桜庭一樹のレビュー一覧

  • 私の男

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    最っ高に気持ち悪いけど、創作だからこそできることなので私は大好きな小説。不穏、夏の湿度、冬の海の冷たさが文から伝わってくる。ひらがなが甘ったるさと嫌な湿度を助長してて日本語の妙を感じる。現代(結末)から過去(初まり)に遡るので、幼少期のはなが語り手である最終章は最後はああなっちゃうのにね...と泣きながら読んだ思い出。

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    2025年06月07日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    思い出の中学時代の本です。ダークファンタジー系ですが、ボーイミーツガール系でもあります。

    あらすじ

    第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の静けさの中、ソヴュール王国には一人の日本人留学生久城一弥が変わり者の天才、ヴィクトリカ・ド・ブロワの元へ通い詰めてプリントを渡していた。ある日村で占い師が殺されたという知らせを受けて困り果てた警部がヴィクトリカに助けを求めてやってくる。見事にその謎を解き明かしたヴィクトリカは久城と共に警部に誘われたクルーズ船で船旅を楽しもうとするが…。


    何度も何度も読み返したため正直真新しさはありませんが、なんと言ってもこの作品から漂う不穏さに何度もやられます。曰くつ

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    2025年05月27日
  • 私の男

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    直木賞受賞作。淳悟は花の養父。津波で孤児になった9歳の花を25歳だった淳悟が引き取り親子となった。花の結婚式から物語は遡る。愛に植えた二人の関係が切ない。長身で細身で目の下にしわがある煙草を吸う淳悟がある人のイメージでよけい感情移入してしまった。

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    2025年05月17日
  • ばらばら死体の夜

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    古本屋の二階に住む美女の白井砂漠。大学講師のさとるは学生時代同じところに住んでいたことから彼女と知り合う。全体にただようノワール感と闇。心に闇をかかえた二人と古本屋の店主。消費者金融、借金の怖さが伝わるサスペンス。

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    2025年05月17日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    家庭と学校という狭い世界で生きなければならない二人の中学生の話。もしそこが地獄だったら。無理に適応しようとしたり現実逃避したり。
    間に合いはしなかったが、子どもを助けたいと思う大人の存在が救いになります。
    話は鬱だが、子供の視点で書かれていてとても読みやすいです。

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    2025年05月15日
  • 荒野

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    ネタバレ

    中学生くらいのころから、もう10年近く何度も繰り返し読み続けている。2桁周はしたんじゃないかな。
    『荒野』というタイトルで、荒野という、北鎌倉は今泉台、お座敷街の、武将みたいな名前をした人気恋愛小説家の、娘、が主人公。
    初めて荒野を読んだとき、私は13歳だったはずだけど、最後の16歳まで読んでも、私の方が精神的に大人びていると感じたのをよく覚えている。

    奈々子さんが大好き。朝が弱くて、少年みたくスレンダーで、センスのいい家事、くわえタバコに競馬新聞、腰に引っ掛けたジーンズ、事なかれ主義で、接触恐怖症気味の荒野に強いて触れない優しい他人。女であることをおくびにも出さない。正慶が真に愛したひとの

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    2025年05月08日
  • 読まれる覚悟

    購入済み

    小説家桜庭一樹のまさかの新書です。ボリュームは少ないのですぐに読み終わることができると思います。
    読み進めながらずっと『少女を埋める』のことを考えていました。

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    2025年05月04日
  • GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

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    ネタバレ

    GOSICKシリーズ。学生時代に一番読んでいた作品。ずっと本棚から外せなかった作品。大人になって第1巻から読み直して、今回で2巻目。

    2巻目で早くもヴィクトリカの出生につながる話になっている。ほんの僅かではあるが。
    母、コルネリアの想い。灰色狼の一族にまつわる伝説の謎。それらに少しずつ触れていくので、シリーズ全体の中でも重要な巻になっている。

    ところどころ描かれる、不気味な場面の真実が語られないのもまた不気味…謎解き部分の真実は時を超えて母の名誉を守る行動となっていたが、それでも母はすでにおらず…ヴィクトリカの切なさを憂いてしまう。

    1巻から着実に2人の絆は結ばれて、今後のことにも思いを

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    2025年05月03日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    すっごい良かった。パラレルワールドの彼とLINEでだけ会話できる……というベタな設定。でも向こうの世界だけコロナ禍だったら……?というのに鳥肌。パラレルワールドのラジオに私もメール送りたいなあ。ハライチのターンにそんなコーナーあったね。

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    2025年04月29日
  • 東京ディストピア日記

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    何年後かにまた読み直すと忘れてることばっかりなんだろうなって感じだった。1年前なのに、あの時のヒリヒリ感みたいなの忘れかけてるし。

    コロナ禍ってなんだったのか、必ず思いだしたくなる時があるはず。その時再読することになると思う。

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    2025年05月04日
  • 少女を埋める

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    例の事件からずっと気になっていたのでようやく。めちゃくちゃ面白くて一気に読み。前半「少女を埋める」は、主人公と母親、祖母の関係性を自分と照らし合わせる部分もあったり。噛み合わない部分があることと、好き嫌いは別物だよね。きちんと尊重できるかって大切ね。

    後半「キメラ」「夏の終わり」は、文学を齧った者としては考えさせられる話だった。大学院にいた時に、多様な読みを支えるために精読が必要だというお話を思い出したり。あと、新聞に携わる人が新聞の影響力を疑ってるのは流石に拙いのでは……。

    『読まれる覚悟』に続きの話あり。

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    2025年04月29日
  • 名探偵の有害性

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    名探偵&女助手コンビが20年前の事をYouTuberに暴露されて昔の事件の足跡を辿るミステリ。平成感全開すぎてヤバい。名探偵が人気すぎてドラマになったとかキャストまで想像できるもん。平成のキャストで見たいなあ。この20年の桜庭一樹の変遷も感じて熱い。

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    2025年04月29日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    大好きな桜庭一樹先生の作品。これで4冊目!全部読みたいです。どの作品も先生のワールドか広がって、美しい、独特な言葉の使い方、雰囲気。どれもが私のタイプだ。独特な世界観の中に、いつも突きつけてくる切ない現実、そこがすごくいい。私の男、砂糖菓子の弾丸、本作も、母、父、
    決して切ることのできない恨みたいけど恨めない血の繋がりをどの作品も感じた。

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    2025年04月17日
  • いつか、アジアの街角で

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    大島真寿美さんの「チャーチャンテン」
    島本理生さん「停止する春」
    角田光代さん「猫はじっとしていない」
    が好きでした。
    桜庭一樹さん「月下老人」、続きが読みたい〜

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    2025年03月24日
  • 読まれる覚悟

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    本を読むことの案内書はたくさんあるが読まれることについての本は初めて読んだ。作家志望やジャーナリスト志望の若者向けにとどまらず、発信することの意義や難しさを教えてくれる深い内容だった。人権侵害やストーキングなどの犯罪の恐れは文筆家でも昔からある。裁判沙汰もよく聞いたものだ。大げさでなく「覚悟」が要る。作家の広範囲の研鑽には頭が下がる。作家さんとか編集者さんとか、職業にさん付けは不要だ。敬意の表れなのだろうが、この本でひとつ気に入らなかったところ。

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    2025年03月19日
  • 赤朽葉家の伝説

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    「その大屋敷は山の樹木や土になかば埋もれるようにして、巨人の手で押されてやわらかな山に押しこまれでもしたかのように、ちょっとかしいで、のっそりと建っていた。‥‥赤朽葉家はまことに、どこもかしこも、赤かった。それは暗い、腐りかけた紅葉の赤とでもいう色彩で、山の頂に、まさに王者の風格で堂々と、しかしちょっとかしいで、建っていた」

    この文章だけで充分ワクワクする!
    ワクワクゾクゾクしながら物語は進む
    日本の歴史の流れの中で赤朽葉家の歴史も流れる
    その中で生きる人々のなんとも愛くるしいこと
    どの登場人物も愛おしく好きになれる
    女三代
    やっぱり女は強し!だけれど
    その強さの中に必ず素敵な殿方がいたりし

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    2025年03月16日
  • 読まれる覚悟

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    小説家(プロ・アマ問わず)だけでなく、二次創作書きにも、ネットでブログなりSNSなりなにか書いたり描いたりしてる人の「読まれる覚悟」としても大切な話なのではないでしょうか

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    2025年03月01日
  • 無花果とムーン

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    ここ最近ずっと桜庭一樹さんが続いています。不思議な魅力があってなかなか離れられないです。
    この小説はとても好みでした。激しいけど淡くて、切ないストーリーが好きな方におすすめです。

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    2025年02月19日
  • 読まれる覚悟

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    桜庭一樹氏の『読まれる覚悟』を読みました。よくこの内容を言葉にして1冊の本にまとめてくださったなあ、勇気が必要だったろうなあと
    キャリアのある小説家だからこそできたという面とキャリアのある小説家だからこそ言葉に重さが発生してしまうということを考えるとよくぞ世にだしてくれたという気持ちになる
    読み方や感想の持ち方は自由というのは、それはあるのだけれどやっぱり誤読というのはある、と私は思っている。小説家だけではなくあらゆるクリエイター(特に物語性が発生してしまうもの)にも言えることだと思うけどどんな感想も引き受けろというのはそれはかなり暴力的だと思う。明らかな誤読は誤読であるのだから、それまで引き

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    2025年02月17日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    ネタバレ

    この頃の桜庭一樹の美しい文体、単行本のときの美しい装丁
    自分が読んでいた時の年齢と環境
    今も大切に本棚にある。

    内容云々ではなく私が「美しい文体」が好きだと認識した作品。

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    2025年02月15日