桜庭一樹のレビュー一覧

  • 推定少女

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    子供と大人の間である15歳。その時期にしか感じることができないつかみどころのない曖昧さが、ストーリーはもちろん、キャラクター、文章、あらゆる表現で表されていて一気に惹き込まれた。思春期真っ只中の私は主人公にたくさん共感したけれど、大人になって読んだら恐らく全く違う感想を抱くんだろうな。誰しもが心の中に抱えている思春期の等身大を知ることができる本。とても良かった。

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    2026年07月15日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    とにかく儚くて、あのひと夏を一冊の本に引き延ばしたみたいな本だった。
    例えるなら、溺れるナイフ、みたいな。もし実写化されたら、挿入曲は「コウを追いかけて」がぴったりだろう。疾走感があって、青くて、一瞬で、脆くて弱い嘘の膜の内側で息をする少女のお話。
    この不思議なタイトルに惹かれて手に取ってみて良かったです。

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    2026年07月12日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    ネタバレ

    2人の作家が同じテーマで短編を書くという面白い企画
    2人の作家ともに好きな作家で、とても面白かった
    テーマは呪いとか、殺意など、ネガティブなのだが、テンポよく面白い作品達だった
    この企画を、もっとおい気に入りの作家で見てみたいと思った

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    2026年07月07日
  • 読まれる覚悟

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    『読まれる覚悟』は、「本を書くこと」ではなく、「本が読まれ始めてから何が起こるのか」を描いた一冊だった。

    印象に残ったのは、作品が世に出ると、作者だけでなく読者や批評家、ファンまで含めた関係性が生まれるということだ。人は作品をそのまま読むのではなく、自分の経験や知識を通して意味を再構成するため、誤読はある程度避けられない。一方で、批評を書く立場には、その評価に至った根拠を示す責任があり、批評そのものも読者から評価される時代になってきていることは健全な変化だと感じた。

    また、ファンダムは作品を支え、作者を応援する大きな力になる一方で、過熱すると作者を神格化したり、人格への攻撃につながったりす

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    2026年07月01日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    日時・場所・キーワード・セリフの七つの条件をもとに書かれた2名×4テーマの短編集で、間違い探しみたいに共通した条件をメモして予想しながら読むのが新感覚で楽しかった。

    「怪物のまま生きてゆく」が群を抜いて好き。女の子同士の感情がリアルで美しい。好きなシーンばかりで何回も読み返すことになりそう。
    その他の話も痛々しく辛いところがありながらも結末がどれも好みで最後まで飽きずに読めた。

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    2026年06月30日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    ネタバレ

    わたしは海無し県の田舎で育ったから、この物語の舞台の日本海に面した田舎町はなんだかファンタジーのような遠い世界にも思えて、海野藻屑の嘘ばっかりの話も何だか受け入れられてしまうような不思議な力がある文章だった。

    登場人物みんな一般の感覚とはだいぶズレているように思えた。田舎町にありがちな閉ざされた空間の中で狂ってしまった価値観がそのままテクストにも通用しているようだった。「実弾」を求める主人公の「あたし」の視点もかなり偏っていて、引きこもりの兄を神と崇めるように扱うのは彼女なりの貧しい暮らしを生きぬく術なのだろう。読者である自分も兄を美形でインテリの、知識人として受け入れていたが、「あたし」の

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    2026年06月21日
  • 私の男

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    共感できる部分は少なかった。禁忌とされることによって却って淳悟と花の結びつきがが特別になっていくのと同時に、危険な関係になっていくのがよく描かれているなと思いました。過去を遡っていく構成が淳悟と花のルーツを辿っていくと共に、家族とは何かということを探りたくなるような気持ちにさせられました。

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    2026年06月17日
  • 私の男

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    ネタバレ

    家族愛の話だと思った。歪み切ってはいるけれど……。ただの禁忌的な愛の話では終わらせない、受け入れざるを得ない説得力のある語りと設定の生々しさ。

    淳悟も花も、自分に欠けていた血の繋がりのある家族愛を求めすぎた結果なのかなと思った。
    淳悟は花に母の面影を重ねているというよりは母の血そのものを求めていると思った。亡くなった母の血が流れているのは、自分と、花だけだから。

    6章で、花以外の家族が抱き合って津波に飲み込まれるシーンが1番残酷だった。一緒に死ねない自分だけが本当の家族じゃないとまざまざと分からせられる無慈悲で残酷な描写はこれ以上に無い。ここまで読んできた花の歪んだ感覚全てが、このシーンだ

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    2026年06月01日
  • 私の男

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    読み始めは、気持ち悪くて仕方がなかった。
    淳悟が花に甘える姿に、強い嫌悪感を抱いて正直、最後まで読み切れない気がした。

    けれどページをめくるたびに、吐き気にも似た感覚を覚えながら、惹き込まれていった。
    気づけば、私はこの作品を純愛だと思うようになった。

    深く絡み合い、誰にも壊されない二人だけの世界。
    閉ざされた結びつきが、羨ましい。

    私の男、この呼び方がかなり刺さった。

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    2026年05月11日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    初めから結末がわかっているのに、その結末までをぐっと堪えてなぎさの目線から追いかけていく。 大人なら理解出来ること動けることが13歳には困難で、それでも対抗しようと藻掻くことを砂糖菓子の弾丸と呼ぶ。 甘くてベタベタでどうにも出来ないやるせなさ。 重いテーマでありハッピーエンドでは無いけれど、胸がぎゅっとなる苦しくて愛おしい。

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    2026年05月09日
  • 私の男

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    稀に、読み終わった後に感想が短くまとめられない類の本があって、これがそうだった。
    多分一言でこの本の全てを語るのは難しい。是非読んで欲しい。

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    2026年05月02日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    最後は前向きな気持ちになれる話ではあるものの、自分にはかなり辛い話でした。
    主人公達、十三歳!?かなり大人びていましたが、そうならざるを得ない環境だったのでしょうね。
    でも大人の元でないと生きていけない、バイトも出来ない年齢で、もどかしく思いました。

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    2026年04月29日
  • GOSICKs ──ゴシックエス・春来たる死神──

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    外伝の位置付けだが、本編第1作と言っても良い。ヴィクトリカと一弥の出会いが描かれこの二人が益々愛おしくなる

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    2026年04月28日
  • GOSICKs ──ゴシックエス・春来たる死神──

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    ヴィクトリカ可愛いよ。
    短編集ですが、事件は基本的に学内とその周辺で完結。学校の怪談的なまとまりがあります。作中の時系列も、本編の少し前といい時期。レトロ×学校×オカルト×事件と、良い組み合わせです。

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    2026年04月21日
  • 私の男

    購入済み

    インモラルで露悪的で切実で、だけど普遍的な欲望とか情とか家族について身に覚えのあるような感情がたびたび出てきて切なかった。

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    2026年04月12日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    一気読みした。めっちゃしんどかった。救いは感じないけど不思議な浄化を感じた。砂糖菓子の弾丸っていう単語が好き

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    2026年04月08日
  • GOSICKs II ─ゴシックエス・夏から遠ざかる列車─(ビーンズ文庫)

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    目次
    ・仔馬のパズル
    ・花降る亡霊
    ・夏から遠ざかる列車
    ・怪人の夏
    ・絵から出てきた娘
    ・初恋

    長編と長編の間を埋める短編集。
    今回は、二人が出会ってはじめての夏休みに起きた出来事を。

    フェアにミステリを書こうと思うと、ヒントや伏線が隠しきれなくて難易度が下がるか、ヒントや伏線が生かされずに難易度が上がることが多いけれど、この作品集はどちらかというと前者。
    でもまあ、ミステリ小説とはいえ、この作品のメインはキャラクター小説だろうから、これはこれでいいのだ。
    一弥の姉や二人の兄たちも、愉快なキャラであることがわかったし。

    セシル先生がなぜ学園のOGだった(つまり貴族だった)のに、教師なん

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    2026年04月02日
  • 読まれる覚悟

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    桜庭一樹さんのファンで、小説はほぼ読んでいます。
    個別の作品も、ファンダムの作品も大好きです。

    最近の小説は、初期と傾向がちがうな?と思いながら読んでいたのですが、
    この本を読んで、「書いて発信すること」にとても真摯に向き合われて、考え抜かれて、それが反映されているのだなと腑に落ちました(という表現が正しいか分かりませんが…)。

    この世界で、こんなに真正面から真面目に取り組んでいる方の作品が読めるって幸せだなぁ、ありがたいなぁと思いました。
    灯台の真っ直ぐな光みたいでした。

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    2026年03月23日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    国語の教科書に載せたい一冊。
    言葉遣いが綺麗で登場人物の心情があまり書かれていないにも関わらず、するすると頭の中に入ってきた。

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    2026年03月04日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾が大好きで、表紙があまりにも可愛くてに取りました。

    サラッと読める文章で隙間時間に楽しむのにちょうど良い一冊です。

    台湾に行かなくても、日本に住む日常の中に台湾を感じることができます。

    香港や台湾は、ずっとそのままでいてほしいな。

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    2026年03月01日