最果タヒのレビュー一覧

  • 星か獣になる季節

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    地下アイドル愛野真実が殺人容疑で逮捕された日、クラスの人気者 森下が教室から姿を消す。
    ぼく(山城)は森下の後をおって愛野真実の家に向かう。
    クラスの誰からも好かれる森下と、誰からも構われる事のなかったぼく、同じアイドルのライブに行きながら会話もしたことがなかった二人は愛野真実をたすけるために・・・。

    注目の詩人 最果タヒさんの小説。
    括弧の使い方が面白い。
    結末も予想と違って意外。
    後日談の「正しさの季節」も、加害者の親友、被害者の家族、大きな事件や事故を経験した人のその後の心情がリアルに描かれていて、どの人にも共感できた。

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    2015年03月26日
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。

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    言葉にしてしまうと零れ落ちてしまうもの、物語が、関係性がある。しかし、人間が人間であるには言葉が必要だ。言葉にする以前の想いと言葉にしてしまった気持ちの差異というかうっすらした膜のようなものを僕らは伝えたいし聞きたいし見たいと思う。
    物語という装置はそれを孕んでいる、孕める可能性がきっとあるんじゃないかって思う。きっと最果さんはそう思って詩だけじゃなくて小説も書いているんじゃないかって読みながら思った。だけどこうやって言葉にするとなにかが零れ落ちていく。それは個人個人の物語の中でふわふわと浮かんでいて形にしようとするときにほんのわずかな部分だけは表出できる質のものなのかもしれない。

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    2015年03月07日
  • 星か獣になる季節

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    縦書きではなく横書きなのに意味があると思う。文字が横に並ぶときに見える形(キャラクター的な)をかなり意識して書かれていると思う。同じ言葉でも縦書きより横書きだからこそわかる感覚、ひらがなが特に視覚的に。読むという行為は文字を見ることだから。最初の一篇『星か獣になる季節』は岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』を思い出してしまった。蓮見と星野の関係性のように。『星か獣に~』はコミュニケーションと関係性についてふたりの地下アイドルファンの少年について書かれている。その後が書かれたもう一篇『正しさの季節』はふたりの少年と関係があったものたちの話。どこかに行ってしまった者と置いていかれた者の物語とし

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    2015年02月23日
  • 天国と、とてつもない暇

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    ネタバレ

    自分にご褒美
    「生きていることを忘れるためにあまいものをたべている、私というものを忘れるためにうつくしいものを見つめてみる、」

    森の詩
    「愛が、すべてを救えるなら、私の生きる場所は地獄ですね。」

    かるたの詩
    「愛し合うっていうのは、なんだか神経衰弱みたいだね。」
    「いやだな、いやだなあ、どうしたって光はきれいだ。」

    おやすみ
    「知らない人が知らない人を愛するたび、私の中からも愛が減っていく気がしていた。」

    白の残滓
    「だから、私はただ、私一人が私のことを覚えつづけることだけが怖い。」

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    2026年07月26日
  • さっきまでは薔薇だったぼく

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    ネタバレ

    星3.6くらい。
    最果タヒさんの作品だけでなく、そもそも詩集というものを読むのも初。特に気に入ったのは『まばたき』。『猫戦争』と『水色』も良かった。
    今まで、詩をどうやって楽しんだらいいのだろう?という気持ちもあってなかなか詩に手を出していなかった。しかし、あとがきの「詩を読むとき、人はそれらを、きっと作品の水面で反射する光のように見つめている。」で自分にとっての詩の読み方の解釈が腑に落ちたような気がした。
    私は詩の言葉を読んで時々湧いてくる自分の感情を見つめるという感覚が近いのだろう。頭の整理ではなく心の整理を求めている。

    以下気に入った・印象に残った部分。

    me and you
    「た

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    2026年07月02日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    最果タヒさん、インスタなどでちょこちょこ触れてはいたのですが一冊の本でしっかり読むのはこれが初めてかもしれません。(ずっと読みたいと思って積んでました。)
    詩ってすごい。こういうものを書ける人が存在するんだという驚き。
    目の前がひろい宇宙空間になったような、不思議な感覚。神託かな?と思うような文。
    昔から詩は好きなのですが、久しぶりにしっかり詩集に浸って、新鮮に感じました。
    他の著書も読みたいです。

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    2026年06月29日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    ネタバレ

    私は選んでしまったんだなと思った。
    ちゃんと懸けてきた。図星を突かれたような文章だった。
    本当に一つのことしかやってこなかったからつまづいているような感覚になった。
    選んだことさえ不器用と感じなからやってきた。
    それでも楽しかったり、嬉しかったりするとやってて良かったと思ってしまう。
    説得してもらえたような気持ちになった。

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    ・夢を見続けようという、それだけの覚悟を決めるのだって想像以上に困難な、そんなジャンルはいくらでもある。好きなもので生きていきたいという気持ちと、好きなもので生きていけないという苦しみの中で、引

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    2026年06月17日
  • ファンになる。きみへの愛にリボンをつける。

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    私には2015.11〜2021.2頃、宝塚に最もハマっていた時期があります。
    贔屓が退団してからは観劇することが減り、スカステも解約、現在は退団後の贔屓を時々チェックする程度に落ち着きました。現在はどこからか「宝塚」というワードが聴こえると、スッとそちらの方向を見るくらいには大切な言葉として刻まれています。

    たまたま宝塚というワードをキャッチしたので、これは読むしかねぇと高まり読みました。

    最果さんはふわっと包み込むベールのような気持ちでファンをされている…!と驚きました。

    はっとした一文。
    「ただ幸せを願うことは踏み込まなくても思いやれる唯一のことなのかもしれない」

    ファン時代マジで

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    2026年06月16日
  • ファンになる。きみへの愛にリボンをつける。

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    ライブや舞台など「生きている人」を推す事についてのエッセイのようなラブレターような空に投げるポエムのような。一方的な愛、否憧れ?それは恋愛感情でもなく母性でもないのに、ただその人が健康で幸せで美味しいものをしっかり食べてゆっくり熟睡できる事を純粋な気持ちで願ってやまない事を「推す」って言えるんだと思う。
    生きてる人を推すという事はライブや舞台に行くことで実際にこの目で見たあの「本当に生きてる!!」という当たり前の感動を浴びる事はただ幸せなのだけれど、その幸せの中に私という存在は沢山の虹色のような心の中を抱えつつ推している。同じ舞台、同じライブでも何度もみたいのはその「生きてる人」は今一瞬1秒も

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    2026年05月23日
  • きみを愛ちゃん

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    今まで世に出た漫画に出てくるキャラクターたちをピックアップしてその人生観や人柄を紐解いて解説してくれる、文庫本の後ろの方の解説みたいな、解説入ると感じ取れてない部分を掬い取ってくれて視界がひらけてくるような。

    愛のある見解が見事でキャラがよりキラキラ光って見えたな。
    らんまのシャンプーとムースの関係性から人の愛し方優しさ距離感を説いてくれるし、エヴァのミサトさんの保護者観、鬼滅の炭治郎の過度な優しさについて、PEANUTSのルーシーの嫌われ具合について。

    ただ言い回しが独特で哲学的で私には汲み取りが難しいなって文章がちらほら。
    漫画の作者もそこまで考えてキャラを生み出してないんじゃ、、?と

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    2026年04月29日
  • 恋の収穫期

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    少し先の未来の恋愛小説、なんだと思うけど中々に難しかった。普通の表現でないので恋愛を楽しむというより文面と向き合うって感じかな。
    作者さんのクセなのかも。
    未来の話なのでSF要素もあるけど、前半は殆ど感じない。でも好きでもない人に好かれ浮かれる気持ちは分かる。その辺は青春を感じる。
    光の父親の秘密を共有し、受け止め方は、ザクッとして軽い思いで救われる気持ちになるんじゃないかな。

    ゆっくり読めばもっと楽しめたかもしれない。

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    2026年04月21日
  • 推してる、より、愛してる。

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    3/1くらいのところでお腹いっぱいになってしまった。同じような愛が詰まりすぎていた。
    でも言葉に透明感があって、表現の仕方は好き!

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    2026年04月20日
  • パパララレレルル

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    ◼️最果タヒ「パパララレレルル」

    言葉でぴったりこない感情を模索する短編集。

    最果タヒは詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」が映画化されるなど人気の詩人・作家だ。これまで最初の小説「星か獣になる季節」、第一詩集、中原中也賞を受賞した「グッドモーニング」を読んだ。

    詩集では+、/などの記号を使ったり、行をずらしたりと意味を理解しにくい、でも出来るだけの表現をしたい、という気持ちが伝わるような作品が多かった。そして最新の小説は短編集。やはり一筋縄では・・行かなかった。

    多くは恋愛が絡むもので、人魚姫、眠れるの美女、竹取物語、ギリシャ神話、マッチ売りの少女、白鳥の湖、、白鳥の湖、親指姫など

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    2026年04月02日
  • 推してる、より、愛してる。

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    [こんな人におすすめ]
    *タイトルに共感した人
     直感を信じて大丈夫です。

    *自分の推しへの感情とは違うけど、気持ちを想像することができる人
     私のように『推し』は存在するけど愛してるかと聞かれると少し違うような、なんとなく応援しているだけだからな……と感じる人も共感できる部分がたくさんあると思います。読み進めながら、自分の『推し』に対する感情に近い言葉を探し、『推し』へ感謝を伝えたくなるかもしれません。

    [こんな人は次の機会に]
    *愛を受け止める心の余力がない人
     エッセイやファンレターというより、ラブレターを何通も読み続ける感覚に近いです。好きな人に好きと言う感情はとてもパワフルで、と

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    2026年03月29日
  • 恋と誤解された夕焼け

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    わたしは詩というものがよく分かっていない。
    けれど、気に入ったフレーズを書き出したりしています。すると以外にもたくさん、書き出した言葉があるんですね。

    「薔薇」がメインのような気もしましたが、個人的にはわたしはわたしのもの、というようなフレーズがお気に入りです。

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    2026年03月22日
  • コンプレックス・プリズム

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    最果タヒさんを読みたくて、そして装丁が可愛すぎる!!と手に取った。 センスを試さないでくださいとか、人を愛することは他の誰かを愛さないとイコールであるとか、私は私のことを好きでも嫌いでもないままでいていいとか、なるほどと思わされた。私より年上のはずなのに、感性が擦り切れていないというか、自分のことを信じている青さ、世の中への期待や希望を持っている人だなぁと思った(こんな風に感性を評価することこそ作者が嫌うものでごめんなさいと言いたい)。 各章の最後の一文が取ってつけた感があるというか、保身のためにバランスを取っているように思えてしまったのが残念。文のつながりがとびとびで、お洒落だけど少し読みに

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    2026年03月17日
  • 天国と、とてつもない暇

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    あれ?と思った。
    何故か繋げて読めず、ひとつの詩でも1文ずつぷちぷち切れたまま捉えてしまいました。最果さんの詩集でも初かもしれない。

    これまでの詩集はどうだったっけ、この後の詩集もわたしにはこうしか読めなくなったのか?と思いの外、衝撃を受けてしまってます。

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    2026年03月04日
  • 恋の収穫期

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    恋人が好きだから手を繋ぎたいではなくて、恋人とは手を繋ぐものみたいだから手を繋ぐし、
    大好きな恋人と手を繋げたから気持ちが高揚するというよりは、恋人と手を繋ぐという体験に気持ちが高揚するみたいな、恋に恋する感覚を言語化されていた。

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    2026年02月28日
  • だから捨ててと言ったのに

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    タイトルに惹かれて読んだ。
    同じフレーズで始まるけれど、全然違う話がたくさん。
    初めて読む作家さんも多くて面白かった。

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    2026年02月23日
  • 少女ABCDEFGHIJKLMN

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    最果タヒさん、私の場合だが、表現をそのまま文字通りに想像しても話の輪郭は掴めない。ただ、こういうことなのかな、と想像を膨らませながら読むと理解できることもある。感覚でもって読むのがいい。あとがきがよかった。

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    2026年02月22日