桜庭一樹のレビュー一覧

  • GOSICK V ──ゴシック・ベルゼブブの頭蓋──

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    ヴィクトリカかわいいよ。戦争×奇術も好き。
    ミステリーやオカルトまわりは薄味。作中時代の人々はトリックや魔術をどう感じていたのとか、想像と雰囲気を楽しむには良い。また、ヴィクトリカと久城君の距離が縮まったのでよし。

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    2026年04月23日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    ネタバレ

    初めて触れた桜庭一樹作品。
    久しぶりに読み返し。

    新聞記事の抜粋から始まる物語は、海野藻屑がバラバラ遺体になる終わりへ向かって進んでいく。

    あたしたちは十三歳で、あたしたちは未成年で、あたしたちは義務教育を受けてる中学生。あたしたちにはまだ、自分で運命を切り開く力はなかった。
    (省略)
    大人になって自由になったら。だけど十三歳ではどこにも行けない。

    子どもは親の庇護下で、大人になっていく存在だと思う。でもそれが難しいこともある。その役割を親が担えないなら、他の大人が代わりにするべきだ。でも守られていない、助けが必要な子どもを見つけたり、適切に助けたりすること、子どもがその手を取ることも、

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    2026年04月12日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    子どもの頃流行ってて、タイトルを知ってはいたけど、読んだことはなかった。
    ちょっと読書に疲れたので、軽く読めるやつと思って読んだ。
    結果読みやすすぎて拍子抜けしてしまった。冒頭を読んで、学園ミステリなのかな?と思ったら、けっこうすぐに学園を飛び出して、大掛かりな事件に巻き込まれてて意外だった。
    気が向いたら続き読みたいかな。けっこうこの話だけでキレイに完結してるように思える。

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    2026年04月11日
  • 名探偵の有害性

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    ネタバレ

    純喫茶おいでぃぷすを夫と営む夕暮の元に、元名探偵・五狐焚風が訪ねてくる。20年ほど前、夕暮は名探偵四天王の一人と呼ばれた風の助手をしていた。その翌日、とあるYouTuberが「名探偵の有害性」として五狐焚風を告発する動画を投稿した。風は間違っていたのか。夕暮は風とともに当時解決したドラマだった。予想とは違ったけれど、それはこれで面白かった。マジシャンブームとか超能力者ブームとかと同じような雰囲気で、名探偵が事件を解決する時代があったという世界が舞台。名探偵ブームがあったのが平成の時代のため、アムラーファッションなど懐かしい話がちょこちょこ出てくる。
    年下の夫が客の女性と不倫していることに気付き

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    2026年04月05日
  • 百合小説コレクション wiz 2

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    多彩な百合アンソロジー

    爽やかなもの、文学的なもの、退廃的なもの……。
    8作も収録されているので、合う合わないは色々とありますが、半数近くが痛みのあるような作品だったので、個人的にちょっと辛かった。

    なお、私が最も気に入ったのはこれ。
    麻耶雄嵩「大行司春香最初の事件」
    学園百合を下敷きにした本格ミステリ。学園の名探偵・春香の名を知らしめたという最初の事件が語られます。
    なお、内容をきちんと理解するために、本作は2回読むべきです。1回目と2回目以降で、事象の理解が変わってくるでしょう。

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    2026年04月03日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    桜庭一樹節が炸裂していた。
    北海道の旭川という白銀の舞台が、異色な七竃と雪風をより一層近づき難いものにしていた。

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    2026年04月02日
  • 私の男

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    ネタバレ

    好き。背徳的で、暗くて、怖い。花とその義父の淳悟の一途できれいで気持ちの悪い感情が入り交じっている。結局、あのあと花と淳悟がどうなったのかは闇の中。父と娘、男と女の物語。読んでる途中に映画化を知りましたが、どういった作品になるか怖いもの見たさで興味が湧きます。すごい作品でした。

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    2026年03月24日
  • 赤朽葉家の伝説

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    ネタバレ

    桜庭さんの独特な世界観は心地よい。長いなあと思いつつも、万葉と毛毬が激動の時代にもまれていく姿に、飽きることなく読み進められました。総じてキャラも魅力的で、どんな脇キャラからも個性が感じられてとっても素敵。兄じゃや泪や蝶子は、切ないです。最後の被害者探しは、推理の過程が無理やりでこけちゃっているような。真実自体が良い分、そこは少し残念でした。女三代の風変わりで悲しい歴史物語。十分におもしろかったです。

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    2026年03月24日
  • 少年になり、本を買うのだ

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    ネタバレ

    その読書量に圧巻!本を読み、本について語らい、空手もできる。本と空手がうまく結びつかず、そのアクティブな日常にただただすごいなあと、感心しました。桜庭さんを取り巻く編集部の方々も驚くほどミステリーが大好きで、三浦さんのエッセイからはあまり分からなかった、作家と編集部の付き合いも描かれいて興味深かったです。紹介されていた本で、読みたい本に追加した本は6冊ほど。以前に読んだ皆川博子さんの「蝶」の話題が出ており、理解できずに悔しかったことを思い出しつつも、また読み返したくなりました。売ったことを少し後悔中です。

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    2026年03月24日
  • GOSICK V ─ゴシック・ベルゼブブの頭蓋─(ビーンズ文庫)

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    ネタバレ

    手持ちの『GOSICK』はこれで最後!ふつうにおもしろかったです。が、一弥がコルデリアをその娘のヴィクトリカと間違えて会話する場面では、コルデリアの外見年齢に疑問。ヴィクトリカの重さを子猫のように軽いと表現することが多く、なんかしつこく感じました。映写機を使ったトリックにも無理があるような。辛口ですが世界観や一弥やヴィクトリカのやりとりは好きなんですよね。積読本を消化したら、続きを読むかどうか考えたいです。

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    2026年03月23日
  • GOSICK IV ─ゴシック・愚者を代弁せよ─(ビーンズ文庫)

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    ネタバレ

    ヴィクトリカは過去に時計塔にいたとされる錬金術師・リヴァイアサンから挑戦を受ける。不老不死とされるリヴァイアサン。彼は生きているのか、死んでいるのかー。おもしろかったです。シリーズ中で一番のめり込めた作品だと思います。リヴァイアサンが錬金術師を名乗り続けた理由と、ブロワ侯爵との関係。奇術師・ロスコーも絡み、物語がこの先どう動いていくのか。また、今回は初めて作中でグレヴィールのまともな髪型を拝めて感動。ふつうにかっこいいので、彼のまともな姿をもっと見てみたいです。次は手持ち最後のシリーズの5巻読みます。

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    2026年03月23日
  • GOSICK III ─ゴシック・青い薔薇の下で─(ビーンズ文庫)

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    ネタバレ

    グレヴィールのドリル頭の謎が明らかに。本人の意思じゃないことにびっくりしましたが、警部補2人の手繋ぎまで、ヴィクトリカのセンスを疑っちゃいました。相変わらずあとがきはダラダラと、友人の近況報告が冴えてます。ロスコーのチェスドールの中に入っていたのは、コルデリアなのでしょうか。続きも楽しみです。

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    2026年03月23日
  • GOSICK II ─ゴシック・その罪は名もなき─(ビーンズ文庫)

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    ネタバレ

    桜庭さんと言えば、美少年(美青年)というイメージがあるので、アンブローズの登場ににやり。グレヴィールが語るコルデリアが大戦で犯した罪とは何なのか。アンジェリカとグレヴィールはこの先歩み寄っていくのか。一弥とヴィクトリカの関係がほほえましい反面、兄妹仲にも進展を望んでしまいます。なんとなく飽きてきたというか、ページ数が多く感じてしまっているのですが、おもしろいことには違いない。続きも読んでいきます。

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    2026年03月23日
  • GOSICK ─ゴシック─(ビーンズ文庫)

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    ネタバレ

    思っていた以上におもしろかったです。事件の内容の暗さや、ヴィクトリカの個性的な性格や口調は桜庭さんっぽい。あまり、というか、全然期待していなかったこともあって、桜庭さんのすごさを再認識しました。挿し絵も癖がなくて、細やかな線が素敵。試しにアニメも2話までは観てみましたが、「なぜか常に手を繋いでいる警部補二人組」「一弥の男性の膝の上でご飯」という、独特なくだりが除かれていて残念でした。この作品は原作の方がおもしろそう。続けて2巻も読みたいと思います。

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    2026年03月23日
  • 書店はタイムマシーン

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    ネタバレ

    ミステリーへの想いがぎっしり詰まった、桜庭さんの2冊目のエッセイ。直木賞の落選と、受賞。桜庭さんは今回のエッセイでどちらも経験されていましたが、もうドキドキだろうと。直木賞受賞後の家族の対応が、混乱していることがありありと感じられてほほえましかったです。洋書はあまり読みませんが、積読本の消化が終わったら手を出していきたい。前作同様、ミステリー愛に満ちた一作でした。

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    2026年03月23日
  • 道徳という名の少年

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    ネタバレ

    ページの半分弱を占める連作短編は背徳感たっぷりで私好み。淫乱な美女から生まれた4人の娘と1人の息子、近親相関、腕を失った息子と腕だけになった父親、両性有具のスター。桜庭さんの地に足が着いていない、グロテスクな絵本のような世界を堪能できました。残りの半分以上のページは桜庭さんへの今までの作品に対するインタビュー集。2作品ほど未読の作品のネタバレをくらいました。正直、このインタビューはいらなかったというか、長すぎて疲れました。タイトルにインタビュー集と書いてほしい。連作短編はおすすめです。

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    2026年03月23日
  • 推定少女

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    ネタバレ

    殺人未遂を犯したカナ、警察から逃げる道中、拳銃を握って眠る謎の少女と出会いー。桜庭さんの地に足が着いていない感じがたまらない。結局、カナが本当に罪を犯したかどうかも白雪の正体もはっきりしないまま。それでも、これでいいんだとすんなり思えるのが不思議でした。EDが3パターン用意されているのもおもしろかった。好きな作品です。

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    2026年03月23日
  • 赤×ピンク

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    ネタバレ

    ファミ通文庫から発行されたことが信じられません。女を前面に押し出しながら、夜ごと繰り広げられる格闘ショー。エロくて、背徳的で、現実味のない世界。閉じ込められることを望むマユ、気遣いをかかさない女王様のミーコ、女性にもてるが女嫌いの皐月。それぞれが胸の内に抱えることが、ぐちゃぐちゃしていて、一生懸命で、心に迫ってきます。特に皐月は切ない。桜庭さんの作品の中では一番すきかも。とても良かったです。

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    2026年03月23日
  • 青年のための読書クラブ(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    乙女の花園・読書クラブで起きる数々の事件。そこまでのめり込めなかったことは残念だけれど、好きな世界観。マリアナ兄妹の学園設立までのエピソードがとても好きです。容姿の美しい生徒と醜い生徒、はっきりとブラックユーモアたっぷりに描かれた人物像。誰もかれもが魅力的でした。視点の変わり具合や登場人物の多さに、もう少し私の頭がついていければ。好きな作品ではあります。

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    2026年03月23日
  • 私の男

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    近親相姦といえばそれまでだけれど、深い愛で結ばれた父と娘の話なのだろうか?
    欠損家族だから故、なのか?どうしても、淳悟が花の中に母を見て、一線を越えてしまったことに歪んだ身勝手さを感じて嫌悪感が湧く。対し、花は一途に淳悟に身も心も捧げるわけだけだが、子どもは親を選べない。正しさは大人から教えて貰う。一番信頼している大人から。歪んでいる事実に気付く機会さえ与えられないまま、いつしかそれを純度の高い愛だとはき違えてしまう。
    2人の関係に肯定は出来ないながらも、引き込まれる文章に美しい情景が浮かび、物語に没頭した。

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    2026年03月11日