桜庭一樹のレビュー一覧

  • 荒野の恋(1)

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    ネタバレ

    12歳から14歳の思春期真っただ中の少女、荒野。荒野が出会う青春の喜びと甘酸っぱさと残酷さは、だれもが多少なりとも体験したであろうことで、そのことの痛みを思い出させてくれる名作だと思う。あくまで透き通った空気感のなかで、この話を読めたのは幸せなことだ。

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    2013年01月22日
  • GOSICK VII ──ゴシック・薔薇色の人生──

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    2013-6
    1番好きな話かも。
    いつになく強気な一弥がいい。
    世界を揺るがす事件に関わっていくヴィクトリカと彼女をめぐる過去の秘密。

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    2013年01月16日
  • 製鉄天使

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    赤朽葉家の長女の中学時代をなぞっているようでなぞっていないどうにも不思議なお話。
    情熱的で熱狂的な少女たちの青春はいつか終わりが来てしまうものですがその一瞬のきらめきは誰にも止められないのですね。

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    2012年12月09日
  • 少年になり、本を買うのだ

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    booklogに載せた本の多くが、本作の読書日記で目をつけたもの。数行の引用の後に、著者がそれを読むきっかけとなったエピソードor感想が記されてある。超大衆作品から一歩抜け出したい、自分のお気に入り作家を見つける一歩にぜひ。

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    2012年11月29日
  • 傷痕

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    世紀のスーパー・スター、キング・オブ・ポップが死んだ。たったひとり、「傷痕」と名付けられた娘を残して・・・ 

    読んでいて涙が出てきました。うしなわれたものがどれほど大切で、多くの人の心をゆさぶってきたのか、というテーマが、実際にいた人間に重ねて描かれていく。その書き方が、おそろしくあたたかくて、きらきらしてて、のどがつまりそう。

    わたしの知っているマイケル・ジャクソンはもう奇行を始めたころで、どちらかというと薄気味が悪いという印象しかもっていなかったのだけれど、彼の死後あふれる音楽に、ビデオに、目が釘付けになった。これが世界を震わせたスーパー・スターの姿なのかと、驚いたままテレビにかじりつ

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    2012年11月28日
  • 推定少女

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    ファンタジーだ。ファンタジーだ。
    いい物語は、終ってしまうのが悲しい。登場人物と、他人とは思えなくなって、もう会えなくなるのがつらくなる。小説の力ってすごい、改めて思い知らされる。

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    2018年12月28日
  • GOSICK VIII 上 ──ゴシック・神々の黄昏──

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    ネタバレ

    ヴィクトリカ×久城 最終章上巻
    アニメよりふたりの別れがすごく悲しかったし、
    時代背景とか戦争に突入していく緊張感があってよかった
    久城の言葉を刻み付けるヴィクトリカ...(;;)
    アブリルちゃんもセシル先生もみんなみんな助かって欲しい

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    2012年10月23日
  • GOSICK VIII 上 ──ゴシック・神々の黄昏──

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    十五歳の誕生日に十五個の謎をご所望だなんて、ヴィクトリカらしいな(^^) でも、平和なのはここまで(T-T) 遂に次の嵐が来てしまい、皆離れ離れに(´Д`)痛がりのヴィクトリカが一弥の残した手紙のために意外な行動に(@_@;)この後どうなってしまうのか!?すご〜く気になる!

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    2012年09月21日
  • ブルースカイ

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    早川書房版を読んだのはいつだったろうか。高校生の時か。その時は、この作品だけは桜庭一樹の中で、理解できないというか、好きになれなかった。



    今、文春文庫版を手にとって。やはり人の感性はかわっていくのだなぁと改めて感じた。



    特に第二部、ディッキーの終末、崩壊に対する思索は、多分に桜庭一樹本人のものが投影されている。少女性についてもだ。無力だからこそもがき、カルチャーを生み出す時代のクリーチャー。近代の産物。桜庭一樹の根本を理解する上では良質なテクストだ。



    再びこの本に出会えて良かった。青い空を探したこの本に。

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    2012年09月13日
  • GOSICKs II ──ゴシックエス・夏から遠ざかる列車──

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    セシル先生と寮母さんの話が一番好き!夏休み中の話だからか、何となくのんびりした雰囲気(^-^) 一弥はやっぱり和装が落ち着くのかな!?ヴィクトリがどんどん人間らしくなっていくのがカワイイ(*^^*)♪

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    2012年09月07日
  • 書店はタイムマシーン

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    「書店はタイムマシン」

    うーん、なんて素敵な題名なんだ。
    この題名、最高ですね。

    そして、この人と新井 素子は、本当にうれしそうに本を読むな~。
    こっちも、しあわせになります。

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    2012年08月31日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(下) A Lollypop or A Bullet

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    ネタバレ

    人魚たちにはこの狭い世界はあまりにも残酷で、安心を求めて逃げ出した彼女たちはどこまでも砂糖菓子でしかなかった。原作に大変忠実で、満足できる仕上がり。もう一度原作を読んでみようという気にさせます。また、原作未読でも十分いける出来ではないかと。藻屑は結局人魚でしかなくて、でも彼女がバラバラになった後にかけられた「本当に生きたかったの?」という言葉に心を動かされた。

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    2012年07月16日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(上) A Lollypop or A Bullet

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    原作に衝撃を受けたのも今は昔、古書店の棚にあってぱらぱらめくったらだいぶ絵柄がよかったのでお買い上げ。一言で言うと、原作に忠実、ということです。生きていくために『実弾』を求めようとするなぎさと、名前のようにはかなく消えていこうとする藻屑との、『砂糖菓子の弾丸』は少女たちにはあまりにも過酷で。原作後半の鬱展開を知っているだけに、下巻が早く読みたいような読みたくないような。いずれにせよ、原作ともども常に手元においておきたい作品。

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    2012年07月16日
  • GOSICK―ゴシック― 8巻

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    最終巻。ここからが佳境じゃん!とは思うけど、コミカライズだしね…。仕方ないのかな(^^;)それでも満足のいくラストだったと思う。ヴィクトリカ側の一弥との出会い話で締めなのが良かった。

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    2012年06月09日
  • GOSICK―ゴシック― 8巻

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    いい最終巻でした。本編に区切りをつけたあとで短編持ってきて、最後の最後はエピソード『-1』という構成は気が効いてますね。原作に忠実にすればするほど半端に終わるのはコミカライズの宿命とはいえ、今作は満足です。まぁもちろんもっと読みたかっただろと言われればそりゃ読みたいですけど。

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    2012年06月07日
  • GOSICKs IV ──ゴシックエス・冬のサクリファイス──

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    「チェックメイトだっ!」、その途端、海に浮かぶ大地が揺らいだというように、駒たちがかすかに震えた。ヴィクトリカはぶつぶつと、「チェスとはじつに手の込んだ知性の浪費法だな」と独り言を言った。ふと耳をすます。遠く、学園の校舎の方からか、生徒たちの喧騒がかすかに聞こえてきた。ヴィクトリカはしばし不思議そうに考え込んだ。やがて、「あぁ」と合点したようにうなずいた。「今日はあれか・・・」


    GOSICKsⅣ
    GOSICK短編集第四弾はある冬の一日に焦点を当てた物語集。その日はリビング・チェス大会の日。黒と白の剣士や僧侶、戦車、女王になりきった生徒たちが駒になりきって、戦っている。しかしリビング・チェス

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    2012年05月26日
  • GOSICK VIII 上 ──ゴシック・神々の黄昏──

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    ネタバレ

    GOSICKという作品は必ずしも安定したクオリティが保たれていた作品ではなく、特に中、後期になるに従い文章のクオリティが落ちていく傾向にあったのだが、それでも尚☆5の評価をつけるのは、ひとえに最終2巻、とりわけこの8巻の内容による。
    ヴィクトリカの壮絶な決意が文字通り刻まれるシーンは圧巻であり、その美しさを体感出来ただけでもこのシリーズを読み進めてきた価値があったと感じさせた。

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    2012年05月09日
  • GOSICKs II ─ゴシックエス・夏から遠ざかる列車─(ビーンズ文庫)

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    時系列順では4巻と5巻の間にあたる短編集第2弾。 読む順を間違えたかもだけどまぁ気にしない。
    学園に残り夏休みを過ごすヴィクトリカと一弥を中心に、サブキャラ達にスポットが当たっています。
    ミステリーは軽めな印象だけどその分イラストが多くて大満足でした!

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    2012年05月03日
  • GOSICK III ─ゴシック・青い薔薇の下で─(ビーンズ文庫)

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    一弥、やっぱり一言多い。
    マメさも優しさもあるけど、心配も心からなのに、鈍感で一言多い。
    ヴィクトリカが怒っても、黙っても、頭に?浮かべてるし。14歳だから?少年だから?
    ちょっとずつ二人の仲が変わって来たのかなぁ?二つも大冒険をした後だしね。この後もどうなって行くのか楽しみです。

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    2012年04月21日
  • 荒野の恋(1)

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    思春期特有の気恥ずかしさとかのあたりは猫山さんの「きょうもみんな元気です」の感じにすごく似てるなー、と思いました。
    あの作品の感じが好きだった方はきっと気に入るんじゃないかな。

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    2012年04月16日