最果タヒのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「好き」なひとを思いやりたいという気持ち、自己満足だからと想いを押し込めてしまう思考、それでもあなたが好きな人間がここにいますよと伝えたい気持ちでぐるぐるとし続ける文章が自分と重なり、なかなか読み進められなかった。
自分の推しへの想いと重ねすぎて心も思考もどこかへ行ってしまい、目だけが文字を追っている瞬間が多発した。
「推し活」文化の過熱、煽るメディア、SNSでは他者の情熱への冷笑が蔓延る中、「わたしがわたしのために、好きなひとをただ‘’好き‘’なんですよ」、という口ぶりにはとても安心できた。
定期的に読み返して、自分の「ファンとしての在り方」を見つめ直すようにしたい。 -
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Posted by ブクログ
詩は、わたしのなかにあった記憶や感情に、名前をつけてくれる。それで、これもあれもあってよかったんだと思える。「打楽器」という詩がすき。むかし、好きだった男の子が、わたしのためにピアノを弾いてくれたことを思い出した。すき、とつぶやいて部屋を出たら、そのあともその人は耳を赤くしてピアノを弾き続けてたこととか。もっといろいろ思い出はあったはず、感情もあったはず、でも思い出せなくて、また新しい人を好きになる。でも、ピアノだけはおぼえてて、すごくきれいで、2人になにがあったかさっぱりわからないけれど全部なかったことにはならない、美しいという余韻だけ胸に残る。この詩は、あの頃の説明しがたい想いや関係に名前
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Posted by ブクログ
最近、突如現れた自分の「好き」の気持ちに戸惑っていて、そんなときにこの本に出会えたのは、何かの縁だったと思う。
何も「好き」が無いときに読むと、ちょっと濃い口と思ったかもしれない、だけど、今の自分には全てのページに必要としていた言葉が書かれていたような感覚。うんうんうんって100回くらい頷いた。
好きなのに、キラキラだけしていられない。ふと、こんなに「好き」を中心にして大丈夫かな?とか思う。何してるんだろう…という気分にのまれる。そういう戸惑いがある。
だから、気持ちがすごく支えられた。
誰かを好きな「自分」について考え続ける。結局、好きを自覚することって、自分の内面に深く潜っていくこと