さっきまでは薔薇だったぼく

さっきまでは薔薇だったぼく

1,188円 (税込)

5pt

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斬新な日本語が心に沁みる感動的な最新詩集。

それぞれの詩のタイトルが、すでに「詩」になっているようだ。――「冬の薔薇」「指」「惑星」「生理詩」「猫戦争」「才能」「飛ぶ教室」「ぼくたちの屍」「無人駅」「春の薔薇」など全43篇収録。
以下、少しだけご紹介――
《恋が恋だという確証はどこにもないまま/死体になっても手を繋いでいたらその愛は本当って信じている人のため/死体の手を結びつける仕事をしている 本当の死神の仕事》――(「恋は無駄死に」から一部引用)
《「春の、川の上に、光を凍らせて、削ってできた粒を撒いていく仕事をしています、/あなたたちがきれいだと言うのは私が嘘をついているから。》――(「me & you」から一部引用)
最後に、「激流」という短い詩を全篇。
《死を逃れ逃れ、命を、泳ぎ切って残るは/無数の誰かの手の跡ではなく無数の桜のはなびらで//一度も好きでなかった花に囲まれて死ぬ/一度も好きでなかった花に囲まれて死ぬ//「故人は優しい人でした」/私の好きな色は白でも黒でもない/でも冬は好きでした/誰も話を聞いていない/私だけが知っている桜の木々よ さようなら》――(「激流」)

詩という言葉の連なりが、言葉にできない部分まで伝わる、いや、確かに私たちに届く。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 詩集・俳句
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    96ページ
  • 電子版発売日
    2022年04月13日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    10MB

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さっきまでは薔薇だったぼく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    詩は、わたしのなかにあった記憶や感情に、名前をつけてくれる。それで、これもあれもあってよかったんだと思える。「打楽器」という詩がすき。むかし、好きだった男の子が、わたしのためにピアノを弾いてくれたことを思い出した。すき、とつぶやいて部屋を出たら、そのあともその人は耳を赤くしてピアノを弾き続けてたこと

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    今の時代、詩って読むのかなと思ったこともあった。今の時代だから、ことばやおもいをあたまのなかから出すことが大事なんだと思う。

    0
    2022年06月11日

    Posted by ブクログ

    好きな詩

    恋は無駄死に 08
    惑星 12
    氷の子 16
    me and you 20
    repeat 28
    猫戦争 40
    まばたき 56
    天国 60
    カーキ・カーキ・カーキ 70
    雨になる 82

    特に、60、70が好きだった。

    でも、僕にはまだ詩は早かった、


    0
    2023年11月05日

    Posted by ブクログ

    好きだった詩

    8 恋は無駄死に
    14 午前
    24 満開
    28 repeat
    38 裸足
    40 猫戦争
    68 雨だれの詩
    80 短命花
    88 人で無し
    あとがき

    8.24.88が特に好きだった。

    0
    2023年09月22日

    Posted by ブクログ

    キスってつまんないな。
    っていう一文がおもしろかった。ボキャブラリー展覧会みたいな詩をつくることもできるはずなのに、語彙がかなり絞られている。それはずっと感じてきたことだけど、今回特に感じた。それでいてこんなにたくさんの新しい詩が読めるって不思議だ。なんでこんなにおもしろいんだろう。

    0
    2022年06月09日

    Posted by ブクログ

    薔薇だったぼく
    このタイトルで買おうと思った。 

    P.48の水色という詩が好きだ。

    さっきまでは薔薇だったぼく。

    今は何なんだろう。ぼく。

    0
    2023年09月18日

    Posted by ブクログ

    一年ぶりのタヒさんの詩集。
    正直今回はあまり響かなかった詩のほうが多いという印象だったな…
    それぞれの詩におけるワードチョイスが過激というか、直接的な表現が多くて読んでいて少し疲れてしまう気がした。まさに表題の薔薇のように棘が多かった、というのがしっくりくる。
    ただ、その中でも「ときめく」「人で無し

    0
    2023年09月08日

    Posted by ブクログ

    ともかくメタファーの塊。難解な現代詩とは一線を画して読みやすいが、作者の逆説的な表現に足をすくわれる。
    心して読まなくてはいけない詩人だ。

    0
    2023年07月06日

    Posted by ブクログ

    流れるような言葉から美しい棘が無数に突き出ているようで、怒りや悲しみ、憤りなどが色濃く表現された詩が多いように感じました。

    「氷の子」「満開」「裸足」「才能」あたりにとくに胸がざわつきました。

    自分的には、この世界的なあれこれがなんとかもう少しおさまってくれた時に改めて読み直したい作品です。

    0
    2022年08月09日

    Posted by ブクログ

    今回の最果タヒさんの作品は、へそ曲がりの作品ばっかりだと思ってしまいました。
    絶望の詩と思われる詩もありました。
    どこか、褒められるところを見つけようとして読んでいたのですが、何でこんなに冷たい詩ばかりなんだろう。
    何でこんなに淋しい詩ばかりなんだろう。
    今までも、甘く優しい詩はなかったけれど、今回

    0
    2022年04月18日

さっきまでは薔薇だったぼく の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 詩集・俳句
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    96ページ
  • 電子版発売日
    2022年04月13日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    10MB

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  • 【閲覧できる環境】
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