最果タヒのレビュー一覧

  • きみの言い訳は最高の芸術

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    この方の詩が時に深く突き刺さり、時に私を救う理由がなんとなくだけど分かった気がした。孤独は悪いことではなく、人と繋がらなくなって平気、そんな自分を肯定してあげたい。

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    2022年01月23日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    最果タヒの思考はめんどくさい
    そのめんどくささをそのまま言葉にした本作
    でもそのめんどくささが僕は好き
    全く違う経験をしてきた知らない誰かと交差点で一瞬すれ違う
    それより美しいことは多分この世界にはないってこと
    そのことを最果タヒはずっとうたってるんだと思う

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    2021年12月27日
  • パパララレレルル

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    最果タヒが言葉で紡ごうとするのは言葉にならない何か
    「さみしい」と言ったときに削ぎ落とされる何か
    規格化した言葉ではない何か
    言葉の先にある何か

    物語であろうと詩であろうと彼女のやろうとしていることは変わらない
    そんなことを強く感じた一冊でした。

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    2021年12月22日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    ふっと過ぎ去っていく違和感(違和感とすら感じていないけど、ちょっとひっかかる)みたいなものを拾い上げている感じ。しくしくひりひりする感じ。
    でも、ことばは目のうえを滑っていってしまいがちでした。

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    2021年10月02日
  • 夜景座生まれ

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    ネタバレ

    (ぼくの恋人は水色や白色の景色をみつめて、孤独で仕方が無いのに生きるのは誰かと恋をしているからだろうかと思った、でも恋人はこれからもずっと、ぼくに出会うことがない)

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    2021年09月28日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    何年かぶりに読んだけれど、当時と今とを比べても変わらず切っ先の鋭い言葉を突きつけられているような感覚だ。
    彼氏(ではないけれど)、友人(ではないけれど)、兄、兄の婚約者(ビッチ)、兄の親友(自殺志願者)、全方位に敵。過激で、極端で、むきだしの女子高生の頭の中。私も17歳の時は不機嫌そうな顔でずっとこんなことばかり考えていたような気がする。からあげはおいしい。
    それにしても、あの頃の全速力で駆け抜けるような時間のことを今の私が大人ぶって「なつかしい」なんて言って懐古したらやっぱり怒られるのだろうか。「は?きも。お前に私のなにがわかんの?」
    今の私と、過去の私は、たしかに限りなく他者だ。だって未来

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    2021年09月16日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    何も考えずに書かれたであろう最果タヒさんの処女作
    ことばのひとつひとつが綺麗 色に例えたらカラフル
    子宮外の酸素は攻撃的で美味しくないけど綺麗だよねって感じました
    473円です みんなお菓子我慢して読んでみてください

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    2021年09月15日
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。

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    ネタバレ

    魔法少女とアンドロイドという突拍子もない設定でありながら、「目の前の人と向き合えているか」というメッセージに落とし込むのが流石。途中、読みにくいところもあったが、最果さんの文章独特の雰囲気で好きだった。今度は詩集も読みたい。

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    2021年09月14日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    主人公はわたしと同じ17歳。
    自分が何をしたいのか、整理をする事が出来ずに、弄れた考えで生活に不満を持つ。
    それでもいずれは、(葉介)兄と同じように、
    生き延びて、変わっていくのだ。
    10代という輝かしい、安定しないときが、
    尊い、なんだかんだ大嫌いで
    大好き、だと思えた。

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    2021年09月13日
  • 天国と、とてつもない暇

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    頭がぐるぐるしたり疲れたりした時に最果タヒさんの詩を読むと、よくわからないけれど落ち着く。思考が分断されて、自分が目の前の文字列を追うだけの装置になるのを感じる。意味がわからなくても、想像が追いつかなくても、きらきらとした綺麗なことばを拾い上げられると嬉しいな、と思える。そうやって自分は練り上げられた言葉に助けられていると感じられるから、最果タヒさんの詩は好き。

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    2021年09月09日
  • グッドモーニング(新潮文庫nex)

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    言葉を噛み締めたくて、言葉を握りしめたくて、手に取る。
    言葉の舌触り、言葉の手触り。なんとなく感じるそれらを味わいたくて。
    装飾過多に思えたり、するりと逃げてしまったり。詩を読むとは何か。感じていたい味わいたい。そんな気持ちが静かに昂ぶった。

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    2021年09月03日
  • 少女ABCDEFGHIJKLMN

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    ネタバレ

    少し難しいと感じた。機械の話の中で、知能が高いからこの世界に生まれることを拒んだというところがあり、なるほどと思った。初めて最果さんの本を拝読したが、他の本も気になっている。

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    2021年02月08日
  • 夜景座生まれ

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    最果タヒさんの詩は、わかるようでわからない
    わかるなぁ、と思って読んでいた詩が突然自分のよくわからないところまで飛ぶ
    逆に、よくわからないなぁと思って読んでいた詩が、全部読むとものすごく意味がわかったり

    この詩集もそう。
    でもなにより、最果タヒさんの詩には切実さがある。
    それに惹きつけられて
    わからないということの意味を考えながら
    少しずつ読む。

    とても大切な時間

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    2020年12月27日
  • 夜景座生まれ

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    言っていることというか、題材が一度他者へ向かって開いていったかと思えば、どんどん孤独へ向かって閉じてきている。その一方で、著者の言語へのアプローチは一貫してポップなので、逆に何か新しい感覚でもって世界の窓を開かれていくような快感を覚える。これは著者の初期の作品『グッドモーニング』からずっとそうで、ポップではないにせよ『何故か明るい気分になる』『今まで誰も言葉にしてくれなかった思想を言葉にしてくれたと思ってしまう』という持ち味があると思う。それが最新作でも味わえたので驚き。常に新しくてすごいなあおもしろいなあと思う。どんどん平易で恣意性の高い言葉選びに傾き、かたや読者は誰も言ったことのないことを

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    2020年12月17日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    最果タヒさんの句読点が少なくだだだだっと文字が並んでいる感じがすき。ひとと共有したくない、できるだけしゃべりたくない、の感覚がよくわかってうなずいた。自分と同じような感覚を持っている方(僭越ながら)がいることに安心した。

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    2020年11月22日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    タヒさんのエッセイを読んでいると、言葉が滝のように流れてきて、その勢いにごうごうとのまれていくような感じがします。
    その言葉の中に「あっ」と思うものがたくさんあって、読み返したいところにドッグイヤーを付けながら読みました。
    手元に置いておきたい一冊となりました。

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    2020年09月04日
  • きみの言い訳は最高の芸術

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    最初の話から引き込まれていった~
    独り言のようで深いし面白い不思議、人に向けて書かれているし人によって見られ感じられて消費されている。本人が言う通り人に見られるために文を書くことが好きだということがよく分かる。すごいなぁ。

    思ったことのある感情とか思想がタヒさんの文で論破というか流されるというかそういう感じが最高でした~鼻でふふふっとにんまりしながら読める感じも好きです。

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    2020年08月11日
  • 星か獣になる季節

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    む〜ん...これは「問題作」だ(^ ^;
    どこがどう問題か...と問われても困るが、
    ものすごい「問題作臭」が漂っている感じ(^ ^;

    一応は「連作短編集」と言えるのだろう。
    同じ世界観の中で、時間軸に沿って話が進むし、
    一作目の内容を「受けて」その後の話が存在している。

    で...何と言うか、全体を通してかなりの異常性を感じる。
    人が簡単に死にすぎる(^ ^;
    殺人のハードルが異様に低いぞ(^ ^;

    サイコパスと言ってしまえばそれまでかも、だが、
    シリアルキラー本人の中では整合性が取れており、
    何の矛盾も破綻もない...のが怖い(^ ^;

    一作目のメインの二人は、二作目以降は
    訳あって

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    2020年03月12日
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき

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    タヒさんの小説。身近な人に置き換えて読んでいました。女流作家の感性は…などと言う型に当てはめたくないですが、独特の文体はやはり魅力的です。
    数日間の話なのに心境が目まぐるしく変わる感じ、思春期の高校生をよく表しているなと思わされます。

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    2019年11月24日
  • 天国と、とてつもない暇

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    詩を読んでも結局なんなのかはっきりわからないけど、それがいいんだよね。
    独特な感性を持っていて、この不思議な文章の羅列に魅了された。
    なんか円城塔を彷彿とさせるような感じだった。私だけかな?
    あとがきまで詩になっているのが好き。

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    2019年10月17日