桜庭一樹のレビュー一覧

  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    藻屑のことは結局救えなかったのに、砂糖菓子の弾丸はもうどこにもないのに結局クラスで無視されないようになって、兄が社会に馴染めるようになって、なぎさが進学できて、良い方向に進んでいってるのがとても悲しい。

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    2025年08月25日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    高校生の頃に出逢った大切な本。
    桜庭一樹さんの本は高校生〜大学のときに読み漁りましたが、そのきっかけとなった一冊です。

    10代特有の、将来への絶望やもどかしさ、息苦しさが生々しく描かれています。
    いわゆる「少女小説」とも呼べる本書なのですが、大人になった今読み返しても、主人公たちに感情移入して胸が苦しくなります。

    子どもは親を選べない。
    産まれてくる家庭を選べない。
    その残酷さを知っているからこそ、大人になって読み直しても、この物語の残酷さが私の心を揺さぶり続けるのだと思います。

    以下は、特に印象に残っているフレーズ抜粋です

    「好きって絶望だよね」-53ページ

    「こんな人生、ほんとじ

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    2025年08月24日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

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    何回も読んでしまう本。
    悲しさや苦しさの中に甘さをほんのり感じられるような不思議な読後感がある気がする。余韻も含めて大好きな本です。

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    2025年08月22日
  • 私の男

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    ネタバレ

    気持ちが悪い話だった。父と娘の共依存、殺人、北国、肉欲、潮の匂い。汗と欲望でむせ返る湿った敷布団の匂いが小説を読み終わった今でも何処かから漂ってくるみたいだ。淳悟は父であり、花は娘で、そして母なんだ。私はこの話を「近親相姦」だとか「タブー」といった薄っぺらい言葉で表現したくない。心理学的視点で言えば淳悟が幼い花から心を、血を身体を奪ったというのが正しいんだろうけど、多分2人は元から痩せ細った枯れ木だったのだと思う。作中にもあったように「2人とも乾いて痩せている」のだ。絡み合って、奪って、補っていかないと歩けない。そこには血があって、欠陥があって、2人があるのだ。説明はそれだけで十分な気がする。

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    2025年08月21日
  • 赤朽葉家の伝説

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    しっかりと読み終えました。
    長い小説でした。
    山陰の旧家名家の赤朽葉家の万葉、毛毱、瞳子の三代に渡る物語りです。
    特に、山の民の末裔で置き忘れられた子である万葉の話が貴重で面白かったです。千里眼というのが、とても興味深かったです。その子供の泪や鞄なども変わったキャラクターですし、いじめっ子でのち友人になった黒菱みどりもとても個性的に描かれてました。
    長女の毛毱は、不良で暴走族の製鉄天使アイアンエンジェルの頭として中国地方制覇をする美女でブサメン好みで、その青春が描かれました。その後売れっ子漫画家になるのです。異母妹の百夜との対比もよく書かれていました。
    次に、その子供の瞳子の話ですが、これは万

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    2025年08月05日
  • 女殺油地獄

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    ネタバレ

    近松門左衛門、人形浄瑠璃。
    油屋の息子、与兵衛、放蕩の末に殺人まで犯すお話。

    桜庭一樹と、表紙に、惹かれて購入。
    殺人場面の油と血の表現が、衝撃的。
    恥ずかしながら、近松門左衛門、あまり知らなくて、、、
    なるほど芝居の台本みたいな感じなのね、と。
    映像やら舞台やらにもなっていて、それぞれの演出により解釈が異なってくるというのが面白い。
    実際の事件を基にしてるというのも、なかなかエグイ。
    当時はそういうの、普通にあったのだろう。
    怖いよな、人間って。

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    2025年08月03日
  • 読まれる覚悟

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     ひとつの作品に対して、自分だけであれこれ思うだけでなく、他の方の感想や書評、批評も読んで、さらに考えを深めたり、ひいては世界のことを知りたい、と思っている。
     これまで、読む側の態度について考えたことはあっても、「読まれる側」について考えたことはなかったので、新しい読書体験だった。「作者=神」だと思ってたので、その繊細さにも驚いた。
     しっかり読み込めた手応えがないので、また読み返したい。

     文壇にも差別があるのか、と暗澹たる気持ちになる。

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    2025年07月21日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    大好きな桜庭作品。こちらも10代の時に単行本で読んだ。美人が故に他人に放っておいてもらえない人が主人公。文章が綺麗。実家にあるのでまた読みたい。

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    2025年07月17日
  • 私の男

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    ネタバレ

    2日で読み終え、そのあと二回読み返しました。
    1回目はそのまま読み、2回目はもう一度初めから読み返し、3回目は最終章から前の章へ、時系列を逆にして、、、。それくらい衝撃的な話でした。自傷をするような感覚で読み返しました。

    (以下自分語りになってしまいますが、、)
    私も父子家庭、不完全なDV家庭で育ち(性的虐待はなかったが)歪んだ愛というものを痛いほど思い出しました。
    日常的に手をあげていながら、機嫌のいい時には「お前は俺の嫁だよ」「お前のことは命に変えても守るからな」と言う父でした。覚醒剤依存で何度も捕まり、睡眠薬のオーバードーズで自殺未遂をするなど、不安定で依存しやすい性質の父を思い出し、

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    2025年07月13日
  • 赤朽葉家の伝説

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    鳥取の製鉄業を営む旧家に生きる女性三代の話
    千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし

    目次で
    第一部最後の神話の時代
    第二部巨と虚の時代
    第三部殺人者

    とあって、第三部の最後の女性は殺人を犯してるのかと思っていたら違った

    第三部では平成の世代で
    自分の在り方に悩みながらも孫が祖母の最後の言葉を探っていく

    女性三代を通して
    高度経済成長、ハブル崩壊、平成へと移る様子
    女性たちの生き様
    周りの人たちとの関わり
    すべて描写されていて…圧巻

    読者を飽きさせない
    読後感半端なかった
    私にはかなりおもしろかった

    最初は字が少し小さいなぁ…読めるかなぁと心配だったけどサクサク読めた

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    2025年07月11日
  • じごくゆきっ

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    マイノリティに刺さる物語を書くことに長けた作家さんだなと改めて感じた一冊
    高校生の女の子が副担任の女性に囁かれたある一言で恋と共にじごくに落ちた時の「クラリとして、かなしくなって、私はたちまち、落ちた」この一文凄く素敵。この一説はほんためのあかりんが紹介していて、聞いた瞬間に惚れて書店に走った笑
    絶対地獄に落ちると分かってる恋。そんな恋に落ちる瞬間をこんなラブリーに表現出来る作家さん中々いない

    50年前に一世を風靡しスキャンダルによって姿を消した人気アイドルA。Aが消えてからアイドルという存在が1人も出てきてない日本で、再びアイドルを誕生させる為ある計画を実行する「A」という物語も良かったで

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    2025年07月03日
  • 赤朽葉家の伝説

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    文庫本の小さな文字にも負けずに読みました。
    それほど面白くて…

    あとがきがまた興味深い。
    この作家さんのはもっと読みたいと思いました。

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    2025年06月24日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    ネタバレ

    コロナがある世界とコロナが無い世界のパラレルワールドを、あるキッカケでLINEだけ繋がる事が出来た2人の話し。
    主人公の波間の世界はコロナが無く、オリンピックもそのまま開催される。乳癌を患っていて治療を続けている。
    友人の中川君の世界はコロナがあり、現実に実際起きた事なんだけど、コロナが終息した今読むとそんな世界本当にあるの〜と思う波間の気持ちにも時々なってしまった。

    乳癌の治療や心情がリアルで、表立って本当の気持ちを話す人はあまり居ないから癌サバイバーの方は良くも悪くも色々思う所があると思う。

    波間の言う、言いたい事があまり言えなくなる気持ちに共感した。
    自分が良いと思ってる事でも、その

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    2025年06月23日
  • 赤朽葉家の伝説

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    今まで読んだことのないタイプの小説で初めはなんだろこれと思っていたが、50ページほど読んだところでこれは面白い!と思い始めて一気に読んだ。

    この一冊に一つの世界が詰まっている、閉じ込められているように感じる。スノードームのような錯覚。と思っていたら3部目は一挙に外に飛び出して、しかもミステリー持ってくるか!純粋にエンタメとして大変楽しめました。

    著者もこれを書いているときは楽しかっただろうなと思ったら、あとがきにそう書いてありました。

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    2025年06月22日
  • 名探偵の有害性

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    話のテンポが良くて現在と過去の事件の掛け合いが面白かった
    ラストがなかなかセンチメンタルで良かった。

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    2025年06月07日
  • 私の男

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    最っ高に気持ち悪いけど、創作だからこそできることなので私は大好きな小説。不穏、夏の湿度、冬の海の冷たさが文から伝わってくる。ひらがなが甘ったるさと嫌な湿度を助長してて日本語の妙を感じる。現代(結末)から過去(初まり)に遡るので、幼少期のはなが語り手である最終章は最後はああなっちゃうのにね...と泣きながら読んだ思い出。

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    2025年06月07日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    思い出の中学時代の本です。ダークファンタジー系ですが、ボーイミーツガール系でもあります。

    あらすじ

    第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の静けさの中、ソヴュール王国には一人の日本人留学生久城一弥が変わり者の天才、ヴィクトリカ・ド・ブロワの元へ通い詰めてプリントを渡していた。ある日村で占い師が殺されたという知らせを受けて困り果てた警部がヴィクトリカに助けを求めてやってくる。見事にその謎を解き明かしたヴィクトリカは久城と共に警部に誘われたクルーズ船で船旅を楽しもうとするが…。


    何度も何度も読み返したため正直真新しさはありませんが、なんと言ってもこの作品から漂う不穏さに何度もやられます。曰くつ

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    2025年05月27日
  • 私の男

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    直木賞受賞作。淳悟は花の養父。津波で孤児になった9歳の花を25歳だった淳悟が引き取り親子となった。花の結婚式から物語は遡る。愛に植えた二人の関係が切ない。長身で細身で目の下にしわがある煙草を吸う淳悟がある人のイメージでよけい感情移入してしまった。

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    2025年05月17日
  • ばらばら死体の夜

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    古本屋の二階に住む美女の白井砂漠。大学講師のさとるは学生時代同じところに住んでいたことから彼女と知り合う。全体にただようノワール感と闇。心に闇をかかえた二人と古本屋の店主。消費者金融、借金の怖さが伝わるサスペンス。

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    2025年05月17日
  • 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    家庭と学校という狭い世界で生きなければならない二人の中学生の話。もしそこが地獄だったら。無理に適応しようとしたり現実逃避したり。
    間に合いはしなかったが、子どもを助けたいと思う大人の存在が救いになります。
    話は鬱だが、子供の視点で書かれていてとても読みやすいです。

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    2025年05月15日