桜庭一樹のレビュー一覧
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主人公となる18歳の「月夜」は、紫の瞳に狼のような犬歯を持つちょっと変わった少女。
彼女は前嶋家に幼女として迎えられたもらわれっ子だった。
優しい教師の父親、8歳年上の兄貴、そして大好きな一つ年上のお兄ちゃんこと「奈落」との4人家族。
何故か母親は存在しない。
物語の冒頭は、大好きだったお兄ちゃんこと「奈落」の葬式の場だ。
「月夜」の悲しみは深く、周囲の者たちも対処に困り果ててしまう程だ。
「月夜」が深く落ち込む理由は、コンビニの駐車場で一緒にアイスを食べていた「奈落」が、「月夜」の目の前で急死したことにあった。
「月夜」は、「奈落」が死んだのは自分のせいだと思い込む。
葬儀が済んんだ後、家 -
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本巻も桜庭一樹氏らしく、GOSICKシリーズらしく、スムーズに読みやすい。読みやすい? 昔、彼女の作品を本棚に並べていくのが楽しく読み漁っていたが、このシリーズは何度同じような表現(ヴィクトリカを可愛くフワフワなように・久城一弥の漆黒の可愛らしくも生真面目な性格を伝える言葉回し)と思っていたが、いつの間にか月日が流れ、むしろこのフワフワでキリッとした台詞回しこそが、この世界観の語りであり、安心できるのだなと一周回って好きになっていた。
本書の内容は戦争が終えて引っ越してきたばかりの久城とヴィクトリカの新たな生活スタートの様子と、摩訶不思議な建築家の残したおかしな家へ椅子を貰いに行くと…? そこ -
ネタバレ
タイムループ
著者が完全に疲れ果てていることは明らかです。
著者が読者に伝えられるのは次のことだけだった。
1. スラブ諸国の領土はなく(作者はすべてを奪いました)、スラブ諸国の言語の抑圧、スラブ諸国の文化はありません。作者は意図的にこれらすべてを小説の世界の表面から消去しました。スラブ人のすべての領土は他の州に譲渡されました。
2. 喫煙ロリ女王様処女(恋人を長年圧政している)たとえ彼らの周りに黙示録があり、何百万人もの人々が目の前で死に、世界は地獄に陥り、本は二桁に進み、彼らの愛の関係は前進しているとしても
最大でも手を繋ぐレベルまで。
3. 主人公の視界の範囲内にある、話すことができる生きているもの -
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ネタバレ治療を続けながら自分の生活をゆっくり立て直していく数年間の間に、主人公の気持ちが目まぐるしく複雑に変化していく。
元気で明るくて前向きな病人という面だけを見せ続ける社会的な義務
少数派が社会に受け入れていただくため、説明し、努力を重ね、理解してもらわなければならないような義務
そんな謎の義務感にかられたり。
そういうのもういいかなと思ったり。
でも、心が疲れて抗わなくなったり。
自分の言葉が、暴力的に誰かの心を打撃してしまう可能性を考え出して沈黙するしかなくなったり。
複雑なままに終わった。
特に理由はないが、しばらく桜庭一樹から離れていただけに、このNEW桜庭ワールドは、本当にNE -
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ネタバレ野兎走りの次に覚えてた話。
トリックとか動機とかミステリとしては緩いけど、ヴィクトリカが可愛いしサクッと読む分には丁度良い^^
いつもは開いてるけどシオドアの気分次第で時々閉まる程度の鍵なら到底密室とは呼べないのに、視野が狭い上に頭が固くて前時代的なセルジウスが結論を出すのが性急過ぎたせいでコルデリアが無実の罪で追放されたなんて遣る瀬無いな。
同じ我が儘でもヴィクトリカのは可愛いと思えるのにアブリルのは何か無理…
それに人の郵便物勝手に開けたり生垣の枝鉈でへし折ったり色々有り得なくて嫌い…そういうキャラも必要なのはわかるけど(ー ー;) -
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美しく生まれてしまった少女『七竈』
同様な容姿の幼馴染みの友『雪風』
孤高の2人の青春を可愛そうな大人達が惑星の如く干渉してくる。
雪の街旭川を舞台に繰り広げられる痛切でやさしい愛の物語
17歳から18歳のあいだになにが起こる?
本文中に出てくるこの言葉にその時期にタイムスリップした様な気がした。
夢があってもなくても、美しくてもそうでなくても、非凡でも平凡でも・・・
「とくべつな自分と。とくべつすぎる自分と。みんな、そういう自分とむきあって~怒涛のように変化していく季節なのだ」本文中
自分もそんな季節を過ごしたのだと、遠い昔の事の様な、昨日の事の様な、思いになりました。
主人公の少女『七竈』 -
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「東京ディストピア日記」を読んでからの「私小説」。時系列がつながっているので、切り替えがうまくできなくて、「少女〜」も日記のように読んでしまい、さらに「キメラ」で戸惑いをおぼえた。立つ場所によって見え方は違う、ということを考える。
お父さまが亡くなられるまでとその後やお母さまとの関係を物語った「少女〜」は、親と子の関係や、地方の閉鎖性、残り続ける家父長制の枷を、桜庭さんはこう感じているのだな、と他人の視線を借りる興味深さ。桜庭さんの危機感とのズレがある、文芸時評を書かれた鴻巣友季子さんや掲載紙である朝日新聞とのやり取りも、同じように。
「記憶というものは、どこをどう覚えているか、人によってひ -
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ネタバレ語り手がどんどん変わっていく形式。
自分が美しいがゆえに物心がついた時から
周囲の人から視線を集めている。
高校生ながら、自分を見て消費するな
って台詞がでるのはずーっと見られてきた
からこそでる台詞なのかなと思った。
高校生で考える言葉ではないよなあ。
唯一、心を開いている雪風も、
成長するにつれて自分と顔が似ている…
つまり、血がつながっているということ。
自分の母親と雪風の父親と何があったのか
想像するのは簡単ということになる。
そんな雪風のことを好きだったのか
そういう直接的なことは書かれていなかったけど
お互い見つめあって、名前を呼び合っていたのを
見て、そういう気持ちがあったの