【感想・ネタバレ】落雷はすべてキスのレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

読む人の世界の美しさのきっかけになりたい――。webマガジン「yom yom」掲載詩を中心に、「最果タヒ書店」のグッズ、雑誌、SNS発表作品を加えた44編を収録。詩の映画化、個展、作詞、街とのコラボレーションなど、ジャンルを超え続ける詩人が、言葉にならない思いを紡ぎ、未知の感覚を呼びさます最新詩集。 ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

夜、眠りにつく前に、この詩集をおふとんにくるまりながらそっと読む。好きな人のことを想い、遠くから愛すること。もう会えなくても、一瞬の恋だとしても、詩を読んでその人を思い出したとき、やさしい孤独と甘い痛みが心地よく体じゅうを満たしてゆく。

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2025年05月04日

Posted by ブクログ

愛したい、愛されたい、は幸せなことだけじゃないのに、読み終わったあと、多幸感に包まれた!
目には見えない世界の美しさを知った。
他の作品も読んでみたい!!

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

寂しさを深い愛で抱きしめるような一冊だった。愛することを切なさではなく寂しさで表現するのがタヒさんらしいと思いつつ、そんな愛することの孤独に落ち着きを覚える。
ここ最近のタヒさんの詩集の中でも一番好きだった気がする。特に「こいぬ座の詩」と「金木犀の詩」の言葉が心に残っている。

「「愛している」が誰かを救うことなんてないのかもしれないが、
それは誰のことも愛さない理由にはならないから、
ぼくはいつまでもきみが好きで、いつまでも寂しい。」
―――「こいぬ座の詩」より

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2024年08月16日

Posted by ブクログ

今回の詩集もとても良かった
わからなくても、どこか心に響く、不思議な詩たち
また改めて読んでみても響く詩は変わらずにあるんだろうなと思います

心がなんだか落ち着かない、そんな時に読むと
自分だけじゃないとほっと落ち着く、そんな本

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

好きだったもの
7 上弦の月の詩
23 衛生の詩
25 運命
31 夕焼けの詩
49 日没の詩
55 銀木犀の詩
58 宝石
64 浅瀬
67線香花火の詩
72 陽
87 麻酔
あとがき

相変わらずあとがきが良い。
気に入った詩の数が、過去作品の中で一番多かった。
装丁の印象もあり、夕焼けのような優しくて穏やかな詩が多く感じた。
特に好きだったのは、7.25.31.58.87。
上記以外にも、気に入ったものが沢山あった。
例えば、52ページの『2022』は書き始めの3行と書き終わりの1行がとても良かった。76.77ページには、月の詩が隣どうしで並んでいて素敵だった。
 

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

どんなことをしても僕らにはちゃんと終わりがくる。
それがどうしようもなくさみしくて、震えるほど恐くて、一歩先の暗闇に足がすくんでしまうけれど、顔を上げて見渡した先に小さくても光を見つけられたらいいなと思う。この作品を読んでそんなことを考えた。

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2024年01月30日

Posted by ブクログ

むしょうに最果タヒの詩が読みたくなって。あとがきの、
「ずっとそこにあって、そして突然美しく見える瞬間をもたらすものだったらいいな。詩を読んだその人にとっての『世界』が、新しさをまとって現れるきっかけになることがあれば、素敵だって思う。」
という言葉のとおり、私のなかにはすでに最果タヒの詩があって、それをふと思い出すような、眠っていた感覚が目覚めるような感覚で、あらためて触れたくなる。愛と世界はかくも美しい。

愛しているって言って、伝わらない間、
その言葉は唯一、永遠の言葉になる。
〈指輪の詩〉

愛の美しさではなく、星として、
あなたたちはきれい。
〈最小の星座〉

誰も行くことができない場所に咲いている花を、みなが美しいと言っていて、くだらないことだと花は思っていた。ぼくの愛はあれだ、きみの愛もあれだ、それさえもくだらない勘違いだ、ぼくたちは誰もがあの花で、本当は誰とも、きみとも、会えたことがない。
〈BABY〉

この全ての本が、
ぼくのために書かれたわけではないことが、
ぼくの一番きれいな孤独。
〈本棚の詩〉

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

死に際に、最後に、一番愛していた人が、
人生で最も愛した人かわからない。
愛の美しさではなく、星として、あなたたちはきれい。

夏はどんな瞳も全部溶けはじめの氷みたい
知らない誰かが呼んでくれる秋。

優しくいるということは、
傷ついてもいいと契約すること。

さみしさは殺意、
恋愛はそれをぶつける相手を見つけるための言い訳。

優しい人たちが孤独でいるとほっとする。

この全ての本が、
ぼくのために書かれたわけではないことが、
ぼくの一番きれいな孤独。





ちょっとだけ、にぶく、ずうんとする。
ぼくはきみが好きだよ。

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2024年05月22日

Posted by ブクログ

最果タヒさんの作品に限らず、詩集はどれかひとつでも好きな詩に出会えたらなと思っていて、今回もいくつか好きな詩に出会えたのでよかったなあと思う。
詩は理解しやすいようにきれいに言語化される前の言葉だと思っていて、だからよく分からないけど共鳴できるかも、という瞬間を見つけるのが好きなので、あとがきの言葉もすごく好きでした。

今回好きだと思ったものは以下の通り。

川底の詩
衛星の詩
日没の詩
線香花火の詩
金色の詩
本棚の詩
The Kiss
あとがき

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

死の世界が自分よりもずっと近くにあって、見える自然をとても敏感に感じとっているのだろうな。
相変わらず、読んでもすべて理解はできず、その中のひとフレーズや数行にとても深く感じいってしまう。又は一つの詩の雰囲気をとても好きになってしまう。そんな感じ…
又、違う日に読んだら全然感じ方が、違うのかもしれないと思った。

「金色の糸」 「銀木犀の詩」 「夕焼けの詩」、
あとは あとがきも好き。

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2024年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いつも本の装丁と厚さとサイズ感がすごくいいと感じさせてくれますが本書も色使いが絶妙と思います。

作品全体としてはこれまでと同様に、透明感があり、ヒリヒリとした感じがあり。でもヒリヒリも数年前とはちょっと質が変わって若者にありがちな鋭い壊れ物のような感じからちょっと鋭さが取れ、けれど丸くなったという訳でもない諦めに似たようなといいますか、引いた感じの老成感を感じます。
個人的な感覚なのでうまく表現できないのですが(伝わるかなぁ。本書を読まれた人の何人かにはこの感覚同意を得られる気がしますが)

好きな人ははっきり好きだし苦手な人ははっきり苦手なんじゃないかなと思われる一冊。
「氷柱」「光の注文」「波音の詩」「線香花火の詩」「金色の詩」「本棚の詩」「麻酔」が自分は良かった。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

星4つつけてはいますが、、、難しい、、、。 本当に声を出して読まないと、なかなか理解できない感じ、、、。 いや、それでもなかなか理解困難な世界。 五七五七七の短歌ぐらいがちょうどいい気もしますが、 もう少しじっくり楽しんでいきたいと思います。

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

愛と海と星たちの共演、物語性のある詩が好きです。
お気に入りは、上弦の月、運命、宝石、朝日、です。

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2024年04月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

詩は読まないけれど読んでみた。
まっすぐじゃない気持ちみたいなものがなんだか事象的に書かれているような作品の数々だった。歌詞で出てくるような矛盾した思いとか状況が、花や星の情景を使って表現されていた。歌詞も詩だったね。これらの詩を音に乗せたらどうなるのかなーと思った。

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

すごく話題の最果タヒさん。初めて読んだ。
詩を読み慣れてないからなのか、読み方のリズムを掴めなかった。テーマが恋や愛が多かったからなのか、内容があまり入ってこなかった。(でも、寺山修司とかは好きだし読みやすい) 短歌は大好きなのに、詩は難しい。その違いはなんだろう。やっぱ読みのリズムが掴めなくて内容が入ってこないからなのかなぁ。
<あとがき>のコメントが素敵でした。
いつかの自分にとってはこの詩が素敵だと思える瞬間はあるのかも。今じゃなかっただけで。

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2025年03月16日

Posted by ブクログ

読みやすさ★★☆☆☆
誰かにあげたくなる★★★☆☆
満足度★★★★☆

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心に流し込むまでに時間がかかりました。
自分がこの詩たちと同じ気持ちになっていないからなのか、なかなか一発で心に流し込めず型に収まらないというか……。じっくり、ゆっくり、口の中で溶かしていくような感覚でした。
でも、それがまたこの詩集の良いところなのかもしれません。

核には常に寂しさがあって、その周りをオブラートみたいな薄い膜の愛で包んでいるような、そんな本でした。

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2024年09月29日

Posted by ブクログ

詩は未知のジャンルでしたが、前々から気になってたので手に取りました。
 
意味を考え過ぎずに感覚的に捉えながる読み方が、私には合ってるのかな〜と感じました。と言いつつも、詩の背景や込められた想いを考えたくなってしまうのは、性分みたい。

夕焼けの詩が好きです。

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2024年09月08日

Posted by ブクログ

さみしさを理由に愛を求める瞬間がたしかにあって、けれどそれを口に出すとなにかしら打算的で、ただ斜に構えたいだけの人のようにも思われるだろうから、いつも黙る。

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2024年06月10日

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