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Posted by ブクログ 2017年03月21日
桜庭一樹の物語の中で一番好きな物語だ。
眞子と駒子の親子はずっと旅を続けている。
駒子には戸籍がない。だから学校へも行けない。言葉を話すこともできない。
それでも駒子は幸せだった。
何故って、何よりも自分を必要としてくれる眞子がそばにいたから。
でも子どものままではいられない。
時が経てば駒子も成長...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月15日
個人的には著者さんといえば「少女感」という言葉が浮かんできます。これはそれを極限まで書ききってやろう!こんにゃろう!という気合いの詰まった1冊だと思いますん。
変質的な愛と幸福に包まれた母との逃避行・その後の余生、その中で傷ついて絶望して、堕ちながさまよい続けた、主人公コマコの生き様から目が離せなか...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月24日
完全な人間に物語など必要がない。でも完全な人間などいないから、誰にでも物語というものは必要…本当にそう思います。完全とまではいかなくても、真っ当な人も物語を必要としないよな、とも。このお話だと、真田みたいな。
圧倒されました。母と娘、お互いしかいないというのは悲劇だけれどとても幸福なのかもしれないで...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月17日
第一部の 旅 はそれぞれの町が現実に在りそうで、
少しファンタジーな感じで、温泉街の風習とか
豚の脚とか。
コマコの夢なのかな?とも読めた
第二部のバーでの一人語りにその旅の経験が形を変えて出てくると、コマコが実体験したことなんだと、マコとの濃さを改めて感じた。
読み進めるのが苦しくて
でも読みた...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月24日
主人公はなにやら事件を起こしたらしい母親と逃避行をする。母親は主人公を虐待するが、主人公は母親を盲目的なまでに慕う。やがて逃避行は突然の終わりを告げ、主人公は一人で生きていくことななる・・。
なんだか歪んだ母親と娘の関係。著者はそういう関係性を描くのがとっても上手いですね。主人公の数奇な人生はこの先...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月16日
直木賞を受賞した『私の男』の次の作品に当たるのですね。
第一部は母子の旅、第二部は自立を余儀なくされた娘のその後。圧巻の大部。
これを書き上げるのはどれほど苦しい作業だったろうか、と思わずにいられない。
読者としても、第二部を読み通すのはとても苦しかった。
いっぽう第一部の、日常と異世界の境を軽々...続きを読む
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