桜庭一樹のレビュー一覧

  • 私の男

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    とても長い月日をかけて少しずつ読み続けた本。
    章が変わるごとに年代が変わり その前の伏線を回収して ああそういう事か!と理解していく。
    最後は一気に読み上げたが 1章での大人になって嫁ぐ娘と父親の 切ない愛情を最後になってより感じ切なく心配になった。
    いろいろともっと掘り下げたい事がたくさん残った 初めて読む感じの感情を覚えた内容だった。

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    2025年05月15日
  • 私の男

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    ネタバレ

    良い意味で気持ち悪い小説。淳吾やばすぎと思いながらページを捲っていくと花の不気味さがどんどん浮かび上がってくる。2人とも気持ち悪すぎる。続きが気になる。
    伏線の回収の仕方が上手い。どんどん読みいってしまった。

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    2025年05月10日
  • 私の男

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    どんどん物語に引き込まれて、すぐ読み終えてしまった。決して共感はできない、2人にしか理解出来ない関係性。お互いがお互いを必要としすぎるあまり、犠牲も大きい。
    好きな作品だけど人には勧められない、、、

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    2025年05月09日
  • 私の男

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    10年ほど前に読んだ小説だがいまだに内容を覚えており、かなり引き込まれた作品だった。
    好き嫌いが分かれると思うが、個人的には気味の悪さも含めて好きな部類。

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    2025年05月04日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    現時点で4巻目を完読したんだが、このシリーズはいいぞぉ……。アニメ化もされてるから、全巻読み終えてから見ようと思ってる。
    もともと桜庭先生の作品は「砂糖菓子」から始まった私だが、それ以前にこんな大長編をやっていたとは……!

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    2025年05月04日
  • 紅だ!

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    男女バディ×便利屋系探偵×アクション活劇、最高! 桜庭一樹の男女バディが好きすぎるのと、疾走感溢れる展開がめっちゃ良い。

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    2025年04月29日
  • 読まれる覚悟

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    これだから桜庭さんが推しです。
    「おわりに」には全てが詰まっていると感じました。とてもカッコいいです。

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    2025年04月05日
  • 名探偵の有害性

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    文体が好き。
    なんというか文体にリズムが合って、読んでいてすごく楽しい。
    それでいて内容自体は結構重たいものだったり(昔と今の価値観の殴り合いみたいな)、殴り合っていたと思っていたら一緒にダンスを踊り出したりとか、ワクワクしながら読んでいました。
    この作者さんの本ははじめて読むので他にも読んでみたいな……。

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    2025年03月31日
  • 私の男

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    この本のような親子の関係がフィクションでも、どうしても許容できない人は読まない方が良い。

    私もそう言った内容が決して好きではないし、読んでいて嫌悪感が芽生えそうな場面はすごく多いのだが、桜庭一樹さんの小説だと私は全くそういうことを感じなかった。

    花と淳悟の関係が、唯一無二の悲しいけれど美しい愛の形であるとさえも思えたし、好きな小説、好きな作者さんだと思った。

    花の結婚から始まり淳悟との出会いで終わる、過去を遡る構成にもすごく引き込まれた。

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    2025年03月30日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    中盤まで面白く読み進んでいたのだけれど、最後のほうはちょっと混沌としていて少しすっきりしない感じが残った。LINEでやり取りしていた同級生が、どうやらパラレルワールドにいるらしい。向こうの世界では、自分や周りの人が違う選択肢や、違う運命をたどり、どうやら新型コロナウィルスという病気が世界的に巻き起こって大混乱をきたしているらしい。
    そんな話が、もしコロナがなかったら…ということを想像させてくれたし、主人公が30代で乳がんの治療を経験した女性であることからの様々な思いもよくわかって(化学療法中の頭がぼんやりする感じや、白血球を増やす注射をした時の体の感覚など)、健康と病気、男性と女性、加害者と被

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    2025年03月26日
  • 読まれる覚悟

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    作家さん本人が語る、「読まれる覚悟」のお話。読者との距離感、批評されること、二次創作について、ファンダムについてなどかなり本音を語られていて読む側としても考えさせられた。あとがきの「新しいものをアップデートすること=自分が間違っていると理解すること」という言葉にハッとする

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    2025年03月24日
  • 読まれる覚悟

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    書店で気になり、書評で入手決定の一冊。これはもう、作家さんにしか書けない論考。広い守備範囲の作品をものしてきた著者だけに、多様な視点からの考察がなされていて素敵。読書って、一人でも”対話”が可能な素晴らしいツールだけど、確かに誤読につながるリスクもはらみますわな。自分としては、あくまで個人的な備忘録として本ブログも使っているつもりなんだけど、無制限なアクセス可能性については常に自覚的でなければ、と改めて。

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    2025年03月24日
  • いつか、アジアの街角で

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    アンソロジー 6人の女性作家による、アジアをテーマにしたアンソロジー。
    特にガツンときたのは島本理生の「停止する春」。
    心がほんわり柔らかくなったのは角田光代の「猫はじっとしていない」。
    それぞれの個性が際立つ短編集でした。

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    2025年12月18日
  • 私の男

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    ネタバレ

    作者の方も作品も全然知らなくて前情報なしで、友達に面白かったからと貸してもらって読んだ
    個人的にすごく好きだった

    どんどん過去に遡っていくのも面白かったし、殺人事件に重きを置いていない所も面白い
    変わった親子関係でも、ゆっくりと生活が進んでいく様子がとても心地いい

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    2025年02月25日
  • 読まれる覚悟

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    ネタバレ

    本のおびが「書き手の心を守り、読む/読まれるという営みをいっそう豊かにしていくための読まれ方入門」となっている、ベテラン作家の手による新書。一般読者としては、その本が自分にとってどう面白かったかと感じて感想を書いたり、友人と話すといった読者なので、本の著者がどのような気持ちで読んでほしいかを考えたことが無かったことから、斬新な視点の読書方法の本でした。小説の著者は不特定多数の読者と向き合っていることから、林芙美子著「放浪記」の主人公のように感情の起伏の多少はあれタフな精神の人が多いのかと思っていましたが、作者の心の平穏について考えるよい機会にはなりました。高校や大学の図書室に一冊あってもよいか

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    2025年02月23日
  • 読まれる覚悟

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    書評、批評家はSNSで活動するようなアマチュアを含めて多く居るが、作家さんが語るということで俄然興味が湧き・・・。

    各章ごとに、新鮮な視点、観点ばかりで面白かったです。参考文献も多くて、付箋が貯まりました。

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    2025年02月23日
  • 私の男

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    仄暗く重たい中での純愛。お互いがどうしようもなくお互いを求める。寂しい二人が縋るように愛し合う。気持ち悪さと、でもどこかそんな存在といられる二人がとても美しくも思える。不思議。不思議。
    花が大塩の親父さんを流氷に突き落とすところ、何故かとても好きだった。こんな死に際を想像したのは初めてだった。しかも、親父さんは自分の命よりも花への忠告を叫び続ける。どんな気持ちでシャッターを切ったのか。
    特に、花が雪の中淳悟を待った後のシーンが好き。とろとろになっていく花の欲情が、すごく美しい描かれ方をしていると感じてしまった。

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    2025年02月11日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    ネタバレ

    久しぶりの桜庭一樹!
    パラレルワールドとして存在してるこっちの世界の話が、コロナらへんで「あ、そうだった。ほんとに。この世界はこのままどうなってしまうんだろうと思いながら、それでも懸命に日常を続けていたな」と思い出して怖くなった。忘れていっちゃうのかな、こういうのも全部。
    波間の病気のことも。当事者じゃないから私はなにも言えないけど、理解はしたいというか。でもその「理解」が上から目線に思われたり興味本位に思われたらどうしよう、とかは思うから、あんまり、あんまりなぁ。ただ本当に生きて、健康で、楽しく暮らしてほしいということは全人類に思っている。

    主人公のお兄ちゃんに対して申し訳なくなるところが

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    2025年02月10日
  • 赤朽葉家の伝説

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    山陰の製鉄業で財を成した旧家の三代に渡る女性の年代記

    以下、公式のあらすじ
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    「山の民」に置き去られた赤ん坊。この子は村の若夫婦に引き取られ、のちには製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれて輿入れし、赤朽葉家の「千里眼奥様」と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万葉だ。――千里眼の祖母、漫画家の母、そしてニートのわたし。高度経済成長、バブル崩壊を経て平成の世に至る現代史を背景に、鳥取の旧家に生きる3代の女たち、そして彼女たちを取り巻く不思議な一族の血脈を比類ない筆致で鮮やかに描き上げた渾身の雄編。2006年を締め括る著者の新たなる代表

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    2025年01月27日
  • 読まれる覚悟

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    ☆3.5 桜庭一樹さんのやさしさ
     あとがきで、鴻巣友季子による「少女を埋める」評にも触れてゐます。もっぱら私はこの事件の興味で読みました。

     読まれる覚悟の究極的な回答は「読まされる覚悟」をも知ること。と私は考へました。
     これを読んで桜庭さんはリベラルな博愛精神の持ち主だとおもひました。誰もが傷つかないやうに気を遣ふ。読者が誤読しても、相手を気遣って批判は避ける。立場は純文学作家の問題意識と大きく重なります。

     よもやま話①にある通りに、小説家は一種のはたから見たら、(能天気な)理想主義者ではあるでせう。ただ、小説に全幅の信頼を寄せるけなげなこころがあるかもしれない。私もこどもの頃は、

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    2025年01月24日