桜庭一樹のレビュー一覧

  • GOSICKs ──ゴシックエス・春来たる死神──

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    ネタバレ

    個人用読書メモ


    ・一弥とヴィクトリカの出会い。一弥は留学早々、運悪く殺人事件の容疑者にされてしまうが、ヴィクトリカに助けられたのが最初の出会い。
    ・学園にまつわるいくつもの怪談話のヒミツ。それは、昔学園を出入りしていた大怪盗が盗んだお宝を隠した場所に誰も近づかないように流した手の込んだ作り話であった。
    ・学園に眠る宝を探しにやってきた二代目の大怪盗と、イギリスからの留学生アブリルをめぐる物語。
    ・時系列的にはI巻の前にあたる、前日譚。

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    2020年10月14日
  • 赤朽葉家の伝説

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    ネタバレ

    タイトルからも堅苦しそーだなあでも読みたいなあ読まなきゃなあを彷徨ってたこの超大作をようやく読めました。読んで良かった。堅苦しさとはなんのことやったのか。物語への没入のしやさすさ。戦後からの時代背景を詳細に踏まえながら、赤朽葉家の物語は語られます。時代に沿ったり沿わなかったり、旧家の有り様も表現豊かでとても面白かった。

    なにより、文体や語り草にとても笑ってしまう。
    『寝取りの百夜』は腹抱えて笑いました。死に様も全く裏切ることなく、とても良いキャラでした。
    万葉、毛毱、瞳子の3世代がもちろん色濃く強く素晴らしい主人公でしたが、周りを取り巻く女性たちのなんと華やかで可笑しなことか。黒菱みどりがと

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    2020年10月14日
  • じごくゆきっ

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    桜庭さんの書く女の子がぞくぞくするほど魅力的で好きです。
    女の子たちの持っている闇が魅力的で素敵な短編集でした。

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    2020年09月27日
  • 赤朽葉家の伝説

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    3章で構成された物語ですが、1,2章は独特の世界観で引き込まれます。ところがミステリー小説と思っていたのにその要素が無い?…。3章目で漸くその展開がありました。昭和から平成に生きる女性の愛憎を時に恐ろしく、時にコミカルに描いた作品です。とても面白く印象深い作品でした。

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    2020年09月12日
  • ほんとうの花を見せにきた

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    ネタバレ

    「誰にだってさ、子供のころには仲良しのオバケの一匹や二匹、いるもんだ。だけど、みんな忘れて大人になる。」
    人間の子どもと、吸血鬼。
    その設定だけですでに、終わりがくることが分かっているのが醍醐味?ではあるけれど、歳をとったからかこの展開にめっきり弱くなった。

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    2020年09月07日
  • 赤朽葉家の伝説

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    あまり好きな作風ではなかったが、読破して良かったと思える良作。
    祖母、母、娘三代にわたる、旧家の物語を、当時の社会情勢を交えて描いている。
    創作ながら、地に足がついており、登場人物たちの名前に違和感を残すのみだった。
    その時代の空気感や、社会の変遷から派生する登場人物たちの悩みなど、大きな視点と小さな視点のバランスがうまく取れていた。

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    2020年08月31日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    ネタバレ

    個人用読書メモ


    ・久城が留学にやって来てから半年くらい
    ・ヴィクトリカとブロワ警部の関係を初めて知る
    ・QueensBerry号の事件に巻き込まれる

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    2020年08月29日
  • 書店はタイムマシーン

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    桜庭一樹読書日記2007年3月~2008年2月分。前に読んだ『少年になり、本を買うのだ』の時も思ったけど、ほんとに読書量が半端ではないですね。特にこの年度では夏『赤朽葉家の伝説』が直木賞候補になり、落ち着かない様子、そんななか『私の男』を執筆、そして『赤朽葉家の伝説』は落選。『私の男』上梓。またまたそれが冬の直木賞候補、受賞。当然受賞後のバタバタに、貴重な作家日常ですね。それなのに~この量です!

    怒濤の本の数々、偶然わたしが読んだのも多くあり、そうでないものにもすごく惹かれました。恐れおおくも嗜好が同じだなあなんて。読みたい本、買いたい本のリストがますます長くなりまして困りますね。

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    2020年08月29日
  • じごくゆきっ

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    桜庭一樹先生らしい,夢の中にいるような,矛盾だらけで,だから納得できるような気がする短編集.

    「暴君」 カミュの「カリギュラ・誤解」は学生時代に読んだはずなのだけれど,全然憶えていないや(「暴君とは」「物事が見えなくなった魂」ねー,んーと,まったく記憶に引っかからない.再読してみるか.再読して:「罪こそ我が家」は「誤解」からか.良くこんなフレーズ引っ張ってきたなー).少女の肉体はまるでオバケヤシキか,うん,桜庭節だね.
    「ビザ-ル」 同郷の更田さんに押し切られて二股交際を始めたカノさん.更田さんは,やくざの抗争の流れ弾で障害を負ってしまい,土砂崩れで壊滅的被害を受けた故郷の町の過去の夢に捕ら

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    2020年08月19日
  • GOSICK PINK

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    じょぶ&ほーむが見つかって良かった!!二人の新生活がいかに始まったのか、探偵事務所をどのように始めたのががわかるPINK。二人の生活は瑠璃姉さんにも支えられファミリー感もあり幸せ感が増してきた気がする。じょぶもほーむも大切だけれど、身の周りの大切なものをヴィクトリカは教えてくれるよう。

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    2020年08月04日
  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

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    なんと、ヴィクトリカが(大きくは)活躍しないなんて……!!

    この巻では久城くんが大まか1人で奮闘していました。直接的な2人の会話が少なかったのは少し残念ですね。

    でも、改めて、久城一弥の人の良さを実感しました。こんな久城だからこそ、ヴィクトリカも懐くんでしょう(笑)

    あっさりことが進んでしまった感じはありますが、キャラを深く知ることが出来たいい巻だったのでは?

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    2020年07月27日
  • GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

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    2巻にして凄い話でした。(笑)久城とヴィクトリカが、早くも進展を見せている…………!!

    全巻に引き続き、ヴィクトリカの可愛さは増すばかりで、いちいち行動がかわいらしく描写されていているところがよかったです!

    ……ただ、やはり全巻に引き続き、ミステリーとして弱いですね。(下手なラブコメよりは面白いとも思いますが)それでも、命懸けに飛び込んでいく2人は読んでいて面白い!

    GOSICK、アニメあるんですね、知らなかった……

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    2020年07月27日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    GOSICKという題名の響きだけで読みました。

    正直どんな感じか全くわかりませんでしたが、読み始めた瞬間に分かりました。「ラノベみたいな本だ」って。

    ヴィクトリカが可愛くて、ミステリーはちょっと物足りない感じはしたけれども、満足の1冊だったかと。

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    2020年07月25日
  • 伏 贋作・里見八犬伝

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    幼い頃初めて夢中になって見入った邦画が里見八犬伝だった。しかし、そのストーリーを忘れているなかでこの本を読んだ。
    登場人物や情景をイメージしやすく本の世界に引き込まれた。伏という人間でもなく獣でもない存在の儚さや醜さは人間誰もが持ちうる性質だと思う。主人公の浜路兄の道節の正義感と子供のあどけなさが、話の湿り気を除し、対局にある伏と通じあう気持ちと本能の描写も興味深かった。

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    2020年05月16日
  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

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    今回はヴィクトリカは動かず、安楽椅子探偵です。椅子というよりベッドで寝込んでいたようですが…。ブロワ警部の恋や変な髪型の理由等々、警部への愛着が湧きました。ストーリー自体はデパートで人間が消えるという恐ろしげなものでしたが、相変わらず一弥が元気なおかげでコミカルに読み進めることができました。

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    2020年04月16日
  • GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

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    まだ語られていなかったヴィクトリカの母親の過去が遂に明らかに。この世界観だからこそ成せる、かなり特殊な村…。いや、自分が知らないだけで実際モデルになったような場所があるのかも?
    それはさておき、メイドの狂気がすごい。ぞわぞわっと寒気がするような気持ち悪さ。
    主人公達の絆は更に深まったようで、次回が楽しみです。

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    2020年04月16日
  • 無花果とムーン

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    喧嘩と仲直りを繰り返す、女子特有の交友関係をなぜこんなにうまく描けるんだろうと思ったら女流作家さんでした。GOSICKの原作者さんだったとは、知りませなんだ。

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    2020年03月15日
  • 少年になり、本を買うのだ

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    他の人のレビューを読んで桜庭一樹が読書日記を沢山出していることを知り、手にとった。この人の文体が好きだ。エッセイだとこんな感じなのね。これもこれで楽しい。
    こんなふうに本を好きなだけ買って、好きなだけ読めたらいいのになぁ。
    大雪の日の運転に、METAFIVEのアルバムが流れゆく雪景色にやたら似合ったことをなぜか急に思い出した。東京事変と西村賢太さんの本の相性のくだりで。やってみたくなった。あと推理小説も読みたい...とかとかとかとか、読みたい本が増えすぎる。嬉しい反面、一生かかっても読みたい本を全部は読みきれないんだろうなぁ。

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    2020年01月29日
  • ほんとうの花を見せにきた

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    ものすごく切ない気分になる短編集でした。
    読みやすく美しい文体に、ファンタジックでありながらも、人間の内面をえぐるような心情描写とそのリアリティさ。堪能させていただきました。

    本書はフォロアーさんの素晴らしいレビューを読んで手に取った本でした。著者の桜庭一樹さん自体も初読みの作家さんです。
    「一樹(かずき)」という名前から男性の作家さんだと思っていたのですが、女性の作家さんなのですね。恥ずかしながら知りませんでした。2008年には直木賞も受賞されているし・・・。いやはや、まだまだ知らないことばかりです。

    本書は、人間そっくりの姿をした竹の妖怪である吸血種族『バンブー』と人間との禁じられた交

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    2019年12月19日
  • GOSICK RED

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    桜庭一樹氏の「GOSICK-ゴシック-」シリーズの新大陸編の第1巻。ヴィクトリカと一弥の物語を再び読むことが出来て嬉しい。舞台を旧大陸のソヴュールから新大陸のニューヨークに移し、私立探偵と新聞記者という2人の新生活がスタートしています。前シリーズのゴシックロマンな雰囲気は薄れ、活気に溢れた街を舞台にしているからなのか、2人がかなりアクティブに動いている気がします。また事件の性質も近代的になっています。ラストに懐かしい名前も出てきて、今後が楽しみです。

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    2019年12月17日