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東京、山の手に広々とした敷地を誇る名門女学校「聖マリアナ学園」。清楚でたおやかな少女たちが通う学園はしかし、謎と浪漫に満ちていた。転入生・烏丸紅子がその中性的な美貌で皆を虜にした恋愛事件。西の官邸・生徒会と東の宮殿・演劇部の存在。そして、教師に没収された私物を取り戻すブーゲンビリアの君……。事件の背後で活躍した「読書倶楽部」部員たちの、華々しくも可憐な物語。
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Posted by ブクログ
この本が、というか、作中に出て来る読書クラブが持つ仄暗く耽美な魅力に高校生の時からずっと魅了され続けています。 演劇部がかつて使ったバルコニーやドレスやら、エゾシカや狸の剥製やら、ミラーボール等と言った誰かが残した統一性のない大量の物に囲まれたカビ臭い本だらけの空間で、お茶を飲みビスケットを齧りな...続きを読むがら気の済むまで本を読み、時に議論し、また偶に訪れる不可思議な事件に耳を傾ける…なんて素敵な部活動なんだ!こんなファンタジーみたいな素敵空間が現実にあればなぁ!と、ずーーーっと憧れています。 どこが好きなのかを具体的に語るのが難しい作品なのですが、一見ひねて周りに埋もれてしまいそうな意見の中に、偶にハッと目が覚める様な利発さ、善良さ、真に迫った考え方が散りばめられている所がとても好きなのかもしれないというのが今の感想です。 様々な経験や読書体験を経てこの本に帰って来る時に、読んだ当時の懐かしい気持ちと新しく見つけるこの本の持ち味の両方を噛み締められる本だと思います。
読書好き耽美派の私のための本、という感じでした。 相変わらずの桜庭一樹さん、好き嫌いは分かれる文体ですが、私は大好き♡ いつか、「慣習と振る舞い」のお店で、桜庭さんとコーヒー飲みたいな。
文体は慣れるまでに少し時間がかかった。 でもそこがより世界観に惹き込まれる感じ。 読書好きには読書クラブと書かれるだけで 魅力的に感じてしまいがち。
伝統的な女子校の退廃的な雰囲気と宝塚歌劇団のような世界。こういうジャンルってある程度確立してるから初めて見た!斬新!って感はないけど、好きです。
「女子高を舞台にした少女版『百年の孤独』」というコンセプトがすごく気に入った。 南米の村マコンドで起こるいくつもの出来事とは、規模も奇怪さも比べものにならないけれど。生きる者の希望とか、滅びに向かう雰囲気の寂しさと諦めとそれでも不思議に残される希望とか。そういうのは場所も時代も関係なく繰り返されてい...続きを読むるのだ。その規模に関わらず皆同じなのだ。 たったひとりで孤独や絶望にうちひしがれている人にはこの本を手渡して「未来をまだ信じましょう、若い人たち。よき人生を」と言ってあげたい。
青年であるうちに読んだ方が楽しめると思う。
お嬢様学校にひっそりと存在する読書クラブの100年史 お嬢様女学校にしろ、女子の世界ってこんな妄想を期待しているのだろうか? 女性が読めばもっと共感できるのだろう。最初のほうで主人公が言ってたけど、女ってめんどくさいと思ってしまった。 最後まで読んだら、読書クラブの一代記を終える寂しさがこみ上げてき...続きを読むた。主要登場人物が全員女子の学園ものラノベですね。
うーん、紅子のお話は良かったんだけど、学園に通う生徒の言葉遣いに翻弄され、いまいち物語の世界に浸れなかったなぁ。 宝塚っぽい感覚で読んだら良かったのだろうか。 でも妙に心に残る。悩ましいけど星は4つ
私にとっては少し読みにくく、読んでいると寝てしまってなかなか進まなかったけど、物語的には面白かったです。読書クラブっていうのがなんとも魅力的で、あれこれ想像しながら読めました。読書クラブ史をもっと読んでみたいなと思うくらい。そして、モデルになったというブロードウェイの喫茶店もとても気になります。そん...続きを読むな居場所を得たいと思います。
おー、今頃文庫になるんだ。 桜庭一樹の中で一番好きな1冊。 しかも志村貴子が表紙を描くとは・・・。 青い花とちょっと似てるからかしらん。舞台だけ。 コミカライズも出来が良かった。
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