桜庭一樹のレビュー一覧

  • 私の男

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    共感できる部分は少なかった。禁忌とされることによって却って淳悟と花の結びつきがが特別になっていくのと同時に、危険な関係になっていくのがよく描かれているなと思いました。過去を遡っていく構成が淳悟と花のルーツを辿っていくと共に、家族とは何かということを探りたくなるような気持ちにさせられました。

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    2026年06月17日
  • 私の男

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    ネタバレ

    家族愛の話だと思った。歪み切ってはいるけれど……。ただの禁忌的な愛の話では終わらせない、受け入れざるを得ない説得力のある語りと設定の生々しさ。

    淳悟も花も、自分に欠けていた血の繋がりのある家族愛を求めすぎた結果なのかなと思った。
    淳悟は花に母の面影を重ねているというよりは母の血そのものを求めていると思った。亡くなった母の血が流れているのは、自分と、花だけだから。

    6章で、花以外の家族が抱き合って津波に飲み込まれるシーンが1番残酷だった。一緒に死ねない自分だけが本当の家族じゃないとまざまざと分からせられる無慈悲で残酷な描写はこれ以上に無い。ここまで読んできた花の歪んだ感覚全てが、このシーンだ

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    2026年06月01日
  • 私の男

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    読み始めは、気持ち悪くて仕方がなかった。
    淳悟が花に甘える姿に、強い嫌悪感を抱いて正直、最後まで読み切れない気がした。

    けれどページをめくるたびに、吐き気にも似た感覚を覚えながら、惹き込まれていった。
    気づけば、私はこの作品を純愛だと思うようになった。

    深く絡み合い、誰にも壊されない二人だけの世界。
    閉ざされた結びつきが、羨ましい。

    私の男、この呼び方がかなり刺さった。

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    2026年05月11日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    初めから結末がわかっているのに、その結末までをぐっと堪えてなぎさの目線から追いかけていく。 大人なら理解出来ること動けることが13歳には困難で、それでも対抗しようと藻掻くことを砂糖菓子の弾丸と呼ぶ。 甘くてベタベタでどうにも出来ないやるせなさ。 重いテーマでありハッピーエンドでは無いけれど、胸がぎゅっとなる苦しくて愛おしい。

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    2026年05月09日
  • 私の男

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    稀に、読み終わった後に感想が短くまとめられない類の本があって、これがそうだった。
    多分一言でこの本の全てを語るのは難しい。是非読んで欲しい。

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    2026年05月02日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    最後は前向きな気持ちになれる話ではあるものの、自分にはかなり辛い話でした。
    主人公達、十三歳!?かなり大人びていましたが、そうならざるを得ない環境だったのでしょうね。
    でも大人の元でないと生きていけない、バイトも出来ない年齢で、もどかしく思いました。

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    2026年04月29日
  • GOSICKs ──ゴシックエス・春来たる死神──

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    外伝の位置付けだが、本編第1作と言っても良い。ヴィクトリカと一弥の出会いが描かれこの二人が益々愛おしくなる

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    2026年04月28日
  • GOSICKs ──ゴシックエス・春来たる死神──

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    ヴィクトリカ可愛いよ。
    短編集ですが、事件は基本的に学内とその周辺で完結。学校の怪談的なまとまりがあります。作中の時系列も、本編の少し前といい時期。レトロ×学校×オカルト×事件と、良い組み合わせです。

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    2026年04月21日
  • 私の男

    購入済み

    インモラルで露悪的で切実で、だけど普遍的な欲望とか情とか家族について身に覚えのあるような感情がたびたび出てきて切なかった。

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    2026年04月12日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    一気読みした。めっちゃしんどかった。救いは感じないけど不思議な浄化を感じた。砂糖菓子の弾丸っていう単語が好き

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    2026年04月08日
  • GOSICKs II ─ゴシックエス・夏から遠ざかる列車─(ビーンズ文庫)

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    目次
    ・仔馬のパズル
    ・花降る亡霊
    ・夏から遠ざかる列車
    ・怪人の夏
    ・絵から出てきた娘
    ・初恋

    長編と長編の間を埋める短編集。
    今回は、二人が出会ってはじめての夏休みに起きた出来事を。

    フェアにミステリを書こうと思うと、ヒントや伏線が隠しきれなくて難易度が下がるか、ヒントや伏線が生かされずに難易度が上がることが多いけれど、この作品集はどちらかというと前者。
    でもまあ、ミステリ小説とはいえ、この作品のメインはキャラクター小説だろうから、これはこれでいいのだ。
    一弥の姉や二人の兄たちも、愉快なキャラであることがわかったし。

    セシル先生がなぜ学園のOGだった(つまり貴族だった)のに、教師なん

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    2026年04月02日
  • 読まれる覚悟

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    桜庭一樹さんのファンで、小説はほぼ読んでいます。
    個別の作品も、ファンダムの作品も大好きです。

    最近の小説は、初期と傾向がちがうな?と思いながら読んでいたのですが、
    この本を読んで、「書いて発信すること」にとても真摯に向き合われて、考え抜かれて、それが反映されているのだなと腑に落ちました(という表現が正しいか分かりませんが…)。

    この世界で、こんなに真正面から真面目に取り組んでいる方の作品が読めるって幸せだなぁ、ありがたいなぁと思いました。
    灯台の真っ直ぐな光みたいでした。

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    2026年03月23日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    国語の教科書に載せたい一冊。
    言葉遣いが綺麗で登場人物の心情があまり書かれていないにも関わらず、するすると頭の中に入ってきた。

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    2026年03月04日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾が大好きで、表紙があまりにも可愛くてに取りました。

    サラッと読める文章で隙間時間に楽しむのにちょうど良い一冊です。

    台湾に行かなくても、日本に住む日常の中に台湾を感じることができます。

    香港や台湾は、ずっとそのままでいてほしいな。

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    2026年03月01日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

    購入済み

    人には人の地獄がある。女は特に美醜に振り回されて生きていく。共感はしたくはないけれど覚えておきたい節がたくさんある面白い物語でした。

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    2026年02月20日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    短編のオムニバス。個人的には、中島京子さんの筆致や「よしんば」の発想はさすが卓越してるなぁとか、やはり桜庭一樹は苦手なんだよだなぁとか、比較しながら楽しく読んだ。
    大島真寿美さんの作品は初めて読んだけど、「香港加油」のポストイットのくだりがたいへん良かった。他の作品も読んでみようと思ってググってみたり。こういう出会いがオムニバスの醍醐味だな、と思う。
    ちなみにアジアといっても、台湾や香港が舞台で、もっと東南アジアやインドなど、異文化感の強い舞台の作品も読みたかった。

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    2026年02月16日
  • GOSICK V ─ゴシック・ベルゼブブの頭蓋─(ビーンズ文庫)

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    ネタバレ

    今までは一冊ごとに違う事件で、通底するストーリーはあるものの、巻を置いたときにはそれなりに満足感があったものだ。
    しかし今回は、連続殺人事件の途中、しかも自己紹介の目に3人目が殺されたっぽい。
    え?え?
    めっちゃ気になるじゃん。

    朝から校内でヴィクトリカを探す一弥。
    ヴィクトリカは父親の意向で、リトアニアにある修道院へ拉致され、幽閉されたのだと先生から聞かされた。
    傷心の一週間後、ヴィクトリカの兄から、彼女が何も食べずに徐々に衰弱していると聞かされ、一弥はヴィクトリカを連れ戻しに出かける。

    今回は一弥もヴィクトリカも、自分の気持ちに自覚的だ。
    しかし修道院はいかにも怪しいし、含みのある登場

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    2026年02月09日
  • 私の男

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    現在から過去へと逆行していくように物語が進むので、読者が強制的に花と淳悟、その他登場人物の関連性や過去を知りたくなってしまう。この構成ゆえに、ロリコンの淳悟とそれを受け入れ居心地良く感じる花との、禁断の許されてはいけない関係性に、私も思わず同情してしまった。
    暁と章子がどうなったのかも知りたかった…

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    2026年02月01日
  • 読まれる覚悟

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    ネットによる双方向性のコミュニケーション、ということを思った。

    特に、
     第3章 批評との共存の仕方 6〜10
    で感じたことだけれど、自分の意見を(立ち位置に関わらず誰でもが!)発信することが容易になったことの影響力というか、そういうもの。

    新書ならではの手触り、というか、
    物語を生み出す人が、読む・読まれるにまつわる「今」を真摯に記した一冊、といった印象。

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    2026年01月09日
  • 赤朽葉家の伝説

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    ネタバレ

    『桜庭一樹の読書日記』を読んでまた気になったので読んでみた。『読書日記』は好きなんだけど小説の方は今まであまり相性が良くなかった桜庭一樹さんだけど、これはかなり面白くて一気に読んでしまった。特に毛毬の章が面白すぎて次の章の前半に集中出来なくなってしまった…。あまり好みの感じではないけど『私の男』も読んでみようかな。それに『百年の孤独』を読みたくなってしまった。

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    2026年01月05日