桜庭一樹のレビュー一覧

  • ばらばら死体の夜

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    ネタバレ

    消費者金融のアリジゴクにはまりあがく男女の様子を描いた作品。
    そこにひろがる暗さ、無気力さにせつなくなりました。

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    2014年05月06日
  • ばらばら死体の夜

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    多重債務とばらばら死体の話。

    久々に読んだ桜庭さん。
    湿ってて暗くて重たい。

    何にせよ借金は恐ろしい。
    若い頃無知ゆえローンを組まされたことを思い出した。

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    2014年04月26日
  • ばらばら死体の夜

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    最初に殺人の現場から始まり、どちらが加害者か被害者か分からないまま話が進みます。
    どちらも借金にまみれ、現実の世界でうまく生きられない、似たもの同士の2人です。
    結局美奈代が解に殺されるのですが、罰せられることもなく生きていくという終わり方。
    何かを読み取るべき?すっきりしない感じで読み終わりました。

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    2014年04月23日
  • GOSICK VIII 下 ──ゴシック・神々の黄昏──

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     これはさすがに……。
     物語としてはよく収まっていて、その意味でこの上下巻はあくまでエピローグなのだと見ることが出来る。ミステリーとしての要素は限りなく薄くなり、それぞれの行き道を描いた物語、なのである。
     彼らの結末にはひとまず安堵するところであるが、しかし、さすがに思ってしまう。すなわち「これはありなのか?」と。
     誰もが、二つ目の嵐がなんであるかわかっていたのだし、その終末というと二人の年齢は……と指折り数えたところだろうが、その予想を裏切る展開を組んでいる。が、それはあまり、フェアに感じられなかった。
     だから、物語としては楽しんだが、その点に疑問が残った結末だった。この二つ目の嵐の

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    2014年04月22日
  • GOSICKs ──ゴシックエス・春来たる死神──

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    桜庭氏の描く女の子たちはどうしてこうも切なく、自分だけの価値観、世界観を手ずから創り上げ、それがちょっぴりいびつなものであろうとも、決して揺らぐことなく信じ続ける。そのあまりの心の清潔さ、透明感がイイね!

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    2014年04月22日
  • ばらばら死体の夜

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    ネタバレ

    ステキタイトル選手権が開かれれば上位にくるはず。
    しかし内容は。……。

    カネの問題に切り込む、という姿勢のためか。
    ともかく徹頭徹尾カネ、カネ、カネの話ばかり皆が皆している。
    さらには多重債務に陥ったときの対処法までレクチャーしてくれたりして。
    一体、こんなに日々カネの話ばかりする?

    謎な女がいて、謎な生き方をしている。
    その裏側にはセオリー通りのカネ絡みの平々凡々な失墜のお話があるばかり。
    うーん。その月並みさが狙いなのか。
    サイコパスっぽい男や、犯されながらもマニキュアの乾き具合の心配をする序盤が素晴らしかっただけに。

    ただし一点、最後の最後にぞっとする場面があって、そこは素敵だった

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    2014年04月10日
  • 伏 贋作・里見八犬伝

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    里見八犬伝となれば、もっと怨、恨、おどろおどろしいという先入観があったが、主人公の娘猟師の浜路のあっけらかんとした性格が、生臭さを薄めていて、淡い恋心あり、旅あり、エンターテーメントだなぁ。
      同一作家の「私の男」とのギャップが大きくて、それも面白い。
     

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    2014年04月06日
  • ファミリーポートレイト

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    事前情報0で読み始めたので、どういう話なのか
    物語の幹が掴みきれないまま読み進めていったのだけど
    この本に関してはそれがけっこう辛かった。

    女性の方がこういう話を肌感覚で理解できるのかもしれないけど
    正直自分には評価不能としか言い様が無い本だった。

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    2014年04月01日
  • 道徳という名の少年

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    本編は移動中に読み終わる位なので、ちょっとした暇には持って来い。

    母から、娘へ、
    娘から娘へ、
    父から息子へ、と
    物語が続いて行く。

    ファンタジーの世界のようで、やはり哀しい。桜庭さんの世界だなーと。

    その後インタビューになるが、桜庭さんの世界感を少し理解できるような…。
    桜庭さんが影響を受けたものが、自分の知っているものだったりして、色々と想いを馳せた。

    個人的に”あのはな”が出て来たのは感激でした。(笑)桜庭さんの作品を読みたくなるインタビューでした。

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    2014年03月03日
  • ファミリーポートレイト

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    主人公の名前が「駒子」ってことで、私と同じ名前なので読まなきゃ!って感じで読みました。
    前半は駒子が母「眞子」の子分として(「まこ」の子供だから「こまこ」なんだって! なんだなんだ?!)育っていく様子でした。
    母は殺人を犯してしまい、二人で逃げてたどりついた村で生活し、また追っ手が迫ってきたら逃げて…という日々で。
    前半はかなりドキドキしました。
    おぞましい雰囲気のシーンも多くて、えーーーん、最近こういう感じの本ばかり読んでいるーー!と思いましたが。

    そして後半は「まこ」の子分ではなくなった後、つまり少女時代から大人になった駒子の物語でした。
    しかし、後半はわりとありふれた人生で、とにかく長

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    2014年02月18日
  • GOSICKs II ──ゴシックエス・夏から遠ざかる列車──

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    アニメでも少しだけ描かれた九条とヴィクトリカの一夏を描いた連作短編集。

    お話としては吉良さんがイケメンな「怪人の夏」とグレヴィールのジャクリーヌへの想いが描かれた「初恋」が良かったなと。

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    2014年02月18日
  • 少年になり、本を買うのだ

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    読書と共に綴られるエッセイ。こんな作者なんだろうな、という期待を全くもって裏切らない。たくさん読みたい本が出てきたので、次に読む本に困ったら此処に依拠しようかな。圧倒的読書量には見てるこっちがくらくらしそうだけど……。

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    2014年02月13日
  • GOSICKs IV ──ゴシックエス・冬のサクリファイス──

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    キャラクター同士の関係が深まってて、それでいて裂かれる予感が出てて、切なくももえる。久城が毒味役「いたね」って答えるとこ、すきだわ…!いよいよラスト、って感じさせる終わり方でした。早く次の上下巻読みたいけど、読み終わるのが勿体無くもある。

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    2014年02月11日
  • GOSICK VIII 下 ──ゴシック・神々の黄昏──

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    ちゃんと再会できて、よかった。
    指輪やペンダントを失うこともとてもリアリティがあったし、すべてをご都合主義みたいにしないところも誠実さを感じた。

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    2014年02月06日
  • GOSICK VII ──ゴシック・薔薇色の人生──

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    今回の謎はわりと推測しやすく、ミステリとしては、少々(^_^;)
    一弥の覚悟がすがすがしい。
    懐かしい感じの、宮沢賢治の童話に出てきそうな少年!

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    2014年02月03日
  • GOSICKs II ──ゴシックエス・夏から遠ざかる列車──

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    西ヨーロッパのけだるい夏の様子と物語のふんいきがよくマッチした短編集。
    懐かしい過去のひと夏の思い出といった趣。
    願わくば、回想する隣にかの人が依然として寄り添っていてくれますように。

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    2014年02月02日
  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

    Posted by 読むコレ

     仕事もそうですが、ペース配分は大切なことで、抜くべき時もあれば、ここぞで力を出すべき時もあるでしょう。
     シリーズ物の小説であれば、まず1巻めがここぞで間違いないと思います。
     本シリーズは、まさに2、3巻が「抜き」だと感じましたが、1巻めが良かったのでここまで来ることができました。するとどうでしょう。ミステリとしては今一歩の本シリーズも、ここにきてキャラクターが成熟してきて読み所が増えてきたではありませんか。
     この先、展開次第では大化けも期待できる本シリーズも、1巻めが導いてくれた結果と思います。期待しつつ次へ。
     ・・近いうちに。

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    2014年01月22日
  • GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

    Posted by 読むコレ

    一作目が期待以上に面白かったので、続きを買ってしまいました。
    若いホームズとワトソンという趣で、限定条件下での殺人事件に挑むというミステリ仕立ての流れは前作と同様。ただ、仕掛けが弱くて意外性に欠けた点も前作同様でした。
    その前作で大変素晴らしかった、殺人動機に至る過程を現在の物語と並行して絡ませるプロットも、今回は特にとって代わるようなものは無かったので、読み所が減ってしまったのは残念。
    ただ、互いに弱い所を補いながら事件に挑む主人公二人は大変魅力的で、応援したくなります。一弥君の成長が楽しみなシリーズです。

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    2014年01月20日
  • 荒野の恋(1)

    Posted by ブクログ

    全3巻。小説は既読です。
    少女向けの雑誌連載だからしょうがないとは思うのですが、男女の描き分けが出来ていなかったり、老け顔が下手だったりするファンシーな絵柄が少し残念でした。
    男の子の体は骨張っていた方が色気があるし、悠也の髪も黒い方がキャラクターに合っていたんじゃないかな?
    性の生々しいセリフが多かっただけに絵の幼さが気になってしまいます。
    女の子はすごく可愛いです。

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    2014年01月13日
  • GOSICK IV ──ゴシック・愚者を代弁せよ──

    Posted by ブクログ

    一度目に読んだ時レビュー書いてなかった!
    ということで感想は再読のものですが。

    すごく、面白かったです。1巻からどんどん面白くなる。1回目に読んだ時はやっぱり謎解きにばかり目がいってて、でもこの巻は歴史的背景(史実も架空もあわせて)の一端が現在の事件として発覚するってかんじだから、やっぱり2回目読んでこそだなあと思います。
    もしくは続けて読んでるからというのもあるかもだけど。

    ほんとこの世界観の深さや、かといって難解なわけではなく惹きつける描写はたくさん読んでるひとだからこそ書けるんだなー、としみじみ実感します。続刊も引き続き読み直すー。

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    2014年01月08日