あらすじ
「恋はいかづち。ラブイズサンダー。美しい雷が私の避雷針に飛んでいった。」 “物語”と“言葉”が弾ける26の小宇宙。最果タヒ、待望の短編集!
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Posted by ブクログ
最初からページを捲って読んでたら、詩みたいな文章で好きだった。
途中からパラパラ捲って、目に入った写真の章を読む。
「きみはPOP」
自分は繊細で傷付きやすいくせにして
本当はもの凄くポジティブでバカ
被害妄想で傷付くことには敏感で
でも直接言われる指摘には聞こえないふり
心臓を弾かれたような気がした。
Posted by ブクログ
完璧にはわからないけど心地いい音で読めた。
場面が想像できる本が好きだったけど、
これはこれであり!
時々出てくる令和な言葉にクスッとしたり、部分部分で共感できたり。面白い本だった!
Posted by ブクログ
最果タヒが言葉で紡ごうとするのは言葉にならない何か
「さみしい」と言ったときに削ぎ落とされる何か
規格化した言葉ではない何か
言葉の先にある何か
物語であろうと詩であろうと彼女のやろうとしていることは変わらない
そんなことを強く感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
◼️最果タヒ「パパララレレルル」
言葉でぴったりこない感情を模索する短編集。
最果タヒは詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が映画化されるなど人気の詩人・作家だ。これまで最初の小説「星か獣になる季節」、第一詩集、中原中也賞を受賞した「グッドモーニング」を読んだ。
詩集では+、/などの記号を使ったり、行をずらしたりと意味を理解しにくい、でも出来るだけの表現をしたい、という気持ちが伝わるような作品が多かった。そして最新の小説は短編集。やはり一筋縄では・・行かなかった。
多くは恋愛が絡むもので、人魚姫、眠れるの美女、竹取物語、ギリシャ神話、マッチ売りの少女、白鳥の湖、、白鳥の湖、親指姫などをパロディにしたり、美人とブス、隕石と殺人、またビー玉に惹きつけられる「真珠のネックレス」などもなかなか怪しい。
まあその、ふつうの物語ってわけではもちろんない。シチュエーションは理解できるし、もう少し整理すればふつうの物語が多い。
真ん中に、ビルの広告看板、赤いシャッター、CDケース、本棚の本の背表紙に文章を載せている「きみはPOP」がある。実験的マインドは忘れまい、いう心意気は立派。売れるための歌に走った女性シンガーのモノローグ・ストーリー。
物語になると少々、いや結構かなり理屈っぽく、話は確信からあちこちにそのものズバリでなく、ぴったりとこない感情を言葉によって、不完全でもいいから、何でもとにかく表そうとしているようにも感じる。不思議な会話に翻弄されながら、なんとなく読み進む。
まあ理解できてる、とはとても言えない。ただ神戸出身で、関西弁も織り交ぜたりした作品を読むと、曖昧な何かが少し見えてくる気がしている。にも?が付きそう笑。殺人、ピストルなど毒も多い。
ともあれ、もう少し読みたくなる作家さんだ。
Posted by ブクログ
リズミカルな文体や、思わず立ち止まって考えてしまうような文章もあって、(作者さんが詩人の方だから当然かもしれないけど)詩のような小説だと感じた。全体的に「その気持ちなんか分かる〜」と、なんとなくで読んでしまったので、雰囲気は味わえたものの、これでいいのかな…と少し戸惑いが残っている。
『人魚姫』や『眠れる森の美女』など、有名な童話をテーマにしたお話は、新たな解釈として読むと面白さが増した。
【好きなお話】
『きみはPOP』
ビルに、壁に、CDケースに…あらゆる日常の一場面に、文章が溶け込んでいるような表現方法が斬新だった。「その日、かれは拳銃自殺したわけだけど。」から、一気にエスカレートしていく展開が衝撃的で、前後のページを何度も見返していた。
Posted by ブクログ
スタバで、隣の席のめっちゃ若い人たちとかどこか異国のとかの人たちのふわふわした会話が耳に入って、よくわかんねぇって気分を追体験したような読後感。
あとがきを読むと、人と人との曖昧さからくる物語を意図したもののようなのでその受け取り方でいいんだろうと思うような、あまり汲み取れていないであろうところが寂しいと思うような。
Posted by ブクログ
静かな夜にそっと読みたい、そんな本。紙ならではの強みを活かした魅力を感じた。
内容としては難解。それなのに、この本が何を伝えたいのか、何を発信しているのかなんとなく伝わってきた。この世界は冷たい。美しいものが愛され、醜いものは淘汰される。都合の良いことが好きで、都合の悪いことは嫌い。常識という概念に縛られ続ける世界。常識なんて一般論でそれが全てではないのに、人はそれに縛られ続ける。
それに対する怒りなのか憎しみなのか、はたまたそんなことは何も考えてもいないのか。どんな感情を抱き描かれた物語なのかは分からない。でも私は私の勝手な解釈でこの本を捉え、勝手に感想を抱く。
時折西尾維新が私の頭をかすめるのは何故なんだろう。