最果タヒのレビュー一覧

  • 夜景座生まれ
    加藤シゲアキ先生が前におすすめしていたずっと積本になっていた詩集を久しぶりに手に取ってみた。少しだけ読むつもりがすっと心に沁みてあっという間に終わってしまった…!⁡
    ⁡以前銀色夏生先生はよく読んでいたけどまた違って新鮮だった!⁡
    ⁡生、命、血が印象に残った…-。⁡
  • 夜景座生まれ
    最果タヒさんの書く詩がとても好き
    独特な言葉選びは最果タヒさんにしか生み出せないと思う

    いつもの詩集とはまた違った雰囲気
    驟雨のように言葉が降ってくる

    「ヨーグルトの詩」と「静寂の詩」が好き
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    流れるような言葉から美しい棘が無数に突き出ているようで、怒りや悲しみ、憤りなどが色濃く表現された詩が多いように感じました。

    「氷の子」「満開」「裸足」「才能」あたりにとくに胸がざわつきました。

    自分的には、この世界的なあれこれがなんとかもう少しおさまってくれた時に改めて読み直したい作品です。
  • 夜景座生まれ
    久しぶりに読みたくなって、いつかぶりの再読。

    今回はとくに「土の匂い」が面白く感じて、スッと心に染み込んだ感じがした。

    全ての詩を読み終わったあとに待っている「あとがき」が良い味を出しているなぁと毎回思う。
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    今回の最果タヒさんの作品は、へそ曲がりの作品ばっかりだと思ってしまいました。
    絶望の詩と思われる詩もありました。
    どこか、褒められるところを見つけようとして読んでいたのですが、何でこんなに冷たい詩ばかりなんだろう。
    何でこんなに淋しい詩ばかりなんだろう。
    今までも、甘く優しい詩はなかったけれど、今回...続きを読む
  • パパララレレルル
    詩人だからか文章がすんなり入ってくる。かといって理解できてるわけじゃない。でも次を読んでみたくなる、の繰り返しの1冊だった。
  • パパララレレルル
    スタバで、隣の席のめっちゃ若い人たちとかどこか異国のとかの人たちのふわふわした会話が耳に入って、よくわかんねぇって気分を追体験したような読後感。

    あとがきを読むと、人と人との曖昧さからくる物語を意図したもののようなのでその受け取り方でいいんだろうと思うような、あまり汲み取れていないであろうところが...続きを読む
  • パパララレレルル
    静かな夜にそっと読みたい、そんな本。紙ならではの強みを活かした魅力を感じた。

    内容としては難解。それなのに、この本が何を伝えたいのか、何を発信しているのかなんとなく伝わってきた。この世界は冷たい。美しいものが愛され、醜いものは淘汰される。都合の良いことが好きで、都合の悪いことは嫌い。常識という概念...続きを読む
  • 少女ABCDEFGHIJKLMN
    著者作品初読。さすが詩人…!という詩的な表現が多くて、
    想像力をフル動員して読んだ。
    過激でシビアな表現が多いのが意外だった。
    各話に登場する少女達はいろんな意味でぶっ飛んでるな、
    という印象。

    一番最初のお話が一番好きで。
    「好きな人を殺すとその人を産むことが出来る」
    という都市伝説が強烈だなー...続きを読む
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)
    宇宙人の渦森今日子の女子高生な日々。
    期待しない、ぽやぽやモラトリアムな日常。一応、地球への探査船に乗ってきたからには何かを調べてるんでしょうけど、そのうちに地球の生活が楽しくなったみたい。
    もう一人の宇宙人・須磨さんがズレてて好きです。今日子は7年もいるし年齢も女子高生と同じだから溶け込んでるけど...続きを読む
  • きみの言い訳は最高の芸術
    映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』と同じく、一瞬んっ?と感じるポエムな文章が続く。表現は自由なのだと思わされる。軽く読めるエッセイ。
  • 天国と、とてつもない暇
    正直、初めての感覚、読後感。

    普段、ビジネス文書の作成ばっかりやってるからか、世界観が違いすぎて戸惑った。深すぎて、理解しようと潜ろうとするのだけれど、浮力が強すぎて全く沈まない感覚。潜れればきっと素敵な世界が待ってるのだろうけど、結局浅瀬にしかいられない。そんな感じだった。

    著者の他の作品にも...続きを読む
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    ライ麦畑でつかまえてを思い出したよ。1人称でひたすら喋ってるのは苦手だ。ってか俺が十代の頃はこんなじゃなかったなぁ。共感って難しい(笑)そしてやっぱり俺は感性が欠落してんのかなとか思う。
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    初めて読んだ最果タヒさんの本。
    まず、冒頭の10代の頭の中を表現したようなとっ散らかった表現が面白い。
    どこにでもいる高校生のとある生活の一部を切り取ったようでした。10代の上手く言葉にできないモヤモヤや葛藤をリズム感のある言葉で表現された本でした。
  • きみの言い訳は最高の芸術
    詩人の最果タヒさんのエッセイ。
    共感できるところ、できないところ。よくわからないところがあった。
    わかってもらおうとして書いていないところが素敵でおもしろいと思った。

    「わかってもらえないことや、わかってあげられないことが、ちゃんと心地よいままでいたい。わからない部分があるからあなたと私は他人なん...続きを読む
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)
    ポップでリズミカルな青春作品。

    進路についての悩みって人それぞれで、
    乗り越えなきゃ行けない壁で、、、
    あの時の気持ちを思い出しました。
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    かつての自分の思い出は美化なのだろうか。
    今の自分の視点でしか、思い出せないのだろうか。

    そうでありたいとも思うし、そうではないと信じたい。
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    エッセイのほうが好き。最果タヒさんの言葉が直球にドーンと伝わってくるから。
    「過去のきみはきみの所有物では無い。」
    そうそう、そうなんだよ。時間は地続きなのに昔の私は私であって私で無いような気がしてる。むしろ、違うんだと思いたい。10代にとらわれるな、過去ってどんどん美しく重くなるから嫌だよね。未来...続きを読む
  • きみの言い訳は最高の芸術
    人のスタンスとか思考の向きに興味があるので、こういうスタンスつらつらのエッセイやブログけっこう好きです。
    年齢も近いし、あんまり人と行動しないタイプなので共感できるところも多かった。「優しさの天才ではないわたし」で「途方もない優しさの天才を人間の基準と信じて生きてしまうと、自己嫌悪と他者への軽蔑が止...続きを読む
  • 星か獣になる季節
    静かな作品だった、後半に差し掛かってからの乱雑な散文も、なぜかひどく冷めて見えた。しかし、あとがきを読んで胸をガッと掴まれる思いをして、暫く放心状態になってしまった。