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個人用読書メモ
・オールドマスカレード号から帰還して、ヴィクトリカが静養している時のお話。
・花や食べ物にまつわる不思議な御伽噺の謎を、ヴィクトリカが解いていく。
・次の嵐が吹き荒れる前の、静かな時間。
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【あらすじ】
闇の修道院を脱出し、暴走する殺人列車から逃れ、懐かしい学園に戻ったヴィクトリカと一弥に、つかの間の安らかな日々が訪れた。季節は、秋。2人がひもとくのは、あざやかな花々と、歴史のうねりに負けず懸命に生きた人々の物語。次なる嵐の予感をはらみつつも、今、このとき、世界は確かに美しい―静かに、ひそかに深まってゆく名探偵コンビの絆―直木賞作家がおくる大人気ミステリシリーズ、珠玉の外伝連作集。
【感想】
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外伝らしい話の展開で、こういうのも面白いなあと思った!まさかのコルデリア登場にテンション上がりました。お話的には「幻惑」がすきだったなあ。
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花と書物にまつわる不思議な物語。
ヴィクトリカと一弥の間のキョリがだんだん縮まっていく感じ。
二人の幸せで不思議な日常がステキ。
ずーっと続いて欲しい。
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季節は秋。ヴィクトリカが風邪を拗らせたので、一弥が本を朗読してあげるお話。朗読する一弥と共に本の内容を純粋に楽しみ、次にヴィクトリカ目線での再構成した内容を知ることで、物語を二段構えで楽しめるものとなっている。夕暮れ時のいつもとは違った、平和な時間の続く息抜きできる巻である。
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本編の裏側の事情に少し触れつつ物語が盛り上がってますね。深刻な物語が続く中、アブリルのお約束の庭で迷う姿が清涼剤のよう。それにしても、庭師のおっさんの技術が凄すぎるな。
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珍しく学園での穏やかな日々。一弥がヴィクトリカに本とそれにまつわる花を持ってきて、本の謎を解く♪二人の微笑ましい世界(*^^*)最後ヴィクトリカとアブリルの話はヴィクトリカの雰囲気が違うなと思ってたら、エピローグで明らかになって納得(^^) でも、これから大事件が起こる予感(-_-;)ドキドキ
Posted by ブクログ
ゴシックシリーズの外伝。
今回はいつものように事件が起きてそれをヴィクトリカが解決するパターンではなく、本の中の謎を解く話。
日常のヒトコマを描いたのんびり穏やかなストーリーになっている。
個人的にはいつもヴィクトリカに口では勝てない一弥が結構ボロクソに言っていたのが気に入った。
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GOSICK外伝連作集第三弾。
秋の聖マルグリット学園が舞台です。
花言葉がモチーフの短編集。
[白薔薇/純潔]
[紫チューリップ/永遠]
[黒いマンドラゴラ/幻惑]
[黄のエーデルワイス/思い出]
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話の切り替え時に描かれる、引いたアングルからの風景描画が素晴らしいと思う。風の流れとか周りの景色が目の前に浮かんでくる。エスシリーズはその辺りも楽しい部分。
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花にまつわる短編集。一弥がチョイスしてくる本の中の不思議なお話がどれも面白い。第三話「幻惑」が一番好きだなあ。モンゴル、中国が舞台の西方の血が入った女武将の話がわくわくする。入れ子になっている作中作を一冊で読んでみたいと思ってしまった。「男子厨房に入らず」を守ってきたはずの一弥がささっとにんじんのグラッセを作ってしまうあたり、すごい。どれだけ器用なんだか。
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花にまつわる物語がテーマの短篇集。本編とは違う落ち着いた雰囲気が短篇集の魅力。ヴィクトリカによって明かされた真実について一弥の感じた想いが、少しだけ寂しくて、でもきれいな後味を残してくれていました。二人の何気ないやり取りも微笑ましいです。またアブリル視点の物語も彼女の可愛らしさが出ていて好みでした。それと最後に一つ、登場人物リストとタイトルって重要ですね。
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GOSICKS3
次なる嵐の予感をはらみつつも、今、このとき、世界は確かに美しい
ぐじゃっと風邪をひいたヴィクトリカ。お見舞いにお花と本を持っていく久城。
久城が語る男女にまつわる物語をきいて推理し言語化するヴィクトリカ。ふたりの関係が密ってくる気配。
最後の章のみ、母コルデリアと赤毛のブライアンが出てくる。不穏な前途が見える。
ちなみにコルデリアは娘と違って身体能力が高い。
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再読。ちょっと変わった趣向です。久城が花と本を手にヴィクトリカを訪ねて読み聞かせ、ヴィクトリカが謎を解く。花の贈り物をこっそりと大切そうにするヴィクトリカが可愛らしい。
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花とケーキと読書の短篇集、プラスおまけ。
持って行った花にまつわって本を選んで。
同じ内容を読んでいるはずなのに、その結論には
まったく至らないという…主人公と同じ脳内(笑)
4話ぐらいでした、どういう落ちになるのか
理解できたのは。
1話目の薔薇、2話目のチューリップ
4話目のエーデルワイスはともかく
3話目のマンドラゴラは…花?
おまけの英国からの留学生の女の子の話は
迷走しかしてない思考回路話でした…。
主人公、ご愁傷様です。
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今回は体調を崩したヴィクトリカのために一弥が物語を読んであげるという番外編の短編集。ゴシックシリーズはヴィクトリカと一弥のやり取りも可愛いけど、ストーリーに登場する様々な可愛らしいものを読むって感覚も楽しくて好きだなぁと気づいた。
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今巻は前巻・前々巻にベルゼブブ頭蓋、そしてマスカレード号での事件を経て聖マルグリッド学園へと帰ってきたヴィクトリカと一弥の秋の日の一幕。
ヴィクトリカは学園に帰って来てから数日後、風邪をひいてしまい、それを心配した一弥はヴィクトリカのためにお菓子、書物、そしてそれぞれの書物に関係した花をヴィクトリカの元に運ぶことになる。
一弥の持ってきた本にはそれぞれに謎が含まれていて…。
今巻は短編集のような内容であったが、どの話も中々面白かった。また最後の方にはあの人も出てきて、これから先を暗示していた。
徐々にちいさな灰色狼と東洋の少年の物語も終盤へと向かってきた。巻が進むごとに引き込まれてしまう。次巻も期待したいと思う。
Posted by ブクログ
今回は、花にまつわる話の短編集。
前作同様、可愛らしい話がたくさん詰まった一冊だった。
先にGOSICKシリーズは読んでしまっていたから、最後のコルデリアとブライアンの意味深な会話を見て、あぁ、なるほどなって思った。
やっぱり、GOSICKsの方も混ぜながら読んだ方が良かったかな…?
ともかく、今回もヴィクトリカと一弥のほっこりするシーンがたくさんあって満足な一冊だった。
Posted by ブクログ
今回は本当に番外編。
お花とそれにまつわる世界のどこかの昔話、って感じ。内容は可もなく不可もなく。
本編とのつながりはないので読まなくてもよかったなぁ。
Posted by ブクログ
花を語り、それに沿った物語の謎を解き明かしていく物語です。これは本当に本編と関わりがない話でした。読まなくてもいいけど、話は分かりやすくてよかったです。ただ、最後の話は最後になるまで気付かなかったです(笑)。
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ベルゼブブの頭蓋~仮面舞踏会の夜 後、学園に戻った一弥とヴィクトリカの穏やかな日常を、書物の中の怪異譚に花をモチーフとして詰め込んで描いてる。
互いの存在、気持ちをしっかり意識し始めた二人…ラスト前の緩やかな物語。
Posted by ブクログ
【収録作品】プロローグ/純潔/永遠/幻惑/思い出/花びらと梟/エピローグ
〈ベルゼブブの頭蓋〉と〈オールド・マスカレード号〉の事件の後、静かな秋の始まりを迎えた聖マルグリット学園でのひととき。熱を出して寝ているヴィクトリカの下に、一弥が書物とそれにちなんだ花、そしてお菓子を抱えて訪れる。大昔に書かれたその書物に隠されていた謎をヴィクトリカが解き明かす。
Posted by ブクログ
ベルゼブブの頭蓋から帰還後、夏休みも終わり、秋になった学園。
しかし、ヴィクトリカは風邪で寝込んでいた。
そんな彼女のために、一弥は花にまつわる本とお菓子やお花を持って小さなドールハウスのようなお家を訪ねるのだった・・・。
短編集。
アムステルダムのチューリップや、新大陸での情熱的な愛の物語。
中国のマンドラゴラの物語・・・等々。
一篇があっさり読めるので、時間がないときでもちょこちょこ読むのにオススメな一冊。
Posted by ブクログ
久城くんが体調を崩しているヴィクトリカに、お見舞いとしてお花とそのお花にちなんだ昔話を持っていき、一緒になぞ解きをしていくという短編集。
本編とは少し離れたゴシックエス的なゆったりした時間が心地よかったです。