桜庭一樹のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
個人用読書メモ
・ヴィクトリカは久城家を追い出され、彼女を追うように久城家を飛び出した一弥とともに移民船に乗って、瑠璃の家(場所は知らない)をたよりに、いざニューヨークへ。
・ニューヨークに到着早々、事件に巻き込まれてしまう。いかにも二人らしい。
・移民一世の女性実業家「ブルーキャンディ」のお話。ニューヨークで大成功を収め、財を成したが、強引な手腕でもって成り上がったために、彼女に怨恨を持つ者も多かった。
・ヴィクトリカは、「移民時の入れ替わり」を利用したという根幹を揺るがす事実を指摘し、彼女の成功の最大の謎を解いた。
・この活躍は新聞にも大々的に取り上げられ、それを見た瑠璃が気付いて、一 -
Posted by ブクログ
個人用読書メモ
・ヴィクトリカは突然幽閉、久城は日本へ強制帰還となり、ついに二人は離れ離れとなってしまう。久城はヴィクトリカへの置き手紙-自宅の住所-を書き、それを受け取ったヴィクトリカは自分の体に刻み込む。
・二人の別れと同時に、二度目の嵐がやってきた・・・第二次世界大戦の開戦である。どの国がどちらサイドなのかは明記されていないが、古き力-魔法- vs 新しい力-科学-の戦いである。
・アルベールは、ヴィクトリカの頭脳を現代で言うAIとして利用し、戦局の予想・国王への助言を行い、ソヴュールの政治的実権を掌握しつつあった。
・コルデリアと一人のブライアンが身代わりとなってヴィクトリカを助け -
Posted by ブクログ
日本推理作家協会賞を受賞した作品。この人の本は初。
戦後まもなくの鳥取県紅緑村に、一人の赤ん坊が置き去られていた。
「山の民」の子と見られるこの子を村の若夫婦が引き取り、その子は後に製鉄業で財を成した旧家・赤朽葉家嫁入りする。
それが赤朽葉家の「千里眼奥様」こと、赤朽葉万葉だった。
時代は過ぎ去り、万葉の娘・毛毬は中国地方最大のレディースの頭から漫画家に転身する。
そして孫の瞳子は、旧家の娘として何が出来るかわからぬまま、空虚な自分を感じていた。
本来ならば“自由”と名付けられるはずだった瞳子。彼女は祖母と母の本当の物語を知る為に動き出す。。。
非常にスケールの大きな作品である。
何しろ親