桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界と繋がる、もしくは人と繋がる感覚って、現代では機械を通してじゃないとなかなか得られないのだ!と思った。
機械のない時代はきっともっと直接的に人と人が関わっていたはずだし、そこには軋轢と暴力と、そして何より徒党を組んでの組織性があったのだろうと思うけど、今よりは他者と繋がっている感覚があった気がする。
この時間、ここに行ったらあいつと会える、とか。
そんなふうに約束してなくても会えるのってどこかで(思考なり、日常生活なりが)繋がっているからこそだ。
昔はそれが多かったんだろうと推測する。
もし仮に現代にケータイやPCなどの機械がなかったら僕たちは他者と繋がっている感覚を得られるだろうか?
世界と、他者と繋がるという感覚をこういうSFで見せてくれた桜庭さんはやっぱりすごい。
繋がってるんだ!
難を言えば……
もっと長編で見たかった。
もっともっと繋がることができるし、たくさんの視点から書くことができる。
2つの世界と、対象が1つというのはもったいない。
もっとふくらませて書けるはず。
そしてそのなかで、全てを余すとこなく謎解きして欲しかった。
A型的発想だろうか。 -
Posted by ブクログ
表紙惚れしたのと、私が気になってる「GOSICK」シリーズの著者・桜庭一樹さんの作品だったから読んでみました。
1627年のドイツ、2022年のシンガポール、そして2007年の鹿児島と、3つの場所と時における少女の物語。
不思議な読後感でした。
解説を読んで、はあなるほどって思ったけど、桜庭さんのテーマはどうやら「少女性」みたい。
正直、「これがこーしてだからこーなった」みたいなハッキリしたエンディングを求める人にはおすすめできないかな。
私もけっこうそういう傾向があって、「マリーはどうなったの?」とか、「黒尽くめの彼らについて詳しく!」とか気になっちゃう。
けど、こういう不思議なかんじ、きらいじゃないかも。
…若干消化不良感が残るけど。
1部と2部が微妙にリンクしているようで、偶然のようで。
3部で「少女」のなぞがちょっとだけ明かされるような明かされないような。
1部だけの長編が読みたいなー。
あ、あと。中世の「子ども→大人」については以前東大入試の現代文(何年だったかなあ…)で見た文章を思い出してなつかしくなったので引用させていただきました。