桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
桜庭一樹の物語の中で一番好きな物語だ。
眞子と駒子の親子はずっと旅を続けている。
駒子には戸籍がない。だから学校へも行けない。言葉を話すこともできない。
それでも駒子は幸せだった。
何故って、何よりも自分を必要としてくれる眞子がそばにいたから。
でも子どものままではいられない。
時が経てば駒子も成長する。大人になっていく。
文字を覚え、本の中にある世界を知り、物語に魅了される。
眞子だけを見ていた駒子は、もう存在しない。
求めているのは眞子だけではないのに。
駒子だって苦しいほどに眞子を求めていたのに。
眞子の心は揺らぎ、脅え、少しずつ疲弊していく。
突然の別れ、置いていかれた駒子。
切なくて -
表示が変わっただけ?
表紙が全面赤のGothic REDと内容は同じです
2回買わないように気をつけましょう。
新大陸編はこれまでの環境と全然違うので読んでて目新しさが目立って楽しいですね -
Posted by ブクログ
○ばらばら死体ができ上がるまでどのような心境の変化があるのか。内面に迫るルポのような細やかさを備える一冊
大学講師の吉野は、昔世話になっていた「泪亭」という神保町の古書店で沙漠と出会う。自分の境遇と重ね合わせた吉野は、昔から持っていたカギを使い部屋に侵入し、沙漠を襲う。金がもらえるのでは、と思った沙漠も吉野に迎合し、受け入れる。ある日吉野は沙漠を連れ出し、実家のある下北半島に車で向かうが・・・
貧困が人間の何を変えるのか、裕福な人との違いは何なのか。
何が違うというのだろう。だって、同じ人間ではないか。
でも何かのはずみで、何かのきっかけで転落するし、人を殺してしまう。
淡々と、吉野、沙 -
Posted by ブクログ
ネタバレ(モコ&猫)
読みながら泣いてしまった。
甘酸っぱさと気持ち悪さと純粋さがそれぞれ侵食するようにじわじわとある。私はモコのような女の子が好きだし、猫のようになりたかった。
猫がモコに対して時々抱く殺したいような心持ち、悲しいけれどなんとなく分かる。猫は謎だ。猫は勝手だ。でもそれだけモコは特別だった。
田舎者から見る、異彩を放つ都市、東京。
モコは猫にとっての東京だったのではないか。愛しているけど分かり合えず、ずっとそこにはいられない、東京。
(このたびはとんだことで)
七竈に出てきた犬と一緒の技法だ!と読みながら思っていたので、後書きにもそれが書かれていて嬉しかった。
女は美しくも滑稽で、恐