桜庭一樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
初めて読んだ著者の『本当の花を見せにきた』を読んで、それがなかなか良かったので、桜庭さんの初期の傑作長編と言われている本書を読んでみた。
結論的にいうと、すごく物語の雰囲気や文章は良いのだが、最終的に何が言いたかったのか解らなかった。
『中二病』にかかった女子高生が現実逃避するように時空を超えていろいろな世界に飛んでいき、最終的に行きつくところに行き着いたという話なのか?
「SF的」というか「夢落ち」というか「走馬灯をみている」というか、ちょっと表現が難しい。
たぶん、リアルな女子高生や女子中学生が読んだら、この思春期女子特有の気持ちなのかどうかよくわからないが、共感できる部分がたくさん -
Posted by ブクログ
亡くなったキング・オブ・ポップのことを複数の視点より、描いた作品。
どこか、掴み所がないキングを緻密に描いている。
感想は難しいが、人には人それぞれの幸福があり、苦悩があるということを思い知らされた気がした。
いくつか良い言葉が出てきた。
その中でもP294と295の言葉が特に印象的。この言葉に物語が凝縮されているかと思うほど。
(巻末の解説で尾崎世界観さんも同じ文章に触れている)
以下、P294~295の文章を引用
「人というのは、自分を基準にして物事を判断する。善良な人はあの子の優しさや善意をまっすぐ信じる。そして、不幸に同情してくれる。一方、心の奥に悲しみや怒りを多く溜め込めている