最果タヒのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
◼️最果タヒ「パパララレレルル」
言葉でぴったりこない感情を模索する短編集。
最果タヒは詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が映画化されるなど人気の詩人・作家だ。これまで最初の小説「星か獣になる季節」、第一詩集、中原中也賞を受賞した「グッドモーニング」を読んだ。
詩集では+、/などの記号を使ったり、行をずらしたりと意味を理解しにくい、でも出来るだけの表現をしたい、という気持ちが伝わるような作品が多かった。そして最新の小説は短編集。やはり一筋縄では・・行かなかった。
多くは恋愛が絡むもので、人魚姫、眠れるの美女、竹取物語、ギリシャ神話、マッチ売りの少女、白鳥の湖、、白鳥の湖、親指姫などをパロディにしたり、美人とブス、隕石と殺人、またビー玉に惹きつけられる「真珠のネックレス」などもなかなか怪しい。
まあその、ふつうの物語ってわけではもちろんない。シチュエーションは理解できるし、もう少し整理すればふつうの物語が多い。
真ん中に、ビルの広告看板、赤いシャッター、CDケース、本棚の本の背表紙に文章を載せている「きみはPOP」がある。実験的マインドは忘れまい、いう心意気は立派。売れるための歌に走った女性シンガーのモノローグ・ストーリー。
物語になると少々、いや結構かなり理屈っぽく、話は確信からあちこちにそのものズバリでなく、ぴったりとこない感情を言葉によって、不完全でもいいから、何でもとにかく表そうとしているようにも感じる。不思議な会話に翻弄されながら、なんとなく読み進む。
まあ理解できてる、とはとても言えない。ただ神戸出身で、関西弁も織り交ぜたりした作品を読むと、曖昧な何かが少し見えてくる気がしている。にも?が付きそう笑。殺人、ピストルなど毒も多い。
ともあれ、もう少し読みたくなる作家さんだ。 -
Posted by ブクログ
[こんな人におすすめ]
*タイトルに共感した人
直感を信じて大丈夫です。
*自分の推しへの感情とは違うけど、気持ちを想像することができる人
私のように『推し』は存在するけど愛してるかと聞かれると少し違うような、なんとなく応援しているだけだからな……と感じる人も共感できる部分がたくさんあると思います。読み進めながら、自分の『推し』に対する感情に近い言葉を探し、『推し』へ感謝を伝えたくなるかもしれません。
[こんな人は次の機会に]
*愛を受け止める心の余力がない人
エッセイやファンレターというより、ラブレターを何通も読み続ける感覚に近いです。好きな人に好きと言う感情はとてもパワフルで、とりわけ他人のまっすぐな愛情を受け止めることには少しエネルギーを使います。読み始める前に、自分の体力がどのくらい残っているか確認しておくと安心です。
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Posted by ブクログ
最果タヒさんを読みたくて、そして装丁が可愛すぎる!!と手に取った。 センスを試さないでくださいとか、人を愛することは他の誰かを愛さないとイコールであるとか、私は私のことを好きでも嫌いでもないままでいていいとか、なるほどと思わされた。私より年上のはずなのに、感性が擦り切れていないというか、自分のことを信じている青さ、世の中への期待や希望を持っている人だなぁと思った(こんな風に感性を評価することこそ作者が嫌うものでごめんなさいと言いたい)。 各章の最後の一文が取ってつけた感があるというか、保身のためにバランスを取っているように思えてしまったのが残念。文のつながりがとびとびで、お洒落だけど少し読みにくかったな。
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Posted by ブクログ
最果タヒさんの文章は自然に染みていくような感覚がある。読んでいるときは同意したり、そんなことを考えているんだなぁと思ったり、色々と考えていたはずなのに、食べ物の味のような感覚で食べたときとあとには美味いとは思うけど、どう美味かったがわからないような、吸収後は出てこないやつ。
『私が「私たち」だったころ』を読んで、私も今ならあの時考えていたであろうことが言語化できるだろうか。その枠に収まれるのであれば、本当に孤独ではない中で、孤独であるかのように思い、比較し、爆発する感じ。実際どう感じていたのかは当時の自分しか分かり得ないが。
あと職業として「人」が着くのは確かに、言葉として生き方までそれに定義されているような感じがする。
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Posted by ブクログ
ネタバレ2026.01.22 (木)
短編で手に取りやすく読んだことのない作家さんも多い中、読みやすかった。
金子玲介目当てで購入したけど、いくつか気に入った作品があって嬉しかった。
岡崎隼人 「パルス、またたき、脳挫傷」
砥上裕將 「母の箪笥」
五十嵐律人 「累犯家族」
荒木あかね 「重政の電池」
金子玲介 「恋文」
背筋 「こわくてキモくてかわいい、それ」
多崎礼 「海に還る」
柾木政宗 「切れたミサンガ」
夕木春央 「擲たれた手紙」
麻耶雄嵩 「探偵ですから」
この作品たちが好きだった。なかでも 「重政の電池」が1番良かったかも。余韻も好きだった。