桜庭一樹のレビュー一覧
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鬱小説として名高いお話
でも、この物語の本質はそれだけではない
以下、公式の説明
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直木賞作家がおくる、暗黒の少女小説。
ある午後、あたしはひたすら山を登っていた。そこにあるはずの、あってほしくない「あるもの」に出逢うために――子供という絶望の季節を生き延びようとあがく魂を描く、直木賞作家の初期傑作。
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中学生の山田なぎさは、世の中に出るための「実弾」を求めている
そんななぎさのクラスに転校生 海野藻屑(うみのもくず)が現れる
彼女は美しく、芸能人の父を持つが、美しい顔とは裏腹に体には痣があり、 -
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増田佳江『不規則な部屋』(2009年)を装画に使ったカバーが、情感が有って素晴らしい(カバーデザイン/鈴木成一デザイン室)。富士見ミステリー文庫版は、内容とはちぐはぐな萌え絵が表紙で興醒め。
海野藻屑は「ボク少女」で、ラノベによく有りがちで、食傷気味ですが、萌え系と違って、この子には血が通っています。藻屑は「自分は人魚」だと嘘を付きますが、私の中学時代にも「私は多重人格者だ」と言っていた女の子がいたので、リアルだと感じました。思春期の苦しさを思い出しました。十代の時に読んでいたらどう感じたんでしょうか?
舞台である鳥取県境港市のザラザラした空気感が伝わってきます。これって舞城王太郎にも -
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ネタバレ気持ちが悪い話だった。父と娘の共依存、殺人、北国、肉欲、潮の匂い。汗と欲望でむせ返る湿った敷布団の匂いが小説を読み終わった今でも何処かから漂ってくるみたいだ。淳悟は父であり、花は娘で、そして母なんだ。私はこの話を「近親相姦」だとか「タブー」といった薄っぺらい言葉で表現したくない。心理学的視点で言えば淳悟が幼い花から心を、血を身体を奪ったというのが正しいんだろうけど、多分2人は元から痩せ細った枯れ木だったのだと思う。作中にもあったように「2人とも乾いて痩せている」のだ。絡み合って、奪って、補っていかないと歩けない。そこには血があって、欠陥があって、2人があるのだ。説明はそれだけで十分な気がする。
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しっかりと読み終えました。
長い小説でした。
山陰の旧家名家の赤朽葉家の万葉、毛毱、瞳子の三代に渡る物語りです。
特に、山の民の末裔で置き忘れられた子である万葉の話が貴重で面白かったです。千里眼というのが、とても興味深かったです。その子供の泪や鞄なども変わったキャラクターですし、いじめっ子でのち友人になった黒菱みどりもとても個性的に描かれてました。
長女の毛毱は、不良で暴走族の製鉄天使アイアンエンジェルの頭として中国地方制覇をする美女でブサメン好みで、その青春が描かれました。その後売れっ子漫画家になるのです。異母妹の百夜との対比もよく書かれていました。
次に、その子供の瞳子の話ですが、これは万 -
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ネタバレ2日で読み終え、そのあと二回読み返しました。
1回目はそのまま読み、2回目はもう一度初めから読み返し、3回目は最終章から前の章へ、時系列を逆にして、、、。それくらい衝撃的な話でした。自傷をするような感覚で読み返しました。
(以下自分語りになってしまいますが、、)
私も父子家庭、不完全なDV家庭で育ち(性的虐待はなかったが)歪んだ愛というものを痛いほど思い出しました。
日常的に手をあげていながら、機嫌のいい時には「お前は俺の嫁だよ」「お前のことは命に変えても守るからな」と言う父でした。覚醒剤依存で何度も捕まり、睡眠薬のオーバードーズで自殺未遂をするなど、不安定で依存しやすい性質の父を思い出し、 -
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鳥取の製鉄業を営む旧家に生きる女性三代の話
千里眼の祖母、漫画家の母、そして何者でもないわたし
目次で
第一部最後の神話の時代
第二部巨と虚の時代
第三部殺人者
とあって、第三部の最後の女性は殺人を犯してるのかと思っていたら違った
第三部では平成の世代で
自分の在り方に悩みながらも孫が祖母の最後の言葉を探っていく
女性三代を通して
高度経済成長、ハブル崩壊、平成へと移る様子
女性たちの生き様
周りの人たちとの関わり
すべて描写されていて…圧巻
読者を飽きさせない
読後感半端なかった
私にはかなりおもしろかった
最初は字が少し小さいなぁ…読めるかなぁと心配だったけどサクサク読めた -
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マイノリティに刺さる物語を書くことに長けた作家さんだなと改めて感じた一冊
高校生の女の子が副担任の女性に囁かれたある一言で恋と共にじごくに落ちた時の「クラリとして、かなしくなって、私はたちまち、落ちた」この一文凄く素敵。この一説はほんためのあかりんが紹介していて、聞いた瞬間に惚れて書店に走った笑
絶対地獄に落ちると分かってる恋。そんな恋に落ちる瞬間をこんなラブリーに表現出来る作家さん中々いない
50年前に一世を風靡しスキャンダルによって姿を消した人気アイドルA。Aが消えてからアイドルという存在が1人も出てきてない日本で、再びアイドルを誕生させる為ある計画を実行する「A」という物語も良かったで -
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ネタバレコロナがある世界とコロナが無い世界のパラレルワールドを、あるキッカケでLINEだけ繋がる事が出来た2人の話し。
主人公の波間の世界はコロナが無く、オリンピックもそのまま開催される。乳癌を患っていて治療を続けている。
友人の中川君の世界はコロナがあり、現実に実際起きた事なんだけど、コロナが終息した今読むとそんな世界本当にあるの〜と思う波間の気持ちにも時々なってしまった。
乳癌の治療や心情がリアルで、表立って本当の気持ちを話す人はあまり居ないから癌サバイバーの方は良くも悪くも色々思う所があると思う。
波間の言う、言いたい事があまり言えなくなる気持ちに共感した。
自分が良いと思ってる事でも、その