桜庭一樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
桜庭一樹さんの描く少女が好きなのだが、この本は本当にドンピシャだった。
まゆ、ミーコ、皐月の3人の女の子たち、それぞれのお話による3部構成。
まゆのことを檻から出すのは男であり、
ミーコは皐月の助言、
皐月は千夏という女によって檻から出る。
大人になっても頭の隅に残っている少女性が、彼女たちの不安定さと呼応する。
話の構成的に1編目のまゆが1番インパクトが強く、皐月にかけて尻すぼみになっていく気もするが、
まゆがケッコンして檻から出る部分がこの小説の見せ場であり、そこにかけて加速した物語はもう減速していくだけと考えると、まあ妥当かとも思う。
実際、まゆがケッコンすることにより少女の輪 -
Posted by ブクログ
「失うまいと一心不乱にかき抱く。こんなにも力を込めているのに、指と指の間から、まるで液体でできているかのようにこぼれ落ちていく。」
親に庇護を受ける少女でもなく、自立した大人の女性でもない。おんな と こども の間の孤独で、不安定で、脆く、儚い、女の子達が愛おしい。
「あの子に彼氏が出来た」事に反応しただけで、「あの子のシアワセ」だとか「あの子の彼氏」にはちっとも興味が湧かない。女の子ってきっとそういうもの。
P 38「こうやってボルテージが下がったとき、わたしはふと、なんかわたし、うっかりこのまま死んじゃいそうだって気づくことがある。その気持ちには、死にたい、さぁ死ぬぞ、っていうほどの積 -
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少女を埋める
直木賞作家の冬子は父の死に際し、7年間帰っていなかった地元鳥取に戻る。
そこで触れる母や地元の人の姿を通して、根強い家父長制や母子密着、共同体や個人に思いを馳せる。
自分なりに「少女を埋める」のあらすじとして上記のようにまとめてみたのですが、作品の魅力が伝わらないことがあるかと思いますので、とにかく一度読んでいただきたいです。
わたし自身田舎出身で、考え方が古い(とわたしが感じる)母とうまく接することができない負い目みたいなものを感じることが多いため、共感できる部分がたくさんあり一つの作品として面白いと感じました。
もともと桜庭先生のファンでTwitterアカウントをフォローしていたため、「 -
購入済み
原作からハマり
原作を読んだのはもう10年ほど前です。コミカライズされているのを知り早速読みましたが、原作の雰囲気と、コミックスならではの余白が混じり合いとても良い作品になっています。