桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これは、小説なのか?私小説とはなんなのか?
地方の、この押し潰されていく感じ、箱に入れられる感じ、話ができない様。自分の一部でもあるから捨てられないんだけど、うんざりする思い。この息苦しさが、わからない人がいることがショックだった。
そして、自分が肌感覚でわからない、頭でどうにか想像してわかろうとするけれど、気を抜くとわからなくなってしまう世界があるだろう、さらにそもそも気づいてもいない世界がすぐ近くにあるのだろう、ということを自覚しておきたい。(そう思いながらもすぐ忘れてしまうのだろうから、せめてアンテナを張ることは続けておこう。)
共同体のルールにのれないなら、出ていかなければ -
Posted by ブクログ
読み終わって、当事者意識、について考えている。
自分ではない立場の人の状況や気持ちになるのが難しいって事はよく分かるし、いつか自分もその当事者になるかもしれないっていう想像も難しい。
頑張って想像してみたところで、憶測に過ぎなくて、
かえって失礼かも、とか、逆の立場なら、やめてよっ!てリアクションをしてしまうかもしれない。
自分ではない誰かの気持ちを丁寧に書ける作家さんって、ホントすごい。とも改めて思う。
二つの義務、についても考える。
少数派が、多数派の和を乱すだけ、困惑させるだけだから黙っている沈黙。
少数派だから、社会に受け入れて頂くため説明し、努力を重ね、理解して頂かなくてはなら -
Posted by ブクログ
著者の別作品のシリーズに『GOSICK』なるライトノベル作品が存在する。一九二四年、架空の西欧の小国ソヴュールを舞台とするホラーテイストのミステリである。二〇一一年には悠木碧主演でアニメ化もされた。
此の『GOSICK』シリーズに関して、著者が何処かで、歴史上、近代とは日本にとって青春の時代ではなかったか、というようなニュアンスのコメントを残していたと思う。
即ち、子供から大人へ。神秘から科学へ。換言すれば近代とは神秘の残り香を宿した最後の時代なのである。本書『赤朽葉家の伝説』もまた『GOSICK』と同様の通奏低音の下に書かれた作品であろう。
サンカ、服わぬ山の民。其の遺児たる万