最果タヒのレビュー一覧

  • 落雷はすべてキス
    今回の詩集もとても良かった
    わからなくても、どこか心に響く、不思議な詩たち
    また改めて読んでみても響く詩は変わらずにあるんだろうなと思います

    心がなんだか落ち着かない、そんな時に読むと
    自分だけじゃないとほっと落ち着く、そんな本
  • きみの言い訳は最高の芸術
    たまにでてくる怖いやん?で安心する
    自分の思ったこともないようなことの回は理解するのにエネルギーが必要で疲れましたが、とてつもなくこれだ!っていうのもあった
  • 落雷はすべてキス
    好きだったもの
    7 上弦の月の詩
    23 衛生の詩
    25 運命
    31 夕焼けの詩
    49 日没の詩
    55 銀木犀の詩
    58 宝石
    64 浅瀬
    67線香花火の詩
    72 陽
    87 麻酔
    あとがき

    相変わらずあとがきが良い。
    気に入った詩の数が、過去作品の中で一番多かった。
    装丁の印象もあり、夕焼けのような...続きを読む
  • 落雷はすべてキス
    どんなことをしても僕らにはちゃんと終わりがくる。
    それがどうしようもなくさみしくて、震えるほど恐くて、一歩先の暗闇に足がすくんでしまうけれど、顔を上げて見渡した先に小さくても光を見つけられたらいいなと思う。この作品を読んでそんなことを考えた。
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)
    宇宙人というと特別で珍しい気がしてしまうけれど放課後にアイスを食べたり部活動で合宿に行ったり進路に悩んだり焦ったり。とても普通で退屈なほどの日常。でも精神的に参っていた十代を送った私は凡庸さをとても切り捨てられない。沢山の女の子の中から友人と呼べるほど何かを共有できる人がずっと居なかった。もし十代に...続きを読む
  • きみの言い訳は最高の芸術
    シンプルに好きだと思った。わたしは悪意を悪意だと認められる人が好き。そうじゃない人に文学なんて言葉なんていらないとさえ思う。
  • コンプレックス・プリズム
    普段エッセイや詩集を読まないけど、帯のこの言葉に惹かれて買った。

    劣等感とはいうけれど、それなら誰を私は優れていると思っているのだろう



    この自己愛に満ち溢れているけど、自分の足りない所も自覚してるし、人の見る目も気になってしまって、その狭間で唸っている感じが自分だ!!

    と重なる所があって頷...続きを読む
  • コンプレックス・プリズム
    作者にとっては鬱陶しいと思う感想かもしれないが、どのエッセイも共感できる作品だった。自分なりの考えとかを持てるエッセイ集でとても興味深かった。帯に書いてある、「劣等感というけれど、それなら誰を私は優れていると思っているのだろう」とい言葉に惹かれて、買ったが他の作品も読んでみたくなった。帯の言葉に対す...続きを読む
  • 天国と、とてつもない暇

    独り言

    まるで独り言に花が咲くような気持ちになる。心が膨張して現れる私達の透明なモノローグの声がする。知っている言葉を知らないままで形に生まれず消えてゆく私達の透明な独り言に花が咲く。人々と会話をするように言葉を持つ私達の人生は朗読なのかもしれない。透明なモノローグに色彩が落とされてまるで独り言に花が咲くよ...続きを読む
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    「圧倒的な文体で語る新感覚の小説」って書かれてるだけあって、本当に圧倒的。言葉なのに生。入ってくるって感じじゃなくて、飲み込まれていくって感じ。何もスジが通ってないのに、通らないから現象だっていうとんでもなさに説得力がある。でも本当はスジが通っていて、僕にそれがよく理解できていないだけなんだろうな、...続きを読む
  • きみの言い訳は最高の芸術
    文庫版の帯にも引用されていますが、
    「きっと人は、ちょっとわからないくらいがちょうどいい。」という一節。おそらく「全てわかるなどと思うのは傲慢だ」ということと裏表なんだと思いますが、なんだかいいなと思います。

    あと本文と直接は関係無いですが、文庫版の帯の推薦文に、翻訳家の岸本佐知子さんも名を連ねて...続きを読む
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    文庫版のあとがきまで読んでやっぱり好きだなと思いました。ずっと感情をそのまま書いたような感じがして、教室とかグラウンド、ファミレスの空気感が伝わってきて面白いです。淡々としていて過激さがあるのが好きです。
  • かけがえのないマグマ 大森靖子激白
    本物。
    靖子ちゃんはすごいな。どうやったら言語化できるんだろう。
    中2くらいでLINE Musicの体験でせーこちゃんのマジックミラーを聴いた。
    一回インタビューで、「自分のことを歌っているわけではない」って言ってるのを見てショック受けたけど、今は徐々にわかってきた。
  • きみの言い訳は最高の芸術
    才能だって努力だって、憧れだって、最高じゃん
    のところが好きです。
    なんだか懐かしいような何かに引き戻されるような気持ちになるエッセイでした
  • きみの言い訳は最高の芸術
    言葉が優しかったすきだった

    一つ一つの言葉がほんとに
    誰に話すにしてもオチがないような
    でも日々いつも感じてるような
    すごく素朴で優しくて
    サブカルでもない、最果タヒでもない
    ただ言葉だけ受け取りたいと思った
    それに
    これで良いよね。って思わせてくれた本

    言葉は君の生中継

    ってやつが結構好きだ...続きを読む
  • きみの言い訳は最高の芸術
    ★めちゃくちゃ好きなものができた時に、他人にすすめるということがやっぱりどうしてもできなくて、というかすすめたいとか共有したいとも思わない★

    エッセイって自己主張の最上級やと思っていて、だから共感できるエッセイって限られてると思うんです。私は、もう最果タヒという枠にピッタリハマりました。

    全ての...続きを読む
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    今の時代、詩って読むのかなと思ったこともあった。今の時代だから、ことばやおもいをあたまのなかから出すことが大事なんだと思う。
  • きみの言い訳は最高の芸術
    タヒさんが自分の横にピタッと静かに座っていて、読み聞かせるでなく、ただ黙々と自分のことを語っているようなそんな一冊だと思った。例えるなら、、電車で隣りに座った人が本を音読してるみたいなそういう感じ

    この本の中にたくさんある言葉に表現にふわっと支えられて、うれしいようなちょっとおかしいようなヘンテコ...続きを読む
  • 天国と、とてつもない暇
    最果さんの詩を読むと、〝自分まだ息できてるな〟
    と感じます。

    『私はただ、私一人が私のことを覚えつづけることだけが怖い。』
    書き綴った言葉と共に息をしている最果さん、
    これからも書き続けてください!いつも救われてます。ありがとう、
  • きみの言い訳は最高の芸術
    不安定な10代に凄く読んで欲しいエッセイ。
    最果タヒさんの、決して、人を擁護しない姿勢が好き。 君の言い訳も私の言い訳も全部 芸術で、美しくて、そこに何も無くてもいいんだと思えた。