最果タヒのレビュー一覧

  • 星か獣になる季節

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    ネタバレ

    結構人を選ぶ作品だなコレ…。
    何年前に買ったか忘れたけど、そういえばと思って読んでみたり。

    応援している地下アイドルを冤罪から(いや、おそらく冤罪じゃないんだけど)守るためにクラスのイケメンと真相を追う前半。
    なんだか爽やかな青春小説?と思いきや、イケメンが思った以上にヤバい奴で…。

    イケメン、森下は狂言回しに近くて、主人公の不器用な応援が形になってしまったんだなぁ、と思う。少しクラスメイトに優しくされたら絆されちゃうくらいには普通なんだけど、同じくらい森下の狂気に当てられて努力し続けた少女に何もかも捧げてしまう。
    特別になれないものが、特別だと思ったものに捧げられるものは、もしかしたらそ

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    2024年12月22日
  • パパララレレルル

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    ネタバレ

    リズミカルな文体や、思わず立ち止まって考えてしまうような文章もあって、(作者さんが詩人の方だから当然かもしれないけど)詩のような小説だと感じた。全体的に「その気持ちなんか分かる〜」と、なんとなくで読んでしまったので、雰囲気は味わえたものの、これでいいのかな…と少し戸惑いが残っている。
    『人魚姫』や『眠れる森の美女』など、有名な童話をテーマにしたお話は、新たな解釈として読むと面白さが増した。

    【好きなお話】
    『きみはPOP』
    ビルに、壁に、CDケースに…あらゆる日常の一場面に、文章が溶け込んでいるような表現方法が斬新だった。「その日、かれは拳銃自殺したわけだけど。」から、一気にエスカレートして

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    2024年11月26日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    ネタバレ

    1年越しに読み返しました。10代最後の年。エモと形容される文章だと、そう感じながら読むようになってしまった。最初からずっと絶望失望が綴られていたのに最後は希望で締められていることが、わたしは悲しかった。

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    2024年11月04日
  • うつくしいってなに?

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    最果タヒの文も、荒井良二の絵も、独特なものだが、互いを補完していい感じにマッチしているのではないか。

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    2024年10月16日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    著者の第一詩集。

    若い感性で、斬新な言葉選びなので、刺さる人にはブッ刺さりそう。

    でも、「死」とか「世界」とか全体的に暗くて病んでいる詩ばかりなので、今の私にはあまりハマらなかった。

    まあ、十代の高校生が書いている作品だからね、仕方ないとは思う。

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    2024年10月13日
  • さっきまでは薔薇だったぼく

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    ネタバレ

    p21
    me and you

    愛しているぜって言ってる人の、視界に入りたい。

    p39
    裸足

    優しそうな人はみんな瀕死なんですよ 最後の力を振り絞り 家に帰るとみんな死んでしまうんです

    p44
    才能

    才能がある、という言葉を一度でも聴いたら、簡単には死ねない体になり、ぼくはいつまでも街に試され続ける体になる。




    簡単に、それも軽々しく好き、といえない複雑さを抱いている。どうしてかはわからない。句読点のリズムやシグネーチャーと言っても良いくらいの文体。は割とどうでもよくて、不意にぶっ刺さるものがあって、痛快だし、不思議。

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    2024年09月29日
  • 落雷はすべてキス

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    読みやすさ★★☆☆☆
    誰かにあげたくなる★★★☆☆
    満足度★★★★☆

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    心に流し込むまでに時間がかかりました。
    自分がこの詩たちと同じ気持ちになっていないからなのか、なかなか一発で心に流し込めず型に収まらないというか……。じっくり、ゆっくり、口の中で溶かしていくような感覚でした。
    でも、それがまたこの詩集の良いところなのかもしれません。

    核には常に寂しさがあって、その周りをオブラートみたいな薄い膜の愛で包んでいるような、そんな本でした。

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    2024年09月29日
  • 恋と誤解された夕焼け

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    悪くはない。
    全然悪くないし、何篇かはぐっとくる詩があったのですが、
    どうしてだろう。なんだか私の読むようの詩ではないのだな、
    と感じてしまった。
    素敵な詩ですね。と言えるけれど、感じられない。
    この人の打算なく、書きたいままの詩はどんなだろう、それなら読んでみたい気がする。

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    2024年09月19日
  • 落雷はすべてキス

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    詩は未知のジャンルでしたが、前々から気になってたので手に取りました。
     
    意味を考え過ぎずに感覚的に捉えながる読み方が、私には合ってるのかな〜と感じました。と言いつつも、詩の背景や込められた想いを考えたくなってしまうのは、性分みたい。

    夕焼けの詩が好きです。

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    2024年09月08日
  • 星か獣になる季節

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    詩集かとおもっていたら小説だった。横書きなので私にとっては読みにくい。登場人物の心情がゆがんでて肯定できないなぁ。

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    2024年06月17日
  • 落雷はすべてキス

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    さみしさを理由に愛を求める瞬間がたしかにあって、けれどそれを口に出すとなにかしら打算的で、ただ斜に構えたいだけの人のようにも思われるだろうから、いつも黙る。

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    2024年06月10日
  • コンプレックス・プリズム

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    言語化するのが難しい感情や考えを必死に紡いでたまに絡まって、そうやって形にしたタヒさんの言葉はとても惹きつけられる。タイトルに付箋を貼ったのは初めて「何もしたくないわけではないし、できないわけでもないが、しない日」

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    2024年06月02日
  • コンプレックス・プリズム

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    理解出来て共感したこと、理解出来たけど共感出来こと、理解出来ないこと、が混ぜこぜになったエッセイ集。
    まず理解出来るかどうかという壁があり、高校時代現代文2だった自分にはやや難解でした。

    その中でも、「慰めたいとは思うけど。」が印象に残りました。
    誰かを慰める際に、自分がこの人を元気にしてあげなきゃってゆう傲慢な気持ちが入ると、落ち込んでいる相手の本当の助けにはなりづらいという趣旨の言葉が書いてあり、たしかにそれは寄り添っているようで寄り添えていない気がするので共感しました。
    作者さんが言うように、「求めている言葉」が、傷ついた人の胸にすでにあるのなら、その人はここまで苦しむこともない。わか

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    2024年03月01日
  • コンプレックス・プリズム

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    作者の頭の中を覗いているような本。各テーマに対して作者の考えが数ページ続く、その繰り返し。共感できる考えは多々あるけど、微妙に自分にははまらない感じ。

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    2024年02月17日
  • コンプレックス・プリズム

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    初めての最果タヒさん。「わたしのセンスを試さないでください。」「話すのが苦手って、本当?」「どうか味方ができませんように。」に共感した。 言語化できなかった気持ちが認識できたから。他の著書も読んでみたい。

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    2023年12月10日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    感想
    友達は多くなくて良い。絆が増えてしまうから。とは言え誰もいないと常に不安。だから少ない友達を囲ってしまう。悪い癖。ごめんなさい。

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    2023年10月07日
  • さっきまでは薔薇だったぼく

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    薔薇だったぼく
    このタイトルで買おうと思った。 

    P.48の水色という詩が好きだ。

    さっきまでは薔薇だったぼく。

    今は何なんだろう。ぼく。

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    2023年09月18日
  • さっきまでは薔薇だったぼく

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    一年ぶりのタヒさんの詩集。
    正直今回はあまり響かなかった詩のほうが多いという印象だったな…
    それぞれの詩におけるワードチョイスが過激というか、直接的な表現が多くて読んでいて少し疲れてしまう気がした。まさに表題の薔薇のように棘が多かった、というのがしっくりくる。
    ただ、その中でも「ときめく」「人で無し」と「春の薔薇」が好きだった。

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    2023年09月08日
  • さっきまでは薔薇だったぼく

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    ともかくメタファーの塊。難解な現代詩とは一線を画して読みやすいが、作者の逆説的な表現に足をすくわれる。
    心して読まなくてはいけない詩人だ。

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    2023年07月06日
  • 天国と、とてつもない暇

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    最果タヒさんの作品に触れたのはこれが初。「愛情を躊躇なく与えること、正面から受け止めること」に対する問いを投げかけるような、独特の視点から書かれた詩が多いと感じました。

    特に印象的な詩は「♯もしもSNSがなかったら」「かるたの詩」の2作品。「墓石には誰でも気楽に声をかけられるから、墓石を持っていたい。そうしたら自分の孤独が特別になるから」「すべての感情を見られないように振る舞うことが、愛し合うっていうことだ」といった内容は、メッセージ性があるだけでなく視点も斬新で心に残りました。

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    2023年05月07日