桜庭一樹のレビュー一覧

  • 赤×ピンク

    Posted by ブクログ

    このあたりを転機として桜庭一樹はラノベ作家から文芸作家へ移行していったようなので、軽いタッチの読み物ではある。3人の少女を主人公としている。少女は桜庭一樹の得意とする描写だろう。「まゆ、14歳」はわくわくしてよかったのだがそれだけかなぁ。

    0
    2015年06月03日
  • ばらばら死体の夜

    Posted by ブクログ

    主人公の名前に「海野藻屑」「腐野花」などと平気で付けるような御仁である、桜庭一樹の作品にいわゆるリアリティを求めるのは間違っている。

    ・・・のだけれど、この作品に関してはミステリとしての整合というか様式を意識したようで、物語の辻褄が合う、具体的には登場人物それぞれの行動に対する背景が想像できて、分かりやすいといえば分かりやすかった。一方で、いつもの桜庭作品のもつある種ファンタジックな世界観がやや失われたような感もした。赤い風景が見えるとか、ヒッチコックをモチーフにするとかはあるのだけど。

    あと、「お金」という身近にあるものをテーマに選んだことで、背徳的な関係を描いた『私の男』、母娘という逃

    0
    2015年08月22日
  • GOSICK BLUE

    Posted by ブクログ

    このシリーズを初めて読んだ。
    ミステリーとしての感想はまあまあかなと、、、
    ただ少し読みづらい!!
    歳をとったせいかな笑
    最終章のコイントスの場面がとても印象深かった。

    0
    2015年05月24日
  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

    Posted by ブクログ

    今回は一弥だけ首都へ。ヴィクトリカとは電話での参戦で難事件を解決していく。
    続きが気になるワードを残しつつ終わったけど世界は目で見えるもので出来上がってんじゃなくて見方を変えることもトリックを通して納得。
    お兄さん、その執念好きよ。ドリルヘアーがどんなものか一度みたいわ。

    2015.5.18(1回目)

    0
    2021年09月11日
  • 傷痕

    Posted by ブクログ

    桜庭さんの作品は読んでなくてもだいたい知ってるつもりだったのに、この作品は知らなかったです。
    マイケル・ジャクソンをモデルにしているというのは、読んでてなんとなく分かりました。
    私にとっては、可も無く不可も無く、という印象の作品です。

    0
    2015年05月09日
  • 製鉄天使

    Posted by ブクログ

    青春小説。赤朽葉家の伝説がサクサク読めたので、それのスピンオフとなるこの小説を手に取りました。
    主人公の赤緑豆小豆をリーダーとした暴走族の日々を淡々と書いているだけで(例えば中号地方の征圧もあっさりと書かれている)盛り上がりはあまりない。
    でも、嫌いではないです。

    0
    2015年04月25日
  • GOSICK VII ──ゴシック・薔薇色の人生──

    Posted by ブクログ

    ソヴュール最大の謎。ココ王妃の死の真相に迫る。

    ヴィクトリカの母、コルデリアがブロワ侯爵に捕まる前まで踊り子として立っていた劇場「ファントム」が、今回の舞台。
    華やかな登場面々と国を揺るがす謎。

    娘への熱い想いを覗かせるコルデリア。
    母への秘めたる愛が垣間見得るヴィクトリカ。
    離れていても、強き絆がそこに確かにある気がした。

    終盤まで予想通りの謎解きが進むけれど、最後のエピローグで予想を引っくり返されてしまった。
    作者の意図にまんまとハマった感。笑

    0
    2015年04月12日
  • 私の男

    Posted by ブクログ

    第138回直木賞受賞作。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』読後、ふしぎな感覚をもった。星4つでわたしの評価は高い。こちら『私の男』も、またダークな世界を描いたものだと感想を述べるにも、その闇が深すぎて手に負えない。花村萬月や村上龍よりは同じ女性作家の真梨幸子や沼田まほかるに通じるねちっこさが溢れている。それは男がしらない女性だけがもつ感覚というものなのか。

    0
    2025年11月07日
  • 少年になり、本を買うのだ

    Posted by ブクログ

    まあ、色々な本を読んでいるなぁ…といった印象の本でした…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    昔、著者の小説を結構読んだ覚えがあるんですけれども、最近はとんと読まなくなってしまいましたね…僕が読んでいた頃はもっと「ラノベ作家」との色が濃かったんですけれども、いつの間にか一般文芸の作家、みたいな立ち位置にいますね…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    シリーズ化されているところからすると割りと人気のある日記なんでしょう…きっと…!! 暇があれば続刊も追いたいと思います…さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    0
    2015年04月10日
  • 少女には向かない職業

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初・桜庭一樹。

    島で暮らす中学生の年頃ならではの難しい日常。
    その中で起こった、非日常的な出来事。
    死亡事故、殺人。

    現実離れした話のようでもあり、とってもリアルな中学生の心境が見えるようでもあり、
    引き込まれて読み進めました。
    文章も、とっても読みやすかったです。

    内容的には、ライトノベルな感じも無きにしも非ずと言うところでしょうか。

    最後はあっけなかったですが、引っ張らなかったのが、逆に良かったのかな。
    想像すると、最後はちょっとグロテスクそうですが、読後感は決して悪くはなかったです。

    0
    2015年04月03日
  • ばらばら死体の夜

    Posted by ブクログ

    沙漠のしぐさや怠惰な性格、よくわからない解との関係、古書店の二階のぼろぼろの部屋など好きな個所はたくさんあるんだけど、ちょっと文体というかギミックがうまくいっているとは思えない。たぶんプロローグのあの感じをミスリードさせたくて全編あのような一人称視点なのにもかかわらず自分の動作を「けだるく」と言ってしまうような書き方を貫いているんだろうけど、違和感が強い。そして沙漠の素性や大家との関係だけで十分驚けるので冒頭のしかけのためにここまで「無理」に感じるような文章にしなくてもよかったのではないかと思う。

    0
    2015年03月25日
  • GOSICK VI ──ゴシック・仮面舞踏会の夜──

    Posted by ブクログ

    ベルゼブブの頭蓋からの帰り道、
    オールド・マスカレード号の車内で起こった殺人事件。前巻の続き。

    みんなが身分を隠し、仮面を被ったような一夜を共に過ごす夜。
    安定のヴィクトリカの頭脳は冴え渡る。そして一弥は頼もしく動き回る。

    身分を偽ったその背景と、さりげない伏線が印象に強い。
    勢力争いで割りを食うのはやっぱり端っこの人間なんだよな。なんか、やな感じ。

    0
    2015年02月26日
  • GOSICK BLUE

    Posted by ブクログ

    前作のREDのその前のお話。日本で再開したはずの二人がNYになぜ移住したのか謎でしたが、二人を再び引き離そうとする人から逃げたのですね。瑠璃さんがいてくれて良かった…。ミステリーとしては今までの中で一番犯人が分かりやすかったです。ただミステリーに入るまでがバタバタで読みにくかったです。会話文の横に振ってあるカタカナの読み仮名とか、やたら多い「…」とか、語尾の小さなァの羅列が慣れなかったのかもしれません。ヴィクトリカの可愛らしさと尊大な態度、九城くんの好きっぷりは相変わらず。自作もまた楽しみです♪

    0
    2015年02月23日
  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

    Posted by ブクログ

    ヴィクトリカは電話で参戦の今回。
    冴え渡る頭脳は健在。
    広まる怪談とデパートで起こる怪事件。
    読みやすさと出来上がった世界観は充分に近代ヨーロッパに誘ってくれる。

    この事件とドロワ家、灰色狼がどう繋がってくるのか、今後が楽しみ。
    一弥の行動力はなかなか。さすが男子たるもの、云々。

    0
    2015年02月15日
  • GOSICK BLUE

    Posted by ブクログ

    ミステリというよりはファンタジックな恋愛もの?かも。主人公のヴィクトリカは恐ろしく美人でそして能力持ち、それにナイト役の久城が付いている。
    こういうつんつんしたヒロインは割と自分には鼻について好きになれないことが多いのだけど、このヴィクトリカはなんだかその傍若無人っぷりの中に挟まれるとぼけた感じがかわいくて好きになれた。

    ゴシックシリーズの続き(新シリーズと言っていいかも)の第二巻だけど、先に出たREDよりは時系列的に先(アメリカに到着)なのでこちらから読んでもいいかも。

    0
    2015年01月31日
  • GOSICK BLUE

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一弥とヴィクトリカはなぜアメリカに渡ったのか?
    前シリーズのラストを読んだときから気になっていたのですが、戦後の日本に欧人のヴィクトリカの居場所はなかったのですね。
    新大陸でいったいどんな生活が始まるのか?
    楽しみに読み始めたら、いきなり事件に巻き込まれますか・・・
    なんだかとても二人らしいけど、平穏な日常は訪れないのかと心配になります。しかし、平穏に過ごしていてもちょっとでも気になることがあったら、一弥は進んで揉め事に顔を突っ込みそうなのでそもそも平穏な日常なんて望めそうにありませんね。
    兎も角、幸せに暮らせている姿を見守れるシリーズとして続いてくれるといいな。

    0
    2015年11月09日
  • GOSICKs IV ──ゴシックエス・冬のサクリファイス──

    Posted by ブクログ

    そういや読んでなかったんで読んでみることに。

    まあお話自体はわりと小ネタとはいえ、最終話の前日譚ってことでやはり神々の黄昏読む前に読むべきだったなあ今更ながらに思ったことであるよ。

    0
    2014年12月28日
  • GOSICK BLUE

    Posted by ブクログ

    新大陸に渡って初日にドタバータ。
    RED、BLUEと刊行順を分からなくしてあるのは敢えてかしら。時系列通りでなくてもよいように?

    0
    2014年12月24日
  • GOSICK BLUE

    Posted by ブクログ

    REDではすでに新大陸での新しい生活が始まっていましたが、BLUEはその大陸へ渡ってきたときのお話。渡ってきて早々トラブルに巻き込まれるふたり。違うか。トラブルあるところにふたりあり?(笑)そしてやはり少しハードボイルド風w 古き良きアメリカ!って雰囲気が出ています。

    0
    2014年12月24日
  • GOSICK BLUE

    Posted by ブクログ

    やっと読み終わったー!今回も面白かったです。REDより時系列的に前のお話なんだね。新大陸になると、ヴィクトリカのこう、威厳のある側面よりも、ちっちゃな女の子に見える側面が多く出てくるので、悠々としてるときの悪魔的な彼女が好きなわたしとしてはちょっと寂しくもありますが、それも桜庭さんにはお見通しなかんじがあった。ちゃんとドレスを着せて、灰色の布を一瞬取り去る描写とか、上手いなあー。
    もうすこし、新大陸に慣れてからの2人も見たい!ということで続編楽しみにしてるんだけど、まだあるかなー。

    0
    2014年12月21日