桜庭一樹のレビュー一覧

  • GOSICK GREEN

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    「GOSICK GREEN」
    新大陸に到着した早々、難事件を次々解決したヴィクトリカと久城。開業したグレイウルフ探偵社には依頼人が殺到。伝説の銀行強盗が脱獄したというが?奇跡の名コンビが、またもN.Y.中を巻きこむ大活躍?


    新大陸に到着し、新居は決まったが、家具がない。人の好い管理人から、家具を譲ってくれる未亡人を教えて貰ったヴィクトリカと久城。しかし、未亡人の住む家は奇怪な仕掛けが施されていたカラクリハウスだった。その未亡人は、アーサーキング別名ドルイドという建築家の妻で、彼の夫は、様々な建築物を手掛けていたのだった。一方で、伝説の銀行強盗が脱走したと報道され、ヴィクトリカの下に、ある

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    2018年05月22日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    捨てたい捨てたくないここにいたいいられない 「まことに遺憾ながら」美しく生まれてしまった少女・七竈が、ずっと縛られていた地元・旭川を捨てるまでの話。閉塞的な田舎では目立ち過ぎる美貌のせいで常日頃生きにくさを感じている七竈に対し、彼女の目の前に現れては彼女の「こころのかたち」を少しずつ変えていく「可愛そうな大人」の様子を、七竈本人や飼い犬で元警察犬のビショップ(!)、七竈の母・優奈やその親友の多岐、その息子であり七竈と瓜二つの顔を持つ少年・雪風の視点でどことなく芝居かかった大袈裟な語り口で描かれています。リリカルな雰囲気ながらも時折突き刺すような応酬が印象的です。

    物語は厳しい母に育てられただ

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    2025年12月07日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能も狂言も人形浄瑠璃も見たことないので、
    実際にどのような”動き”をするのかは全く想像するしかないのですが。

    後書きでは「舞台での人形は本当に死ぬ。首が飛ぶ、崖から落ちればそのまま動かなくなる」とありそれを想像しながら読むと心に迫ります。

    【「能・狂言」新訳:岡田利規】
     能「松風」
    磯に立つ一本の松の木。
    行平中納言の一時の寵愛を受けた二人の女の情念。

     能「卒塔婆小町」
    若き日は美しかった。
    その昔戯れに扱った男の怨念が憑り付いて、
    いまでは卑しく年を取った。

      能「邯鄲」
    ”邯鄲の夢”の能舞台化。

     狂言「金津(かなづ)」
    「はい、こうして登場したのが誰かと言いますと、金津と

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    2018年03月31日
  • GOSICK VIII 下 ──ゴシック・神々の黄昏──

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    ネタバレ

    このシリーズ、好きすぎる。
    終わって欲しくなかった。

    ずっとずっとこの世界で生きる人々の生活を
    垣間見ていきたかったなぁ、と寂しい気持ちです。

    特にこのラスト上下巻は泣けました。

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    2018年02月25日
  • GOSICK VII ──ゴシック・薔薇色の人生──

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    ずっと前に買ってそのままにした私のばかばかって感じです。最後までわくわくしながら読める小説って貴重。ということで、シリーズの最初から読み直しているところ。

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    2018年02月13日
  • GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    「“灰色狼の末裔”に告ぐ。近く夏至祭。我らは子孫を歓迎する」不思議なその広告を見たヴィクトリカは夜、学園を抜けだし山間の小さな村にやってきた。時が止まったようなこの地で、またも起こった惨劇。それは、かつて彼女の母・コルデリアが巻き込まれた事件と呼応するかのように続いてゆく。そして、最後にヴィクトリカが見抜いた真実とは…!?直木賞作家がおくるダーク・ミステリ待望の第2巻登場。

    【感想】

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    2017年08月23日
  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    “青い薔薇”を買ってきてちょうだい―故郷にいる姉の頼みで、首都ソヴレムに出かけてきた一弥は、巨大高級デパート“ジャンタン”で、不気味な体験をした。街に流れる“人間消失”の噂、異様な計算能力を持つストリートチルドレン―深まる一方の謎を抱え、一弥は風邪で寝込んでいるヴィクトリカに電話をする。“知恵の泉”は距離の壁を超え、難事件を解決できるのか…!?大人気ミステリシリーズ、胸騒ぐ第3巻。

    【感想】

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    2017年08月23日
  • GOSICK V ──ゴシック・ベルゼブブの頭蓋──

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    “君は、わたしを捜せないかね…?”あの日の囁きが予告であったかのように、突然学園から消えたヴィクトリカ。遠くリトアニアの修道院“ベルゼブブの頭蓋”に幽閉され、ゆっくりと弱ってゆく彼女を救うため、一弥はひとり旅立った。豪華列車で出会った奇妙な客たち、遠い戦争の記憶。謎の夜会“ファンタスマゴリア”の血塗られたショー。かつてこの地で何が起こったのか。そして、一弥とヴィクトリカの運命は―。

    【感想】

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    2017年08月23日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    どれも訳が素晴らしく、非常に楽しめた。特に能・狂言では現代的な表現がちりばめられていて、思わず笑わずにはいられなかった。
    作品の中では説教節の「かるかや」。説教節といえば「小栗判官」や「山椒大夫」を想起するけれど、かるかやもこれらにおとらず壮絶かつ深い内容であった。

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    2017年08月16日
  • GOSICK―ゴシック― 6巻

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    母の冤罪を晴らすため、母の生まれ故郷の山奥の村へとやって来たヴィクトリカと久城一弥。だが村人の協力は得られず、他方、村では次々と新たな事件が起こり--。“知恵の泉”は過去の真実に辿りつけるのか--!?

    【感想】

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    2017年08月12日
  • GOSICK―ゴシック― 5巻

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    新聞の3行広告に掲載された〈灰色狼宛てのメッセージ〉。それを目にしたヴィクトリカは、母親の冤罪を晴らすため、一弥と一緒に母の生まれ育った山奥の村へと向かう。“知恵の泉”が隠された真実を掘り起こす--!?

    【感想】

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    2017年08月12日
  • GOSICK―ゴシック― 3巻

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    一弥とヴィクトリカは旅先で、幽霊船と噂される<QueenBerry号>に乗り込んでしまった!?次々と起こる不気味な現象に騒然となる船内。そんな中ヴィクトリカはひとり冷静に、謎を推理し始めるが……。

    【感想】

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    2017年08月12日
  • GOSICK―ゴシック― 2巻

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    怪しい転校生、ミイラ事件、紫の本……一弥の周りで起こってきた事件には、実は繋がりがあった!?ヴィクトリカの知恵の泉が、事件の真実を解き明かす!!

    【感想】

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    2017年08月12日
  • GOSICK―ゴシック― 1巻

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    東洋の某国から西欧の小国・ソヴュールの学園に留学してきた久城一弥。彼はある日、殺人事件に巻き込まれ、犯人扱いをされてしまった!?その殺人事件をきっかけに一弥はある不思議な女の子・ヴィクトリカと出会い…。

    【感想】

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    2017年08月12日
  • GOSICK GREEN

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    今回もドキドキ、ハラハラ、ワクワクが止まらない!(^o^)でも新大陸に渡ってから、数日で事件に巻き込まれ過ぎ‼(^^;)どんどん人間らしくなるグレイウルフ♪最後の手紙はちょっと泣けた(--、)兄のグレヴィールも次回登場するのかな?

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    2017年07月09日
  • 推定少女

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    《大人》からの逃避行。それは自分が大人になってしまうことから逃げることでもある。渡される進路希望調査票、未来を選ばない「ぼく」。不思議な少女と二人、行く宛のない旅をする。

    ぐるぐる目が回るような展開、どこまでがブラックアウトでどこまでが現実なのか……曖昧だけど確かな少女の手触りが残る読後。駆け抜けるような物語に着彩する描写が何よりも少女のキラキラポップチューン。最高だ。

    ラノベというかノベルゲーム的文体で最後にエンディングが分岐するという構造にもびっくりした。元々は単一エンドだということだけど、この結末が複数存在して、それがそれぞれ独立したものではなく互いに重なり合ったものになっている(!

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    2017年05月08日
  • ファミリーポートレイト

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    桜庭一樹の物語の中で一番好きな物語だ。
    眞子と駒子の親子はずっと旅を続けている。
    駒子には戸籍がない。だから学校へも行けない。言葉を話すこともできない。
    それでも駒子は幸せだった。
    何故って、何よりも自分を必要としてくれる眞子がそばにいたから。
    でも子どものままではいられない。
    時が経てば駒子も成長する。大人になっていく。
    文字を覚え、本の中にある世界を知り、物語に魅了される。
    眞子だけを見ていた駒子は、もう存在しない。
    求めているのは眞子だけではないのに。
    駒子だって苦しいほどに眞子を求めていたのに。
    眞子の心は揺らぎ、脅え、少しずつ疲弊していく。
    突然の別れ、置いていかれた駒子。
    切なくて

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    2017年03月21日
  • GOSICK RED

    表示が変わっただけ?

    表紙が全面赤のGothic REDと内容は同じです
    2回買わないように気をつけましょう。

    新大陸編はこれまでの環境と全然違うので読んでて目新しさが目立って楽しいですね

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    2017年02月08日
  • GOSICK GREEN

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    REDが刊行されてから毎年でるシリーズ、次は何色になるのか楽しみに過ごしてて、今年はgreen!
    新キャラのレギュラーメンバー(?)が段々決まってきていてとても楽しい!
    &最後の章を読んだら次の日にでも次巻が出ないかソワソワし出すこと間違い無し( ✧Д✧)

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    2016年12月02日
  • ばらばら死体の夜

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    ○ばらばら死体ができ上がるまでどのような心境の変化があるのか。内面に迫るルポのような細やかさを備える一冊
    大学講師の吉野は、昔世話になっていた「泪亭」という神保町の古書店で沙漠と出会う。自分の境遇と重ね合わせた吉野は、昔から持っていたカギを使い部屋に侵入し、沙漠を襲う。金がもらえるのでは、と思った沙漠も吉野に迎合し、受け入れる。ある日吉野は沙漠を連れ出し、実家のある下北半島に車で向かうが・・・


    貧困が人間の何を変えるのか、裕福な人との違いは何なのか。
    何が違うというのだろう。だって、同じ人間ではないか。
    でも何かのはずみで、何かのきっかけで転落するし、人を殺してしまう。

    淡々と、吉野、沙

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    2016年11月09日