桜庭一樹のレビュー一覧

  • 赤朽葉家の伝説

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    ネタバレ

    『桜庭一樹の読書日記』を読んでまた気になったので読んでみた。『読書日記』は好きなんだけど小説の方は今まであまり相性が良くなかった桜庭一樹さんだけど、これはかなり面白くて一気に読んでしまった。特に毛毬の章が面白すぎて次の章の前半に集中出来なくなってしまった…。あまり好みの感じではないけど『私の男』も読んでみようかな。それに『百年の孤独』を読みたくなってしまった。

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    2026年01月05日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    短めの物語ではあるものの青春と死という関係性が余りにも遠くて近い。そんな一瞬の表情感情が限られた時の中流れ加速させていった
    冒頭から物語が悲劇なのは分かるが、どうにかその弾丸を誰でもいいから撃ち抜けんものだったかと思いそして歯痒い。自分がどの立場だとしても無力さを味わうように思う。
    言葉にできんけどなんか優しくなろうてなった

    好きなフレーズ引用
    そのべたべたの砂糖菓子について あたしはあまり怒る気になれずに ただ黙って歩き続けた
    魂はお金のことなんかで真実を曲げたりしないのだ

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    2026年01月05日
  • 読まれる覚悟

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    ネタバレ

    ここ最近、小説家の方が小説の書き方や手の内を明らかにする本がよく出ているが、「読まれ方」という視点にいったいどんなことが含まれてるんだろう、と思い手に取った。おそらく、発言する責任というようなことなんだろう、と予測はしていたけど。

    本書は、
    ➀小説が出版されたときに起こること。
    ②一般的な読者の方にどう読んでもらうか。
    ➂批評家や書評家の方と共存する方法。
    ④ファンダムがある作品の原作者になること。
    から桜庭さんの考えや経験から得たもの、また他者の意見や実際にあった出来事を例にあげながら話されている。

    桜庭さんは文中で何度も人間だから間違ったり勘違いしたりすることは多々あるということを繰り

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    2026年01月02日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    初めの1ページで結末がわかっている状態でストーリーが進むのに、ずっとドキドキしながら読んだし、めっちゃくらいました…

    主人公は13歳の女子中学生だけど、大人が読んでも感情を揺さぶられるかんじ。厨二感のある表現も物語の空気とガッチリあっていて素敵で、一気読みでした。

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    2025年12月30日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    中高時代の自分に刺さった本を再読する試み 「友達の死を若き日の勲章みたいに居酒屋で飲みながら憐情たっぷりに語るような腐った大人にはなりたくない」

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    2025年12月28日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    百合だよ〜って聞いて読んだけど、それどころではなかった。子ども、子ども時代を忘れた人、子ども時代を覚えてる人、全員が心の余裕のある時に読むといい本だと思う。

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    2025年12月25日
  • 少女を埋める

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    封建的な考え方がある環境から離れ、東京で仕事をこなす主人公が故郷で暮らす家族との会話から、その関係性を考え突き詰める話が主題と思えた
    主人公か著者自らを描き、ノンフィクションに近い物語のようだが、自身の印象や記憶から記述されていて物語性がある
    執筆した作品の話も出てくるが、呼んでいたほうがより理解できただろう
    また読んでいる間よりも、読んで暫くたってからの方が、作品への理解と評価が高まったように思う

    他に2作品が収録されている
    大手新聞の評論に、誤ったあらすじが掲載され、これに反論する活動が主体の話となっている(と読んだ)
    こちらも実話のようだ
    原因を推測し、深層を探っていく過程は、作家なら

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    2025年12月16日
  • GOSICK III ─ゴシック・青い薔薇の下で─(ビーンズ文庫)

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    ネタバレ

    一弥は日本に送ってほしいと姉に頼まれたいくつかの文房具を買いに、首都にあるデパートにやって来た。
    ソヴュール王国に伝わる秘宝〈青い薔薇〉を模したガラスの文鎮が、そこにしか売っていないと聞いたから。

    しかしデパート内で迷子になった一弥が見たのは、囚われているとおぼしき少女の姿。
    警察に届けたものの、デパートに戻ってみると、店員は誰も一弥を見ていないと言い、一弥の証言通りの部屋などどこにもないのであった。

    とはいえ読者には、絶対的にこのデパートが怪しいのがわかる。
    けれども、いつも謎をすいすいと解いてくれるヴィクトリカは、今回風邪でダウンしているため不在。
    一弥ひとりで謎を解くことができるか?

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    2025年12月10日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    美しい男女が青春の終わりを受け入れるまでの物語。

    ラストシーン、雪風と七竈が作中で唯一、互いへの感情を言葉にして伝え合う場面。

    「母をゆるさないことだけが、わたしの純情です」
    「そんなら、ぼくは父をゆるさないことにする」

    それは決別であり、同時に永遠の約束にも見えた。未来で交わることはなくとも、同じ傷跡で繋がっている。許さないという選択をとることで、思い出とともに沈む心中のような響きすら宿していた。

    あたり一面が真っ白な銀世界のなか、一際鮮やかに映える真っ赤な実――名は体を表す。それが七竈という少女だった。読後に残るのは、切なさとどこかやるせない余韻。そして微かに雲間から差し込むような

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    2025年12月06日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    人形のように美しい少女・ヴィクトリカと、軍人家系の三男・一弥。この2人が事件に巻き込まれ、推理を通して距離を縮めていく物語。本格ミステリーでありながら、ヴィクトリカと一弥の微笑ましいやり取りが特徴的である。残酷な描写と可愛らしさのギャップが、この作品の独特の魅力だと感じた。軽やかに読めるが内容は薄くなく、物語の構造をしっかり味わいたい人にも手に取りやすい一冊。

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    2025年11月29日
  • 少女を埋める

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    大好きな桜庭一樹さんのエッセイ?私小説?
    冷たくてヒヤリとする物語を編む桜庭さんの感情や矜持が見えた

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    2025年11月29日
  • 私の男

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    大人の男の人を表す描写力がすごい。
    女の人と父親の関係性って、確かに恋人みたいに見えたりするときある。
    フィクションであればどんな禁忌の関係性の恋愛でも楽しく読めるタイプなので、魂で繋がりあう二人の間に誰も入れないこの特殊な環境を楽しんで読むことができた。
    おとうさんを表す擬音がカサカサカサ…なのちょっと面白い。

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    2025年11月28日
  • 私の男

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    初めての桜庭一樹。かなり繊細ながら読みやすい文章を書く方だと思った。親子の関係性の逆転が非常に巧みで、読めば読むほど、この歪んだ関係性に吸い込まれていった。また津波に飲み込まれていく人々の描写はかなり印象に残る。過去のあらゆる残酷さとそれを覆い隠す程の禁忌は、まさに直木賞に相応しいと思った。

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    2025年11月22日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    おすすめ頂き、購入してやっとこさ読むことができた作品『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』。

    タイトルの意味から内容がイメージつかなかったのが理由です。表紙はいい感じだったんですが。
    さてさて、何がうちぬけなかったのか?

    13歳中学2年生、9月に転校してきた謎すぎる
    美女海野藻屑(うみのもくず)。親は芸能人だがどうやら問題のある家庭のよう。
    藻屑は自分を人魚だといい、現実として絡むのがかなりシンドイキャラ。また、主人公山田なぎさも、ひきこもりの兄と母と暮らしていて早く大人になりたーい!

    あぁ、苦しい設定ですよ。
    親や大人に問題あり!凪良ゆうさん的な?

    でも不思議と藻屑のキャラが次第に愛おしさ

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    2025年12月01日
  • 私の男

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    倫理観という軸で語れば最悪の物語のはずなのに引き込まれる圧倒的な文章だった。それぞれの視点で描かれ、さらに時系列を遡って行くだけのそれが魅力的なでしかない。すごい。

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    2025年10月22日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能や文楽、歌舞伎に行きたくなった時、読んでおくと筋がわかって理解が深まり、余裕を持って楽しめます。 時代が違うと景色が違い、常識や価値観が違って、なかなかわかりづらいことが多いのですが、どの新訳も面白く、登場人物が生き生きと動き、楽しく読み進めました。 一家に一冊。

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    2025年10月01日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    かなり良かった。
    上手。
    コロナ禍があったからこそ書けた話だと思う。
    あっちの中川くんもこっちの中川くんも元気でいてくれたらな。
    世界線が違うと、もう会えないんだなーと思うと寂しい

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    2025年09月29日
  • 読まれる覚悟

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    著者の覚悟を感じる。
    誤読や勘違いはよくやる。読んだはずなのに記憶にないというのはよく(!)あるし、あると思っていた場面が実際には書かれていない(自分で作っていた)というのもままあって、やたらと批判するもんじゃないと肝に銘ずる。

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    2025年09月23日
  • 少女を埋める

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     これは、小説なのか?私小説とはなんなのか?

     地方の、この押し潰されていく感じ、箱に入れられる感じ、話ができない様。自分の一部でもあるから捨てられないんだけど、うんざりする思い。この息苦しさが、わからない人がいることがショックだった。
     そして、自分が肌感覚でわからない、頭でどうにか想像してわかろうとするけれど、気を抜くとわからなくなってしまう世界があるだろう、さらにそもそも気づいてもいない世界がすぐ近くにあるのだろう、ということを自覚しておきたい。(そう思いながらもすぐ忘れてしまうのだろうから、せめてアンテナを張ることは続けておこう。)

     共同体のルールにのれないなら、出ていかなければ

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    2025年09月19日
  • 名探偵の有害性

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    主人公2人と同世代の自分にとってはこれは青春小説だな。そしてボーイミーツガールでバディもの。変人探偵と世話焼きな助手という王道。謎解き推理部分はありきたりであんまりだけど、キャラクターで魅せる。出てくる小道具や背景、流行がいちいち懐かしく、何者かになりたかった若い頃と、妻や母という役割に落ち着いた現在が主人公とリンクしてちょっぴりこそばゆい。十代二十代の子が読んで面白いと感じるかわからないけれど、昭和ブームだしいいかな。

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    2025年08月09日