桜庭一樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
世界は新たな戦争に向かって進み始め、ヴィクトリカは一弥との別れの時が近づいているのを悟ります。クリスマス当日、彼女は一弥に15個の謎を持ってくるように告げますが、あと1つの謎を残して、一弥は母国へと連れ帰られてしまいます。しかしヴィクトリカは、一弥が思いがけずも彼女に残した最後の1つの謎に、小さな心を惑わせます。
そしてヴィクトリカ自身も、ブロワ侯爵のもとに連れ去られてしまうことになります。オカルト省のトップに立つ侯爵は、科学アカデミーを抑えてルパート陛下の信頼を勝ち取るため、実の娘であるヴィクトリカを監獄「黒い太陽」に幽閉し、戦争の帰趨の予測に彼女の頭脳を酷使します。
しかし、そんな侯爵 -
Posted by ブクログ
クリスマス前日、聖マルグリット学園では、生徒たちがチェスの駒に扮するイベント「リビング・チェス大会」の準備がおこなわれていました。そんな学園内をヴィクトリカや一弥、ブロワ警部、アヴリルたちが歩き回りながら、過去の事件を回想するという趣向の物語です。
第1話は、ジャクリーヌにかけられた嫌疑を晴らすため、ブロワ警部がヴィクトリカのもとを訪れ、髪を角のように尖らせることに同意する話。第2話は、ブロワ警部が村の警察になったばかりのときのこと、誘拐事件の謎解きをヴィクトリカに依頼したために、警部の部下のイアンとエバンが手をつなぐことになった話。第3話は、ヴィクトリカが人形作者のグラフェンシュタインの遺 -
Posted by ブクログ
ベルゼブブの頭蓋から脱出したヴィクトリカと一弥ですが、ソヴュールへ向かう豪華列車オールド・マスカレード号の中で、新たな事件に巻き込まれてしまいます。
ヴィクトリカと一弥の2人は、車内のコンパートメントで、それぞれ「孤児」「公妃」「木こり」「死者」と名乗る奇妙な4人と同席することになります。そして、どうも「孤児」と名乗る少女は、ブライアン・ロスコーの隠した「形見箱」を持っているらしいのです。
一弥と「孤児」「公妃」「木こり」「死者」の4人は「干し葡萄取りゲーム」を始めますが、干し葡萄を口にした「孤児」が苦しみ出し、死んでしまいます。状況から見て、彼女は何者かに毒殺されたらしいと分かり、一