桜庭一樹のレビュー一覧
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険しい山々に囲まれた聖マルグリット学園。その広大な敷地の奥の奥に迷路庭園を潜り抜けた者だけがたどりつく小さな家がある。その童話の世界のような場所で囚われの妖精-少女ヴィクトリカ-は寂しく、想いを巡らしていた。まだ見ぬ書物について。世界のカオスについて。そしてとある少年のことについて。
GOSICKⅢ
日本からの留学生久城一弥は風邪をひいたヴィクトリカを置いて、一人ソヴュール王国の首都ソヴレムを訪れる。姉、アヴリル、セシルのお使い-青い薔薇-を手に入れる為に。巨大な高級デパート「ジャンタン」で買い物をする彼は闇の奥に光る人形の瞳を目撃する・・・。
今回の注目pointは「ヴィクトリカがい -
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クリスマス当日、ヴィクトリカが所望したのは15個の謎。必死で謎を集める一弥は村に起こりつつある異変に気づく。それは大いなる変化、すなわち2度目の嵐の前触れに他ならなかった。迫る別れと自分の運命を正しく予感したヴィクトリカは、一弥にある贈り物をする。一方ソヴレムではブロワ侯爵が暗躍、娘ヴィクトリカを武器に権力を握ろうとしていた・・・。
GOSICKⅧ上
いよいよGOSICK完結へ・・・。
この最終巻上は非常に読み応えがあります。なぜならこの上と次の下でGOSICKが遂に完結してしまうからです。したがってあまりここでは述べないほうが良いと私は思います。やっぱり是非読んで欲しいですから・・・ -
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時を超えて世界を旅する事になってしまった、17歳の女子高生と、彼女を追う、世界の「システム」の時空管理官たち。
3つの世界で共通するパスワードは、「ブルースカイ」。
第一の箱庭。
舞台は、1627年のドイツ。城壁に囲まれた町、レンスの外れにある水車小屋で、祖母と二人でひっそりと暮らす、珍しい黒髪の少女、マリーが主人公です。マリーは10歳ですが、5歳以前の記憶がなく、また、祖母には何か秘密がある様子。
実は、祖母は「システム」にアクセス出来るのですが、二人はやがて吹き荒れる魔女狩りに巻き込まれ、窮地に陥ります。
そんな時、マリーを救ったのは、突然空から降ってきた女子高生でした。
祖母の正体に -
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桜庭一樹の文章は小説であっても、この本のような雑多なエッセイであっても、ち密な計算に基づいたリズムを感じられるから読んでいて気持ち良い。
本書は一応、日々の(膨大な!)読書記録を中心にした作家の日常を描くエッセイということになっているけれども、一冊を通して登場人物の関係性も含めて小説のようにも読めるから面白い。
特に桜庭氏の名コンビとして面白おかしくバカ話をして絡んでくる編集者のK島さんという存在は、この先、単なる作家と編集者という関係だけでなく、そのうち恋愛関係に発展してしまうのではないの?という予感を感じさせる。気のせいか?
ともあれ、紹介される書籍の数々が本当に面白そうに紹介されるので、