桜庭一樹のレビュー一覧

  • 少女を埋める

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    なんて言葉と深く向き合って、責任を持っているのだろう!無責任な言葉ダダ漏れの私が「本が好き、本に携わる仕事がしたかった」なんて言うのも憚られる。美容院でこんな髪型でって上手く伝わらなかったり、伝えたつもりが違う意味で取られたり。言葉や文章難しい。言葉とも世間とも自分自身とも対峙する冬子、かっこいい!って書いてる事も作者の意図とズレてたらごめんなさい。今の私の精一杯の読解。自分自身を点検し続ける。心に刻みます。

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    2025年01月18日
  • 読まれる覚悟

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    これが小説家から見えている世界か。作品がどのように読まれているか、誤読も含めた読まれ方を作家はどのように受け止めているかが著者の目線から書かれていてかなり面白く読んだ。特に後半の批評家と作家の関係性に関する部分は興味深い内容だった。

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    2025年01月12日
  • 推定少女

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    独特な設定なのに引き込まれる文章でどんどん読み進められた。子どもの真剣な悩みを思春期や反抗期、厨二病といった言葉で片付けてしまうことの残酷さを、同じ子どもながら忘れていたなと思った。

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    2025年01月12日
  • ばらばら死体の夜

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    作品としては素晴らしかったけど、2度と読まない本だと思う。
    後味が悪いのは好きだけど、テーマが「借金」なのがいけなかった。
    桜庭一樹の表現力も相まって、吐きそうな程、苦しくなった。

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    2024年12月29日
  • GOSICK IV ──ゴシック・愚者を代弁せよ──

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    ヴィクトリカが学園の中を自由に歩いていて、いろんな人と会話しているのがヴィクトリカの成長・変化を感じられた。
    読み進めていてもなかなか解決せず、全てわかるのが本当に最後だったので少しだれてしまった印象。
    でも実は、和也たちのいる現代(も私たちからしたら現代ではないのだけれど)と回顧録とが交互に絡み合って、最後に全てつながるところがすごく上手で衝撃も強く、ラストスパートの勢いに鳥肌がたった。

    1のころはヴィクトリカと一弥しかいない世界だったけれど、それぞれに関わる人たちやソヴェールという国時代の全容が深掘りされていって、シリーズものの楽しみってこういうことか、とワクワクした。

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    2024年12月27日
  • 推定少女

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    桜庭一樹が…つまっている…。
    女の子に見える髪が長くて痩せた男の子とか、弱くて社会的ネットワークとの繋がりが希薄だけど、不安定な中学生女子に優しいハグをあげられるゲーマーお兄ちゃんとか、私が好きなものを好きな作家の文章で読めるの嬉しい。

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    2024年12月25日
  • 赤朽葉家の伝説

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    始め物語が頭に入ってくるまで時間がかかり何ヶ月にも渡って読んでしまったが、軌道に乗ればストーリーが面白く早く読めた。文章はくどいところがあり、同じ言い回しが何度も出て来たり時系列が分かりにくかったり、個人的には必要のない文章があったりで、それが読みにくかったかなと思う。でも最初の千里眼の伏線が本当に最後に綺麗に回収されてスッキリした。

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    2024年12月11日
  • 名探偵の有害性

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    名探偵モノの小説を好んで読んできたけれど、『名探偵の有害性』を考えたことはなかった。
    現在と過去の描写の移り変わりにセンスを感じる。

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    2024年12月03日
  • 名探偵の有害性

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    一気読み。
    YouTuberが出てくるなどまさに今の時代が舞台で、なんとなく背筋がスっと冷えるような場面がいくつかあった。
    真実ってなんだろう、どうやって見つけるんだろう と考える力が必要な世の中になったんだなーと小説を読んだのに気が引き締まる思いになった。
    桜庭さんの本は初めて読んだけど、休憩で閉じてもついすぐ続きを求めてしまう、魅力的な本でした。

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    2024年11月26日
  • GOSICK III ──ゴシック・青い薔薇の下で──

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    一弥が掘り下げられる回でした。
    謎自体は比較的シンプルでしたが、一弥やクレヴィールの成長を感じられ、読んでいて物語に一歩踏み込めた気持ちになり嬉しかったです。

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    2024年11月20日
  • 名探偵の有害性

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    ネタバレ

    過去に解決した事件について告発された名探偵。名探偵の有害はあるか?じつは犯人と思われていた人が犯人ではなかったのかそれを調べる旅という新しい展開でおもしろかった

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    2024年11月17日
  • GOSICK II ──ゴシック・その罪は名もなき──

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    ネタバレ

    事件の舞台が新たな村であり、その村の描写が素晴らしかったです。
    村人のキャラクターも濃く、1作目より賑やかでした。
    ミルドレッドをそこまで登場させる意味はあったのか、もっと彼女に意味を持たせたほうが面白かったのではないかなと思いました。
    2作目らしく、ヴィクトリカが一弥を不器用ながらも慕っている様子が随所に表現されていて微笑ましかったです。

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    2024年11月13日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    ネタバレ

    辻斬りのように
    川村優奈
    二十五歳。旭川に住んでいる。地元の進学校を出て地元の国立大学に入り、いちどだけ生真面目な恋愛をして別れ、父の口利きで地元の小学校教師となった。容姿はとても平凡。妊娠して小学校教諭の職を辞した。七竈の母親。

    優奈の父
    七竈の祖父。旭川市役所に勤めている。

    川村七竈
    優奈の娘。

    優奈の母
    専業主婦。病で亡くなる。

    田中
    優奈の同僚の小学校教師。優奈より一つか二つ年上で、同僚の女性教師と結婚した。

    田中の妻
    同僚だった田中と結婚し、別の小学校へ赴任した。

    金原
    優奈の大学の同級生で、当時あつきあいしていた人の友人であり、その人が別れた後もずっと、つかず離れずの友

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    2024年11月11日
  • 彼女が言わなかったすべてのこと

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    よくわからない部分も多いけれど、わかる気がする部分も多い。サバイバーでも被害者でもないが、何でもない何かではあるからか。

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    2024年11月10日
  • 名探偵の有害性

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    過去と現代がちょいちょい転換するので多少読みにくさがありましたが、中年を迎えた主人公が振り返る過去に懐かしさを感じたり、現状への気持ちに共感したりして読んだ。体調のこととか、人との関わりとか、これからどうしたらとか他人事ではない感じ。参考(?)になったというか自分もちょうど環境が変わるタイミングなので、少し気持ちが軽くなったというか不安が軽減された気はします。

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    2024年11月09日
  • GOSICK ──ゴシック──

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    ・キャラの作り込みが良く、頭の中で容易に登場人物たちが動いて読んでいて楽しい。
    ・謎解き要素もあるため、先が気になってすらすら読める。
    ・セリフはライトノベルに近い部分もあるので、苦手な人はいるかもしれない。(私も苦手ですが読むのをやめるほどのレベルではなかったです)

    楽しくあっという間に読めました。
    架空の国ソヴェールの描写も美しく、自分の頭の中でファンタジーが広がっていくのも嬉しかったです。

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    2024年11月02日
  • 傷痕

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    キング・オブ・ポップの周りの人たちや少し遠い人たちが彼のことをを回想するスタイルが好きでした。キング・オブ・ポップがどんな人なのか、何を考えていたのかがわからないけどそれが面白く惹きつけられました。

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    2024年10月29日
  • いつか、アジアの街角で

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    美味しそうなマンゴーかき氷?の表紙に誘われた。どれも30ページほどの短編で、心の奥に染み渡る話だった。

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    2024年10月25日
  • 名探偵の有害性

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    かつての名探偵、五狐焚風とその助手、鳴宮夕暮
    20年ぶりの再開を経て、過去の推理を検証する旅に出る―

    タイトルから想像して、お、久しぶりのミステリか!?と期待してたものとはちょっと違ったけど、等身大の、ライトなテイストなの深い、桜庭さんらしい作品の気がして嬉しい。

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    2024年10月17日
  • 少女七竈と七人の可愛そうな大人

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    田舎は特異な性質や、一般的ではない価値観を持つ人間にとっては害にしかならないと思った。
    比類なきかんばせをもつ七竈はこの先都会に出て新しい人生を歩むのだろう。
    七竈は雪のことが好きだが、父親が同じだと気付いたからお互いにその恋が禁忌だと知っていたに違いない。母親がいんらんだから。

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    2024年10月05日