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読む人の世界の美しさのきっかけになりたい――。webマガジン「yom yom」掲載詩を中心に、「最果タヒ書店」のグッズ、雑誌、SNS発表作品を加えた44編を収録。詩の映画化、個展、作詞、街とのコラボレーションなど、ジャンルを超え続ける詩人が、言葉にならない思いを紡ぎ、未知の感覚を呼びさます最新詩集。 ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
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Posted by ブクログ
好きだったもの
7 上弦の月の詩
23 衛生の詩
25 運命
31 夕焼けの詩
49 日没の詩
55 銀木犀の詩
58 宝石
64 浅瀬
67線香花火の詩
72 陽
87 麻酔
あとがき
相変わらずあとがきが良い。
気に入った詩の数が、過去作品の中で一番多かった。
装丁の印象もあり、夕焼けのような優しくて穏やかな詩が多く感じた。
特に好きだったのは、7.25.31.58.87。
上記以外にも、気に入ったものが沢山あった。
例えば、52ページの『2022』は書き始めの3行と書き終わりの1行がとても良かった。76.77ページには、月の詩が隣どうしで並んでいて素敵だった。
Posted by ブクログ
「落雷はすべてキス」という題名と「最果タヒ」という作者の名前に惹かれてというか、気になって読んでみた。
愛や恋、死を題材にした透明感とヒリヒリ感が印象的な詩が多い。
どう解釈したらいいのか難しいんだけれど、詩の中の言葉が心に染みるというか、心にささる不思議な詩。
あとがきもステキだ。
〝優しくいるということは、
傷ついてもいいと契約すること〟
(『夕焼けの詩』)
〝「愛している」が誰かを救うことなんてないのかもしれないが、
それは誰のことも愛さない理由にはならないから、
ぼくはいつまでも君が好きで、いつまでも寂しい〟 (『こいぬ座の詩』)
〝大切だったかどうかわからなかったものの方が、
大切なものより、失うとつらいんだよ〟
(『麻酔』)
〝私は、大切な人には美しい季節や、朝に気づいてほしい。毎日でなくても。たまに、気づいてほしいなって思う。幸せになってほしい、とかはむずかしい、具体的なことが何もわからないし、あなたは何が幸せなのか、私にはわからないから。でも、世界はずっとずっと美しいと思う。その美しさが私やあなたと少しも関係がないまま遠くに佇んでいることはとても多いけど、それらが何かを埋め合わせてくれるわけではないのかもしれないけど、でも、そんな時でも頭上には秋の空気が流れていたり、冬の切れ端がカーテンの端を揺らす。
それらの瞬間に気づく「あなた」はどこまでも、あなただけのものだ。
たとえその美しさが遠くても、あなた自身はあなたの真ん中で、その新しさに気づいている。 (『あとがき』)
Posted by ブクログ
むしょうに最果タヒの詩が読みたくなって。あとがきの、
「ずっとそこにあって、そして突然美しく見える瞬間をもたらすものだったらいいな。詩を読んだその人にとっての『世界』が、新しさをまとって現れるきっかけになることがあれば、素敵だって思う。」
という言葉のとおり、私のなかにはすでに最果タヒの詩があって、それをふと思い出すような、眠っていた感覚が目覚めるような感覚で、あらためて触れたくなる。愛と世界はかくも美しい。
愛しているって言って、伝わらない間、
その言葉は唯一、永遠の言葉になる。
〈指輪の詩〉
愛の美しさではなく、星として、
あなたたちはきれい。
〈最小の星座〉
誰も行くことができない場所に咲いている花を、みなが美しいと言っていて、くだらないことだと花は思っていた。ぼくの愛はあれだ、きみの愛もあれだ、それさえもくだらない勘違いだ、ぼくたちは誰もがあの花で、本当は誰とも、きみとも、会えたことがない。
〈BABY〉
この全ての本が、
ぼくのために書かれたわけではないことが、
ぼくの一番きれいな孤独。
〈本棚の詩〉
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