最果タヒのレビュー一覧

  • 星か獣になる季節

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    書き下ろしで後編である「正しさの季節」のほうが好き。
    だけど、でも、けど、ばかりの正しさ の分かり合えないもどかしさ、決して交わらない心苦しさ。
    誰かの正義は確かに誰かを傷付け否定するね

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    2016年08月16日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    主人公は地球で女子高生をやっている宇宙人。でも普通に地球人と同じ生活をし、普通の高校生となんら変わらず友人との関係や進路について悩んだりしている。奇抜な世界設定や特殊能力が幅を効かせるのでもなく、いわゆるキャラクター小説でもない。誰もが思春期に持つ現状や将来に対する漠然とした不安を描きだすことに主眼を置いた青春小説である。ただ、会話文がコミカルで量も多く、地の文も大方が主人公の心の中のツッコミといった具合。なので、ライトノベルと普通の小説の中間くらいの位置付けか。

    私はとても面白く読めた。「覚悟」についての主人公の気づきは私にとっても有益な学びであった。登場人物たちの希望進路はバラバラだが、どれもそれぞれ自分固有の価値観を反映していて面白い。個人個人を尊重する空気が物語には流れていて、それが気持ちいい。あとがきには「青春とは何か」ということに対する著者の考えが書かれていて、これが実に素晴らしい。私にはキラキラした青春なんてなかったし、青春とは何なんだろう?とずっと分からないでいたが、初めて納得できそうな答えに出会った。これは衝撃だった。物語はあとがきのための前菜だったのではないかとすら思える。小説の核にある想いが著者自らによって語られていて、読後の味わいを一段と深められるようになっている。

    最後に少し客観的なレビュー。著者の感性の鋭さや言葉の展開力、選択眼は唯一無二だと思っているが、詩やブログに比べると本作ではその個性が薄まっている。しかし、それは小説という形式との相性の問題だろう。彼女の表現は、自分の中に潜む感情を自分のものとして短い文章という形に放出するとき最大限いきるのだと思う。長い文章に物語を構築し、創作人物を通した形で心情を表現するのは相性がベストではないのだ。とはいえ、彼女の感性や価値観は存分に反映されているし、詩に比べて小説の方が伝えたいことが分かりやすくなっているのはメリットである。最果タヒ入門用、もしくは彼女の世界観が好きな人にお勧めする。

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    2016年07月19日
  • 星か獣になる季節

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    わあ、横書き!と嬉しくなった。そうなの、そうやって人にあわせてみたり、はしゃいでみせたりと、だいたいは人に影響を受けて、へとへとになって毎日を過ごしているから、正しいか正しくないかを完全無視して、自分の「ほんとう」へと突き進める人はまぶしい。まぶしがりながらもへとへとしている現実なんです。誰かが主役の女子会で、なにが好き?に「なんでも好きですよ(どれでもいい)」と返事したら、もう一生その人に興味がなくなるくらいのつかれっぷり。

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    2016年07月13日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    おもしろかったー!青春だった!やはり、詩の集合体ってかんじだからか、読みやすい!!ハルヒのパロなのかなって感じた。京アニがアニメ化したら成功すると思う〜〜雰囲気にかなり谷川流先生み感じた

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    2016年04月04日
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)

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    女子高校生の中に宇宙人がいつの間にか自然に紛れ込むという漫画みたいな設定のシュール系コメディとでもいうべきか。4編ある話の中で毎話繰り広げられる同じやりとりに、3話目でだいぶ飽きてきたが、最終話で予想以上に面白かったし、最後まで読んで、このスタイルでキャラぶれずに書き通した作者に脱帽

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    2016年03月30日
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。

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    ネットの力で魔法少女に変身する女子高生 織田日月はネットの悪意から生まれる魔物を退治していた。
    ある日、日月は図書室で転校生 安楽栞と出会う。
    安楽は風紀委員長から風紀違反検挙を依頼された探偵でアンドロイドだった。
    安楽から頼まれだ日月は協力して校内のネット問題を解決していく。

    注目の詩人 最果タヒさんの長編小説。
    雲の上の人とか、憧れの人も、自分と同じ普通の人間なんだって実感できるようになったのはいつの頃からだろうか。
    ネットなどの科学技術と人間についての関係も的確にとらえていて納得させられました。

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    2015年11月21日
  • 星か獣になる季節

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    一気に読んだ。あとがきより、「青春を軽蔑の季節だと、季節だったと、気付けるのはいつだろうか」。くだらない無視とかグループとか神様みたいに崇拝しないといけなかった部活の先生とか思い出した。

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    2015年09月13日
  • 星か獣になる季節

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    感情の説明の付かなさ。
    これを読むともう言葉ってどれだけ軽率なんだろうと。

    感情を全て正確に言語化できるはずは無いのに、人の言葉に答えを探す日々。
    答えを得たところで理解できない人間の思考なんていくらでもあり得るんだということ。
    人気者だって、結局平凡じゃない。そもそも平凡ってなんだっけ?

    分からないことを解釈し、自分なりの答えに変換するしかその人間に歩み寄れない。
    ひりひりするお話。

    ページの使い方が最果さんらしいです。

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    2015年06月26日
  • 星か獣になる季節

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    地下アイドル愛野真実が殺人容疑で逮捕された日、クラスの人気者 森下が教室から姿を消す。
    ぼく(山城)は森下の後をおって愛野真実の家に向かう。
    クラスの誰からも好かれる森下と、誰からも構われる事のなかったぼく、同じアイドルのライブに行きながら会話もしたことがなかった二人は愛野真実をたすけるために・・・。

    注目の詩人 最果タヒさんの小説。
    括弧の使い方が面白い。
    結末も予想と違って意外。
    後日談の「正しさの季節」も、加害者の親友、被害者の家族、大きな事件や事故を経験した人のその後の心情がリアルに描かれていて、どの人にも共感できた。

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    2015年03月26日
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。

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    言葉にしてしまうと零れ落ちてしまうもの、物語が、関係性がある。しかし、人間が人間であるには言葉が必要だ。言葉にする以前の想いと言葉にしてしまった気持ちの差異というかうっすらした膜のようなものを僕らは伝えたいし聞きたいし見たいと思う。
    物語という装置はそれを孕んでいる、孕める可能性がきっとあるんじゃないかって思う。きっと最果さんはそう思って詩だけじゃなくて小説も書いているんじゃないかって読みながら思った。だけどこうやって言葉にするとなにかが零れ落ちていく。それは個人個人の物語の中でふわふわと浮かんでいて形にしようとするときにほんのわずかな部分だけは表出できる質のものなのかもしれない。

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    2015年03月07日
  • 星か獣になる季節

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    縦書きではなく横書きなのに意味があると思う。文字が横に並ぶときに見える形(キャラクター的な)をかなり意識して書かれていると思う。同じ言葉でも縦書きより横書きだからこそわかる感覚、ひらがなが特に視覚的に。読むという行為は文字を見ることだから。最初の一篇『星か獣になる季節』は岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』を思い出してしまった。蓮見と星野の関係性のように。『星か獣に~』はコミュニケーションと関係性についてふたりの地下アイドルファンの少年について書かれている。その後が書かれたもう一篇『正しさの季節』はふたりの少年と関係があったものたちの話。どこかに行ってしまった者と置いていかれた者の物語としてもこの一冊は読める。星(超越者)になるか獣(地に足をつけて生きる者)になるか。たいていのものは後者であり誰でもない自分を受け入れたくなくて誰か他者を軽蔑しながら自分の足元を確かめていた季節、それが十七才であり人を傷つけながらそれにより自分が傷ついてその痛みや血で安心すらする。見上げた星の輝きに絶望しながら咆哮(彷徨)している。僕らはその季節を通り抜けてきたがその残骸を抱えながら生きている。

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    2015年02月23日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    思い返せば、最後に詩に触れたのは学生時代まで遡るのではないか。
    その当時でもどれだけ理解できていたか、と問われれば回答に窮するところだが、それは今でも変わっていないらしい。
    だが、苦しいという感情は抱くことができた。
    もしかすると、本当に追い詰められたり孤独を感じているときなどに触れると、引き込まれてしまうかもしれない。

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    2026年10月19日
  • コンプレックス・プリズム

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    詩人ということもあってか、すごく表現が難しい

    私も同じような思考をしたことがあるから、似ているところを感じるが、全く違うところに終着するところがさらに難しく感じた

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    2026年10月11日
  • 恋の収穫期

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    装丁に惹かれて手に取った。
    読んでいて、思考が宙に浮かぶような不思議な感覚だった。ただそれがどこか心地良かった。

    あとがきを読んで、筆者が特異な設定の上で描きたかったのはごく普遍的な、人間と人間の物語だったのだなと理解。

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    2026年10月06日
  • だから捨ててと言ったのに

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    【だから捨ててと言ったのに】

    同じテーマの1行目「だから捨ててと言ったのに」を基に25のショートショートが織りなされる。現代小説、SF、時代小説、斜め上のものまで、6ページの中なら何でもありなアンソロジーでした!楽しかった〜♪

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    2026年09月29日
  • 夜景座生まれ

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    パッションで読み進めるが難解。
    でも詩ってそういうもので、数多の中から感性が近い詩が詩集の中に一つでも見つかればいいのかも。
    詩全体は難しかったけど、心が動くフレーズとかが見つかったのでよかった。

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    2026年09月22日
  • コンプレックス・プリズム

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    自分のコンプレックスってなんだろう?って思った。
    けどあんま出てこなくて。
    それも何でだろう?って思いながら読んでたらいつのまにか読み終わってた。

    コンプレックスって
    誰かと比べると生まれるのか
    理想と乖離があると生まれるのかもな
    って思った。

    今の自分あんまもがいてないんだろうなって着地

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    2026年09月08日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    山口一郎さんと魚豊さんの対談が良かった!真摯にものをつくるということの尊さを感じた。単にもっとがんばらなくちゃと思った。

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    2026年09月08日
  • 夜景座生まれ

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    詩、難しい。
    最果さんの詩集をきちんと読むのは初めてで、わたしが見ている世界って、、、と自分のちっぽけさを感じた。
    詩は考えているところからさらに思考がつながっていて、この話どこから来た?と思っていたら急に終わるので、わたしの読解力がないので申し訳ない。

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    2026年09月01日
  • 星か獣になる季節

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    読んでる間、ずっと不思議な感覚で読んでたなぁ。
    読みやすいような、読みにくいような。
    謎解き小説ではないからスッキリするわけではないけど、読後感が嫌な感じというわけではなかったです

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    2026年08月23日