最果タヒのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
作品紹介・あらすじ
こんなことになるなんて!
1行目は全員一緒、25編の「大騒ぎ」。
早起きした朝、昼の休憩、眠れない夜ーー。
ここではないどこか、今ではないいつかへ、あなたを連れ出す7分半の物語。
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第四弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)が贈る大好評シリーズ第4弾とのこと。既に第3弾と第6弾は読み終えた。
最初の一文 -
Posted by ブクログ
『星がすべて』っていいタイトル。はじめて最果タヒさんの言葉に出会ったときも、そこには流れ星があった。
昨年、詩のプラネタリウムを鑑賞してきたのでそのときの映像を思い出しつつ読んだ。
本物の星をみつめるときに言葉はいらないけれど、見えていないときでも星は変わらず存在しているから、そういうのにいつまでも思いを馳せて、憧れていたいなと思った。
——私は美しいものを見ていると、それこそ星空を見ていると、心からただ光を溢れさせて、それだけで、それだけが「気持ち」であるかのように無垢に、全力で生きている自分が、この人生であり得たのではと考えることがある。ただ心という器が、美しく美しくきらめいて、それだけ -
Posted by ブクログ
文芸誌で連載されているのを読んでいて、封神演義の太公望について書かれていたことに激しく共感したので単行本化したら絶対買うと決めていた。とんぼせんせいの絵が可愛いね。
中性的で繊細な美形を好きになりがちな自分が封神演義で一番好きなキャラは太公望で、なぜか惹かれるけどその理由が自分でもわからない、好きだけど不思議な部分も多かった。
「神は人を愛せない」「愛しているから離れる」という愛、こんなに綺麗に言語化できるのがすごい。やっぱり太公望好きだなぁと改めて思った。
最果タヒさんが言語化したことが全て正解というわけではなく人それぞれに解釈はあるけれど、すーっと胸に言葉が入り込んでくるような、そういう -
Posted by ブクログ
ふわふわわたあめ食べてたと思ったらいつのまにか92%のビターチョコレートの板チョコがまるまる胃の中に収まっててキューってなってる
最初は言葉を楽しむ本だと思ってた、くすくす笑えるし、良い意味で軽いし
清々しいほどの無責任さを笑い飛ばして、とにかく正直で率直なのがとても気持ちいい
おもしれー女ならぬおもしれー本って感じ
だけど私が餃子が作れなかった頃のこと忘れてたみたいに、心の柔らかい無防備なところにアプローチしてくる
愛とか恋とか、それをこれまで色んな言葉で尽くされてきたけど結局実際よく分からない、でも分からないまんまでいーじゃん!って思える -
Posted by ブクログ
何かのファンであるというだけで、その愛だけでこの一冊が作り上げられている。
それって本当にすごい。宝塚愛がひしひしと伝わってくる文章だった。
好きっていうのは「祈っている」という言葉に近いのだと思うという文章、とても腑に落ちた。
私も推しの現場に行く時、いつもステージにいるその人に向かって祈っている。近くなくても、どれだけ遠くからでも、自分の存在をわかっていてほしいなんてそんなことは望まない、ただ祈りながらその人の歌を聴いて、声を聞いて、話を聞いている。
ファンみんながステージで輝いている推したちを見つめている様子はやっぱりみんな祈っていて、愛おしくてたまらないんだろう。。。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。同時に難しかった。
詩人が書いた文章ということで、読者との距離が異様に近い文体が非常に面白かった。
前半は「恋ってなんなのか」という問いにもがく山科さんにすごく共感できて面白かった。
後半が難しかった。
文章はとても平易で読みやすいんだけど、構成の意図を完全に汲み取れた自信はない。
それでもなお十分面白かった。
セリフが全体的に、ポップなんだけど詩的で、SFというか幻想的で、特殊な空間だった。
あとがきをちゃんと読めばちゃんと読むほど理解が深まる気がする。(それでもなお俺の理解は追いつきてないだろうけど)
他者を底から理解することも、他者が俺のことを底から理解することも決してないと