桜庭一樹のレビュー一覧
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パイプを片手に、恐るべき頭脳で難事件を解決していく不思議な少女ヴィクトリカ。人形とみまごうほどの美貌をもつ彼女だが、性格は超傍若無人!?真面目で誠実な留学生久城一弥はそんな彼女に日々振り回されっぱなし・・・。そんな中、とある占い師の死をきっかけに、二人は豪華客船で起こる殺人事件に巻き込まれてしまう。次々と命を落とす乗客達、そして明かされる驚愕の事実とは――!?
アニメが面白くて原作に手を出してみた。基本的にあらすじは同じだけど細かいところはやっぱり違うね。桜庭一樹は何か話がグロいイメージを抱いてたのですが、思ったよりは普通だった。偏見はいけないですね。軽いテイストのミステリだけど、とりあえず久城とヴィクトリカの関係には萌えます。超ツンデレすぐる。ってかイラストかわいすぎる・・・!!むしろミステリよりも二人の関係の進展具合に目がいってしまいます。続きも楽しみだー。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学2年生の1年間で、あたし、大西葵一三歳は、人をふたり殺した。---どうして少年犯罪で捕まる同世代の男の子はぜんぜん飄々としてぶるってないのか。---わたしはもうだめ。こわくて…。少女の魂は殺人に向かない。そんな衝撃的なプロローグで始まる、ある少女の夏から冬にかけての記録。母親は今どきらしい自己愛のみのただの女で母性なんてない。義理の父は元漁師で今は酒浸り、暴力をふるう怪物。学校ではお笑い担当という明るい面を見せているが、本当の顔は見せられない。仲の良かった幼馴染には最近彼女ができた。夏休みのある日、これまで全く接点のなかった目立たないクラスメイト宮乃下静香と付き合うようになってから、葵の運命はひとつの方向に向かって動き出す。葵の家庭は酷いもので同情を禁じ得ないが、彼女の語り口が軽いので、陥っている状況の暗さがあまり感じられない。表面的でどこか薄っぺらいような印象も全体的に感じるが、その流れで二つの殺人が起こってしまうことに、どうしようもない無力感と無念さがある。表面上はなんともないような葵が、時々発散させる怒り(山羊に殴りかかったりアルバイト代を盗んだ父親を罵倒したり)は危険信号だったのか。静香の告白…裕福な老人の家に遺産狙いでもぐりこむ…どこかで聞いた話だと思ったら…某サスペンス小説を静香がアレンジしたもの^^;。あれ?でもそういえば肝心なこのタイトルの元ネタは全くオマージュされてないのね…。自分の受け取り・読み取り力不足のせいかもしれないが、巷の評判ほどには面白いと感じられず、なんとなく納得のいかない物足りなさが残ってしまったのが残念。
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Posted by ブクログ
ラノベなので、私が読むのには少々若すぎる気もするが、結構面白い。
しかし、半ば頃まで行って、この本は何なのだろ?と悩みました。ジャンル分けなど無意味とは思うけど、何が主題なのか?
で、思いついたのが、昔の冒険小説。ギャビン・ライアルとかクィネルとかポロックとか。これらの主人公はどこか虚無的なプロフェッショナルの男だけど、主人公を、ちょっと反抗的だけどごく普通の美少女に置き換えれば、こんな小説になるのかなと。
ところで、この角川文庫版には3つのエンディングが収録されています。
どれを採るかによって全体のイメージも変ります。最初のエンディング(著者自身が最初に書いたもの)では上の印象が強いけど、出版社の要請のよって書き換えられた残り二つのエンディングでは、ぐっと青春小説的な印象に変ります。
なかなか面白いものです。