桜庭一樹のレビュー一覧

  • ばらばら死体の夜

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    物語自体は面白かったけど、長い題名だけで引きつけようとするサスペンス番組見たあとみたいな何も心に残らない感じのストーリーだった

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    2022年12月19日
  • GOSICK IV ──ゴシック・愚者を代弁せよ──

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    長編のシリーズでは初めての、ほとんど校内で話が展開される。謎や伏線はいままでよりは小規模で、シリーズを先に進めるための物語という印象が強い。

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    2022年12月10日
  • じごくゆきっ

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    5年振りくらいに本を読みたいと思って手に取った本。ただの小説だが、ちょっと不気味で不思議で読む手を止まらせない愉しさがある小説でした。桜庭一樹さんらしい!

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    2022年11月02日
  • 紅だ!

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    桜庭さんの作品?息抜き?まさかシリーズ化狙い?「人は明日に進むために昨日の真実を必要とするときがある」「弱者と弱者が憎みあい、傷つけあい、足を引っ張りあう。そして遥か上で強者がのさばる社会の構図。そんな中でうまく立ち回って強者になった人間の勝ちなんて」スイスイ読めるが「なんで」が残り、モヤモヤ感も。

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    2022年10月26日
  • 少女を埋める

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    忙しくて、途中まで読んでそのままに。

    再読するも、後ろから読もうと3編目「夏の終わり」を読むにつれ、なんだか不穏な空気が漂う。次に「キメラ」を読みだすと全貌が明らかに。如何せん「少女を埋める」をほとんど読んでいない身には、なかなか付いていけない。そして「少女を埋める」完読。順番が違えば、また違った印象か・・・。

    既に収束したことだが、ネットで調べるといろいろわかってくる。

    うーん、なかなか難しい問題だが、SNSがあるからこんな議論も生まれるのだろうけれど、結局きちんと議論できないのもSNSのデメリットかな。しかし、知らない人は全くスルーする。

    疑問に思ったのは、田舎での新聞に、特に書評

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    2022年10月05日
  • 紅だ!

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    ネタバレ

    新宿(百人町)を主な舞台とした、バディ物の探偵小説。本来ならハードボルド小説になりそうな物語だが、エンターテイメント小説の顔をしつつも、作者の主題は人と人の関係性(絆)ではなかったのかと思わせる人間性に重きを置いており、どっちつかずの作品となってしまったようにに感じました。主人公の一人の真田紅の描写がしっかり描けており、なかなか魅力的。格闘場面がテンポがよくて、文章の切れも抜群です。戦い中の適度なユーモアもよいアクセントになっていて効果的。また、一つの事象をバディの主人公の真田紅と、黒川橡のそれぞれの視点で描く文章構成も、A級サスペンス映画のように鮮やかです。と非常に魅力満載ではあるのですが、

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    2022年09月20日
  • 紅だ!

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    最近の作者の作品に触れていなかったが、以前の作品に比べると意外なほど軽いタッチの探偵バディもの。

    ページ数も200ページ足らずだし、絡まる伏線や複雑な構成もなく、主人公他の登場人物がわちゃわちゃしているうちに終わってしまうが、この潔い軽さは嫌いではない。

    思わせぶりなエピローグがついているが、続編は書かれるのだろうか。

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    2022年09月19日
  • 紅だ!

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    すごく響いたわけではなかったけど(たぶん二人にあまり感情移入ができなかった)桜庭さんの新規の物語が読めるというだけで面白かった……雛月を主人公にしたノワール小説?的なやつが読んでみたいなと思った。

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    2022年09月05日
  • 少女を埋める

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    久々の桜庭一樹。「私の男」は好きだったが、「赤朽葉家の伝説」はそれほど入り込めなかったので長らく読んでなかった。
    「少女を埋める」は普通に読み進めたが、「キメラ」はなんだか疲れるし辛かった。論争を知らなかったので、こんなことあったんだ…と。難しいことはわからないが、C氏については「どうしたらそう読み取れるんだ?」とは思った。
    桜庭さん、最後の「夏の終わり」に20代の頃マキャベリの「君主論」を熱心に読んだ、とあり、「凄い…賢い人は違う…」とアホな私はそれが最終的な感想。

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    2022年08月09日
  • 紅だ!

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    異国情緒あふれる新大久保に構える「道明寺探偵屋」。真田紅は、事務所に飛び込んできた少女ハイタカにボディガードを依頼される。同じ頃、相棒の黒川橡は公安の追う偽札事件に巻きこまれる。やがて、2つの事件は重なって…。

    X JAPANの名曲「紅」の歌詞が引用される桜庭一樹らしいラノベ調の作品。2つの出来事が交互に語られ、ややわかりづらいところがあったけれど、主人公2人のキャラが立っていて、ラストもやや思わせぶりなので続編もありそうだ。
    (Ⅽ)

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    2022年08月09日
  • 道徳という名の少年

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    前半は小説、後半はインタビューです。小説は戯曲のような内容でした。世代が変わりながら短い話が続いています。
    全体を通して、作者に「道徳とは」を問いかけられているのかもしれない。
    父のない子を産むこと、血の繋がった姉弟で結婚すること、夫の父と3人で愛を共有すること、殺すように歌うこと、自分の作品を世に示すことなく死ぬこと。桜庭一樹の思う不道徳てんこ盛り、なのかな。
    わかりやすいストーリーを楽しみたい方にはオススメしないです。

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    2022年06月12日
  • 少女を埋める

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    桜庭一樹さんが推し映画のパンフレットに寄稿されていたのを読んで、そういえは昔読んだ「私の男」は凄い話だったな、と思い出し、最近はどんなのを書かれているのだろうと興味を惹かれ手に取ってみた。

    私小説、というジャンルになるのかな。田舎の狭い共同体の息苦しさとか、親との関係性とか、自分と重なることはないのだけれどリアルに感じられた。
    表題作は近しい親族を亡くした時を思い出しながら読み、その後続く2作は「作家さんも批評する人も、文章を世に発表すると色々大変だなァ…」と思いつつ読んだ。メッセージ性が強くてややお腹いっぱい。

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    2022年06月01日
  • 推定少女

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    ネタバレ

    若い頃特有の(私がこの言葉を使っていいのか?)疑心暗鬼で単純な子供たちが抵抗するんだけど、結局夢オチだったっていう話。

    何も分かってない!と思うことが子供である証拠、みたいなシーンがあったが、大人は本当に分かってるの?!と思った。
    でも、“分かっている”ならあんなこと言わないよねぇ、とどうしても思ってしまう。私は子供。

    もうちょっと歳をとってからまた読みたい本。きっと感じ方がかなり変わるから。

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    2022年06月01日
  • GOSICK GREEN

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    グレイウルフ探偵事務所が様々な事件を解決し繋がっていく物語。
    新章に入ってから一つずつアイテムが増えてる。時系列はばらばら。

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    2022年05月29日
  • 少女を埋める

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    著者の自伝的随筆であるが、朝日新聞での評論家とのトラブルで話題になったものの、小説的にはあまり面白いものではなかった。
    後半はその論争の話に終始して後味の悪いものであった。
    著者の母を守りたいと言う気持ちも分かるが、評論家に痛烈に反発する事によって評論家のプライドも相当傷付けられたと思う。評論家も素直に誤読を謝罪する機会を逸して、後に引けなくて理屈をこねくり回して泥沼化したのでは…。

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    2022年05月28日
  • 少女を埋める

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    日経だかの書評で興味を持って読んでみたんだけど、朝日新聞の文芸時評の筆者との間でこんな問題が起こってた(2篇目の「キメラ」に詳述)なんて事知りませんでした。
    1篇目「少女を埋める」は、都会と田舎、共同体の異分子に対する態度(従え、でなければ出て行け。美し過ぎる少女はその論理で人柱として埋められてしまうエピソード)等、興味深く読んだけど、2篇目の「キメラ」は、朝日に載った「少女を埋める」の的外れな書評によって、地方で暮らす母親が受けるであろう被害を防ぐ為に作者が取った対応、それにより起こったSNS等での論争が、時系列で作者の思考と苦しみと共に詳述されていて、こちらにも引き込まれた。
    それにしても

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    2022年05月26日
  • ばらばら死体の夜

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    2009年、消費者金融全盛のとき。
    ひとりの女とひとりの男が出会ってしまう。ノスタルジアを抱えたソロ同士、似て非なる二人の騙し合い。
    ばらばらになるか、秘密を貫くか。

    仕込まれた伏線が回収されていく後半につれ、物語が加速します。

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    2022年05月11日
  • 少女を埋める

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    自伝的小説。そして、この作品について書評の件でトラブルがあった事が書かれていました。家族の事は家族にしか理解出来ない部分があると思っています。問題になった箇所はインパクトがある言葉で印象に残っていました。ですが、解釈の違いで読み手側がこうも感じ方が変わるのか、と驚いた一冊でもありました。

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    2022年05月08日
  • GOSICK PINK

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    一弥とヴィクトリカが新大陸でじょぶとほーむを手に入れた物語。
    表紙に物語に関係するものが描かれていることに気づく。残り1冊。

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    2022年03月26日
  • 無花果とムーン

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    主人公の女子高生月夜は、もらわれっ子でパープルアイ。紫の瞳の人は、世界人口の2パーセントだと聞くから、本当に希有なシチュエーションです。
    本人を含む兄弟全員がものごころついてからの養子で、容姿の違いがあるから、家でも地域社会でも血縁で結ばれた家族であるふりはできません。
    思い切り共感しずらいシチュエーションの主人公です。
    しかし、自分にとって悲しくてたまらないことを「もう悲しむな」と言われる時のやりきれなさは、多くの人経思い当たることがあるのではないかと思います。
    月夜は喪失の悲しみの他に秘密にも苦しんでいて、ついつい面倒な娘を見守る家族に同情しながら読みました。
    小説を読むのに主人公の気持ち

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    2022年03月06日