【感想・ネタバレ】砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bulletのレビュー

あらすじ

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは徐々に親しくなっていく。だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日――直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2026.05.17 (日)

※子供の虐待の他に動物虐待の描写があります…


重い……重すぎる……痛くて痛くて……ドカンとした衝撃はない。ただ、淡々と重い…。藻屑の言葉はいつも甘くて痛かった……彼女の秘密をひとつ知る度に甘く抜けないトゲが刺さるような痛みを覚える……
わたしはこれまでに、これほどの胸が詰まる物語を読んだことがない…………
正直ずっとノンフィクションを見ている気分だった…とても物語だと思えない……ズシンと心を掴まれて切な苦しい気持ちが抜けない………
普段決して読むペースが早くはないわたしが2時間そこらで読み終えてしまった。スルスル読める。だけど、あまりにも辛い。なにか、新聞の片隅に小さく載ったある地域の一件。そのくらいささやかに、だけどどこかで毎年起きている事件。
とてもフィクションとして消化できない……これはかなり心を持ってかれます………

あのクイズは、ウミガメのスープというものに出てきたことがあるのでどう答えるのか分かっていた……。ポチが鉈で解体され、子供のような字で「さよなら、ポチ」と書かれていたと読んで、結末を想像してしまった…だって藻屑は字が綺麗だとなぎさが言っていたから……
後にも先にもこんな悲しい物語には出会わないと思う……

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2026年05月17日

Posted by ブクログ

再々読。初読時、まだ中学生だった橋本愛に海野藻屑を演じて欲しかった。桜庭一樹の「赤朽葉家の伝説」と並ぶ傑作。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

非常に好きだった。
生き残るための"実弾”を持たない、どこにも行けない子供たち。
実弾をうてるのは大人だけ。
実弾を持てない少女は砂糖菓子の弾丸を撃ち続けるが、その弾は全て溶けて儚く消えていく。
全ての子供が大人になれるとは限らない。
苦しく虚しく残酷なお話なのにどこか美しさを感じてしまっ

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2026年04月25日

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読み終わってしばし放心。悲しみ寂しさやるせなさ全部私の心に置いていってくれた
こんな感情、本を読まなければ味わうことなかったかもな...と思うとやっぱり読書っていいな〜〜
上手く言語化できなかったけどとても印象深い作品でした

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2026年04月16日

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数年前に読んだことあるけど、改めて読み返したくて読んだ。
本当に大好きなダークな世界観で読後は気分がずっしり重くなるけど藻屑となぎさの関係性の変化と藻屑のキャラクター、なぎさの心理描写のうまさでどんどん引き込まれる感じが最高に良かった。桜庭一樹さんの本もっと読んでみたい!

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2026年03月29日

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子からの無償の愛
それに甘える有象無象

子は自分の”家族”しか知らないから、自分の家族がおかしいと思えない。

本物は病院に行くことすらできないんだよなぁ…。やるせない。

家庭は戦争だからね、この子の戦争が終わって良かった。

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2026年03月20日

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ネタバレ

めちゃくちゃ良かった!!!

最初からバッドエンドが分かっているからこそ、2人が歪な友情を深めてくのが辛かった。

最初の自己紹介のシーンで、自分の中で藻屑は完全にあるアニメのキャラのイメージが定着しちゃった。現代にアニメ化したら藻屑の声優はあのちゃんになりそう。

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2026年03月16日

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結末が最初から分かっているからこそ、読み進めるのがとても苦しかった。
実弾を持たない中学生が経験するには、あまりにも痛ましい話だが、同時にどこか不思議な清々しさも感じた。
最後の解説で語られる「地獄の中にある浄化」が、それをうまく言語化してくれていて、とても印象的だった。

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2026年03月13日

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思春期の感情と学生という子供の世界感覚から大人の感覚への繋ぎ方、心情描写が秀逸。重苦しい話ではあるが、高校生で読んで実弾と砂糖菓子の弾丸がどういうものか、他者存在の理解の難しさに触れて欲しいと思う。とても好きな本です

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2026年03月02日

Posted by ブクログ

藻屑となぎさ2人の共通点は、家庭が大変だということ
藻屑は妄想することで自分を守りなぎさはいつも実弾ということを軸に考えて自分を守っている
藻屑のことを嫌いになれないだって彼女を妄想の世界に引き込んだのはきっと環境のせいだからだ
大人ができることはきっとあったそれを忘れないようにしていきたい

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

直木賞の「私の男」から桜庭一樹を知り、その生々しさの表現の中にある世界観に虜になりました。
現代から過去に流れていくプロットも好きです。

この作品でも同様に、1ページ目から既に死んでいると分かっている少女の人生を追う形で進行し、結末までの生々しさが素晴らしかったです。

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2026年02月17日

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すごい本
最初から結末が分かっているのに、そこで生きている女の子二人から目を離せなくなる
昨年少女七竃を読んでいたので、桜庭先生の書く世界の綺麗な残酷さは体験済みだったけど、この作品はより痛みがずっしり来る感じ

嵐の来た夜に読み直せるように、本棚に置いておこうと思います

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2026年02月06日

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藻屑ちゃん最低で最悪なのに憎めないし、むしろ魅力的に感じてしまうのファム・ファタールすぎるよ
ずっと霧がかってるみたいな不思議な感覚になるお話だった。桜庭一樹さんは天才だな

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2026年02月03日

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ずっと読みたいリストに入ってた桜庭さんの小説。
期待を裏切らない。
冒頭で衝撃を受け、途中で忘れ、最後でまた思い出して心が痛くなった。

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2026年01月24日

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ネタバレ

藻屑のことは結局救えなかったのに、砂糖菓子の弾丸はもうどこにもないのに結局クラスで無視されないようになって、兄が社会に馴染めるようになって、なぎさが進学できて、良い方向に進んでいってるのがとても悲しい。

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2026年02月21日

匿名

ネタバレ 購入済み

家庭と学校という狭い世界で生きなければならない二人の中学生の話。もしそこが地獄だったら。無理に適応しようとしたり現実逃避したり。
間に合いはしなかったが、子どもを助けたいと思う大人の存在が救いになります。
話は鬱だが、子供の視点で書かれていてとても読みやすいです。

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2025年05月15日

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初めから結末がわかっているのに、その結末までをぐっと堪えてなぎさの目線から追いかけていく。 大人なら理解出来ること動けることが13歳には困難で、それでも対抗しようと藻掻くことを砂糖菓子の弾丸と呼ぶ。 甘くてベタベタでどうにも出来ないやるせなさ。 重いテーマでありハッピーエンドでは無いけれど、胸がぎゅっとなる苦しくて愛おしい。

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2026年05月09日

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最後は前向きな気持ちになれる話ではあるものの、自分にはかなり辛い話でした。
主人公達、十三歳!?かなり大人びていましたが、そうならざるを得ない環境だったのでしょうね。
でも大人の元でないと生きていけない、バイトも出来ない年齢で、もどかしく思いました。

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2026年04月29日

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一気読みした。めっちゃしんどかった。救いは感じないけど不思議な浄化を感じた。砂糖菓子の弾丸っていう単語が好き

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2026年04月08日

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ずっと名作鬱作品として存在は知っていたのですが今回初めて読むことができました。文章が独特で読み始めは世界観に入れずにいましたが、主人公たちの絶望や閉鎖感が伝わってきてからはどんどん読み進めることができました。ショッキングな描写が多く映像ではグロ耐性がない私は確実に見れないので小説という形でこの物語を読めて良かったなと感じています。個人的に主人公のお兄ちゃんが好きでした。特に後半はグッときました。悲しい物語ではありますが読後は悲しさだけではなく不思議と爽やかさもあります。中学生だからこそのむき出しの感情表現もありエネルギーを感じました。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

好きなフレーズ
↓↓↓



・好きって絶望だよね

・この世界ではときどきそういうことが起こる。砂糖でできた弾丸では子供は世界と戦えない。あたしの魂は、それを知っている。

・彼女はさしずめ、あれだね。”砂糖菓子の弾丸”だね

・なぎさが撃ちたいのは実弾だろう? 世の中にコミットする、直接的な力、実体のある力だ。だけどその子がのべつまくなし撃っているのは、空想的弾丸だ

・こんな人生は全部、嘘だって。嘘だから、平気だって。

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2026年02月20日

Posted by ブクログ

助けてあげられない、どうしようもなさが続く切ない小説。
暗いんだけど儚さと美しさがあるとてもいい小説です。

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2026年02月12日

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切実な痛みをもった、女子中学生が主人公の青春小説です。

読んだあと、切なくて苦しくて悲しくてたまらないのに、なぜか爽やかな気持ちになりました。

主人公のなぎさには引きこもりの兄がいて、不思議な転校生の藻屑は、父親に虐待を受けています。


藻屑の抱える苦しみ、なぎさの抱える悩み、幼さの中に見え隠れする深い絶望とかすかな希望。


この物語は、藻屑という不幸な少女の、やるせない人生を描く鬱物語なのか。


それとも、藻屑との出会い、交流をとおして、痛みをともないながら残酷に成長していく、なぎさの切ない青春物語なのか。


それとも、運命に抗い戦った、あまたの少年少女たちに捧げる、暗く哀しい救いに満ちた、鎮魂歌レクイエムの物語なのか。


きっとそれら全ての要素を持つ、鬱で青くて、儚くて、清く正しく間違っている鎮魂歌。それこそが、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」なのではないでしょうか。


まるで、清涼感あふれる真夏のサイダーのような、青春文学の傑作。


2人が再び出会ったとき、この世界が、全ての子供たちが幸せな、楽園のような世界になっていることを願って。


子供、そして、かつて子供だった人に読んで欲しい、もろくて儚いストーリーです。

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

砂糖菓子というフレーズの秀逸さ。
読みやすさはあるが、中身は一考の余地しかないテーマ。色々と考えさせられる。

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2026年05月04日

Posted by ブクログ

初心者向けの地獄と表されていて、確かにと思った。
子供の頃特有の、何とも言えない独特なあの世界の狭さ。
結末が分かっているからこそのしんどさ。

読むのが辛くなるけど、読み進めたくなる感覚。
どうとも形容し難いのだけれど、
またきっと時が経ったら読み返すのかなと思いました。

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

現実の中で生きようとするなぎさと、物語の中で生きようとする藻屑。
正反対のように見える二人だが、どちらも自分の望む場所にたどり着けない。

藻屑の置かれた状況を知りながらも、なぎさにはそれを変えることはできなかった。

どうすることもできない現実と、抗えなさを抱えたまま、時間だけは流れていく。
大人になるとは何かを突きつけられるようだった。

危うさと残酷さをまといながらも、どこか静かで美しい物語だった。

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2026年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて触れた桜庭一樹作品。
久しぶりに読み返し。

新聞記事の抜粋から始まる物語は、海野藻屑がバラバラ遺体になる終わりへ向かって進んでいく。

あたしたちは十三歳で、あたしたちは未成年で、あたしたちは義務教育を受けてる中学生。あたしたちにはまだ、自分で運命を切り開く力はなかった。
(省略)
大人になって自由になったら。だけど十三歳ではどこにも行けない。

子どもは親の庇護下で、大人になっていく存在だと思う。でもそれが難しいこともある。その役割を親が担えないなら、他の大人が代わりにするべきだ。でも守られていない、助けが必要な子どもを見つけたり、適切に助けたりすること、子どもがその手を取ることも、とても難しいことなんだと思う。

友彦は、ずっとお兄ちゃんだった。
そんなお兄ちゃんが、私は好きだ。

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

「好きって絶望だよね」

・大人にならないと世界とは戦えない。世界に傷をつけたいなら生き抜かなくてはいけなくて、その生き抜きたいって気持ちを大人が守ってあげなくちゃだめだよな。

・鬱小説と聞いていたので身構えていたが、結末が分かっていたので個人的にはあまり引きずっていない。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

どうにかならんかったんかという気持ちと、どうにもならんかったんだろうなあという気持ち。ただ、どうにかしようとした大人がいたのが救いだった。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

「私の男」が結構好きで、読んでみました。
こいつに殺されるんだろうなーと想像しながらも、ぐいぐい読み進めた。藻屑ちゃん、嫌いになれない。

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

読後ずんと胸に残る作品でした。

主人公くらいの年齢って、周りの人の事が気になるけど、面倒くさいとか、からかう対象として見ることもあって、後からその人の色々を知ってショックを受ける事もありますよね…
後から気付いても遅い事もあるし…
色々考えると胸がヒリヒリします。

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2026年02月09日

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