桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日経だかの書評で興味を持って読んでみたんだけど、朝日新聞の文芸時評の筆者との間でこんな問題が起こってた(2篇目の「キメラ」に詳述)なんて事知りませんでした。
1篇目「少女を埋める」は、都会と田舎、共同体の異分子に対する態度(従え、でなければ出て行け。美し過ぎる少女はその論理で人柱として埋められてしまうエピソード)等、興味深く読んだけど、2篇目の「キメラ」は、朝日に載った「少女を埋める」の的外れな書評によって、地方で暮らす母親が受けるであろう被害を防ぐ為に作者が取った対応、それにより起こったSNS等での論争が、時系列で作者の思考と苦しみと共に詳述されていて、こちらにも引き込まれた。
それにしても -
Posted by ブクログ
主人公の女子高生月夜は、もらわれっ子でパープルアイ。紫の瞳の人は、世界人口の2パーセントだと聞くから、本当に希有なシチュエーションです。
本人を含む兄弟全員がものごころついてからの養子で、容姿の違いがあるから、家でも地域社会でも血縁で結ばれた家族であるふりはできません。
思い切り共感しずらいシチュエーションの主人公です。
しかし、自分にとって悲しくてたまらないことを「もう悲しむな」と言われる時のやりきれなさは、多くの人経思い当たることがあるのではないかと思います。
月夜は喪失の悲しみの他に秘密にも苦しんでいて、ついつい面倒な娘を見守る家族に同情しながら読みました。
小説を読むのに主人公の気持ち -
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Posted by ブクログ
個人用読書メモ
・ヴィクトリカは久城家を追い出され、彼女を追うように久城家を飛び出した一弥とともに移民船に乗って、瑠璃の家(場所は知らない)をたよりに、いざニューヨークへ。
・ニューヨークに到着早々、事件に巻き込まれてしまう。いかにも二人らしい。
・移民一世の女性実業家「ブルーキャンディ」のお話。ニューヨークで大成功を収め、財を成したが、強引な手腕でもって成り上がったために、彼女に怨恨を持つ者も多かった。
・ヴィクトリカは、「移民時の入れ替わり」を利用したという根幹を揺るがす事実を指摘し、彼女の成功の最大の謎を解いた。
・この活躍は新聞にも大々的に取り上げられ、それを見た瑠璃が気付いて、一