桜庭一樹のレビュー一覧

  • 私の男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1行目で心を奪われてしまった。

    花が浮悟について語るとき、複数の呼称を使う。
    状況、心情によって変わるものかと思っていたが、違うのかもしれない。私の男、淳悟、おとうさん、花にとってその全てが腐野淳悟なんだろう。
    呼称の使い方が巧妙。
    お父さん/おとうさん これは別の人物
    お兄さん→名前呼び これは関係性の変化

    複数回出てくる「お⋯⋯」の気味悪さと言ったらもう肺に吐瀉物が溜まるような気分。

    ・花の母と淳悟のこと
    レイプなのか。そうだとしてどうして産んだのか。
    『母』が恋しくて断れない程に縋ったのか。

    ・淳悟視点での淳悟が求めたもの
    血の人形←愛しているとは思えない表現
    あんなに

    0
    2026年02月16日
  • 私の男

    Posted by ブクログ

    個人的にはとても良かった。桜庭一樹は4冊目だけど1番好き。ただ近親相姦の話だし読み手によっては淳吾をロリコンだと言う人もいると思うので、好みが分かれる作品である事も理解出来る。

    結婚間際の主人公花と40歳の淳悟から物語が始まり、二人の関係性を軸として年月を遡っていく形で話が進む。2人の未来を先に知ってるからこそ、お互いがお互いを想いすぎてる描写が出てくる度に苦しくなった。(特に花が9歳の頃と高校生の頃)

    読み終わってから数日経ってるけどこの2人が頭から離れない、本当に良かった

    0
    2026年02月11日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

    Posted by ブクログ

    桜庭一樹さんの書く文章とお話が本当に大好き
    女の人生ってのはね、母を許す 許さないの長い旅なのよ。っていうセリフが印象に残ってて、昔お友達がママの事は好きだけどママみたいな人にはなりたくないって涙溜めながら話してくれたの思い出した
    その子は今ママの事許せてるのかな

    0
    2026年02月09日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

    Posted by ブクログ

    すごい本
    最初から結末が分かっているのに、そこで生きている女の子二人から目を離せなくなる
    昨年少女七竃を読んでいたので、桜庭先生の書く世界の綺麗な残酷さは体験済みだったけど、この作品はより痛みがずっしり来る感じ

    嵐の来た夜に読み直せるように、本棚に置いておこうと思います

    0
    2026年02月06日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

    Posted by ブクログ

    藻屑ちゃん最低で最悪なのに憎めないし、むしろ魅力的に感じてしまうのファム・ファタールすぎるよ
    ずっと霧がかってるみたいな不思議な感覚になるお話だった。桜庭一樹さんは天才だな

    0
    2026年02月03日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とにかく出だしが最高なので何があっても最後まで読むと決めた。「わたし、川村七竈十七歳はたいへん遺憾ながら、美しく生まれてしまった。」
    語り手を話ごとにスイッチしていく方法をとっていたり、雪や七竈の情景描写を比喩としたり、遺伝子的に現れ等、最後まで面白く読ませる工夫がたくさんあって流石と思いつつ、何と言っても古風な言い回しが平成九年生まれの私にとっては滑稽のような洗練されているような不思議な面白さを味わった。
    私は川村七竈のように美しい、かんばせ、を持つ人間ではないけれど何だか世間に対する怒りを特に思春期の頃に抱えていて、そういった感情を引っ張り出させてもらえるような力強さがこの作品にあると思う

    0
    2026年02月01日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    誰もが振り向く美貌と"いんらん"で有名な母を持つ1人の少女 七竃を中心に大人達の複雑な心情を描いた一冊。
    桜庭一樹先生特有の面白い文体や表現も魅力的なのですが、男女の恋慕が孕む寂しさや愚かさ、母と女の狭間など決して自分から縁遠いものではない存在が生々しく書かれていて震えました。
    七竃と雪風、そして緒方後輩がとても好きです。
    私は七竃のお母さんの気持ちを理解することができませんでしたが、彼女は田中先生の葬儀で何を感じたのでしょう。
    読み終わって心が少し苦く寒くなって、けれど決して後味が悪い訳ではなく。
    素敵な1冊でした。

    0
    2026年01月27日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたいリストに入ってた桜庭さんの小説。
    期待を裏切らない。
    冒頭で衝撃を受け、途中で忘れ、最後でまた思い出して心が痛くなった。

    0
    2026年01月24日
  • 私の男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はっきり言ってしまうとなかなかに気持ち悪い情景描写が多々あるのだが、それを超える魅力をこの本には感じた。
    最初は暗い、よく分からない今の描写から、2人が出会った時まで時を巻き戻していくと、この気持ち悪さがただの気持ち悪さではなく、生物としての人間の生々しさからくる生きるための苦悩なのだと分かってくる。
    本当は親子だった2人が出会った時の喜び、幸せ、渇望している生で終わるという物語の組み立て方が素晴らしく、どんどん引き込まれていった。

    2人の本質、関係性を正しく読み取れたのは小町さんだけ。

    0
    2026年01月14日
  • 私の男

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作。
    人によっては、いや、大多数の人がこの2人の関係に嫌悪感を抱くであろう始まり方。

    しかしながら、現代から過去に触れていく中で、その禁忌の愛の繋がりに共感は出来ないながらも圧倒される。
    新しい気持ちになる読書体験をさせて頂いた。

    0
    2026年01月10日
  • このたびはとんだことで 桜庭一樹奇譚集

    Posted by ブクログ

    喜怒哀楽全部セットみたいな内容に心が大歓喜しました。
    面白さは勿論なんですが不気味さの中に優しさとか、寂しさとか散りばめられていてちょっと泣きそうになるお話なんかもあったりして。
    私のお気に入りはモコ&猫と赤い犬花です。
    是非読んでいただけたら嬉しいです。

    0
    2026年01月10日
  • 少年になり、本を買うのだ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ちょっと本を読むのに気が入らなくなってしまったので読んでみた(笑)いいな~桜庭さんの生活がうらやましい(笑)色んな本を読もうって気になった(笑)物語を楽しんでいこう(笑)

    0
    2025年12月29日
  • 書店はタイムマシーン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相変わらず本を読んでいる桜庭さん(笑)うらやましいな~(笑)こんなに本に囲まれている生活って(笑)今回もたくさん読みたい本が増えてしまった(笑)勢いに乗って色々注文してしまわないように注意しないと(笑)

    0
    2025年12月29日
  • 私の男

    Posted by ブクログ

    濡れ場が変にいやらしくなく情感たっぷりで美しい。ひとりぼっちだったふたりが親子となってふたりぼっちをやっているのがとてもいじらしく、歪ながらも美しくて幸せに過ごしてほしいと思った。
    時系列を逆に遡って話が進むので、恐らくふたりが1番幸せだったであろう時で話が終わるのが憎いなぁ。
    歴代トップ3には入る大好きな作品になりました。

    0
    2025年12月10日
  • 少年になり、本を買うのだ

    Posted by ブクログ

    このシリーズバラバラに読んでますな。
    2006年の記録です。ガツガツと本を読む。そんな表現がピタリとくる読書量と読書形態。
    執筆の様子も描かれ、情報のインとアウトが渾然一体となる様が見て取れる。きっと本でできた人なのだろう。

    0
    2025年11月09日
  • 私の男

    Posted by ブクログ

    親愛と性愛の重なり合い、言語化されるのが躊躇われるような情緒を、これ程に巧みに表現できるのは凄い。
    しっかりと気持ち悪いが、花の気持ちに理解できる部分が多いのも、また歯痒くて悲しくて苦しい。

    時を経ていくにつれ、純真でただ愛しかった互いの存在が、共依存のような退廃した関係性になっていくのがキツくてたまらない。

    「生きている意味とは」を、ふっと考えさせられる作品。当たり前に生きることは、こうにも難しいのか。

    桜庭一樹さんは、心理描写、情景描写ともに文章があまりにも上手すぎる。冒頭フィジーのエメラルドの海が、読み進めるほどに「中身のないバカみたいな美しさ」の対比を効かせてくる。


    ああ、ふ

    0
    2025年10月19日
  • 青年のための読書クラブ(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    架空の聖マリアナ学園の、創立から合併による終わりまでを、読者倶楽部のメンバーが引き起こす事件を追う形で綴った編年体。面白い小説は、次に何が起きるかが予測できないところにあり、この小説はそれを満たしている。桜庭一樹独特の語り口で、不思議な空気を醸し出し、事件の当事者と別にクラブ誌を残した語り部がいて、彼女らが皆、主人公。人の思いは、たとえ朽ちても若者に引き継がれていく。

    0
    2025年10月13日
  • 私の男

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作

    『私の男は、ぬすんだ傘をゆっくりと広げながら、こちらに歩いてきた。‥‥傘盗人なのに、落ちぶれ貴族のようにどこか優雅だった』

    40才になる腐野淳悟
    結婚直前の養女、花
    この2人には何かある
    そう思わせる冒頭の文章
    もうここから引き込まれていく
    凄い話なのになんだか
    美しささえ感じてしまう

    以前「赤朽葉家の伝説」を読んで
    すっかり好きになってしまった
    桜庭一樹さん
    でもこの小説はまた違った
    魅力がある
    最後まで謎があって
    想像が止まらないのも良い
    今後の2人がどうなるのかも
    謎!
    腐野 (くさりの)なんて名前も
    ふざけてるし‥

    『おまえが、濡れるといけないと思って。花』

    0
    2025年10月05日
  • 名探偵の有害性

    Posted by ブクログ

    桜庭一樹さんの作品、久しぶりに読んだ気がするなぁ(*´-`*)とても楽しい時間だった(*^^*)♪この作品はドラマ化か映画化してほしいわね〜(ノ´∀`*)

    0
    2025年09月29日
  • 少女には向かない職業

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読んだことないと思っていたけど、たぶん中学生くらいの時に読んだことのある本だった。

    女子中学生2人が殺人者になる話。
    クラスの人気者だけど本当の自分は弱いと思っている大西葵と、網元の孫娘でクラスでは目立たない宮乃下静香が協力して2人の大人を殺す。

    途中で静香が裏切ったんじゃないかと思われるフェーズが入るが、それは葵の興味を惹くためだった。

    最終的には2人は逮捕されるんだろう。
    警察官に罪を告白したのだから。

    でも静香のために罪を犯す葵に中学生ならではの不安定さ、それによる絆を感じた。
    2人は確かに友だちだった。

    0
    2025年09月29日