桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2014/7/17。18冊目。
八犬伝が好き過ぎる。
誰が、と問われればまず親兵衛と答える。
けれど信乃と浜路(この二人はセットであって欲しいので、やはり)も外せない。
毛野も好き。伏姫、八房も。
山田風太郎氏の八犬傳の影響で、馬琴先生や北斎さんも大好きなのです。
先日、座・高円寺の本の楽市で出会った本書。
丁度映画が始まった頃存在を知ったのに、すっかりうっかりしていて、これは僥倖と手に取ってみた、と。
うん…
ファミリーポートレートの雰囲気が凄く好きで、期待してたんだけど…うむ。
時代小説としては…むう…
浜路の可愛さはわかるんだけど…
どうも歯切れが悪くなる。
人物の言葉遣いや地の -
Posted by ブクログ
14/6/22
キングオブポップ/マイケルジャクソンをモチーフにしたお話。
「モチーフにした」だけどあまりマイケルジャクソンに詳しくない私にはドキュメンタリーのように感じた。
そして途中からマイケルジャクソンの曲が聴きたくて聴きたくてたまらなくなって何度も本を閉じて音楽を聴いてしまいました。
今更ファンになったよ。それほど魅力的に描いてあった。
せっかく一緒に生きている時間があったのに勿体無かったな、もっと彼が生きている間に彼のこと知りたかったなー。
桜庭一樹作品としては少し物足りなく思ったけど。
キングオブポップに性的虐待されたとされる復讐という名の少女の描き方はとっても桜庭一樹らしかっ -
Posted by ブクログ
読んでる途中から
どうしてこんな話を大人が書けるんだろう、という素朴すぎる疑問が生まれてしまった。
ってくらい、この話は完全に子ども目線。子どもの見てる世界、考えてる頭の中。
頭の固ーいおじさんがこの話を読んだら、子どもは何を言ってるんだ!くだらん!なんて言い放つんじゃないかなーレベル。笑
今の悩みに埋れていると、昔悩んでたことなんてちっぽけに思えてくる。その時だって、それなりに全力で悩んでたはずなのにね。
子どもの世界は狭い。でも、狭いなりに自分の目で見てる世界にどうにかこうにかして、自分の生きている証を見つけようとしていたんだと思う。大人の言ってることだけを信じてすくすく育ってきましたー -
Posted by ブクログ
猟師の娘の浜路は、江戸にいる兄の道節のもとに身を寄せ、彼とともに、最近江戸に出没している「伏」と呼ばれる犬人の賞金稼ぎとなります。
山で暮らしていた浜路は、獣の匂いを敏感に察知し、さっそく一匹の伏を仕留めることに成功します。そんな彼女の活躍を聞きつけた、曲亭馬琴の息子の滝沢冥土は、あることないこと織り交ぜて、浜路のことを新聞記事にして江戸中に知らせます。そのことを知った浜路は、文句を言うために冥土のもとを訪れますが、そこで彼が執筆中の、伏が生まれた顛末を記した読本『贋作・里見八犬伝』のことを知ります。
『贋作・里見八犬伝』は、美しく強い里見城の姫君・伏姫と、弟の鈍色、そして伏姫の愛犬・八房