桜庭一樹のレビュー一覧

  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(上) A Lollypop or A Bullet

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    漫画版上下を鬱が一番酷い時期によく行く本屋でたまたま読みました。
    発売された時期に被ってたのかもしれないね…。
    なんかコーナーが作ってあって丸ごと試し読み出来るようになってた。

    藻屑の心理がいたいほどわかるよ…。

    あきらめたくも、なるよ・・・

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    2009年10月04日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(上) A Lollypop or A Bullet

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    小説を読んだ後に、購入しました。
    小説版とは絵柄やキャラクターデザインが異なります。
    こちらの方が現実的なイメージがありました。

    原作に忠実で良かったと思います。
    個人的にこの人の絵は繊細で好きです。

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    2009年11月07日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(上) A Lollypop or A Bullet

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    緻密な描写と繊細な絵柄がゴシックな作風にとてもマッチしていると思います。胸に迫る作品でした。コミカライズとしては非常に良く出来ていると思うけど、当分読み返す気にはなれません。欝になるから。

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    2009年10月04日
  • 少女を埋める

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    封建的な考え方がある環境から離れ、東京で仕事をこなす主人公が故郷で暮らす家族との会話から、その関係性を考え突き詰める話が主題と思えた
    主人公か著者自らを描き、ノンフィクションに近い物語のようだが、自身の印象や記憶から記述されていて物語性がある
    執筆した作品の話も出てくるが、呼んでいたほうがより理解できただろう
    また読んでいる間よりも、読んで暫くたってからの方が、作品への理解と評価が高まったように思う

    他に2作品が収録されている
    大手新聞の評論に、誤ったあらすじが掲載され、これに反論する活動が主体の話となっている(と読んだ)
    こちらも実話のようだ
    原因を推測し、深層を探っていく過程は、作家なら

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    2025年12月16日
  • GOSICK III ─ゴシック・青い薔薇の下で─(ビーンズ文庫)

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    ネタバレ

    一弥は日本に送ってほしいと姉に頼まれたいくつかの文房具を買いに、首都にあるデパートにやって来た。
    ソヴュール王国に伝わる秘宝〈青い薔薇〉を模したガラスの文鎮が、そこにしか売っていないと聞いたから。

    しかしデパート内で迷子になった一弥が見たのは、囚われているとおぼしき少女の姿。
    警察に届けたものの、デパートに戻ってみると、店員は誰も一弥を見ていないと言い、一弥の証言通りの部屋などどこにもないのであった。

    とはいえ読者には、絶対的にこのデパートが怪しいのがわかる。
    けれども、いつも謎をすいすいと解いてくれるヴィクトリカは、今回風邪でダウンしているため不在。
    一弥ひとりで謎を解くことができるか?

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    2025年12月10日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    美しい男女が青春の終わりを受け入れるまでの物語。

    ラストシーン、雪風と七竈が作中で唯一、互いへの感情を言葉にして伝え合う場面。

    「母をゆるさないことだけが、わたしの純情です」
    「そんなら、ぼくは父をゆるさないことにする」

    それは決別であり、同時に永遠の約束にも見えた。未来で交わることはなくとも、同じ傷跡で繋がっている。許さないという選択をとることで、思い出とともに沈む心中のような響きすら宿していた。

    あたり一面が真っ白な銀世界のなか、一際鮮やかに映える真っ赤な実――名は体を表す。それが七竈という少女だった。読後に残るのは、切なさとどこかやるせない余韻。そして微かに雲間から差し込むような

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    2025年12月06日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    人形のように美しい少女・ヴィクトリカと、軍人家系の三男・一弥。この2人が事件に巻き込まれ、推理を通して距離を縮めていく物語。本格ミステリーでありながら、ヴィクトリカと一弥の微笑ましいやり取りが特徴的である。残酷な描写と可愛らしさのギャップが、この作品の独特の魅力だと感じた。軽やかに読めるが内容は薄くなく、物語の構造をしっかり味わいたい人にも手に取りやすい一冊。

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    2025年11月29日
  • 少女を埋める

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    大好きな桜庭一樹さんのエッセイ?私小説?
    冷たくてヒヤリとする物語を編む桜庭さんの感情や矜持が見えた

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    2025年11月29日
  • 私の男

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    ネタバレ

    大人の男の人を表す描写力がすごい。
    女の人と父親の関係性って、確かに恋人みたいに見えたりするときある。
    フィクションであればどんな禁忌の関係性の恋愛でも楽しく読めるタイプなので、魂で繋がりあう二人の間に誰も入れないこの特殊な環境を楽しんで読むことができた。
    おとうさんを表す擬音がカサカサカサ…なのちょっと面白い。

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    2025年11月28日
  • 私の男

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    初めての桜庭一樹。かなり繊細ながら読みやすい文章を書く方だと思った。親子の関係性の逆転が非常に巧みで、読めば読むほど、この歪んだ関係性に吸い込まれていった。また津波に飲み込まれていく人々の描写はかなり印象に残る。過去のあらゆる残酷さとそれを覆い隠す程の禁忌は、まさに直木賞に相応しいと思った。

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    2025年11月22日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    おすすめ頂き、購入してやっとこさ読むことができた作品『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』。

    タイトルの意味から内容がイメージつかなかったのが理由です。表紙はいい感じだったんですが。
    さてさて、何がうちぬけなかったのか?

    13歳中学2年生、9月に転校してきた謎すぎる
    美女海野藻屑(うみのもくず)。親は芸能人だがどうやら問題のある家庭のよう。
    藻屑は自分を人魚だといい、現実として絡むのがかなりシンドイキャラ。また、主人公山田なぎさも、ひきこもりの兄と母と暮らしていて早く大人になりたーい!

    あぁ、苦しい設定ですよ。
    親や大人に問題あり!凪良ゆうさん的な?

    でも不思議と藻屑のキャラが次第に愛おしさ

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    2025年12月01日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    ネタバレ

    砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない
    このタイトルの意味はいまいち、わかるようではっきりとした答えは言えない。

    実弾はお金。
    砂糖菓子の弾丸は空想など、、、

    とにかく可哀想。変な転校生かと思う。でも愛情と憎しみがわからない。って言うのはよくある。虐待されている子供によくみられるよね。

    最初に死亡ニュースが書かれているので最後も予測ができ、話の流れ的に特に驚くことはない。だけど涙が出る。
    実際に現場を見たら終わり。

    教員の立場を考えても本当に辛いだろうな

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    2025年11月08日
  • 私の男

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    倫理観という軸で語れば最悪の物語のはずなのに引き込まれる圧倒的な文章だった。それぞれの視点で描かれ、さらに時系列を遡って行くだけのそれが魅力的なでしかない。すごい。

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    2025年10月22日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    登場人物や文体から独特な世界観が展開され、最初はなかなか感情移入しづらかった物語にどんどん引き込まれた。子どもに対する虐待というテーマを扱っているため、読んでいてしんどい部分はありましたが、短い物語の中で感情を動かされました。タイトルの「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」、おそらく「砂糖菓子の弾丸」は藻屑のことを指しているのだろうけれど、読み終わった後に改めてタイトルの意味を考えると暗い気持ちになる。

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    2025年10月07日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能や文楽、歌舞伎に行きたくなった時、読んでおくと筋がわかって理解が深まり、余裕を持って楽しめます。 時代が違うと景色が違い、常識や価値観が違って、なかなかわかりづらいことが多いのですが、どの新訳も面白く、登場人物が生き生きと動き、楽しく読み進めました。 一家に一冊。

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    2025年10月01日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    かなり良かった。
    上手。
    コロナ禍があったからこそ書けた話だと思う。
    あっちの中川くんもこっちの中川くんも元気でいてくれたらな。
    世界線が違うと、もう会えないんだなーと思うと寂しい

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    2025年09月29日
  • 読まれる覚悟

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    著者の覚悟を感じる。
    誤読や勘違いはよくやる。読んだはずなのに記憶にないというのはよく(!)あるし、あると思っていた場面が実際には書かれていない(自分で作っていた)というのもままあって、やたらと批判するもんじゃないと肝に銘ずる。

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    2025年09月23日
  • 少女を埋める

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     これは、小説なのか?私小説とはなんなのか?

     地方の、この押し潰されていく感じ、箱に入れられる感じ、話ができない様。自分の一部でもあるから捨てられないんだけど、うんざりする思い。この息苦しさが、わからない人がいることがショックだった。
     そして、自分が肌感覚でわからない、頭でどうにか想像してわかろうとするけれど、気を抜くとわからなくなってしまう世界があるだろう、さらにそもそも気づいてもいない世界がすぐ近くにあるのだろう、ということを自覚しておきたい。(そう思いながらもすぐ忘れてしまうのだろうから、せめてアンテナを張ることは続けておこう。)

     共同体のルールにのれないなら、出ていかなければ

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    2025年09月19日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    現実主義的で自衛官を志望している、なぎさと、自分は人魚だと述べる夢想的な藻屑の二人を中心に物語が展開される。
    共通して、理不尽で大人に対して子供は無力であるという現実に対抗しているけど、その方法が「実弾」と「砂糖菓子の弾丸」で対比されているのが面白かった。読み終えてタイトルについて考えるとぐっとくるものがあった。

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    2025年09月13日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    だいぶ前に読んだのでざっくり
    動物が死ぬ話は悲しくて怖くて残酷で苦手
    この話が頭からこびりついて離れない
    また読みたいけど読みたくない

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    2025年09月10日