最果タヒのレビュー一覧

  • 星か獣になる季節
    わあ、横書き!と嬉しくなった。そうなの、そうやって人にあわせてみたり、はしゃいでみせたりと、だいたいは人に影響を受けて、へとへとになって毎日を過ごしているから、正しいか正しくないかを完全無視して、自分の「ほんとう」へと突き進める人はまぶしい。まぶしがりながらもへとへとしている現実なんです。誰かが主役...続きを読む
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)
    おもしろかったー!青春だった!やはり、詩の集合体ってかんじだからか、読みやすい!!ハルヒのパロなのかなって感じた。京アニがアニメ化したら成功すると思う〜〜雰囲気にかなり谷川流先生み感じた
  • 渦森今日子は宇宙に期待しない。(新潮文庫nex)
    女子高校生の中に宇宙人がいつの間にか自然に紛れ込むという漫画みたいな設定のシュール系コメディとでもいうべきか。4編ある話の中で毎話繰り広げられる同じやりとりに、3話目でだいぶ飽きてきたが、最終話で予想以上に面白かったし、最後まで読んで、このスタイルでキャラぶれずに書き通した作者に脱帽
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。
    ネットの力で魔法少女に変身する女子高生 織田日月はネットの悪意から生まれる魔物を退治していた。
    ある日、日月は図書室で転校生 安楽栞と出会う。
    安楽は風紀委員長から風紀違反検挙を依頼された探偵でアンドロイドだった。
    安楽から頼まれだ日月は協力して校内のネット問題を解決していく。

    注目の詩人 最果タ...続きを読む
  • 星か獣になる季節
    一気に読んだ。あとがきより、「青春を軽蔑の季節だと、季節だったと、気付けるのはいつだろうか」。くだらない無視とかグループとか神様みたいに崇拝しないといけなかった部活の先生とか思い出した。
  • 星か獣になる季節
    感情の説明の付かなさ。
    これを読むともう言葉ってどれだけ軽率なんだろうと。

    感情を全て正確に言語化できるはずは無いのに、人の言葉に答えを探す日々。
    答えを得たところで理解できない人間の思考なんていくらでもあり得るんだということ。
    人気者だって、結局平凡じゃない。そもそも平凡ってなんだっけ?

    分か...続きを読む
  • 星か獣になる季節
    地下アイドル愛野真実が殺人容疑で逮捕された日、クラスの人気者 森下が教室から姿を消す。
    ぼく(山城)は森下の後をおって愛野真実の家に向かう。
    クラスの誰からも好かれる森下と、誰からも構われる事のなかったぼく、同じアイドルのライブに行きながら会話もしたことがなかった二人は愛野真実をたすけるために・・・...続きを読む
  • かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。
    言葉にしてしまうと零れ落ちてしまうもの、物語が、関係性がある。しかし、人間が人間であるには言葉が必要だ。言葉にする以前の想いと言葉にしてしまった気持ちの差異というかうっすらした膜のようなものを僕らは伝えたいし聞きたいし見たいと思う。
    物語という装置はそれを孕んでいる、孕める可能性がきっとあるんじゃな...続きを読む
  • 星か獣になる季節
    縦書きではなく横書きなのに意味があると思う。文字が横に並ぶときに見える形(キャラクター的な)をかなり意識して書かれていると思う。同じ言葉でも縦書きより横書きだからこそわかる感覚、ひらがなが特に視覚的に。読むという行為は文字を見ることだから。最初の一篇『星か獣になる季節』は岩井俊二監督『リリイ・シュシ...続きを読む
  • コンプレックス・プリズム
    理解出来て共感したこと、理解出来たけど共感出来こと、理解出来ないこと、が混ぜこぜになったエッセイ集。
    まず理解出来るかどうかという壁があり、高校時代現代文2だった自分にはやや難解でした。

    その中でも、「慰めたいとは思うけど。」が印象に残りました。
    誰かを慰める際に、自分がこの人を元気にしてあげなき...続きを読む
  • コンプレックス・プリズム
    作者の頭の中を覗いているような本。各テーマに対して作者の考えが数ページ続く、その繰り返し。共感できる考えは多々あるけど、微妙に自分にははまらない感じ。
  • コンプレックス・プリズム
    初めての最果タヒさん。「わたしのセンスを試さないでください。」「話すのが苦手って、本当?」「どうか味方ができませんように。」に共感した。 言語化できなかった気持ちが認識できたから。他の著書も読んでみたい。
  • きみの言い訳は最高の芸術
    感想
    友達は多くなくて良い。絆が増えてしまうから。とは言え誰もいないと常に不安。だから少ない友達を囲ってしまう。悪い癖。ごめんなさい。
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    薔薇だったぼく
    このタイトルで買おうと思った。 

    P.48の水色という詩が好きだ。

    さっきまでは薔薇だったぼく。

    今は何なんだろう。ぼく。
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    一年ぶりのタヒさんの詩集。
    正直今回はあまり響かなかった詩のほうが多いという印象だったな…
    それぞれの詩におけるワードチョイスが過激というか、直接的な表現が多くて読んでいて少し疲れてしまう気がした。まさに表題の薔薇のように棘が多かった、というのがしっくりくる。
    ただ、その中でも「ときめく」「人で無し...続きを読む
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    ともかくメタファーの塊。難解な現代詩とは一線を画して読みやすいが、作者の逆説的な表現に足をすくわれる。
    心して読まなくてはいけない詩人だ。
  • 天国と、とてつもない暇
    最果タヒさんの作品に触れたのはこれが初。「愛情を躊躇なく与えること、正面から受け止めること」に対する問いを投げかけるような、独特の視点から書かれた詩が多いと感じました。

    特に印象的な詩は「♯もしもSNSがなかったら」「かるたの詩」の2作品。「墓石には誰でも気楽に声をかけられるから、墓石を持っていた...続きを読む
  • さっきまでは薔薇だったぼく
    タヒさんの本をしっかり読むのは、初めてです。何故だか、どことなく、読むのがこわいと感じていました。
    実際に読んでみて、やはり、こわかったです。ことばの力。僕にはない表現……。


    100ページにも満たない本。余白が多いので、さらさらと読むことができました。
    けれどそこにあることばは、簡単に流れていっ...続きを読む
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    流れるような、会話のような文体なので最初なかなか頭がついて来ず、、、半分過ぎたあたりでなんとかついていけたような???でも読んでるのに全然頭にとどまらないから何度かえ?どゆこと?こんなこと言ってたっけ?って感じでページ戻ったりした
  • 十代に共感する奴はみんな嘘つき
    すごく最果タヒですごく10代
    カズハのクラスメイトに対する決めつけが、自分は全てのことをわかった気になったり誰かの「こう見られたい自分」を見透かせている私、を作り出している気がした

    今の私と過去の私が他者であるのは事実であり願望 もしかするとこれはこんなに生きてきて過去と同じだなんて思いたくない、...続きを読む