最果タヒのレビュー一覧

  • 星か獣になる季節

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    【星か獣になる季節】
    「17歳は、星が獣になる季節なんだって。今日、やった英文解読にね、書いてあった ー 人でなしになって、しばらく、星か獣になるんだって。」

    『きみはどうしようもなく才能もなくてセンスもなくて、そしてそれに劣等感を背負いながら、そう見せかけようと努力ばかりする。好きな食べ物も好きな音楽もどれもこれも平凡で、少し他人と変わった所があると、それを誇りに思っている。その態度だ、その他者よりすこしでも上に行こうとするそのみじめな姿がぼくは好きだ。だってきみはみじめでかわいそうで、ぼくはきみのこと、軽蔑したいだけできるから。』

    【正しさの季節】
    『昔、読んだ英文だったか現代文だった

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    2018年01月18日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    女子高生青春系、かと思ったら主人公が宇宙人という特殊な設定。しかも日常に溶け込んでふつうの女子高生をしている。アイスが硬すぎて愚痴る宇宙人というのを初めて見ましたけど違和感はありませんでした。宇宙人だけど友人との関係や恋愛やふつうに進路に悩んだりしてておもしろかったです。最果先生らしいことばや節回しが軽快でリズミカルで心地よかったです。

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    2018年01月04日
  • 少女ABCDEFGHIJKLMN

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    愛ってなんだろう。かつては、恋人という人がわたしにもいましたが、愛しているという感覚はもう忘れました。確か、いろいろな感情にかられたような気はします。ひとりでいては、覚えることもないような感情です。あの日々は錯覚だったのかな、と思うくらい遠いところに来ました。最果さんの紡ぐ言葉に、かつてを少し思ったりしました。楽になりたい、わたしもそう思います。最果さんは、詩も小説もいいです。

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    2017年09月30日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    決められた型に嵌まらない表現は、さすがとしか言いようがない。
    夜から朝にかけての不明瞭な時間は、だけど多くの大きかったり小さかったりする感情や記憶や価値観のかけらでできていて、朝焼けの眩しさとともに、夜明け前の自分が瓦解する。本当にそんな感じの一冊。

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    2017年07月02日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    最果さんの紡ぐ言葉が大好きです。十代の頃に書かれた第一詩集ということで、今まで読んできた詩集よりも、ひとつひとつが傷のような気がしました。言葉の渦に圧倒されました。夜、眠る時に一旦死に、朝、蘇る、日々はその繰り返し。生きるはきたない。最果さんのように的確に言葉に出来ないですが、この衝動は私の中にもあります。改めて最果さんすごい。

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    2017年04月12日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    とにかく一言で言えば斬新だった。
    種とか次元とか有機無機の壁をも取っ払って、感情や言葉を持ったらどうなるんだろう
    どんな形態でも種の存続をかけて生存戦略は本能的に存在するとして、その上で何が残せるのだろうかと考えてみる
    時間をかけて考えるものではない。
    経験値を積めば答えが出るものではない。
    もう刹那の感性としか言いようがないのか、才能とはこういうものなのか

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    2017年02月03日
  • 星か獣になる季節

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    いてて
    サッと読めるのにいつの間にか深い切り傷が・・・
    ぱっくりあいた生々しい傷口のような、17歳そのものの痛み。

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    2016年12月20日
  • かけがえのないマグマ 大森靖子激白

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    大森さんの歌を歌うことへの執念の裏にあるもの、それがよくわかって、面白かった。

    今後大森さんの音源を聴くたび、ライブをみるたび、この本に書いてあったことを思い出すんだすのだろうな。

    旦那さんからのプロポーズの言葉、かっこよすぎ!!

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    2019年04月24日
  • 少女ABCDEFGHIJKLMN

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    最果タヒ。もうすっかり信用しているので、小説になって、時々ちょっとわからなくてもどうってことない。この人が持っている感覚や言葉は、生まれ持ったものだけではなくて、じっくり考えて、努力して手に入れたものだと思うので。表紙の著者名のタヒって文字間隔が近すぎて何度も見た。

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    2016年08月30日
  • 星か獣になる季節

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    書き下ろしで後編である「正しさの季節」のほうが好き。
    だけど、でも、けど、ばかりの正しさ の分かり合えないもどかしさ、決して交わらない心苦しさ。
    誰かの正義は確かに誰かを傷付け否定するね

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    2016年08月16日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    主人公は地球で女子高生をやっている宇宙人。でも普通に地球人と同じ生活をし、普通の高校生となんら変わらず友人との関係や進路について悩んだりしている。奇抜な世界設定や特殊能力が幅を効かせるのでもなく、いわゆるキャラクター小説でもない。誰もが思春期に持つ現状や将来に対する漠然とした不安を描きだすことに主眼を置いた青春小説である。ただ、会話文がコミカルで量も多く、地の文も大方が主人公の心の中のツッコミといった具合。なので、ライトノベルと普通の小説の中間くらいの位置付けか。

    私はとても面白く読めた。「覚悟」についての主人公の気づきは私にとっても有益な学びであった。登場人物たちの希望進路はバラバラだが、

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    2016年07月19日
  • 星か獣になる季節

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    わあ、横書き!と嬉しくなった。そうなの、そうやって人にあわせてみたり、はしゃいでみせたりと、だいたいは人に影響を受けて、へとへとになって毎日を過ごしているから、正しいか正しくないかを完全無視して、自分の「ほんとう」へと突き進める人はまぶしい。まぶしがりながらもへとへとしている現実なんです。誰かが主役の女子会で、なにが好き?に「なんでも好きですよ(どれでもいい)」と返事したら、もう一生その人に興味がなくなるくらいのつかれっぷり。

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    2016年07月13日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    おもしろかったー!青春だった!やはり、詩の集合体ってかんじだからか、読みやすい!!ハルヒのパロなのかなって感じた。京アニがアニメ化したら成功すると思う〜〜雰囲気にかなり谷川流先生み感じた

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    2016年04月04日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    女子高校生の中に宇宙人がいつの間にか自然に紛れ込むという漫画みたいな設定のシュール系コメディとでもいうべきか。4編ある話の中で毎話繰り広げられる同じやりとりに、3話目でだいぶ飽きてきたが、最終話で予想以上に面白かったし、最後まで読んで、このスタイルでキャラぶれずに書き通した作者に脱帽

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    2016年03月30日
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。

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    ネットの力で魔法少女に変身する女子高生 織田日月はネットの悪意から生まれる魔物を退治していた。
    ある日、日月は図書室で転校生 安楽栞と出会う。
    安楽は風紀委員長から風紀違反検挙を依頼された探偵でアンドロイドだった。
    安楽から頼まれだ日月は協力して校内のネット問題を解決していく。

    注目の詩人 最果タヒさんの長編小説。
    雲の上の人とか、憧れの人も、自分と同じ普通の人間なんだって実感できるようになったのはいつの頃からだろうか。
    ネットなどの科学技術と人間についての関係も的確にとらえていて納得させられました。

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    2015年11月21日
  • 星か獣になる季節

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    一気に読んだ。あとがきより、「青春を軽蔑の季節だと、季節だったと、気付けるのはいつだろうか」。くだらない無視とかグループとか神様みたいに崇拝しないといけなかった部活の先生とか思い出した。

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    2015年09月13日
  • 星か獣になる季節

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    感情の説明の付かなさ。
    これを読むともう言葉ってどれだけ軽率なんだろうと。

    感情を全て正確に言語化できるはずは無いのに、人の言葉に答えを探す日々。
    答えを得たところで理解できない人間の思考なんていくらでもあり得るんだということ。
    人気者だって、結局平凡じゃない。そもそも平凡ってなんだっけ?

    分からないことを解釈し、自分なりの答えに変換するしかその人間に歩み寄れない。
    ひりひりするお話。

    ページの使い方が最果さんらしいです。

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    2015年06月26日
  • 星か獣になる季節

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    地下アイドル愛野真実が殺人容疑で逮捕された日、クラスの人気者 森下が教室から姿を消す。
    ぼく(山城)は森下の後をおって愛野真実の家に向かう。
    クラスの誰からも好かれる森下と、誰からも構われる事のなかったぼく、同じアイドルのライブに行きながら会話もしたことがなかった二人は愛野真実をたすけるために・・・。

    注目の詩人 最果タヒさんの小説。
    括弧の使い方が面白い。
    結末も予想と違って意外。
    後日談の「正しさの季節」も、加害者の親友、被害者の家族、大きな事件や事故を経験した人のその後の心情がリアルに描かれていて、どの人にも共感できた。

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    2015年03月26日
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。

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    言葉にしてしまうと零れ落ちてしまうもの、物語が、関係性がある。しかし、人間が人間であるには言葉が必要だ。言葉にする以前の想いと言葉にしてしまった気持ちの差異というかうっすらした膜のようなものを僕らは伝えたいし聞きたいし見たいと思う。
    物語という装置はそれを孕んでいる、孕める可能性がきっとあるんじゃないかって思う。きっと最果さんはそう思って詩だけじゃなくて小説も書いているんじゃないかって読みながら思った。だけどこうやって言葉にするとなにかが零れ落ちていく。それは個人個人の物語の中でふわふわと浮かんでいて形にしようとするときにほんのわずかな部分だけは表出できる質のものなのかもしれない。

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    2015年03月07日
  • 星か獣になる季節

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    縦書きではなく横書きなのに意味があると思う。文字が横に並ぶときに見える形(キャラクター的な)をかなり意識して書かれていると思う。同じ言葉でも縦書きより横書きだからこそわかる感覚、ひらがなが特に視覚的に。読むという行為は文字を見ることだから。最初の一篇『星か獣になる季節』は岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』を思い出してしまった。蓮見と星野の関係性のように。『星か獣に~』はコミュニケーションと関係性についてふたりの地下アイドルファンの少年について書かれている。その後が書かれたもう一篇『正しさの季節』はふたりの少年と関係があったものたちの話。どこかに行ってしまった者と置いていかれた者の物語とし

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    2015年02月23日