傷痕

傷痕

866円 (税込)

4pt

3.1

偉大なるスター、キング・オブ・ポップが51歳で急逝。子供時代、二人の兄、一人の姉と共にグループでデビュー後、独立して類稀な歌と踊りで世界の救世主となっていた。
遺されたのは11歳の娘、名前は“傷痕”。だがその出生は謎に包まれ、ポップスターの本当の子供なのかどうかさえ明らかではなかった。色めき立つイエロージャーナリズムの記者や、遺族を名乗る者たち。彼女は、世界は、カリスマの死をどう乗り越えるのか――。

解説・尾崎世界観

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傷痕 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年04月28日

    GW2冊目
    架空(だけれども世界中の人が1人の人を思い浮かべるだろう)のキング・オブ・ポップの突然の死を契機に、彼の子や兄弟、過去に関わった人たちの視点で彼が描写されていく作品。

    桜庭さんの作品は不思議な世界観のものが多いけれど、読み進めれば読み進めるほどに世界観に引き込まれてあっという間に読み終...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年02月27日

    亡くなったキング・オブ・ポップのことを複数の視点より、描いた作品。
    どこか、掴み所がないキングを緻密に描いている。

    感想は難しいが、人には人それぞれの幸福があり、苦悩があるということを思い知らされた気がした。

    いくつか良い言葉が出てきた。
    その中でもP294と295の言葉が特に印象的。この言葉に...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2019年02月21日

    ポップス界のスーパースターとして君臨してきた、一人の男性が急逝する。彼の家族やスタッフ、ファン、ルポライターなどの回想により、孤独なキング・オブ・ポップの姿を炙り出していく。

    設定こそ日本ではあるけれど、類いまれな歌とダンスで世界の人々を魅了するカリスマである一方で、繊細すぎる心が引き起こす奇行や...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年01月09日

    やっぱりマイケルジャクソンの話なんだ。一気にマイケルジャクソンに興味が湧いたしほんとにこういう人だったのではないかと思わせる。読み始めた頃はほんとのところは児童虐待してたのかとか傷跡の母親は誰とか気にしてたけど、どうでもよかった。スターは自分を写す鏡。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年06月06日

    読み始めてすぐにマイケル・ジャクソンをイメージして書かれていると気づく。
    章ごとに語り部が変わり、最後まで登場することのないキング・オブ・ポップの存在が、愛情や憎悪をもって肉付けされ形作られていく。
    彼の姉である孔雀の言葉が全てを表していて読んでとてもしっくり来た。
    「人というのは、自分を基準にして...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年03月12日

    「道徳という名の少年」にこんな話(あるいは関連する話)があったような(「地球で最後の日」だったかな?).

    キングはマイケルを下敷き(あえてモデルとはいわない)にしているとは思うけど,そこは桜庭一樹先生,ちゃんと桜庭ワールドの住人に仕立てている.
    傷痕や孔雀だけでなく,歪んだ心のせいでキング(や世間...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年03月02日

    桜庭一樹さんの作品は今までいちいち心のいろんな部分を(良い意味で)抉ってくるものばかりだったのでこちらも期待して読んだが、今回はあまりわたしにはヒットしなかった。傷痕の正体、ポップスターの本音など、あらゆる部分が明らかにならないまま気がついたら話が終わっていた。最後まであの独特の衝撃を期待してページ...続きを読む

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