桜庭一樹のレビュー一覧

  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    好きな作家お二人の競作。
    共通する「七つの条件」を元に書かれていて、それぞれシチュエーションやテーマには共通する部分が沢山ある。けれど私は、斜線堂有紀先生の作品には感情移入して桜庭一樹先生の作品はフィクションとして楽しむんだなという自分の読み方に気付いた。

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    2026年10月06日
  • 名探偵の有害性

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    平成、それは輝かしき名探偵の時代。かつて名探偵四天王のひとりであった五狐焚風とその助手、鳴宮夕暮。二十年ぶりに再会したふたりはYouTubeで名探偵時代の活躍が糾弾されたのをきっかけとして、過去の事件を振り返り関係者を訪ねる旅へと出る...

    桜庭一樹の作品はそれなりに読んでおり、「赤朽葉家の伝説」や「傷痕」などが特に印象に残っているが、少女小説系は読後感があまりにひりひり痛いので何冊かは長年積読のままになってしまっている。

    今作は懐かしの新本格ミステリブームの後日譚的な設定に、ミステリ版「葬送のフリーレン」か、はたまた「ウォッチメン」かと楽しみに読み始めたが、さすがは桜庭一樹でひと筋縄ではいかない。
    過去と現在を行き来して価値観の変遷を浮き彫りにしつつ、人間の多面性や青春の喪失、アイデンティティの回復などを描く中年成長小説となっている。
    同じ設定で違う作者が書けばもっとトリッキーな仕上がりになったかもしれないが、これはこれで深く心に残る作品。

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    2026年10月07日
  • 赤朽葉家の伝説

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    ネタバレ

    かなり面白かった。

    前半から中盤は歴史小説、少女小説のような作風でミステリーは後半からという構成だった。

    まず、前半の歴史小説が面白い。戦後の日本の動きを追いつつ、赤朽葉家がどのように発展したかが描かれており、歴史の授業を受けた時のような面白さがあった。

    次に少女小説のような中盤であるが、バブル前後の日本の大人や若者がどのような考えで過ごし、戦後の社会からどう変わったのかが描かれて、教科書では知れない人々の営み、文化を知ることができて非常に興味深く、面白かった。

    最後のミステリーも良かった。ミステリーが本格的に始まるのは300ページ過ぎからなのだか、それまでの赤朽葉家の歴史の中にヒントがあり、伏線の回収も良かった。

    間違いなく、桜庭一樹の代表作だなと感じた。

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    2026年10月02日
  • GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

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    ラノベ的なのだが、けっこうミステリーとしてしっかり考えられてて、しかも文章的にも読み易く、いい。また、時代感と云うか雰囲気も悪くない

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    2026年09月21日
  • ばらばら死体の夜

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    もちろんタイトルで購入!www

    はじめに、ばらばらの解体シーンがちょっとあって…
    何か…
    それからここまでに至る経緯みたいな…

    えっ?ばらばら1個だけ?(もうええかw)
    いやいや、ばらばらもっと!もっといっぱいばらばらちゃうの???
    誰かと違って、そんなに、いっぱい死ぬのは求めてないけど…(-。-;
    それはないんとちゃうの?
    どう言うこと!!!
    あっ!つい、興奮してしまった(^^;;

    色んな経緯で、この事件って言われても、要はサラ金地獄、殺した側も殺された側も…幼少の頃から、貧乏なのと、急に、両親が亡くなって…
    でもな!なんぼ、追い込まれても、ばらばらするか?
    翻訳家だからか、色々、理屈というか厨二病みたいに、語るなや!

    「悪いことをした人は、たとえそれを周囲に隠していても、因果の不思議で・・・・・・たとえば知らずに罪が顔に滲みでたり、その後の人生がおかしくなったりするのかなぁ。……」
    (本文より)

    因果応報ってことや!
    回って来るねん!悪いことしたら!

    ……とも言い切れん現実がツラい.°(ಗдಗ。)°.

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    2026年09月20日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    よくSNSとかで面白いと聞くので購入。
    登場人物の味付けが非常に良いなと感じた。ミステリーとしても好きだ。
    海野藻屑という1人の子供から主人公含む様々な登場人物の変化を追って行くのが読み応えがあった。
    私があまり読まないタイプの小説であるので良い読書だった。

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    2026年09月17日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    話の内容はすごく現実的なものなのに、兄や藻屑のおかげで、これはどこか夢なんじゃないかと思わせるような雰囲気が漂っていました。好みドンピシャ。

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    2026年09月10日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    シーズン2の1作目を読んで、シーズン1が気になったので、読んだら、意外に面白かった。とてもおどろおどろしい雰囲気だが、結構読ませるし、話のまとめ方もいい。次も読もう

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    2026年09月09日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    桜庭一樹さんと斜線堂有紀さんが、2人で決めた7つの条件をもとに書き上げた企画作。

    全8篇はそれぞれ単体でも楽しめるが、やはり条件を意識して読むことで面白さが一段深まる。同じ縛りがあるからこそ、物語ごとに既視感を覚え、脳が心地よく混乱する感覚も新鮮だった。一方で、同じ条件でも表現や着地点はまるで異なり、2人の個性が鮮やかに浮かび上がる。

    桜庭作品らしさを再確認すると同時に、初読みだった斜線堂有紀さんにも強く惹かれた。他の作品もぜひ読んでみたい。

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    2026年09月09日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    ネタバレ

    初めはよくわかんないというか、独特な話だなーと思ってたけど重くて悲しい話だった。

    ストックホルム症候群とか、藻屑の「好きって絶望だよね」とかがめちゃくちゃ辛くて刺さった。

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    2026年09月08日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    桜庭一樹先生の大ファン
    斜線堂先生も好きなので夢のタッグ

    企画としてすごく面白い
    読み終わってから「これもキーワードの1つだったんだ!?」となるのも楽しい

    やっぱり桜庭一樹作品は他のものと一線を画してると思う
    独特の空気感、ストーリー性、文章のリズムの良さ
    ただ、短編だからある程度は仕方ないけど、ダダダダダって、あらすじみたいにストーリーが流れていくのが勿体無かった
    もっとゆったり読みたい
    最近そういう感じが強い気がする

    また長編を出してほしい!

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    2026年09月04日
  • GOSICK VIII 下 ──ゴシック・神々の黄昏──

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    終わらせたくなくてずっと読んでなかったののに、大人になってついに読んでしまった。

    なぜなら人気作品なので追加でREDとかがまだあるからね!カラーシリーズはもう少し寝かせてから読もう。
    先が無いの悲しいからね。

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    2026年08月25日
  • GOSICK IV ──ゴシック・愚者を代弁せよ──

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    ネタバレ

    シリーズの中で1番好きです。
    リヴァイアサンからの挑戦、それを受けるヴィクトリカ。
    死後に好敵手を見つけたような、満足そうな散り際に少し切なくなりました。

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    2026年08月23日
  • 私の男

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    直木賞作品。途中ヘンタイ小説かと思った。過去に遡って小学生のときの花の家族とおとうさんと暮らすまでの出来事を読んで複雑な気持になった。

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    2026年08月21日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    2人の作家が共通する「七つの条件」にもとづき小説を執筆、その条件も読後ページに記されていました。斜線堂さんの作品が尖ってるのはもちろんのこと、桜庭さんも(まだ50代前半なんですね。昔から読んでいるイメージなのでもっと年配なのかと思ってました)今の中高生に刺さるような内容で驚きます。逆に言うと、若者向けの内容なので、歳を重ねた人ほど評価下がりそう。
    同じテーマなので、すごく似ている世界のこともあるけど、ビックリするくらい違う話になってることが多かったです。
    性的に踏み込んでいることもあるので、中学校以上。
    ※桜が咲いた日、七つの条件
    「かわいそうに、魂が小さいね」桜庭一樹
    「その春に用がある」斜線堂有紀
    ※「ゲームオーバー」からはじまる七つの条件
    「場外戦」斜線堂有紀
    「怪物のまま生きていく」桜庭一樹
    ※「自称犯人」から始まる七つの条件
    「私は呪い、君は愛」斜線堂有紀
    「アンチの恋」桜庭一樹
    ※斜光のさす場所、七つの条件
    「譲:クリスマスツリー」桜庭一樹
    「譲:門松 求:クリスマスツリー」斜線堂有紀

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    2026年08月21日
  • 読まれる覚悟

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    ネタバレ

    桜庭一樹の文章はどうしてこうもすっと入ってくるのだろう。書く側、読む側、発信する側、受け取る側。それぞれの視点からかわるがわる論じられる内容に共感し続けていると読み終わっていた。
    読みたい本が増えた。
    「アップデートは、自分が間違っていたと理解すること」

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    2026年08月20日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    2人の作家が、共通する7つの条件にもとづき執筆するマッチング競作。
    4回のマッチングで各回2篇、計8篇を収録した1冊。

    桜が咲いた日、七つの条件
    「かわいそうに、魂が小さいね」桜庭一樹
    「その春に用がある」斜線堂有紀

    「ゲームオーバー」からはじまる七つの条件
    「場外戦」斜線堂有紀
    「怪物のままで生きてゆく」桜庭一樹

    「自称犯人」からはじまる七つの条件
    「私は呪い、君は愛」斜線堂有紀
    「アンチの恋」桜庭一樹

    斜光のさす場所、七つの条件
    「譲:クリスマスツリー」桜庭一樹
    「譲:門松 求:クリスマスツリー」斜線堂有紀

    トラウマを抱える「君」を見守る存在とか、
    カードゲームの世界で見下されない強さを求めた主人公を見守るプロモ版カードとか、
    自分を騙した推しを憎悪を込めて呪い付きまとうファンのひとりとか、
    娘の為に大晦日にクリスマスツリーを手に入れようとする父親を見守る母とか。
    斜線堂有紀サイドは、なにがしかの対象を見続けている存在の物語で徹底されている。
    そんなところも自ら縛りを付け加えているのかと驚いた。
    なんとなく、

    桜庭一樹→愛憎
    斜線堂有紀→愛執

    というイメージ。
    もちろんどちらの作品も秀逸。
    この2人をマッチングさせようと考えた人に拍手を送りたい。
    条件の頭に「桜」と「斜」をつけたのもちょっとツボ。
    ちなみにこれ読む前日に、用があって飯田橋駅すぐの牛込橋を渡ってたんですよ。
    なので、あ〜!あそこで門松とクリスマスツリーが!と臨場感たっぷりに読めました♪

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    2026年08月18日
  • そうだ、君を憎めばいいんだ 愛と殺意と七つの条件

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    初めて読む桜庭一樹さんの話も読みやすかったし2人の文章が似ているなと思った。さっと読める短編は時間が取れない時でも手にしやすくていい。

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    2026年08月15日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    海猫沢めろん先生が「この本を読むと思春期、地方都市にいた頃の閉塞感を思い出す。」と紹介されていたので気になり読んだ。
    自分の若い頃の砂糖菓子の弾丸を空撃ちしていた時のことを思い出した。当時読んでいたらどう感じたんだろう。砂糖菓子の弾丸に気づいて絶望していたかもしれない。気づいたら大人になれていた。使う必要のない実弾もある。よかった。

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    2026年08月14日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    切なかった。やり切れないというか不思議な話。
    生き残った子供だけが大人になれる、てあとがきにも書いてあったけど本当にその通りだなー。
    藻屑が大人になってる様子が全く思い浮かばないのは彼女自身が辛い現実を自分の現実として見れない。でもちゃんと傷ついて泣くし、一方で傷つきすぎて鈍感になってる部分もある、ほんとに不思議な子
    大人になったからには過去の自分みたいな子供を救う立場になれたらいいのにね

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    2026年08月06日