最果タヒのレビュー一覧
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最果タヒさんの文章は自然に染みていくような感覚がある。読んでいるときは同意したり、そんなことを考えているんだなぁと思ったり、色々と考えていたはずなのに、食べ物の味のような感覚で食べたときとあとには美味いとは思うけど、どう美味かったがわからないような、吸収後は出てこないやつ。
『私が「私たち」だったころ』を読んで、私も今ならあの時考えていたであろうことが言語化できるだろうか。その枠に収まれるのであれば、本当に孤独ではない中で、孤独であるかのように思い、比較し、爆発する感じ。実際どう感じていたのかは当時の自分しか分かり得ないが。
あと職業として「人」が着くのは確かに、言葉として生き方までそれに定 -
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ネタバレ2026.01.22 (木)
短編で手に取りやすく読んだことのない作家さんも多い中、読みやすかった。
金子玲介目当てで購入したけど、いくつか気に入った作品があって嬉しかった。
岡崎隼人 「パルス、またたき、脳挫傷」
砥上裕將 「母の箪笥」
五十嵐律人 「累犯家族」
荒木あかね 「重政の電池」
金子玲介 「恋文」
背筋 「こわくてキモくてかわいい、それ」
多崎礼 「海に還る」
柾木政宗 「切れたミサンガ」
夕木春央 「擲たれた手紙」
麻耶雄嵩 「探偵ですから」
この作品たちが好きだった。なかでも 「重政の電池」が1番良かったかも。余韻も好きだった。 -
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色気ってのは腹が据わった覚悟の有る人間が醸し出すもんだ 知る事の、大切さも無意味さも素晴らしさも恐ろしさも全てこの作品が描いています。 娘ヨレンタがノヴァクの感情の部分に触れる唯一の存在であるのにも関わらず 以降は信念というよりは最早執着 それこそ「アポリア」(相反する二つの見解が等しく成立する場合、解決の糸口を見出せない難問)だと思うんですけど。 ある意味、完全オリジナルを作るという欲望は幻想だったり。もう流石にこの世界には蓄積が有り過ぎるから、どういう組み合わせで更に新しい事があるかなって事を皆探求していると思います。 文化は大きな川の流れであるという事を良く言っているんですけど、文章、文
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最果タヒの詩集は、読んだあとすぐに手放したくなる衝動に駆られる。なぜだろう。
素敵なんだけど、なんだか、忘れてしまいたくなる。
誰かがレビューで最果タヒと谷川俊太郎が似ているって言ってた。
わかる気がする。商業詩人で、言葉が難なくスラスラ出てくる(ようにみえる)人って感じかな。
でも、谷川俊太郎のほうが、その人となりが何となく詩の中に見える気がする。最果タヒは登場から今日まで、その人となりはまったくわからない。(彼女のエッセイを読めばそれなりにわかるんだけど。)
一つ一つの言葉が、詩が、輝いていて、よくこんな言葉で宝石を編み出せるなと思うんだけど、全体として見るとどれも同じに見えてしまう。
読 -
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◼️ 最果タヒ「グッドモーニング」
最先端?の現代詩集は慣れないな・・女性最年少にして中原中也賞受賞の1st詩集。
最果タヒは小説「星か獣になる季節」を読んだ。表層に現象を潜ませる感じで、フィクション、悲惨な事件を周囲から想像させるという、正攻法ではないもの、しかし小説の体は成していた。だから今作の崩し方にはけっこうびっくり。現代詩はこんな感じなんだろうか。
まだの
その
遠い空の
」
上に舞い上がり子供のふりをしている小さなその
黒い/影!」から
雨が降り出すのだ、(「空想距離」より一部抜粋)
行や上下のずらし、/や+、「」の多用など使えるもの -
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最果タヒさんの詩が好きで、今回初めて小説の形で最果タヒさんの作品に触れました。なかなかむずかしい。1時間半ぐらいで読みました。
詩として読むにはボリューミーだし、小説として読むには飲み込みづらい。詩っぽい部分は完全に頭を切り替えて読んでく感じでした。慣れるまでは何度も脱落しようか悩みましたが、全部読んでよかった。
恋愛小説の分類と思いますが、私は読み終わったあと、恋とか愛とはなんだか違うものが頭に残っていた気がします。
近未来要素もいいなあって思いました。最近、身体改造系(?)の作品をたまたま手に取る事が多くて、なるほどこういう攻めもあるのかという気持ちです。後半の展開好きです。
あとがきもす -
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