桜庭一樹のレビュー一覧

  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能は実際に観た時も分からんかったけど読んでも分からんかった
    狂言は面白かった
    説経説も面白かった
    出家した旦那追いかけ回すなよって思ったけど、私も絶対追いかけ回すタイプ
    浄瑠璃は世話物も時代物も人情味があって面白い
    時代物の戦闘シーンはやっぱり生で観たらさぞ面白いんじゃないかなって思う
    女殺油地獄は胸糞すぎて無理だったでもリズムがすごく良かった

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    2022年02月11日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    歴史的に「占い師」は歴代の帝王などが重宝した人材なのかもしれない。頂点に立つ人物ほど孤独で猜疑心があり、誰にも真実を明かそうとしない。そこで信頼できる人材とされたのが「占い師」となっていたのは歴史上史実である。それがこのミステリーを面白く、楽しくしている。人はどこまで信じるのか。

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    2022年01月28日
  • 東京ディストピア日記

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    まだ記憶に新しい2年前。コロナ禍で、日々の報道に釘付けになり、デマ情報に翻弄され、刻々と日常を奪われていく恐怖、不安、不満…。
    あの頃、じんわり感じていた不穏な感情が、作家の言葉で明確になった。
    そうだ、自分があの時感じていた空気は、こんな感じだった、と、冷静に振り返ることができた。
    今はまた第6波がやってきて、収束の目処はたっていない。でも、自分のやるべきことをしっかりやって、人ではなく、ウイルスと戦っていこう、と改めて決意した。

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    2022年01月19日
  • 傷痕

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    ネタバレ

    やっぱりマイケルジャクソンの話なんだ。一気にマイケルジャクソンに興味が湧いたしほんとにこういう人だったのではないかと思わせる。読み始めた頃はほんとのところは児童虐待してたのかとか傷跡の母親は誰とか気にしてたけど、どうでもよかった。スターは自分を写す鏡。

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    2022年01月09日
  • 東京ディストピア日記

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    著者が好きで読んだエッセイ。

    読み終わった今現在、コロナから2年が経とうとしている。

    私が感じるのは出会うはずだった人との機会や大切な時間を奪われてるいる感覚と、政治への頼りなさや弱者切り捨ての政策へのやるせなさ。
    マスクでニキビに悩まされ、せっかく綺麗にお化粧しても見せることもできない。
    若く貴重な時間がぽっかり消える感覚に焦燥する。

    この本を読んでいて改めて滅入るような気持ちにもなった。

    今はしょげててもいいけど、考え前を向ける大人にならなきゃな。

    モモ 読みたい。

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    2021年12月26日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    ネタバレ

    桜庭一樹らしい儚さと暖かさがあった。

    キャラクターの不明瞭さを引き立たせる文章の書き方が、よく機能していて結構好きだった。

    七竈と雪風の関係性や、後輩みすずの掛け合いなどとても良かった。
    言葉の使い方など、どちらかと言えば古風な竹を割ったような性格からか平成っぽさはあまり感じられなかったが、アイドルや恋愛に絡めた女の呪いなどはとても面白いモチーフだなと思った。

    自分はゴージャスの章が1番好き。

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    2021年11月14日
  • 東京ディストピア日記

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    2020年1月から2021年1月の記録。そういえばこうだったなと思い返しながら読む。閉塞感。敵愾心を持って向かってくる人。大きな影響がもたらされた。
    不便さはあったとはいえものすごく大変だったという訳でもない自分の生活を振り返りありがたいなと感じた。寄り添ってくれる人の存在があったことが大きい。感謝。大事なことはなにかをこれからも考えていかなければ。
    文楽の記録が何箇所かあり、羨ましかった。

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    2021年11月04日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    再読。
    ほとんど忘れてたから新鮮だったけどw

    これマンガやアニメになってもいいようなキャラクターとストーリーだね。

    シーリーズの12巻まで積読しているから、これを皮切りにスキマ時間で読み進めよう。

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    2021年10月16日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    七竈は、燃えづらい。7回も竈に入れても燃え残ることがあるという。しかし、そうやって7日もかけて作った七竈の炭はたいへん上質なものらしい。
    人間だってそれぐらい念を入れて燃やさなければ、諦めきれない気持ちはある。
    母の優奈は、七竈の炭になりたかった。
    全体的に不思議な雰囲気。文学的というか、お母さんの発想が大胆。
    雪風って素敵な名前。
    2人の気持ちは、透明感のある美しさだと思った。
    お父さんじゃないよね?
    お父さんなの?という伏線も気になり、ドキドキした。

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    2021年09月29日
  • 無花果とムーン

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    大好きなお兄ちゃんが死んだ、貰われっ子のひと夏の話。物語のほとんどが月夜目線で書かれていたが、話し方だけを見ると高校三年生には見えなかった。
    桜庭さんの本は何冊が呼んだことがあるが、この本は他のとは少し違った。青春小説に見えるけど、そうでは無い。遠藤苺苺苺苺苺に笑った。

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    2021年09月03日
  • GOSICK BLUE

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    一弥とヴィクトリカがファミリーヒストリーに巻き込まれる物語。
    NHKのアニメ感を感じられる。なぜ読み始めたのか。

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    2021年08月31日
  • GOSICK BLUE

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    個人用読書メモ


    ・ヴィクトリカは久城家を追い出され、彼女を追うように久城家を飛び出した一弥とともに移民船に乗って、瑠璃の家(場所は知らない)をたよりに、いざニューヨークへ。
    ・ニューヨークに到着早々、事件に巻き込まれてしまう。いかにも二人らしい。
    ・移民一世の女性実業家「ブルーキャンディ」のお話。ニューヨークで大成功を収め、財を成したが、強引な手腕でもって成り上がったために、彼女に怨恨を持つ者も多かった。
    ・ヴィクトリカは、「移民時の入れ替わり」を利用したという根幹を揺るがす事実を指摘し、彼女の成功の最大の謎を解いた。
    ・この活躍は新聞にも大々的に取り上げられ、それを見た瑠璃が気付いて、一

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    2021年08月09日
  • 伏 贋作・里見八犬伝

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    南総里見八犬伝をモチーフにした作品はいろいろとありますよね。書籍を読んだり映像作品を見たりしたことがある方は少くはないのではないでしょうか。本作も八犬伝をモチーフにしているのですが、他の作品以上に、原作を抑えてから本作を読む方がより楽しめると思います。

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    2021年07月24日
  • 桜庭一樹のシネマ桜吹雪

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    読書感想文を書くコツは「本のことではなく自分のことを書く作文」と気づくこととある作家さんが語っているが、映画鑑賞の本作もまさしく映画に引き寄せて桜庭一樹その人を語っている一冊。目次を一覧して分かるのは、シネコンには行かないミニシアター系の映画ファンだなということ。シネコンにかかる作品を中心に批評するページが別にある週刊誌ならではの企画だったわけだ。

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    2021年07月15日
  • 東京ディストピア日記

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    コロナウイルスを信じる人、信じない人。何かと分断されて描かれていく2020年の1年間の日記。「極端な選択」という言葉には私は違和感を感じるけど、それ以外は概ね共感できるなと思いつつ、読んだ。それにしても、被害を訴える人の訴えを信じずに本人にぶつける無神経さ...。最後のZOOM会議の様子が不快だなと感じる。世の中の流れとともに桜庭さんの身近な世界の流れが描かれているのが興味深い。

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    2021年07月11日
  • 荒野

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    女の子の心の成長を描いた本。 大人の男女関係と共に描かれる、一箇所ドキッとするシーンがあり、子供に読ましてよいかな、と思ったが、中学生には読ませたい本の一つ。心の成長を知ってもらえるかな。

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    2021年06月26日
  • 東京ディストピア日記

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    タイトルは著者の小説ともリンクしているみたい。

    コロナ禍のこの1年を振り返りながら、自分のあの時の状況や感情などを振り返り、そしてこれからを考えるうえで指針の一つとなった。

    とはいえ、この1年は自分の小さな周りの世界しか考える余裕がなかったなと実感。
    著者は、観劇や行きつけのカフェなどに行っていることを思うと、私は本当に狭い世界だったこの1年だとつくづく思う。
    そりゃ、ストレスも溜まるわ(笑)

    とはいえ、自分のペースで無理せず、もう少しこのディストピアをやり過ごせねばならぬ。

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    2021年06月15日
  • 伏 贋作・里見八犬伝

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    本編と同じくらいの量で過去の話が入り、それが悪い方向に働いて本筋をわかりにくくしている。結果どのキャラにも感情移入がしづらい。
    設定も若干無理があるように感じ、ふわっとした世界観で、やっぱり結果どのキャラにも感情移入がしづらい。

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    2021年04月28日
  • GOSICK VIII 下 ──ゴシック・神々の黄昏──

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    個人用読書メモ


    ・ヴィクトリカは突然幽閉、久城は日本へ強制帰還となり、ついに二人は離れ離れとなってしまう。久城はヴィクトリカへの置き手紙-自宅の住所-を書き、それを受け取ったヴィクトリカは自分の体に刻み込む。
    ・二人の別れと同時に、二度目の嵐がやってきた・・・第二次世界大戦の開戦である。どの国がどちらサイドなのかは明記されていないが、古き力-魔法- vs 新しい力-科学-の戦いである。
    ・アルベールは、ヴィクトリカの頭脳を現代で言うAIとして利用し、戦局の予想・国王への助言を行い、ソヴュールの政治的実権を掌握しつつあった。
    ・コルデリアと一人のブライアンが身代わりとなってヴィクトリカを助け

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    2021年05月09日
  • 赤朽葉家の伝説

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    日本推理作家協会賞を受賞した作品。この人の本は初。

    戦後まもなくの鳥取県紅緑村に、一人の赤ん坊が置き去られていた。
    「山の民」の子と見られるこの子を村の若夫婦が引き取り、その子は後に製鉄業で財を成した旧家・赤朽葉家嫁入りする。
    それが赤朽葉家の「千里眼奥様」こと、赤朽葉万葉だった。
    時代は過ぎ去り、万葉の娘・毛毬は中国地方最大のレディースの頭から漫画家に転身する。
    そして孫の瞳子は、旧家の娘として何が出来るかわからぬまま、空虚な自分を感じていた。
    本来ならば“自由”と名付けられるはずだった瞳子。彼女は祖母と母の本当の物語を知る為に動き出す。。。

    非常にスケールの大きな作品である。
    何しろ親

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    2021年03月14日