あらすじ
至極のエッセイ45本に加え、文庫版の「おまけ」9本&「あとがき」を収録。あなたの心の中でうごめく「曖昧な感情」に、「曖昧なまま」そっと寄り添ってくれる沢山の言葉たち―最果タヒ初のエッセイ集!
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たまにでてくる怖いやん?で安心する
自分の思ったこともないようなことの回は理解するのにエネルギーが必要で疲れましたが、とてつもなくこれだ!っていうのもあった
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文庫版の帯にも引用されていますが、
「きっと人は、ちょっとわからないくらいがちょうどいい。」という一節。おそらく「全てわかるなどと思うのは傲慢だ」ということと裏表なんだと思いますが、なんだかいいなと思います。
あと本文と直接は関係無いですが、文庫版の帯の推薦文に、翻訳家の岸本佐知子さんも名を連ねていましたが、文章の感じや物事に対する見方みたいなものはタヒさんと岸本さんで共通するものを感じるので、この人選には納得させられました。
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言葉が優しかったすきだった
一つ一つの言葉がほんとに
誰に話すにしてもオチがないような
でも日々いつも感じてるような
すごく素朴で優しくて
サブカルでもない、最果タヒでもない
ただ言葉だけ受け取りたいと思った
それに
これで良いよね。って思わせてくれた本
言葉は君の生中継
ってやつが結構好きだったし印象に残ってる
あとは
友達だから友達
どうして友達になったとか何で友達なのかなんて理由は必要ない
ただ気づいたら友達だった
っていう関係性がって話もすごく良かった。
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★めちゃくちゃ好きなものができた時に、他人にすすめるということがやっぱりどうしてもできなくて、というかすすめたいとか共有したいとも思わない★
エッセイって自己主張の最上級やと思っていて、だから共感できるエッセイって限られてると思うんです。私は、もう最果タヒという枠にピッタリハマりました。
全ての文章や言葉が共感でしかないし、今まで無意識下においやってた気持ちを全部表現してくれてる感じ。
たまらなく好き、でもあんまり広まって欲しくない。
2022/12/01 2回目
物語の文章問題廃止デモを起こしたい。廃止できなくとも、問題文に【ただし、作家が思い描いた人物像が感じたことで、かつ大多数の人がその感情を共感できた選択肢を正解とする】という注意書きをしてほしい。
物語文なんて、捉え方の齟齬パンデミックでしかないじゃん。“あたしはこのつもりで書いたけど、そういう捉え方もあるわ”って作家さんでも正解わかんなくなるし。
社会では「多様性を大切に!」とか謳っているけれど、大多数が感じるものは理解してね、っていう傲慢な矛盾。
これは私の思いを最果タヒさん風に書いてみました。
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タヒさんが自分の横にピタッと静かに座っていて、読み聞かせるでなく、ただ黙々と自分のことを語っているようなそんな一冊だと思った。例えるなら、、電車で隣りに座った人が本を音読してるみたいなそういう感じ
この本の中にたくさんある言葉に表現にふわっと支えられて、うれしいようなちょっとおかしいようなヘンテコな気持ちで、読むたびにニヤニヤしてしまった
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不安定な10代に凄く読んで欲しいエッセイ。
最果タヒさんの、決して、人を擁護しない姿勢が好き。 君の言い訳も私の言い訳も全部 芸術で、美しくて、そこに何も無くてもいいんだと思えた。
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無意識に、世間で言う「いい子」だとか、「好まれる」人の行動を自分に課していて、それに苦しくなってしまうことがある私にとって、
どうでもいいことをずっと喋っていたり、剥き出しの嫌悪感で人や物事を罵ったりすること、そんな一般には「いいこと」とされていないことも、むしろそんな姿こそが「美しい」と肯定してくれる最果タヒさんの言葉は、とても刺さった。
そして思い返してみれば私の友達や恋人は、内容やオチや面白みもない話を、真剣にかつ楽しく聞いてくれる、最高の人たちだと改めて気づくことができた。幸せ者だ。
いつの日からか、私たちコミュニケーションはとても難しくなってしまっていた。そして多くの人がそれに苦しんでいる。もっとシンプルに、そして純粋に他者と関わることができると思う。自分も、いろいろ期待したり求めたりするのはやめよう、やめたい。
言葉にすると自分の感情や思考が画一化されてしまうというのは、私もよく感じていた。言葉にすることでこぼれ落ちってしまった、言葉にできなかった私の気持ちたちは、間違いなくこの本を読んで掬われた気がする。
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自分の中でもやもやしていた感情が文章化されていて、同じこと考えたり感じる人がいて良かったなと思った。作者に全部共感したわけではないけど、ところどころ刺さった。
「感情の娯楽性」、「さみしくなりたい」、「ネガティブを極めて、ポジティブへ。」、「I like it」の章が個人的には好き。
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【全体の感想】
こんな感受性を持ちたいと思う気持ち…30%、共感を得る気持ち…20%、「生きづらそう」と感じる気持ち…50%くらいの割合がブレンドされた感情になりました。
最果タヒさんのエッセイは2作目で、自分にない考え方や感受性が欲しくなった時に読みたくなります。(大体「生きづらそう」と感じてしまうことの方が多いわけですが…笑)
以下、好きなタイトルと思ったこと。
▪︎はだし
→「その時の状況に合う言葉を紡ぐこと」と、「伝えること」は異なることと書いてあり、同時にやって上手くいかないのは、そうだよなと思った。
気づかせてくださるお言葉。
▪︎言葉は表情
気持ちを考えなさいと言われるけれど、本当に相手の奥底まで気持ちを推測することは親切や優しさなんだろうか。わかるはずだと期待すること自体が傲慢だとときどき思う。
→言ってることは理解する。でもその傲慢さは少し持っていたい。
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存在自体への愛の表現、好きを見つけることの意味、人間の姿と好きな会話、作者の嗜好
ブログと本の中間という感じ
真剣に読むというよりかは、本と会話しているようなテンポで読む方がおすすめ
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普段ぼんやりと考えているけど言葉にできていなかった感情が、ぴったりと言語化されている文章がいくつもあって、凄く嬉しかった。
私がネガティブに捉えていたことを最果さんは人生の面白さとして捉えていて、そう考えたらいいのか、と救われた気分になった。
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「きっと人は、ちょっとわからないぐらいがちょうどいい」__それはタヒさんの言葉にも当てはまると思う。読んでいると心が満たされたり、?が浮かんだりと忙しい。言葉に向き合ってるなぁと実感できてなんだか嬉しくなった。
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最果さんの思考が手続きを踏まずにそのままストレートに入ってくるような感覚。まあそんなわけはないんだけど。校閲だってあるだろうし。いやでも単行本版のあとがきに「ブログのものがほとんど」ってあったから、やっぱり思考トレースかも?だって考えるときってこんな感じで脈絡なくいくじゃん。
読んでいるとこんな感じで話し方(書き方か?)が似てくる気がします。読み返したら全然似てなくて驚きましたが。一気に人の思考が入ってくるので、興味深いけど一気には読めません。時間をかけて少しずつ味わいました。
文庫版のおまけの方が文章が整っている感じがして、ナマ感が薄い気がします。電車で船を漕ぎながら読んでいたからかもしれませんが。
人の悪意とか、嫌いなものを見たときにその人の本性を感じる、というのは納得です。「うへー!!!」と思う一方で一気にその人を好きになっちゃったり。共通の敵を持て、と似ているようでまた違うんだけど。清廉潔白、非の打ち所がありません!よりも、時に嫌んなりながらも自分と同じでダメなところがあるんだね、と嬉しくなるんだと思います。
Posted by ブクログ
友達と過ごすのは退屈な時間ぐらいでいい。友達を楽しませるのが私の仕事ではない。
人と共有するのは、感情、不幸、苦労よりお天気やケーキが美味しいなど他愛のないものの方がいい。
他人の人生の背景になれるくらいがちょうどいい。
他者に嫌われることを恐れてる時点で、現時点自分が好かれてると考えてるから、図々しいbyアンタッチャブル柴田さん
これらの言葉が刺さりました。
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宇多田ヒカルの歌をとても好きになったけれど、彼女に詳しくなりたい、彼女の歌と密接している人生まで歌を通じて消費したいと思わなかった、という考え方に共感。わかるわ。
あと、自分が好きなものを言った時に、その内容に優劣をつけようとする他人がいることにうんざりしているくだりも好き。
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読んでて、絶対にこの人とは友達になりたくないなと思ったけど、そう思った時点で私は最果タヒに敗北してるんだろうな……とか思った あまり好きな本じゃないですが共感できるところも多いのが悔しい!!
Posted by ブクログ
『きみが友達との楽しい時間のために、ひねり出した悪意について。』や『わからないぐらいがちょうどいい』が好きです。
人や人生を簡単な言葉でまとめたり切り取ったりせず、複雑で雑多な感覚や思考をそのまま行きつ戻りつ表現している感じ、いいですね。
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この方の詩が時に深く突き刺さり、時に私を救う理由がなんとなくだけど分かった気がした。孤独は悪いことではなく、人と繋がらなくなって平気、そんな自分を肯定してあげたい。
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最果タヒの思考はめんどくさい
そのめんどくささをそのまま言葉にした本作
でもそのめんどくささが僕は好き
全く違う経験をしてきた知らない誰かと交差点で一瞬すれ違う
それより美しいことは多分この世界にはないってこと
そのことを最果タヒはずっとうたってるんだと思う
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ふっと過ぎ去っていく違和感(違和感とすら感じていないけど、ちょっとひっかかる)みたいなものを拾い上げている感じ。しくしくひりひりする感じ。
でも、ことばは目のうえを滑っていってしまいがちでした。
Posted by ブクログ
最果タヒさんの句読点が少なくだだだだっと文字が並んでいる感じがすき。ひとと共有したくない、できるだけしゃべりたくない、の感覚がよくわかってうなずいた。自分と同じような感覚を持っている方(僭越ながら)がいることに安心した。
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タヒさんのエッセイを読んでいると、言葉が滝のように流れてきて、その勢いにごうごうとのまれていくような感じがします。
その言葉の中に「あっ」と思うものがたくさんあって、読み返したいところにドッグイヤーを付けながら読みました。
手元に置いておきたい一冊となりました。
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最初の話から引き込まれていった~
独り言のようで深いし面白い不思議、人に向けて書かれているし人によって見られ感じられて消費されている。本人が言う通り人に見られるために文を書くことが好きだということがよく分かる。すごいなぁ。
思ったことのある感情とか思想がタヒさんの文で論破というか流されるというかそういう感じが最高でした~鼻でふふふっとにんまりしながら読める感じも好きです。
Posted by ブクログ
あまり共感はできないが、ああそういうようなことを考える時もあるよねとは思えた。人と仲良くしたいと思わないっていうのは、人と違うことや、あるいは同じであろうとする勇気がないのかなと思った。コミュニケーションや話すことが苦手っていうのはすごくわかるし、だからこそそういうフラストレーションみたいなものを言葉や本に込めているのは純粋にすごい。けど、じゃあそれをコミュニケーションに載せる練習をしたらいいじゃん。話すのは苦手かもしれないけど、人と距離を置きたがるのは、こんな素晴らしいエッセイ書けてるんだから、よくわかんねぇよ、と思ってしまった。だから言い訳なのか。まあそれくらいじゃないとかっこいい詩は書けないのか。
読んでいて、エッセイならばもっと人間臭くあってほしいと感じた。めちゃくちゃ視点は鋭いのに、昇華されない感じ。
Posted by ブクログ
友達と本交換をして
好きのなものを共有。素敵な事だとこの本を読んで思った。
10代への固執がすごくて、ちょっと重たく感じたりして、読み込むよりもぐんぐん進んだ方が今の私にはいいなと思い後半はざっと読んだ。
日常の細やかな気づきや思考をこういう言葉にすることができるのはおもしろいだろうなとおもった。