最果タヒのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
言っていることというか、題材が一度他者へ向かって開いていったかと思えば、どんどん孤独へ向かって閉じてきている。その一方で、著者の言語へのアプローチは一貫してポップなので、逆に何か新しい感覚でもって世界の窓を開かれていくような快感を覚える。これは著者の初期の作品『グッドモーニング』からずっとそうで、ポップではないにせよ『何故か明るい気分になる』『今まで誰も言葉にしてくれなかった思想を言葉にしてくれたと思ってしまう』という持ち味があると思う。それが最新作でも味わえたので驚き。常に新しくてすごいなあおもしろいなあと思う。どんどん平易で恣意性の高い言葉選びに傾き、かたや読者は誰も言ったことのないことを
-
Posted by ブクログ
む〜ん...これは「問題作」だ(^ ^;
どこがどう問題か...と問われても困るが、
ものすごい「問題作臭」が漂っている感じ(^ ^;
一応は「連作短編集」と言えるのだろう。
同じ世界観の中で、時間軸に沿って話が進むし、
一作目の内容を「受けて」その後の話が存在している。
で...何と言うか、全体を通してかなりの異常性を感じる。
人が簡単に死にすぎる(^ ^;
殺人のハードルが異様に低いぞ(^ ^;
サイコパスと言ってしまえばそれまでかも、だが、
シリアルキラー本人の中では整合性が取れており、
何の矛盾も破綻もない...のが怖い(^ ^;
一作目のメインの二人は、二作目以降は
訳あって -
Posted by ブクログ
ネタバレ愛は感情。
セックスは現象。
とても、納得できる言葉。
人間なんてみんな気持ち悪い。
感情も体験も記憶も、本当の意味ではシェアできない。
何を思ってたって、何も起こらなければ何も思ってなかったのと同じ。
読んでて頭がくらくらした。
文章のスピードもそうだけど。感情がわーって溢れて、
読むのに体力使った。
置いてきた10代のじぶん、
懐かしかった、で置いてきてしまったけど
たしかにあのころ、いろんなことに怒って悔しくて、言葉が見つからず伝える事をあきらめていた。
文庫本のあとがきに、すっと
背中を見つめられている気分になる。
"ずっと現在進行形で研ぎ澄ましていくばかりの人生だ。 -
Posted by ブクログ
映画にせよ小説にせよ選り好みをしているつもりはないですが、何故か最近は生々しい作品によく出会います。
描写とか表現だったりストーリーそのものがリアルで生々しいんです。
この本もそうでした。
淡々と進んでいくところもまたリアルに感じられました。
前編後編に分かれていますが起承転結を二回味わえると言ってもいいぐらい、ハッキリと別の物語でした。
いや、ちゃんと続いてるんですけどね、そういう意味ではすごいです。
登場人物の森下が映画「ウォールフラワー」のパトリックと被って仕方がなかったです。
個人的にはパトリックの方が好青年だと思いますが。
自分が正しいかどうかなんてこだわっているうちは話なんて