感情タグBEST3
独り言
まるで独り言に花が咲くような気持ちになる。心が膨張して現れる私達の透明なモノローグの声がする。知っている言葉を知らないままで形に生まれず消えてゆく私達の透明な独り言に花が咲く。人々と会話をするように言葉を持つ私達の人生は朗読なのかもしれない。透明なモノローグに色彩が落とされてまるで独り言に花が咲くような気持ちになる。
考えるでもなく、気付くでもなく、知るでもなく、きっとこの方の詩は私達が思い出す詩なのだ。
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最果さんの詩を読むと、〝自分まだ息できてるな〟
と感じます。
『私はただ、私一人が私のことを覚えつづけることだけが怖い。』
書き綴った言葉と共に息をしている最果さん、
これからも書き続けてください!いつも救われてます。ありがとう、
Posted by ブクログ
今じゃない、読むのは今じゃないって思い続けてずっと積んでたけど、その今がきました
今、って時に読むと、響く言葉がたくさんある
凍っていくように目が覚めたい
とか、真逆のことを書いてるのになぜか心に落ちるんですよね
だから、最果タヒさんが好きです
Posted by ブクログ
意外にも初読みのタヒさん。
以前、現代詩手帖を読んでいたときに作者を知らないまま目に止まったのがタヒさんの詩だった。
僭越ながら私にも同じものが奥底にひたひたと流れているのだと感じた。
タヒさんはそれを言葉にできて、私はまだそれができない。
いつかこんな風に言葉を使いこなせたらと思う。
Posted by ブクログ
頭がぐるぐるしたり疲れたりした時に最果タヒさんの詩を読むと、よくわからないけれど落ち着く。思考が分断されて、自分が目の前の文字列を追うだけの装置になるのを感じる。意味がわからなくても、想像が追いつかなくても、きらきらとした綺麗なことばを拾い上げられると嬉しいな、と思える。そうやって自分は練り上げられた言葉に助けられていると感じられるから、最果タヒさんの詩は好き。
Posted by ブクログ
詩を読んでも結局なんなのかはっきりわからないけど、それがいいんだよね。
独特な感性を持っていて、この不思議な文章の羅列に魅了された。
なんか円城塔を彷彿とさせるような感じだった。私だけかな?
あとがきまで詩になっているのが好き。
Posted by ブクログ
最果タヒの一見難解な、独特な言葉遣い。だけど自然にすーっと染み渡るように深くわたしの中に入ってくるような感覚。そしていつだったか覚えていないけれど、たしかに昔感じた気持ち。それらが詩中の言葉によって掘り起こされるようだった。
七夕の詩が好きです。
Posted by ブクログ
前回の三部作以来の詩集。どれも静謐という言葉が似合う。静かに終わりが近づいている、そんな優しい詩が多かった気がする。個人的には「おやすみ」の最後の部分がとても好きだった。そして巻末の初出を確認せずに「生存戦略!」を読んだときはびっくりしたが、ピンドラを知っているからこそこの詩を読んだときに湧く喜びがある。
Posted by ブクログ
三部作後の新作、ということで、いささか明るい。いや充分暗いけど。
なんかもう最果さんの詩集への感動は、「この人が同じ時代にいることがうれしい」という域になっているからうまく評価できない。この人が同じ時代にいてうれしい。だってさあ、「生存戦略!」とか「宇多田ヒカル」とか「SNS」とか、今この時代に生きている詩人が、詩に取り入れて私達に投げかけてくれるんだよ。それでいてちゃんと言葉が生きていて。うーん。
もう一度ちゃんと読もう。
Posted by ブクログ
最果タヒさんの作品に触れたのはこれが初。「愛情を躊躇なく与えること、正面から受け止めること」に対する問いを投げかけるような、独特の視点から書かれた詩が多いと感じました。
特に印象的な詩は「♯もしもSNSがなかったら」「かるたの詩」の2作品。「墓石には誰でも気楽に声をかけられるから、墓石を持っていたい。そうしたら自分の孤独が特別になるから」「すべての感情を見られないように振る舞うことが、愛し合うっていうことだ」といった内容は、メッセージ性があるだけでなく視点も斬新で心に残りました。
Posted by ブクログ
正直、初めての感覚、読後感。
普段、ビジネス文書の作成ばっかりやってるからか、世界観が違いすぎて戸惑った。深すぎて、理解しようと潜ろうとするのだけれど、浮力が強すぎて全く沈まない感覚。潜れればきっと素敵な世界が待ってるのだろうけど、結局浅瀬にしかいられない。そんな感じだった。
著者の他の作品にも触れて、もう少し浅瀬でジタバタしてみたいと思う。