桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとっても悲しく、現実に起きて欲しくない話でした。
たくさんの人が様々な方法で守ろうと努力していながらも、最悪な形で終わってしまった、悲しい。というのが最初に出る感想です。
中学1年生という多感な時期ということが、この事件から守ることができなかった要因なのかなと思いました。何が愛なのか、どれを信じて生きるべきなのか、先導するのは親である。親は子を愛するものであるため自身がどんなに痛いこと、ひどいことをされてもそれを愛と純粋に受け止めてしまう。作中何度か出てきていたストックホルム症候群が鍵になっていました。
海野雅愛がなぜ殺しをしてしまうのか、犬と藻屑を死に追いやった本当の理由が知りたいと個人的に思ってしまいました。
最初こそ胡散臭い子だなと思っていた藻屑ですが、だんだん愛おしく思えてきていたのに最後が本当に残念で、悲しくて悔しかったです。
物語としては事件当日の朝と転校初日からの2つの時間軸で展開されていて、読み進める手が止まらなくとても面白い作品だなと思いました。