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短編に凝縮された桜庭一樹のエッセンス! 死んだ男を囲む、二人の女の情念。 ミッションスクールの女子たちの儚く優雅な昼休み。 鉄砲薔薇散る中でホテルマンが見た幻。 古い猫の毛皮みたいな臭いを放つ男の口笛。 ダンボールに隠れていたぼくのひと夏の経験。 日常に口を開く異界、奇怪を覗かせる深淵を鮮やかに切り取った桜庭一樹の新世界! 6つの短篇小説。解説・杉江松恋 【目次】 「モコ&猫」 「このたびはとんだことで」 「青年のための推理クラブ」 「冬の牡丹」 「五月雨」 「赤い犬花」
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Posted by ブクログ
喜怒哀楽全部セットみたいな内容に心が大歓喜しました。 面白さは勿論なんですが不気味さの中に優しさとか、寂しさとか散りばめられていてちょっと泣きそうになるお話なんかもあったりして。 私のお気に入りはモコ&猫と赤い犬花です。 是非読んでいただけたら嬉しいです。
奇譚集、と銘打っているだけあって何とも奇妙な感覚をもたらす短編集。ただ設定が異質なのは骨になった男が妻と不倫相手のやり取りを傍観する表題作と、夜のホテルでホテルマンが見た幻の話「五月雨」だけで、他は日常で有り得る話。しかし大学で一目惚れした相手をただ見つめるだけの話「モコ&猫」が、アパートの...続きを読む隣人との交流から己を振り返る「冬の牡丹」が、田舎での地元の子との冒険「赤い犬花」が予想外の歪さを見せてくる。映写機でのフィルムを見せられているような距離感から急に距離を詰めて揺さぶって来る語りがが桜庭さんらしい。「冬の牡丹」「赤い犬花」に漂うどうしようもない切なさが響いた。
桜庭一樹さんの神秘的な世界観には 定期的に触れたくなる。 期待に違わず、ちょっとひやっとするようなお話が多くて満足した。 それぞれが独立したお話なので、読みやすい。 すぐに桜庭一樹さんの世界に入れた。 モコ&猫 冬の牡丹 が好きだった。
心の中に、普段は目を背けているような影を持つ そんな登場人物たち。 苦い笑いを浮かべたくなるような そんな短編集
相変わらず、没落貴族のような男性と、気の強い女性を描かせるとピカ一美しくなる作家さんだなあ。 冬の牡丹と、赤い犬花、が好き。 五月雨、は伝説の一族の話を長編で読みたい。赤朽葉家みたいに、長い時間に跨がったお話に仕立ててもらって読みたい気がした。
【モコ&猫】 普通でない愛 【このたびはとんだことで】 男の骨壺を挟んだ妻と愛人 【青年のための推理クラブ】 と見せかけて? 【冬の牡丹】 残念美人のグダグダ 【五月雨】 吸血鬼もの 【赤い犬花】 少年が田舎で冒険
短編集。「モコ&猫」「冬の牡丹」が好きでした。男女の歪なようにも見える濃い関係を描かせるとピカイチな作家さんだなと改めて実感する作品集でした。
2016年、9冊目はラノベ脱却期の『少女には向かない職業』以来、おそらく、十数年振りの、桜庭一樹。その短編集、6編収録。 モコ&猫:大学生時代の憧れと、恋愛の狭間のようなイビツな想いの回顧譚。いやぁ、自分が、いかにミステリ脳で読んでいたか、というコトを反省させられた。冒頭で気付かされて良かったよ。...続きを読む このたびはとんだことで:表題作。既に別れた若い浮気相手と正妻の修羅場に居合わせる男の話。コレは展開の予想はつきました。しかし、大オチは上手いと唸ってしまった。 青春のための推理クラブ:ミステリ仕立て。そこで感じた違和感は、その後……。自分のような、桜庭一樹初心者と、フリークとでは感想異なるんだろうな。 冬の牡丹:30代、独身、彼氏なし、一人暮らし、派遣OLの物語。近しい人との疎外感と、思わぬ人との親近感。 五月雨:ホラー・テイスト。ややベタな題材ではある気もするが……。一方で、空気感をココだけガラリと変えるのは、さすが。 赤い犬花:少年の夏休みの1日の冒険譚。絡めてあるのは、二人それぞれが抱える、少し重たい現実。でも、ラストはホッコリ。 見事に6編、方向性の異なるモノを並べてきた。しかも、言葉の紡ぎ方が上手い。句読点、「っ」、「ー」を上手く使って、時にリアリティーを、時にリズムを演出。比喩や描写が実に内容、雰囲気にあった一工夫をしている。会話回しにもセンスが溢れている。 全体として、それぞれ、★★★☆☆~★★★★☆で、大ハズレはない。一方、今回は、今後出会うであろう長編への期待も込めて、少し辛め、★★★☆☆としました。
「モコ&猫」 ふうがわりな恋。 「このたびはとんだことで」 浮気、特殊な語り手、奇譚。 「青年のための推理クラブ」 ヴァーチャルな友情。 「冬の牡丹」 娘と(仮想的な)父。本書一番の力作か。 「五月雨」 伝奇。Vハンター。 「赤い犬花」 夏休みの少年たち、その背後にあるのはマチズモに潰された少女。ジ...続きを読むュブナイル。 わが生涯ベストに入る「青年のための読書クラブ」のプロトタイプはもちろんのこと、 作者の多様さが感じられる短編集。どれもよい。 単行本「桜庭一樹短編集」とは並びが異なっている。 並びが違うだけで随分印象が変わるなと驚く。 あと、単行本の会田誠の絵もいいけど、文庫のカバーも素敵。
桜庭一樹の短編集。 じわじわ面白い。 誰かが幸せになったり、誰かが不幸になる話はないのだけど、人間臭さが溢れて面白い。
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このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集
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