桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めてすぐにマイケル・ジャクソンをイメージして書かれていると気づく。
章ごとに語り部が変わり、最後まで登場することのないキング・オブ・ポップの存在が、愛情や憎悪をもって肉付けされ形作られていく。
彼の姉である孔雀の言葉が全てを表していて読んでとてもしっくり来た。
「人というのは、自分を基準にして物事を判断するものよ。あの子のことだってそうだわ。善良な人は、あの子の優しさや善意をまっすぐ信じる。そして不幸には同情してくれる。一方、心の奥に悲しみや怒りを多く溜めている人は、あの子の姿に自分の翳を投影して、あれこそが悪だと糾弾しようとする。」
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Posted by ブクログ
初めて読んだ著者の『本当の花を見せにきた』を読んで、それがなかなか良かったので、桜庭さんの初期の傑作長編と言われている本書を読んでみた。
結論的にいうと、すごく物語の雰囲気や文章は良いのだが、最終的に何が言いたかったのか解らなかった。
『中二病』にかかった女子高生が現実逃避するように時空を超えていろいろな世界に飛んでいき、最終的に行きつくところに行き着いたという話なのか?
「SF的」というか「夢落ち」というか「走馬灯をみている」というか、ちょっと表現が難しい。
たぶん、リアルな女子高生や女子中学生が読んだら、この思春期女子特有の気持ちなのかどうかよくわからないが、共感できる部分がたくさん